(画像はwikipediaより転載)
要約
コルトデルタエリートは1987年にコルト社が開発した10mm弾使用のハンドガンである。装弾数は8発で威力は357マグナム並みというものであったが、あまりにも強力であるためにスライド、フレームの破損事故が多発した。現在では改良されたものが発売されている。
デルタエリート(実銃)
性能
全長 210mm
重量 1,105g
口径 10mm
使用弾薬 10×25mmオート弾
装弾数 8発
完成 1987年
設計・開発 コルト社
背景から開発まで
1983年、D&D社はブレンテンを発表した。これは新たに設計された10mm弾を使用するハンドガンであり、話題になったものの商業的な成功はしなかった。この銃に使用された10mm弾とは9mmの貫通力と45口径(11.43mm)の破壊力を備えたカートリッジを目指して開発されたものであった。実際、357マグナム並みの威力はあったものの反動が強すぎるという欠点もあった。
コルト社は同社のロングラン製品であるM1911のバリエーションにこの10mm弾仕様のモデルをを使用したハンドガンの2作目であり、大手銃器メーカーコルト社が製造したことで話題となった。
開発
(画像はwikipediaより転載)
1987年、コルト社は10mm弾を使用するハンドガンを開発した。これは同社の人気モデルM1911をベースとしたもので45口径のM1911を10mm仕様にしたものであった。これは市場では2番目の10mm弾を使用するハンドガンであり、大手銃器メーカーの製造ということで話題になった。外観上は45口径仕様のM1911と区別が付きにくいが、ハンマーがリングハンマーになっている。45口径に比べ圧力が強くなっているため、リコイルスプリングはダブルリコイルスプリングに交換されているが、当初のモデルでは圧力に耐えきれずスライドレールやフレームが破損する事故が相次いだ。
生産は1987年から生産が開始され、スチール製モデルとステンレス製モデルが存在する。1996年に製造中止となったが、2009年から再び生産されている。2017年にはバレル下部に20mmレイルを装備したタイプが発売された。
バリエーション
バリエーションには、コルトカスタムショップによって500丁のみ製造されたゴールドカップモデル、さらにコルトマッチ10と呼ばれるゴールドカップタイプのデルタエリートがある。これはフルアジャスタブルフロントサイトを装備したもので1988年に400丁製造された。1990年代初頭にはコルトエリートテンフォーティーと呼ばれる特別仕様のモデルが発売された。これは40S&Wのコンバージョンキットが付属する。ステンレス製でスライドに”ELITE TEN/FORTY” と刻印されている。
2009年にはリコイルスプリングとスプリングガイドを改良した新型が登場、2015年にはスライド前部にセレーションを入れたバージョンが登場している。2016年にはステンレス製スライドにスチール製フレームのデュアルトーンモデルが少数生産された。さらに同年、ノバックサイト、大型のサムセイフティ、ビーバーテイルグリップセイフティ等を装備したモデルがダビットソン社から発売、2017年にはレールモデルが発売されている。
デルタエリート(トイガン)
概要
ガスガンではMGCが最も早く、1988〜1989年には固定スライドガスガンとして発売していた。当時、シューティングマッチで評判の良かったウィルソンLE系のシステムをそのまま使用したものだ。当時、このシステムを使ったノーマルM1911は無かったのでそういう意味でも重宝された。限定でシルバーモデルもあった。
1994年には同じくMGCからモデルガンが発売されている。これは新規に10mmカートリッジを製作した力作であった。WAは、ハイスペックVer.2時代にデルタエリートを発売しており、2018年にはレールモデルも発売している。他にも東京マルイが電動コンバットデルタを発売している他、エアコキモデルは数社が発売していた。
東京マルイ 電動ガン コンバットデルタ [ シルバー ]
東京マルイ 電動ガン コンバットデルタ [ シルバー ] 電動ハンドガン HOP...
性能
全長 225mm
重量 306g
装弾数 16発
ABS製の対象年齢10歳以上モデルである。トリガー、ハンマープラ製で無可動、スライドストップ、サムセイフティはダミーであるが、チャンバーはメッキ仕上げとなっており、グリップセイフティも作動する。単4電池4本をグリップ内部に入れるためマガジンはいわゆる「割箸マガジン」である。
対象年齢10歳以上のため初速は40m/s強と弱めであるが、トリガーのレスポンスは良く命中精度は比較的高く5mで10cm程度にまとまる。飛距離は20〜30mで20m程度でマンターゲットにヒットするなど良好である。サバイバルゲームには向かないが命中精度、トリガーのレスポンスも良く、パワーは弱いため室内での練習用には良いかもしれない。
まとめ
デルタエリートは10mm弾を使用するハンドガンの第2弾として発売された。D&Dブレンテンは『マイアミバイス』に登場して人気が出たものの商業的には失敗であった。10mm弾で商業的にもある程度成功したのはこのデルタエリートが最初であろう。10mm弾はあまりにも威力と反動が強すぎるためにカートリッジを3mm短縮した40S&W弾が開発されたが、10mm弾もまた人気が再燃しつつあるようだ。それにしてもカッコいい!
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