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(画像はwikipediaより転載)

 

 懐かしの名銃、ブレンテンを紹介する。ブレンテンとは80年代の人気ドラマ『特捜刑事マイアミバイス』の主人公ソニー・クロケットが当初使用した銃としても有名である。この銃が特徴的なのは10mm弾という専用弾薬を使用することであったが、10mm弾も廃れてしまった現在、激マイナーな銃となってしまった。そして製造されたのも1,500挺のみであった。

 

ブレン・テン(実銃)

 

 

性能

全長 222mm
重量 1,070g
口径 10mm
使用弾薬 10mm auto弾
装弾数 10+1発
完成 1984年
設計・開発 トーマス・ドルヌス、マイケル・ディクソン / D&D社

 

10mm弾とは

 オートピストルの弾薬の系譜は大きく、M1911専用弾薬として開発された45ACP弾薬の米国の系譜。もう一つはルガーP08、ワルサーP38に代表される9mmパラベラム弾の系譜がある。それぞれの特徴としては、45ACP弾は破壊力が強い代わりに貫通力は低く、弾丸が大型のために装弾数も少ない。逆に9mmパラベラム弾は破壊力には45ACP弾に及ばないが、貫通力は強い。同時に弾丸が小さいために装弾数も多くすることができるという特色があった。

 仮に45ACP弾を使用するハンドガンであった場合、破壊力に関しては問題がないものの、装弾数はせいぜい8発程度、これに対して9mm弾であった場合には同サイズの銃で装弾数は15発、機種によっては17発、18発という圧倒的な違いがある。しかし9mm弾は威力が不十分であり薬物を使用した相手に対しては1発や2発が命中したところでノックダウンできない場合もある。

 これに対して45ACP弾は威力としては十分であるが、前述のように装弾数がリボルバー並に少ない。これらの欠点を克服して両方の弾薬の「良いとこ取り」をしたのが10mm弾である。1983年にブレンテン用に誕生したこのカートリッジは、弾丸の直径を45口径(11.43mm)と9mmのちょうど中間の10mmとした上でカートリッジをわずかに延長することで小型化と高威力化が両立されることとなり、装弾数も9mm弾には及ばないものダブルカラム化してもグリップは太くなりすぎることはなかった。

 

開発

背景から開発まで

 ブレンテンはイギリス製が1930年にチェコスロバキア製のブルーノZB26軽機関銃をライセンス生産したブレン軽機関銃の「ブレン」と10mmの「テン」を合わせたネーミングの銃である。ブレン軽機関銃から名称の一部を取っているのは、ブレンテンの発案者ジェフ・クーパー氏がブレン軽機関銃が好きだったからだと言われている。

 発案者のジェフ・クーパーは元米軍特殊部隊の隊員でコンバットシューティングの神様と言われてた人だった。その人が最も理想的なハンドガンを作るということで助言して開発されたのがこのブレンテンである。普通、理想的なハンドガンを作るとなると銃のカスタムをするものだが、このブレンテンは新規で全く新しい銃を作っただけでなく、10mm弾という弾薬までも新規で作ってしまった。この弾薬は前述のように既存の弾薬の欠点を補って作られた理想的な弾薬となるはずであった。

 

ブレンテンの特徴

 ブレンテンは1984年にその10mm弾を使用する世界初のハンドガンとして登場し、1986年に製造を中止するまでの2年間に1,500丁が生産された。デザインはジェフ・クーパー曰く「世界最高のコンバットオート」と言われたCZ75の影響を受けたデザインでスライドをフレームが包み込む構造であった。フレームはステンレスであったが、スライドはスチール製である。

 ショートリコイル機構を採用、装弾数は10発でダブルカラムマガジンを採用している割にはグリップは持ちやすく、モデルとしたCZ75のグリップフィーリングを超えるとまで言われた。バリエーションはオリジナルの他にフレームをオキサイド処理したオールブラックのミリタリー/ポリスモデル、ショートバレルのスペシャルフォーセスダークモデル(全て黒染め)、同ライトモデル(全てクロームメッキ)、45ACPのコンバージョンキスライドがセットになったデュアルマスターモデル、たった13丁だけ製造されたジェフ・クーパー記念モデル、2丁のみ製作されたポケットモデル等、極少数の各種モデルが存在する。

 

ブレンテンの問題点

 発売直後のブレンテンはトラブルが多発した。当初、マガジンの生産が追い付かなかったのか、マガジン無しで銃本体のみが送られたこともあり、やっと送られてきたマガジンも調子が悪く作動不良が多かった。さらに理想的な弾薬であるはずの10mm弾であったが実際に完成した10mm弾は357マグナム並みの威力を持つ上にあまりにも貫通力が強すぎたため近距離の戦闘ではそれほどの有効性を発揮できなかった。

 但し貫通力は凄まじく薄い防弾チョッキであれば貫通する性能があったため「コップキラー」という有り難くないネーミングを頂戴するようにまでなってしまった。では大口径ハンドガンの需要があるハンターのサイドアームとしてはどうかというと、こちらはこちらで対猛獣用としては威力が低すぎたため人気が無いという中途半端な弾薬になってしまった。これらの理由により生産は2年間で打ち切り、D&D社は倒産してしまった。

 

ブレンテン(モデルガン)

 ブレンテンのモデルガンはメーカーからは発売されてない。ガスガンでは、1987年にファルコントーイがブレンテンガスブローバックを製作したのが最初だ。これは外部ホースでガスを供給するタイプのものだった。ブラックモデルとハーフシルバーモデルの2種類があった。初期のガスブローバックであり、外部ソースのみである上にバレルカバーが無く、リアリティの点から見れば残念なものだった。

 他には、2002年にマルシンが8mm固定スライドでブレンテンを作り、その後、ブローバック化されるという話もあったはずだがいつのまにかどっかに行ってしまった。

 

まとめ

 私はかなり好きだが、マイナーであり、あまり人気のある銃とは言えないブレンテン。モデルガン化される可能性はゼロに近いがブローバックモデルで発売される可能性はちょっとある。ちょっとだけ期待しながら待ってみよう。

 

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