
(画像はwikipediaより転載)
ダイアモンドバックは1966年にコルト社より発売された。一般にはパイソンの廉価版と誤解されることもあるが全くの誤りで本銃は非常に高品質であり、逆に高品質故に製造中止になったモデルであった。口径は38口径と22口径で1988年まで製造された。リボルバー愛好家の間では最高のリボルバーの一つとされており、中古品は高値で取引されている。
コルトダイアモンドバック(実銃)
性能
口径 38口径(357マグナムは使用不可)、22口径
全長 191mm
重量 735g
装弾数 6発
完成 1966年
設計・開発 コルト社
概要
1966年、デラックスモデルとしてコルト社より発売された。ターゲットシューターの需要を意識したモデルで特徴的なベンチリブとアンダーラグを装備している。仕上げにはロイヤルブルーフィニッシュこそされていないが、製造には非常に手間をかけており、製造中止になったのもこれが理由の一つである。高品質であるため40〜50年以上経た現在においてもその輝きは色あせない。このためリボルバー愛好家の間でも評価が高い銃である。
外観は同社製のパイソンに似ているがパイソンのフレームがIフレームであるのに対して、ダイヤモンドバックのフレームはDフレームと一回り小さい。Dフレームは同社のディテクティブスペシャル等の38口径小型拳銃で使用されているフレームである。このため一般にパイソンの廉価版と取られることが多いが、これは誤解でこのダイヤモンドバックもパイソンと同じ高い品質基準で製造されている。1988年に生産が終了している。
構造
銃身の上部にベンチリブを設け、下部にアンダーラグを装備している。サイトは微調整可能なリアサイトと外観上はパイソンに酷似しているが、パイソンに比べ、ダイヤモンドバックはバレルとシリンダーの間の「遊び」が少なく耐久性はパイソンを上回る。
バリエーション
38口径モデルと22口径モデルがあり、銃身長は4インチモデル、6インチモデルが存在する。初期には2.5インチモデルもあった。ブルーモデルとニッケルモデルが存在する。グリップは初期は木製のチェッカリングが施されているものであったが、のちにはパックマイヤーのラバーグリップが装備された。
ダイアモンドバック(トイガン)
トイガンでは東京CMCが1970年からモデルガンとして発売しており、1974年にはコクサイがこのCMCの製品のデッドコピーを発売していた。CMCのものは初期はインサートの入っていない「貫通シリンダー」であったためカートリッジの全長は実物のカートリッジよりも長く独特の形状をしている。国際製ダイヤモンドバックはCMCよりも若干小さく製品の作りもCMCに比べると雑であった。サイドプレートのランパンコルトはコクサイ製には無い。エアガン、ガスガンでの発売はされていない。
まとめ
ダイヤモンドバックはコルト社の人気商品パイソンが高価格なためその廉価版として登場したモデルだったが、やはり人気は今ひとつであった。かつての日本のモデルガン業界では同じモデルの競作を避ける傾向があり、そのため先行発売したMGCパイソンに対抗するためにCMCはダイヤモンドバックを製品化したようだ。古いガンファンには懐かしい銃である。
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