滝川 洋『過激派壊滅作戦』 書籍データ 著者 滝川洋 タイトル 『過激派壊滅作戦』 出版年 1973年 出版社 三一書房 過激派 過激派とはその名の通り過激な主張または行動をする派閥のことだ。但し、本書が執筆された1970年代は過激派といえば左翼系の過激派 ...
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【本レビュー】米原万里『米原万里の「愛の法則」』
米原万里の「愛の法則」 米原万里 著 集英社 (2007/8/17) 友人に米原万里の本は面白いと薦められたので読んでみた。内容は軽いエッセイだが、米原氏はこの本の出版時にはすでに他界されていたようだ。内容はかなり軽快で面白い。すーっと読めてしまう。「男はサン ...
【本レビュー】プロに任せて安心! 〜勝間和代『お金は銀行に預けるな』〜
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) 勝間和代 著 光文社新書 2007/11/16 著者の勝間和代氏は元公認会計士で外資系金融コンサルタント会社にいたバリバリの人だ。ブログを読むとちょっとした変わり者だということに気が付くのだが、ま ...
【本レビュー】社会に問題提起したけど、実はマーケティングの本 〜三浦展『下流社会』〜
下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)三浦展 著 光文社 2005/9/20 本書はタイトルのインパクトと共に社会に衝撃を与えた。かつては中流というものが存在していたが今後は、上流階級と下流階級に分かれていき、さらにそれらの階層が親から子へと再生産される ...
【本レビュー】佐々木俊尚『レイヤー化する世界』
レイヤー化する世界 佐々木俊尚 著 佐々木俊尚 (2013/6/26) 正直、ぞっとするほどの良書だ。私が最近読んだ本の中で5本の指に入るほどの良書だと思う。IT革命の結果の未来を過去の歴史からみていくという、まさにE・H・カーの主張を地で行くような本だ。視点は非 ...
【本レビュー】堀江貴文『本音で生きる』
本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 堀江貴文 著 SBクリエイティブ (2015/12/5) 何も必要ない。必要なのはトライ&エラーを繰り返すことだけ。というのが本書で「ホリエモン」が伝えたいことだ。情報好きの私が一番興味を持ったのは、情報の保存の仕方であ ...
【本レビュー】中島孝志『インテリジェンス読書術』
インテリジェンス読書術 年3000冊読破する私の方法 中島孝志 著 講談社 (2008/4/20) 本書は速読法に関する本。速読というとみんなフォトリーディングのようなものを想像しがちだが、本書は要するに「不要な部分は読み飛ばせ」、自分自身の知識や興味をたくさん持 ...
【本レビュー】斎藤貴男『安心のファシズム―支配されたがる人びと』
安心のファシズム―支配されたがる人びと 斎藤貴男 著 岩波書店 (2004/7/21) アマゾンのレビューで賛否両論の本だ。最近、プロパガンダ系の本をよく読んでいる。アマゾンでおススメされたので購入してしまった次第だ。正直、あまり面白くない。私としては賛否両論 ...
【本レビュー】磯山友幸『「理」と「情」の狭間』
「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス 磯山友幸 著 日経BP (2016/3/16) 磯山友幸『「理」と「情」の狭間』について書いてみたい。本書は、ワイドショーを騒がした大塚家具の分裂劇の内側を元記者の著者が比較的客観的に書いたものだ。 ...
【本レビュー】佐藤優『人に強くなる極意』
人に強くなる極意 佐藤優 著 青春出版社 (2013/10/2) 知の巨人と言われている佐藤優氏の経験から導き出された人間関係論とでもいうような本である。佐藤氏は元来キリスト教神学の専門家であり、哲学にも造詣が深い。その知識の蓄積から生まれる佐藤氏の著作は非常 ...
【本レビュー】苫米地英人『日本を捨てよ』書評
日本を捨てよ 苫米地英人 著 コグニティブリサーチラボ株式会社 (2015/3/15) 脳科学者として有名な著者の日本論である。 日本人は何故こうも従順なのか。著者は東日本大震災で被災者が略奪をせずに並んで救援物資を受け取る姿の中に一般に言われるような日本人 ...
【本レビュー】東 茂由『40歳までに手放す3つのこと』
40歳までに手放す3つのこと 東 茂由 著 経済界 (2011/3/1) 私は自己啓発本はあまり好きではないのだ。どうしてかというと結局、「ポジティブに頑張って生きましょう」ということを色々な経験をした人が色々な書き方で書いているだけなので一冊読めばもういいとい ...
【本レビュー】アルボムッレ・スマナサーラ『ブッダの幸福論』書評
ブッダの幸福論 アルボムッレ・スマナサーラ 著 筑摩書房 (2008/2/5) 著者は仏教思想では全てのものは関係しているという。例えば、豚肉を食べたとしよう。そこで食べた人間と豚の関係がある。さらに豚も食べ物を食べる。養豚場の豚であれば世話をする人がいる。 ...
【本レビュー】佐藤優『インテリジェンス人生相談 復興編』書評
インテリジェンス人生相談 復興編 佐藤優 著 扶桑社 (2011/9/28) 本書は、知の巨人と言われる佐藤優氏がその博識と経験を元にして様々な悩みに氏ならではの答えを出すというものである。出版されたのが震災後であることから震災に関する質問が多いが、それ以外に ...
【本レビュー】大石哲之『ノマド化する時代』書評
ノマド化する時代 (ディスカヴァー・レボリューションズ) 大石哲之 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2013/3/28) ノマドは3タイプに分かれる。ハイパーノマド、中層ノマド、下層ノマドである。国境を超えるのはエリートのみではない。下層ノマドも仕事を求め ...
【本レビュー】家入一真『お金が教えてくれること』書評
お金が教えてくれること ~マイクロ起業で自由に生きる~ 家入一真 著 大和書房 (2013/2/16) 著者は貧しい家庭に育った。父親は借金を背負い、結局、離婚。新聞配達のアルバイトをしながら美大を目指していたようだ。そしてアルバイトをしながら借金をして買ったMAC ...
【本レビュー】岬龍一郎『欲しがらない生き方−高等遊民のすすめ−』書評
欲しがらない生き方 -高等遊民のすすめ- 岬龍一郎 著 角川グループパブリッシング (2009/6/10) 本書は、高等遊民とはどういうものかということから始まる。高等遊民とは明治から大正初期まで高等教育を受けながら定職につかない人のことだという。著者はその高等遊 ...
【本レビュー】岸見一郎 古賀史健『嫌われる勇気』
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え 岸見一郎 古賀史健 著 ダイヤモンド社 (2013/12/13) 久しぶりの書評。最近、いろんなところで話題になっているのでケチな私がわざわざ新刊を購入して読んでみた。この本は著者がアドラーの心理学を哲学を援 ...
【本レビュー】北芝健『ニッポン非合法地帯』扶桑社2003年
ニッポン非合法地帯 北芝健 著 扶桑社 (2008/11/30) 最近、北芝健著『ニッポン非合法地帯』を読んだ。久しぶりに書評を書いてみようと思う。内容は、著者が警察官時代も含めた半生に見聞きした裏社会について書いている。人身売買で売られていく女性やそれを食い物にす ...
【本レビュー】佐藤優『獄中記』岩波書店2006年
獄中記 (岩波現代文庫) 佐藤優 著 岩波書店 (2009/4/16) 本書は元外務省主任分析官で現在作家の佐藤優氏が東京拘置所にて拘留された512日間の日記を編集したものである。全体の内容としては拘置された当初から出所まで時系列に記述され、拘置所内の細かな仕組みや ...
【本レビュー】飲茶『史上最強の哲学入門』2冊
史上最強の哲学入門 Kindle版 飲茶 著 河出書房新社 (2015/11/6) 哲学って良く分からないですよね。少なくとも私は良く分からないです。正直、20歳位までは要らないと思っていました。私が20歳位の時の哲学のイメージって「ここに物は存在するのか」とか「光の反 ...
【本レビュー】堀江貴文『すべての教育は洗脳である』
すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 堀江貴文 著 光文社 (2017/3/16) 堀江貴文氏の著書の中で私が最もおススメするのが本書『すべての教育は洗脳である』だ。本書は学校教育が従順な平均点の人間を作るための機関であると主張する。その目的は将来 ...
【本レビュー】スタンレー・ミルグラム『服従の心理』
服従の心理 (河出文庫) スタンレー・ミルグラム 著 河出書房新社 (2012/1/7) 一般に「アイヒマン実験」といわれる心理学の古典的実験について書かれた本である。アイヒマンとはナチスドイツ時代にホロコーストに関係した人物でユダヤ人輸送に指導的役割を果たし ...
【本レビュー】東村アキコ『東京タラレバ娘』ラストは悲劇だよね。
東京タラレバ娘 東村アキコ 著 講談社 (2014/9/12) 何となくなんだよねー。kindleで無料コンテンツにあったから読んでみた。私も聞いたことがある作品でドラマ化もされたので相当面白いものなのだろうという、いわば「何となく読んでみた」作品だ。私は全巻無料だ ...
【本レビュー】堀江貴文『バカは最強の法則』
バカは最強の法則: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方堀江貴文 著小学館 (2017/7/28) 本書はかつてライブドア社長であり、今はHIU(堀江貴文イノベーション大学校だっけ?)を主宰する堀江氏の考えを漫画にしたもの。一流大学を卒業して一流銀 ...
【本レビュー】浦沢直樹『マスターキートンリマスター』
MASTERキートン Reマスター 浦沢直樹 長崎 尚志 著 小学館; 第2版 (2014/11/28) マスターキートンとは80年代後半から90年代前半にかけて、ビッグコミックスで連載されたそこそこ人気があった漫画だ。主人公はオックスフォード大学で考古学修士号(マスター)を持 ...
【本レビュー】坂口恭平『現実脱出論』
現実脱出論 増補版 (ちくま文庫) 坂口恭平 著 筑摩書房; 増補版 (2020/11/12) 以前、坂口氏の『独立国家のつくりかた』という本がかなり面白かったので再び坂口氏の著書を読んでみた。本書は『独立国家のつくりかた』よりももっと内面的な表現で書かれている。同 ...
【本レビュー】佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット』
自分でつくるセーフティネット: 生存戦略としてのIT入門 佐々木俊尚 著 佐々木俊尚; 第1版 (2014/7/25) 『レイヤー化する世界』を読んで、すっかり佐々木俊尚氏の著書に魅了されてしまった。以前『そして、暮らしは共同体になる』を紹介したが、さらに今回もまた ...
【本レビュー】佐々木俊尚『21世紀の自由論』
21世紀の自由論: 「優しいリアリズム」の時代へ 佐々木俊尚 著 佐々木俊尚; 1番め版 (2015/6/9) 『レイヤー化する世界』以来、佐々木俊尚氏にすっかり虜になってしまった。本書は『レイヤー化する世界』の後に書かれたものだ。内容は正直、基本的に一緒だった。 ...
【本レビュー】坂口恭平『独立国家のつくりかた』
独立国家のつくりかた (講談社現代新書) 坂口恭平 著 講談社 (2012/5/18) 私は本を読むときには大体、一つのテーマについて複数冊の本を続けざまに購入する場合が多い。例えば「武士道」について調べるのであれば、武士道について書かれた本をネットで調べまくっ ...