01_Calico_M950
(画像はwikipediaより転載)

 

要約

 キャリコM100は1986年に発売されたハンドガンである。主要パーツは強化プラスチックで筒状マガジンに22LR弾を100発装填することができる。斬新な銃であったが装填不良が多く後方に弾倉が付いているため重量バランスも悪い。照準器も高位置に配置されたため照準にも難がある。米国で装弾数の規制法が成立したため生産を終了したものの、規制法が失効した後に再販している。

 

キャリコ M100

 

 

性能(M950)

全長 355mm
重量 1,020g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 50発
完成 1986年
設計・開発 キャリコ社

 

概要

 キャリコM100は、米国のキャリコ・ライトウェポンズ社から1986年に発売されたハンドガン、サブマシンガンである。銃口を先頭に円錐形をした本体の後方にピストルタイプのグリップがあり、上部には筒状のマガジンが装着されている。主要パーツは強化プラスチックで全てのパーツがマットブラックとなっている。

 外観からすると間違いなくレーザー光線が発射可能なのであるが、実際にはM100は22LR、1988年に発売されたM950は9mmパラベラム弾を使用する単なる小火器である。ではどうしてこのような特徴的な形状になってしまったのかというと上部に装着されている弾倉が原因だ。この弾倉にはM100であれば22LR弾が100発。M950であれば9mmパラベラム弾が50発装填することができる。

 弾倉内にはらせん状にカートリッジが収納されており、これをゼンマイ仕掛けで給弾する。当然、射撃前にはゼンマイを巻く必要があり、50発のマガジンは10回、100発のマガジンでは23回のゼンマイを巻いて初めて使用可能となる。但し、ゼンマイのスプリングは巻いた状態で長期間放置しても性能に影響はないということである。

 外観は近未来的ではあるが、内部の発射機構はM100はシンプルブローバック、M950はH&K社製サブマシンガンH&KMP5と同様のローラーロッキングシステムを採用している。内部機構は意外と普通なのである。このキャリコM100、かつてMGCがガスガンとしてモデルアップしたこともあり、日本では古いガンファンには妙に知られている銃だ。

 装弾数100発、9mm弾でも50発という圧倒的なファイアパワーを備えた銃、当然のように銃の世界に革命が起こり、現在では全てがキャリコと同様の形状をした銃に代わっているハズであったが、周知のように現在においても銃器の形状は旧態依然、キャリコのような形状の銃はほぼ存在しない。

 

全体的に難あり

 では、何が駄目だったのかという話であるが、正直、ダメなところだらけだったのだ。最大の原因はその独創的な弾倉にある。この弾倉、ゼンマイで巻きらせん状に100発装填できるというアイデアは面白かったのであるが、このゼンマイと銃の発射機構がうまくリンクすることが出来ずに装填不良が異常に多かった。これが何よりの失敗である。

 しかしアイデアさえ良ければ機構の改良によって信頼性を高めるという方法もあるのだが、マガジンの位置も悪かった。この上部に付いたマガジンは、射撃するごとに当然残弾は減っていく。ガスガンだと中々実感しないかもしれないが、カートリッジというのもそれなりに重量のあるものである。その重さが射撃中にどんどん変化してくるというのは相当に撃ちづらいのだ。後部から押されていくので最後の方はまだ良いが、最初は銃の重心が後部にあるため銃を保持した際のバランスも悪い。

 さらにマガジンが上部にあるため照準器の位置が銃身よりもかなり高い位置にあるため照準もしにくい。光学機器を使用したところでその不具合が増長されるに過ぎないのだ。このような理由から法執行機関向けの需要も民間でのセールスも伸び悩んだ。さらにそれに追い打ちをかけたのが米国の法規制である。キャリコM100が発売された数年後にアサルトウェポン取締法が成立、民間用銃器の装弾数が10発に制限された。当然、M100も規制の対象になり生産を中止した。

 このアサルトウェポン規制法は2004年に失効したため、キャリコ社は現在では同形状のセミオートピストルの製造を続けている。価格は22LRが600〜780ドル、9mm弾モデルが800〜1,000ドル程度である。会社が存続して製品が販売され続けているということは一定の需要があるということ。どういうユーザーが購入しているのかは不明だが、銃のデザイン自体はさらに近未来化している。

 

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