(画像はwikipediaより転載)
要約
ワルサーP5とは、ワルサーP38の直系の後継銃である。P38のメカニズムを継承した上で小型化、近代化したモデルで1976年に西ドイツ警察に制式採用された口径9mmのシングルカラム銃である。装弾数は8発で9mmパラベラム弾を使用する。
P5(実銃)
性能
全長 180mm
重量 795g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 8+1発
完成 1976年
設計・開発 ワルサー社
概要
ワルサーP5は西ドイツ警察のトライアルのために製作された大型拳銃だ。当時、西ドイツ警察はワルサーPPKを装備していたが、1968年に結成されたドイツ赤軍のテロ活動に対して威力不足を痛感していた。ここで、ワルサー社はPPKをベースにより強力な9mmポリス弾を使用するワルサーPPスーパーを西ドイツ警察のトライアルに提出するが、西ドイツ警察が9mm弾を正式採用したために採用は見送られた。
これに対し、ワルサー社はP38メカニズムを踏襲して9mm弾を使用する大型拳銃を開発、トライアルに提出。1976年、P5として西ドイツ警察に制式採用された。フレームはアルミ合金製で、発射機構は、P38譲りのロッキングラグが特徴でショートリコイル機構を搭載している。このショートリコイルは、コルトM1911等のショートリコイルと異なり、バレルがスライドに対して水平に後退するため命中精度が高いのが特徴である。
安全装置はトリガーを引いた時のみ前進するピボットファイアリングピンを採用することで安全性を高めている。サムセイフティは廃止され、代わりにトリガー直後の位置にデコッキングレバーを装備した。これにより薬室内にカートリッジが装填されていてもトリガーはデコッキング機能によりダブルアクション状態になるため装填した状態でも安全に携行できるようになっている。
薬莢は左に排莢されるのが特徴的である。他のメーカーの同位モデルと比べると高価であったためセールスは今ひとつであったものの、ドイツでは、二つの州の警察が採用した他、オランダ警察、ナイジェリア、ポルトガル、米国等の法執行機関や英軍でも採用されている。1977年から1993年までおよそ11万丁が製造された
バリエーション
P5にはいくつかのバリエーションが存在する。まずは、ドイツ警察の訓練用として開発されたP5プラクティス。これは警察官の練習用に実弾ではなくプラスチック弾を発射するモデルである。低威力のプラスチック弾を発射するために内部が改造されている。このために実弾を発射することは出来ない。さらに銃身を長くし命中精度を高めたロングバレルモデルやP38設計50年記念モデルとして全体に彫刻を施したデラックスモデル、コンパクトモデルも存在する。
P5(トイガン)
トイガンではほとんど発売されていない。マツシロがいわゆる「タニオアクション」モデルガンとしてて発売したのが最初である。ガスガンでは1989年にマルコシ(スーパー9を作っていたメーカー)がガスガンで発売していたのみである。
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