(画像はwikipediaより転載)
ダンカン級戦艦はロシア海軍が建造していた高速戦艦ペレスヴェート級に対抗する目的で開発された高速戦艦である。フォーミダブル級を基にして軽装甲、軽武装で高速化した結果、最高速度が1ノット増加し、イギリス海軍随一の高速戦艦となる。
戦艦ダンカン級 〜概要〜
性能
(画像は戦艦ダンカン wikipediaより転載)
通常排水量 13,270トン
最大排水量 -トン
全長 131.7m
全幅 23m
吃水 7.6m
機関出力 18,000馬力
最大速力 19ノット
航続距離 6,070海里/10ノット
乗員 720名
武装 40口径30.5cm砲連装2基
45口径15.2cm砲単装12基
7.6cm砲単装10基
4.7cm砲単装6基
45cm水中発射管4門
装甲 舷側 17.8cm
甲板 7.6cm
主砲 25.4cm
同型艦 6隻
特徴
(画像は戦艦コーンウォーリス wikipediaより転載)
ロシア海軍が建造中の高速戦艦ペレスヴェート級に対抗する目的で建造が決定したのが本級である。本級はフォーミダブル級を基に装甲を薄くし、武装も副砲を16基から10基へと減らすことで軽量化を図った高速戦艦である。これによりフォーミダブル級よりも1,000トンの排水量の減量に成功した。さらに機関も主缶を20基に増加した結果、機関出力で3,000馬力、速力で1ノットフォーミダブル級よりも優越することとなった。
同型艦
(画像は戦艦エクスマス wikipediaより転載)
ラッセル(起工1899年3月、竣工1903年2月)
エクスマス(起工1899年8月、竣工1903年5月)
モンターギュー(起工1899年11月、竣工1903年7月)
ダンカン(起工1899年7月、竣工1903年10月)
アルベマール(起工1900年1月、竣工1903年11月)
コーンウォーリス(起工1899年7月、竣工1904年2月)
戦歴
(画像は戦艦ラッセル wikipediaより転載)
本級は完成すると地中海艦隊に配属され、以降、本国艦隊、海峡艦隊、大西洋艦隊に所属した。1906年には戦艦モンターギューが事故により沈没したが、他の姉妹艦はそれぞれに任務を遂行していった。1914年に第一次世界大戦が始まると、本級は、海上警備、陸上砲撃等に活躍した。ガリポリの戦いが始まると本級も参加、オスマン帝国の要塞に攻撃を行った。
1916年4月にラッセル、1917年1月にコーンウォリスがドイツ海軍のUボートにより撃沈された。残った3隻は大戦後半には目立った活躍をすることはなく、第一次世界大戦終了後の1920年に全艦解体された。
まとめ
(画像は戦艦アルベマール wikipediaより転載)
本級は高速戦艦として設計された戦艦であったが、高速化のために装甲、武装を軽量化したために第一次世界大戦では装甲の脆弱性に悩まされた。しかし、最高速度は19ノット、コーンウォールに至っては20ノット近くも出すことができた。事故で1隻、大戦で2隻が失われ、6隻中退役できたのは3隻という歴戦艦であった。
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