本書は面白い。是非読んでほしい。戦記物はやはり悲惨なことが多いために内容が重いものが多い。この『思い出のネイビーブルー』の著者、松永市郎氏もまたかなり悲惨な戦争体験をしている。しかしそれらを表に出さず、ユーモアを交えて本書を執筆している。読んでいるとのほほんと戦中を過ごしたように感じるものの、実際には凄まじい体験をしている。
松永氏はマレー沖海戦の功労者、松永貞市を父に持つ海軍兵学校出身の士官だ。本書は松永氏が海軍兵学校に入校してから戦争までのエピソードを集めたものでページ数も少ないのであっという間に読了してしまう。そしてかなり印象に残る内容である。
私も本書を読んだのは実は10年以上前であるが、本書の内容はかなりの部分覚えいている。とにかくユーモラスで面白い。松永氏自身、冗談が好きなようで面白く、軽妙に体験を話しているものの、やはり悲惨な体験についての話になると口が重くなったと言われている。まあ、それはともかく本書は私の戦記物でのイチオシである。
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