
(画像はwikipediaより転載)
要約
タボール21とは、1999年に採用されたイスラエル製アサルトライフルである。基本構造にブルパップ式を採用している。オーストリア製ブルパップ式自動小銃ステアーAUGの特徴である強化プラスチック製のストックを採用してはいるが、マガジンは半透明マガジンを採用せずにSTANAGマガジンを採用する等、それまでの各国のアサルトライフルの長所を取り入れ独自の改良をしたモデルとなっている。
タボール21(実銃)
性能
全長 725mm
重量 3,300g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
完成 1999年
設計・開発 IMI社
開発

(画像はwikipediaより転載)
1990年代にそれまで使用してきたM16自動小銃、ガリルARMが旧式化してきたことにより開発された自動小銃で1994年に開発がスタート、1999年に完成した。特徴はそれまでに各国で設計されたアサルトライフルを参考にそれらをまとめ上げたような設計にある。イスラエル軍からの要求は、車両からの出入りや市街戦を想定して小型軽量であることと同時に中東の平坦な地形にも対応するように射程も十分に確保するという困難な要求であった。
この要求に対応するために設計を依頼されたIMI(israel military industries)は基本構造をブルパップ式としてストックにはステアーAUGのような強化プラスチックを使用した新型小銃を開発した。しかしマガジンはステアーAUGのようにプラスチック製ではなくM16と互換性のあるSTANAGマガジンを採している。これにより補給が煩雑になることを防いでいる。
ブルパップ式の欠点である照準半径(フロントサイトとリアサイトの間隔)の短さに対応するために一般的なアイアンサイトを装備しておらず(のちに装備される)光学照準器を使用する。この光学照準器は、本体上部にあるマウントベースに装着されており、必要に応じて各種光学照準器を装着することができる。
銃身にはハンドガード等が銃身に干渉しないフリーフローティングバレルを採用、本体中央やコッキングハンドルの可動部分は通風孔を兼ねており放熱効果を高めている。本体の材質はセンサテックやアルミ合金を多用、軽量化と共に腐食に強い銃となっている。作動方式はガスオペレーション式でメカニズムは米国アーマライト社製自動小銃AR-18の機構を参考にしている。オプションパーツは銃剣、ハンドガードを交換することでM203グレネードランチャー、バイポッド等を装着することができる。
バリエーション

(画像はwikipediaより転載)
全長を80mm短縮したコンパクトモデルのCTAR21、さらに短くしたMTAR21、バイポッド、スコープを装着した簡易狙撃モデルATAR21、7.62×51mmNATO弾仕様のタボール7、2012年に発表された上部にロングタイプのピカテニー規格20mmレイルを装備したフラットトップ、ショットガンタイプのTS12等がある。
タボール21(トイガン)
概要
2013年に東京マルイが電動ガンボーイズとして発売、2019年にはKSCがフラットトップモデルを発売している他、海外メーカーではG&G、S&Tが発売している。
東京マルイ タボール21 電動ガンボーイズ
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性能
全長 543mm
重量 1,090g
装弾数 140発
初速 40m/s前後
定価 8,800円
東京マルイが10歳以下の子供向けに展開しているシリーズである。子供向け製品であるため完成度は高いものの子供の身長に合わせているため全長は一回り小さく設計されている。初速も通常のエアガンの半分程度であるが命中精度は高い。価格も安く安全性も高いが平均的な身長の成人男性が使用するには厳しいかもしれない。
KSC タボール21 ガスブローバック
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性能
全長 696mm
重量 3,690g
装弾数 38発
初速 80m/s前後
定価 53,000円
モデルガンメーカーKSCが発売しているタボール21である。ガスブローバック式で命中精度は高いが価格も高い。しかし既存の製品の中では最も完成度が高い。ブルパップ式ガスブローバックなので耳元でメカの作動音がするのがリアル志向のファンには魅力的。大きな欠点は報告されていないが品質相応の価格がネックとなるかもしれない。
S&T タボール21 電動ガン
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性能
全長 686mm
重量 2,400g
装弾数 300発
初速 90m/s前後
定価 バージョンにより異なる
海外メーカーS&T社製の電動ガン。電動ガンの中でも低価格の部類に属する製品で命中精度は高いものの全体的にチープ感が漂う。海外製品のため故障した場合国内メーカーのようにサポートは受けられないのでそれなりの知識が必要。価格が東京マルイ製の電動ガンの半分以下なので初心者用と割り切って使用するのもいいかもしれない。
まとめ
タボール21は1994年に設計開始、1997年に完成したためそれまでの各国のアサルトライフルの長所を多く取り入れている。今では廃れつつあるがブルパップ式とした上でステアーAUGのプラスチック製ストック、AR-18の発射機構を採用した。さらにSTANAGマガジンを採用、その他ロジスティクスや運用上の利便性を考慮した上に独自の改良を加えている。自動小銃としての完成度は高いといえる。
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