01_colt1860army
(画像はwikipediaより転載)

 

要約

 コルト1860アーミーとはコルト社が1860年に発売したリボルバーで44口径、装弾数6発のパーカッション式である。鋼鉄の採用により以前の同クラスの銃よりも重量が大幅に軽量化されていることやクリーピングローディングレバーの採用が特徴である。1873年の生産終了までに200,000挺が生産された。

 

コルト1860アーミー

 

 

性能

全長 355.6mm
重量 1,220g
口径 44口径
使用弾薬 パーカッション式
装弾数 6発
総生産数 200,000挺以上
完成 1860年
設計・開発 サミュエル・コルト / コルト社

 

概要

 コルトの傑作リボルバーM1851の9年後に製作されたパーカッション式リボルバーであるが、フレームは1851と同じものを使用している。しかしシリンダーを延長して44口径の弾丸を発射できるように改良している。このシリンダーの延長のため重量は200gほど増えたがM1851とほぼ同重量で強力な44口径弾を発射することができる。もちろん44口径といっても現在の44マグナム弾のように強力なものではない。あくまでも黒色火薬を使用したパーカッション式での「強力」である。

 画期的であったのは、本銃の重量がわずか1.22kgであることだ。現在では1.2kgの銃というのは大型拳銃の部類に属するが、それまでのコルト社の44口径リボルバーであるM1848ドラグーンの重量が1.885kgであることを考えると相当な軽量化である。これは1855年に開発された鋼鉄の製造方法であるベッセマー法によるところが大きかったようだ。これにより鋼が安価に市場に供給されることとなり、これを利用したコルト1860アーミーはドラグーンの約60%の重量を実現した。

 本銃は特徴的なクリーピングローディングレバーも採用も影響している。これはそれまでのローディングレバーの改良型でそれまでのローディングレバーが射撃時の衝撃によってレバーが下がってしまい射撃不能になってしまうことがあった。この対策としてローディングレバー基部にカムを設けて射撃時の衝撃でローディングレバーが下がらないようにしたものだ。これらにより当時としては画期的な大口径軽量リボルバーが開発されたのだ。

 

 

構造とバリエーション

 1860アーミーが発売された1年後に南北戦争が始まったこともコルト社には幸いして本銃は1873年の生産終了までに200,000挺以上のセールスを記録する。全長は35.6cm、重量1.22kg、6連発で銃身は8インチが基本であった。スチール製の本体はブルー処理され、ハンマーはケースハードゥン処理がされ、トリガーガード、グリップストラップは真鍮製、クルミ材のグリップが装着された。

 照準はハンマーを起こすとハンマーに刻まれた溝がリアサイトとなる。これは現在では理解しがたいが、発射するために一度ハンマーを起こす当時のリボルバーとしては一般的なものだ。銃自体の命中精度もそれほど高くなく、当然、光学照準器やダットサイト等は無い時代であればその程度の照準器で良かったのだ。

 バリエーションは少ないが、7.5インチモデルが3,500挺程度、シリンダーにフルート(溝)が彫られた軽量モデルが8,000挺程度製造されている。しかしこのフルート入りシリンダーは強度が不足しており、のちに通常のノンフルートシリンダーに交換されたようだ。

 前述のように本銃は1851ネービーのフレームを使用して開発されたが、この1860アーミーを再び36口径に戻した1861ネービーというモデルも存在する。このモデルも1873年まで製造されたが、総生産数は38,000挺と少ない。威力こそは44口径に及ばないが反動の少ない36口径は騎兵などに好まれたようだ。

 

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