
(画像はM500とM629 wikipediaより転載)
要約
S&WM500は、2003年に発売され、商業的には大成功を収めたモデルだ。現在発売されているハンドガンの中では最も強力な弾丸を使用するもののようだ。新設計のXフレームを使用することで、44マグナムの3倍の威力を持つ500マグナムを発射できる。
S&WM500(実銃)
性能(8.38インチ)
全長 381mm
重量 2,036g
口径 50口径
使用弾薬 500S&Wマグナム弾
装弾数 5発
完成 2003年
設計・開発 S&W社
開発
M500は、2003年に発売された500マグナムカートリッジを使用する超大型リボルバーである。500マグナムもこのM500用に開発されたものでカートリッジのあまりの威力のため専用のフレームであるXフレームが開発された。シリンダーはNフレームの質量の2倍に相当するものでチタン合金製である。フレームはアルミニウムスカンジウム合金製で装弾数も通常の6発だとシリンダーが圧力に耐えられなくなるので5発とした。銃身下にはアンダーラグ、さらに大型のコンペンセイターに専用ラバーグリップと反動を極力軽減する工夫が施されている。
バリエーションは、2.75インチ、3.5インチ、4インチ、6.5インチ、7.5インチ、8.38インチとS&Wパフォーマンスセンター製の10.5インチモデルがある。M500に4インチ等の短銃身モデルが存在する理由は主に重量である。M500は、米国ではコレクションとして保有していることが多いようであるが、実際にハンティング時の護身用として携行することを想定すると2,036gにもなる8.38インチを携行するのはかなり厳しい。
これに対して4インチモデルの重量は1,593gとM29の6.5インチモデルよりも100g程重い程度であり体に対する負担は少ない。このため短銃身モデルが存在する。しかしパワーは銃身の長さに影響されるので短銃身の場合、威力は低くなるもののハンターの護身用としては十分に威力を発揮する。
S&WM500(トイガン)
概要
トイガンで発売しているのはモデルガン、ガスガン共にタナカワークスのみである。モデルガンの完成度は高く、HWにメッキ仕上げをしたジュピターフィニッシュのリアリティは素晴らしい。ほぼ全銃身サイズがバリエーション展開されている。全長265mm、重量878g、装弾数16発。ペガサスシステム内蔵のガスガン。カート式ではないが、シリンダーはスイングアウト可能。命中精度はリボルバーにしては比較的高い。外観の完成度は秀逸である。メッキはジュピターフィニッシュで実銃のような深みがある。実銃の性格から考えてもサバイバルゲーム等で使用するよりも室内でのシューティング、観賞用という目的で使用するのが良さそうだ。
まとめ
1956年、世界で最も強力なカートリッジを使用するM29を発売したS&Wが2003年に再び世界で最も強力なカートリッジを発売した。商業的には大成功でS&Wは経営的にもブランドイメージ的にも復活を遂げた。大口径ハンドガンは日本のファンだけでなく米国人にもファンが多いようだ。
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