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(以下画像はwikipediaより転載)

 

要約

 リヴェンジ級戦艦は艦名が全てRで始まることからR級戦艦と呼ばれている。クイーン・エリザベス級戦艦の廉価版ともいえる艦で同型艦は5隻建造された。主砲は38.1cm砲を搭載、最高速度は23ノットで火力は高いが装甲は若干弱い。第二次世界大戦ではすでに旧式戦艦となっていたため船団護衛を中心に活動、1944年頃から第一線部隊より退いている。1948年から1949年にかけて残存艦はスクラップとして売却。

 

R級 戦艦

 

 

性能

 基準排水量 29,150トン
 全長 190.3m
 全幅 27m
 機関出力 40,000馬力
 最大速力 23ノット
 航続距離 4,200海里 / 10ノット
 乗員 997名
 武装 42口径38.1cm砲連装4基
    45口径15.2cm砲単装14基
    45口径76mm高角砲単装2基
    50口径10.2cm連装高角砲4基
    43口径47mm連装高角砲4基
    53.3cm水中魚雷発射管4基
 装甲 舷側300mm、甲板51mm、砲塔330mm、司令塔279mm
 就役(1番艦 リヴェンジ) 1916年5月
 就役(2番艦 レゾリューション) 1916年12月30日
 就役(3番艦 ラミリーズ) 1917年9月1日
 就役(4番艦 ロイヤル・サブリン) 1916年4月18日
 就役(5番艦 ロイヤル・オーク) 1916年5月1日
 同型艦 5隻

 

開発前史

 R級戦艦はクイーン・エリザベス級戦艦の登場によりドイツ海軍に対抗することができた。そこでその状況をさらに有利にするために英海軍は38.1cm砲搭載の安価な戦艦を求めた。当時の世界の戦艦の主砲は35.6cm砲が主流であり、38.1cm砲搭載の戦艦群を保有することで英国は他国に抜きんでて強力な海軍を持つと考えたのだった。

 

開発

 ロイヤル・サブリン級、またはリヴェンジ級戦艦は同型艦のすべてが「R」で始まる艦名であるためR級戦艦と呼ばれる。当初は8隻という大量建造が計画されていたが、6番艦、7番艦は巡洋戦艦に設計変更されてレナウン級巡洋戦艦レナウン、レパルスとなり、8番艦は建造中止となった。このためR級戦艦の同型艦は5隻である。

 6、7番艦は巡洋戦艦に設計変更されたものの名称は「Renown」「Repulse」とR級の名称を引き継いでいる。因みに8番艦の名称はレジスタンス(Resistance)となる予定であった。

 本級の1番艦リヴェンジは1913年12月22日起工、1915年5月29日進水、1916年5月に就役している。2番艦レソリューションは1913年11月29日起工、1915年1月14日進水、1916年12月30日就役、3番艦ラミリーズは1913年11月12日起工、1916年6月12日進水、1917年9月1日就役、4番艦ロイヤル・サブリンは1914年1月15日起工、1915年4月29日進水、1916年4月18日就役、5番艦ロイヤル・オークは1914年1月15日起工、1914年11月17日進水、1916年5月1日に就役している。

 新造時の基準排水量は29,150トン、全長190.3m、全幅27mである。本級はクイーン・エリザベス級戦艦の略同型艦でクイーン・エリザベス級戦艦が後部副砲の位置が低すぎて波浪の影響を受けやすかったので位置を改善している。最高速度は23ノットで当時としては十分な速力であったものの、クイーン・エリザベス級戦艦の25ノットに比べると見劣りする。

 

兵装

 主砲は42口径38.1cm連装砲4基を前後に2基ずつ配置するオーソドックスな形状であった。38.1cm砲は仰角20°で射距離21,702m、13,582mで305mm、18,020mで279mmの装甲板を撃ち抜くことができる。同時代の超ド級戦艦の舷側装甲は最大でも305mm程度なので38.1cm砲で撃ち抜くことができる。

 副砲は45口径15.2cm速射砲12基でこの砲は14°で12,344mの射程を持つ。その他50口径10.2cm連装高角砲4基、2ポンド8連装ポンポン砲2基、同4連装ポンポン砲2基20mm単装機銃10基を装備している。

 

防御装甲

 防御装甲は舷側300mm、甲板は二重構造で上甲板が50mm、主甲板は30mm、主砲は330mm、司令塔279mmである。舷側装甲300mmは自身の主砲で貫通してしまうがその代わり船体の水線部を広範囲に防御する全体防御方式を採用している。

 

機関

 主機関はスチームタービンで18缶4軸推進で出力40,000馬力を発揮、航続力は10ノットで4,200海里、最高速度は23ノットである。

 

戦歴

 第一次世界大戦ではR級戦艦はグランドフリートに所属、リヴェンジ、ロイヤル・オークはユトランド沖海戦に参加している。第二次世界大戦になるとR級戦艦はすでに旧式化していたため船団護衛等に活躍する。しかし旧式とはいっても38.1cm砲を装備しており舷側装甲300mmの大型戦艦である。28cm砲装備のドイツ海軍のポケット戦艦や仮装巡洋艦などに対しては圧倒的に有利であった。

 第二次世界大戦初期の1939年10月14日に5番艦ロイヤル・オークがスカパ・フロー停泊中にUボートの奇襲攻撃を受け撃沈された。これが第二次世界大戦で撃沈された戦艦の第一号となった。1940年7月には2番艦レゾリューションがフランス戦艦ブルターニュを撃沈する等の戦果を挙げた。

 1942年になるとR級戦艦は東洋艦隊に編入、シンガポールからセイロン島に移動、インド洋で作戦行動を行う。この間にマダガスカル島にてラミリーズが日本の特殊潜航艇甲標的の攻撃を受け大破している。1943年には4番艦ロイヤル・サブリンがソビエト連邦に貸与、その他姉妹艦3隻は1944年頃より順次第一線部隊から引退して練習戦艦となった。

 同型艦5隻中4隻が終戦まで残存したが1948年から1949年にかけてスクラップとして売却された。

 

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