20180804島風13

 

 プラモデルを作らなくなってもう何年になるのか。プラモデルって作らなくなると再開するのは中々腰が重い。もちろん単に組み立てるだけなら商品を買ってくれば良いだけなのだが、さすがにそれだけではつまらない。塗装してそれなりのものを作りたいと考えてしまう。

 そうなると工具や塗料等を買いそろえなければならない。故に腰が重くなる。作ろうと思って店に行っては面倒になり諦めるという繰り返しをここ数年繰り返してきた。まあ作りたいプラモデルが無いというのもプラモデル製作から遠のいていた理由の一つでもある。

 先日、『ゲゲゲの女房』を観ていたところ(古い!)、水木しげるが艦船模型に夢中になっている姿を見て艦船模型が作ってみたくなってしまった。やっと重い腰を上げ、新宿にいって買ってきたのがこのタミヤ駆逐艦島風だ。

 

駆逐艦 島風

 

 駆逐艦島風とは島風型駆逐艦1番艦で排水量2,567トン、全長130m、全幅11m、最高速度41ノットを発揮する高速駆逐艦である。主砲は50口径12.7cm連装砲3基、25mm連装機銃2基、同3連装機銃4基を装備する他、5連装魚雷発射管3基、爆雷投射機等を装備する。太平洋戦争開戦前の1941年に起工して開戦後の1943年5月に竣工した。

 最大の特徴は最高速度41ノットの高速であったが建造中に駆逐艦の運用戦術が変化したために量産計画は放棄されたため同型艦はない。竣工直後の1943年7月にキスカ島撤退作戦に参加したが、以降は船団護衛任務などに従事した。1944年には渾作戦、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦に参加したが同年11月11日米機動部隊艦載機の攻撃により撃沈された。

 

タミヤ 駆逐艦島風

 

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 日本海軍の新鋭駆逐艦島風。キットも新しい金型を使っている新鋭キットだ。私のようなド素人にとって旧キットというのは難易度が高すぎる。何でもそうであるが素人は最新のものを買うのが良い。新しければ新しいほど性能が良くなっているので素人でも扱えるのだ。

 

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 そして久しぶりの模型ということで、同時に買ってきた塗料と工具。一応筆とうすめ液、ヤスリはあるのでこれくらいあれば十分だろう。島風の軍艦色のスプレーと甲板色、さらに赤青黄色の基本色に白黒、さらに汚し塗装用のアクリル塗料で黒茶色と溶剤。それにニッパーと塗料皿。

 買ってから気が付いたのだけど、甲板色はこの色じゃなかった。さらに軍艦色も私が購入したのは呉海軍工廠の色だけど、島風は舞鶴海軍工廠の色だった。間違いだらけだ。さすが素人。

 

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 開けてみる。期待と不安。プラモ作りなんて10年振りだし、艦船模型に至っては20年以上前だ。でも箱を開けた時のワクワク感は小学生の時以来変わらない。

 

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 やり方を思い出しつつ。。。まずは塗装をしなければならないのでマスキングをペタペタ貼る。マスキングは以前、ガスガンの塗装をするときに間違って買ってきてしまったもの。捨てなくて良かった。えーっと、甲板は茶色に塗るのでマスキング。その他機銃等もマスキングしてみた。

 

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 こんな感じ。塗装が飛び散らないようにベランダに出て段ボールの中で行う。近くに洗濯物を干している人がいないことを祈るのみ。

 

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 塗装完了。うまくいったっぽい。まあこんな感じだろう。

 

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 とりあえず綺麗に塗装されている。マスキングで保護した部分もちゃんと保護されていた。ということで超久しぶりの模型製作、今日はここまで。次回は塗装&組み立て編。

 

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 前回で艦全体の塗装は完了しているので今回は甲板等の細かいところの塗装をする。私はケチと好みから昔から色は自分で作るのだ。今回は茶色の甲板色なので多分、色は赤、黄色、黒でできるはずだ。さすがにずーっとやっていないので中々勝手がつかめなかったが一応色が完成した。

 

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 早速、塗ってみる。まあこんな感じの色だろう。この色を調合するのは結構楽しみなのだ。

 

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 作業風景。こんな感じで床に新聞紙を敷いてやっている。若干、新聞紙の女性のインパクトが強いがこれはあまり気にしないように。。。

 

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 艦体を組み立ててみる。甲板上の細かい部分を艦体色で塗る。こういう細かい塗装が大好きなのです。

 

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 ここでピンチ!ドリルが必要だった。ドリル無い。そもそも今までドリルを使った模型なんて作ったことがない。必要なら必要と箱のど真ん中にでも書いておいてくれ。とりあえず針で代用。針をコンロで熱して穴を開ける。針は一本ダメにしてしまったがうまくいった。

 

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 チマチマ作った艦体とその他艦橋等細かい部品。とにかく最近の模型の精度の高さに驚いた。昔は穴に入らなかったりしたんだけど今はコンマ数ミリ単位の誤差しかない。ピッタリだ。時代は変わった。

 

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 一応、主要パーツを組み込んだ状態。あとは細かいパーツを組み込むだけ。結構、テンション上がる。模型作りって面白い。

 

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 艦体側面に継ぎ目が目立つ。これは流し込みセメントで処理。

 

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 後部機銃を付けるのが老眼の私には大変だった。でもこの重武装。駆逐艦らしくてたまらない。次回はいよいよ完成。

 

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 ちっちゃ過ぎだよ。昔、ウォーターラインシリーズを作った時は全てのパーツはもっと大雑把だったような記憶が。。。今回20年振りに作ってみてパーツの小ささに驚愕した。

 

 

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 こっちは老眼が入ったおじさんなんだから勘弁してくれよ。。。と言いながら楽しくて仕方ないのであった。細かい作業大好き。前回はもうすぐに完成だと思っていたら細かいパーツの取付が多くて案外時間がかかってしまった。ただ、この艤装作業、駆逐艦を建造しているみたいで楽しい。

 

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 ということでとうとう完成しました駆逐艦島風。太平洋戦争中の日本海軍最強駆逐艦と言ってもいい艦だ。

 

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 上から見た状態。12.7cm連装砲3基、5連装魚雷発射管3基。。。うーん、超重武装だ。魚雷発射管や連装砲は作るの簡単だったけど、25mm3連装機銃は3mm位の大きさしかないのに台座と銃が分かれていて作るの大変だった(汗)。

 

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 正面から。艦橋の窓はエナメル塗料で塗った。こうやって汚したりするというのは大昔、プラモ好きの友達に教わった。

 

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 中央建造物の左右のカッターは私の手塗り。老眼で近くは見えないので何となく勘で塗ってみたが意外とうまく塗れていて良かった。

 

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 後部。三番砲塔の後ろの四角の箱のようなものの上が未処理だった。今発見した。すっかり忘れていたのであとで修正する。

 

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 10年振りの模型作り、その上艦船模型は20年以上前に作ったのが最後だった。久しぶりに作った感想はとにかく楽しかった。写真を見てもらえば分かると思うけど、初心者の私が普通に組み立てて塗装しただけでこれだけのクオリティになるというのは衝撃だった。自分がプロのモデラ―にでもなったような気持ちだ。ホント、最近の模型は精度が高くなった。出来上がったらもう次のが作りたくてたまらない。すっかりハマってしまったようだ。

 

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