(画像はwikipediaより転載)
戦艦トリー・スヴャチーチェリャは建造当時はロシア最大の戦艦であった。19世紀末の建造から第一次世界大戦まで参加し、ソビエト連邦海軍に編入されて1923年に廃艦となったという長期間使用された艦であった。これは主砲を最新の40口径30.5cm砲を採用したことによる。
戦艦トリー・スヴャチーチェリャ 〜概要〜
性能
通常排水量 12480トン
最大排水量 -トン
全長 115.14m
全幅 22.25m
吃水 8.66m
機関出力 11300馬力
最大速力 17ノット
航続距離 3980海里/10ノット
乗員 753名
武装 40口径30.5cm砲連装2基
15.2cm砲単装8基
12cm砲単装4基
4.7cm砲単装10基
3.7cm砲単装40基
45.7cm水上発射管4門
同水中発射管2門
装甲 舷側 45.7cm
甲板 7.6cm
主砲 40.6cm
特徴
戦艦トリー・スヴャチーチェリャは竣工時点でロシア海軍最大の戦艦で名前はロシア語で「三成聖者」の意味。装甲は国産装甲ではなく、イギリスより輸入したニッケル鋼が使用された。主砲は従前の35口径30.5cm砲ではなく、砲身が延長された40口径30.5cm砲が採用された。動力機関もイギリスからの輸入であるが、最高速度は17.7ノットと高性能を発揮した。本艦は世界で初めて無線通信装置を搭載した戦艦でもある。
同型艦
トリー・スヴャチーチェリャ(起工1891年9月、竣工1897年8月)
戦歴
(画像は改装後の戦艦トリ・スヴィティテリアwikipediaより転載)
戦艦トリー・スヴャチーチェリャは竣工すると黒海艦隊に配属。1905年には戦艦ポチョムキンの反乱の鎮圧に参加。1911年から1912年にかけて近代化改修が行われた。この改装では重心が下げられ、各種の兵器類の変更が行われた。外観上も別物といっていいほど変更された。
第一次世界大戦が始まると、ロシア海軍の数少ない主力艦として艦砲射撃等に活躍、ロシア革命後はソビエト海軍に編入された。1923年に廃艦となるが、1925年になってやっと除籍された。
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