(画像はwikipediaより転載)
ロシア海軍の前弩級戦艦である。舷側をニッケル鋼で覆い、主砲の全周囲にもニッケル鋼の装甲を設ける等、近代戦艦としての完成度を高めた戦艦である。義和団の乱の鎮圧に活躍したが、日本海海戦で日本駆逐艦の雷撃により撃沈された。
戦艦シソイ・ヴェリキー 〜概要〜
性能
通常排水量 10400トン
最大排水量 -トン
全長 107.23m
全幅 20.73m
吃水 7.77m
機関出力 8500馬力
最大速力 15.7ノット
航続距離 -海里/-ノット
乗員 586名
武装 40口径30.5cm砲連装2基
15.2cm砲単装6基
4.7cm砲単装12基
3.7cm砲単装18基
45.7cm水上発射管6門
装甲 舷側 40.6cm
甲板 7.6cm
主砲 30.5cm
同型艦 1隻
特徴
バルト艦隊初の1万トン級戦艦ナヴァリンの系統をひく戦艦であるが、船体形状は英戦艦ロイヤルサブリン級に酷似している。戦艦ナヴァリンと同様、バルト艦隊用の戦艦として建造された。装甲は戦艦ナヴァリンが複合装甲であるのに対してシソイ・ヴェリキーはニッケル鋼と進化している。さらに主砲フランス式の全周囲が防御されている形式で天蓋にも装甲が施された。発射速度は1発/1分である。最大の特徴はロシア戦艦として初のボイラーにベルヴィール水管缶を採用したことである。
同型艦
戦艦シソイ・ヴェリキー(起工1891年7月、竣工1896年8月)
戦歴
(画像はwikipediaより転載)
同時期に建造された戦艦ナヴァリンと同様に本艦も部品の供給や技術的な問題により竣工までに5年以上を要した戦艦であった。竣工後はバルト艦隊に配属され地中海海域の作戦に従事しました。1900年に中国で義和団の乱が勃発すると戦艦ナヴァリンと共に中国に派遣された。
1902年には修理のためにバルト海に戻るが1904年、日露戦争によってバルチック艦隊に配属される。日本海海戦での砲撃戦では沈まなかったが、夜間に日本海軍の駆逐艦の雷撃により撃沈された。
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