
(画像はwikipediaより転載)
要約
S&W M&Pとは、2005年にS&W社が発表したポリマーフレームオートである。M&Pは「ミリタリー&ポリス」の略で、100年前にリボルバーの歴史を変えたS&W社の名銃ミリタリー&ポリスの名を継承していることからもS&W社の期待の度合いが分かる。市場での評判も良く、グロックには及ばないものの人気のあるポリマーフレームオートの一つである。
S&W M&P(実銃)
性能
全長 190mm
重量 680g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 17+1発
完成 2005年
設計・開発 S&W社
背景から開発まで

(画像は伝説のシグマ wikipediaより転載)
1994年、最近流行の「グロック風」ポリマーフレームハンドガンを製作したS&W社。あまりにも「グロック風」であったため、本家グロック社から裁判を起こされる始末。結局、和解金を支払い、設計を変えることで和解。つまりはS&W社の完全敗北であった。「やっぱり「グロック風」はだめだよね!」ということでS&W社がちゃんと作ったポリマーフレームオートがMPである。
開発

(画像はwikipediaより転載)
MPの開発は、シグマとワルサー社とのコラボモデルであるSW99の設計を進化させたものであるが、シグマとの部品の互換性は全く無い。相当な自信作であったらしく、S&W社の名銃「ミリタリー&ポリス」の名称を継承させた。発売は2005年で、スライドとバレルはステンレス製、フレームはステンレスのインナーフレームとポリマーの外装で構成されている。
グリップ後部のストラップは交換可能であり、SMLサイズのストラップが製品に付属している。スライドストップは左右から操作することが可能であり、マガジンキャッチも付け替えることで左利きのユーザーにも対応している。薬室にカートリッジが装填されているかどうかを確認するインジケーターはスライド上部に位置している。トリガーはポリマー製で上下に分割されており、下部のトリガーを引くことで安全装置が解除、引き切ることで撃発する。トリガープルは競合のグロックの2.5kgに比べ2.9kgと若干重く、ポリマー特有の「ねばり」が出るため好みが別れるところである。
最大の特徴は、人間工学を非常に考慮した設計で、グリップの形状からグリップアングルも全て理想的な形状に設計されておりボブチャウカスタムのように全体的にエッジが削られて丸みを帯びている。特に素晴らしいのはバレルの位置で、バレルが低い位置に設定されているため射手は自然な感覚で照準をつけることが出来る上に反動の抑制も容易になっている。現在のところグロックには勝てないものの市場での人気は上々である。
バリエーション

(画像はwikipediaより転載)
お約束のコンパクトモデルの他にも口径や銃身長に多くのバリエーションがあり、M&P○○(○○内には口径の数字が入る)と表記される。バリエーションの中でも内部構造を変更したのが2017年のM&P2.0でフレームのステンレス製インナーシャーシが延長され強度が増した上に、トリガーシステムも変更されている。
S&W M&P(トイガン)
概要
2014年8月1日に東京マルイよりM&P9がガスブローバックモデルとして発売されている。2009年10月の発表当初はM&P45の予定であったが、最終的にはM&P9となった。VカスタムやPCカスタム等のバリエーション展開も行っており、現在でも発売中である。
東京マルイ S&W M&P ガスブローバック
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性能
全長 194mm
重量 620g
装弾数 25+1発
最近の製品であるためスライド上部のインジケーター内に真鍮パーツを入れることで薬室に装弾されている状態を再現する等、外観は非常に凝ったものである。グリップ後部のパームスウェルも実銃同様に3種類が同梱されており射手の好みで選ぶことができる。初速は70m/s前後に設定されており、命中精度も非常に高い。バリエーションもVカスタム、PCポーテッドにFDEカラー等もあり選択肢が多いのも魅力的。サードパーティーからのパーツも豊富にあるため自分だけのM&P9を作ることもできる。
まとめ
シグマで大コケしたS&Wであったが、M&Pの成功によってその経験は生かされてることになった。ステンレス製のインナーシャーシや発射機構、敢えて隙間を作ることで砂や埃を自然に排除するスライド等、S&W社独自の工夫も施されている完成度の高いハンドガンである。
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