
要約
SUPERWAYランタンは予想以上に高性能で高い耐久性がある。試験の結果、充電池はフルパワーモードで12時間、その後は光量が少しずつ落ちていくもののさらに5〜6時間照射できるが、時間と共に徐々に光量は低下していく。購入後4年数ヶ月経た現在においても若干の劣化は確認されるものの性能はほぼ変わらない。
SUPERWAYランタン
部屋が暗い!

私の部屋の照明は夜は電球色で蛍光灯は使用しない。何故なら目に優しいから。あと昼と夜の違いを明確にしたかったからだ。基本的に照明はLEDスポットライトを使用しており、普通の天井から吊るすタイプの一般的な照明は使用していない。
部屋はワンルームのマンションでスポットライトは台所と部屋に一個ずつ付けている。「夜は暗いもの」ということであまり明るい照明を使用しないのだが、さすがに最近不便を感じてきた。夜の読書等にはさすがに暗い。とはいってもミニマリストの私としては普通の照明を買う気にもなれない。照明なんて2個も買えば十分だ。しかし暗くて生活しにくいのは問題である。さてどうしたものか。。。
そうだ!ランタンを使おう。

私としてはもっと多用途で使用できる汎用性の高い照明が欲しい訳で、そう思いつつネットパトロールをしていたところ「ランタン」という存在に気が付いた。ランタンといえばあのキャンプに持って行くガスで点けるアレだ。でもさすがにガス式はコストもかかるしなぁ。。。と思っていたところ、最近では充電式だそうで、「さすが21世紀!」と思ったが、そもそも私の頭が20世紀に置いてきぼりになっているだけのようだ。
それはともかく、充電式であればコストも安く普段使いにも耐えられる。キャンプにも使用できるので汎用性も高い。みんなが便利だと思うものには供給側も競争が激しくなる。やはりこのジャンルも競争が激しいらしく様々なメーカーがしのぎを削っているようだ。結局、我らがamazonで検索したところスーパーウェイという激胡散臭いメーカーのLEDランタンを発見した。明らかにチャイニーな雰囲気を漂わせたチープなデザインのランタンである。
レビューを見ると案の定、評価は☆5つという高さだ。「案の定」とは、つまりサクラさん達がいっぱい書いたのではないかということ。☆5といえば全員が100%満足というレベル。Superwayなるメーカーも全く聞いたことがない。当然Made in japanなどであるはずがない。私の頭の中は「疑疑疑疑疑疑疑疑・・・」という状態なのだ。
まあしかし、中には日本人と思えるまともなレビューもあり、一番値段がお手頃でその上、電球色もあり、さらに私の部屋の色調にあったブラウンがあったので悩んでいても仕方ない。値段も4000円程度と失敗しても諦められる値段ということもあり、疑いながらも購入したのだ。
届いた実物を早速開封してみてみる。外観は良く言えばシンプル、デザインも50年位前の感覚であればスタイリッシュと言っていいだろう。予想通りのネット画像と寸分違わぬものが送られてきた。プラスチックとゴールドの塗装が何とも言えないチープ感を醸し出す。しかし作りとしてはそれほど悪くない。まあよくもないが。。。
IP65防塵防水認証

性能は一応、IP65防塵防水の認証を受けているということだ。IP規格とは日本工業規格及び日本電機工業会の規格で上一桁は防塵性能を下一桁は防水性能のレベルを表している。防塵規格は0〜6まで、防水規格は0〜8まであり、0が最低で防塵防水能力なし、数字が高くなればなるほど防ぐレベルが高くなる。
つまりもっとも低いのがIP00で最も能力が高いのがIP68という訳だ。今回私が購入したLEDランタンはIP65、つまり防塵レベルは最高でJISの基準では「防塵が侵入しない」というもの。防水レベルは6で「波浪または、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響をうけない。」というもの。具体的な試験方法も公開されているが、それを追求してもあまり意味ない。つまりは生活防水よりももうちょっとスゴイレベル程度に考えておけばいい。
そもそも私の使用方法は部屋で照明として使用する以外にはキャンプや車中泊で使用するというもの。基本的に水ビシャビシャの状態では使用しないので問題ない。防水機能もいらないくらいだ。しかし何が起こるか分からない昨今、防水機能があるに越したことはない。実際、現物を見てみるとコネクタやスイッチにはちゃんとゴムの蓋でシールドされているのでまあ大丈夫そうだ(【追記】最近、風呂にこのランタンを落とした。特に問題なし。防水機能はあった方がいい2022/8)。
SUPERWAYランタンの実力




肝心の照明能力としては4種類の色の光を出すことができる。その四つとは昼光色 電球色 昼白色とさらに緊急用の赤だ。これは赤い照明ではなくエマージェンシー用にモールスの「SOS」が赤で点滅するというもの。この機能は正直言っていらない。そもそも最も波長の長い赤でSOSを点滅してもあまり意味がない。。。そして赤の点灯モードは搭載されていない。赤ライトはそれはそれで使い道があったのだが。
光の強さは何段階かに切り替えられる。一番のローパワーモードは一般的な照明に付いている豆球程度の明るさ、フルパワーモードでは、5.8WのLED球よりは確実に明るい。室内を照らすには十分な明るさだ。さらにバッテリーの寿命も測定してみた。寿命は公称18.5時間となってるが、これはちょと大袈裟のようだ。まあ、企業の性能測定は最良の条件でやるので実際と違っていることは珍しくはない。18.5時間といってもフルパワーでいけるのは12時間くらいまでだ。それ以後は徐々に暗くなっていくが完全に消灯するのは18.5時間以上はかかる。
16〜17時間くらいまでは光量はフルパワーの6〜7割程度を維持しているようだが、18時間を過ぎるとさすがに目に見えて暗くなっていく。まあ、公称通りではないが、12時間は確実に最高光度で点いていた。夜に4時間使っても3日間は充電しないで使えるという計算だ。私は夜使用して朝起きると充電するという繰り返しなので特にバッテリーの容量は気にしないが、11200mAhという大容量は心強い。容量はあるに越したことはない。電源を供給する機能も付いているので、キャンプに持って行けばスマホを充電したりすることもできる。
ランタンの構造とまとめ

構造はシンプルでライト充填用の口とスマホや他のマイクロUSB充電用の口があり、さらに点灯or切替スイッチ、光量調整用のボタンがあるのみ。使用方法は「見れば分かるレベル」説明書もいらない。若干、外観の安っぽさはあるが、性能的には全く問題ない。最近の中国製品は性能がどんどん良くなっている。日本人の私としてはちょっと複雑な気持ちだが。。。まあ、値段も4000円程度とお値打ちな上、JISの規格も取得しているので一応「安全」と言える。私の個体も特に問題なく動いているし。。。いい買い物だったと思う。
追記
購入からおよそ2年経過(2020年4月)

この記事を書いたのが2018年5月。購入した直後であった。それから約2年、毎日使い続けたが驚くことに性能が全く落ちる気配がない。それも一番充電池に良くないと言われている逐次充電する、もしくは充電しっ放しで放電を一切しないという過酷な使用方法で使い続けた結果だった。
因みに2017年に同じく充電式のスピーカーJBLのcharge3を購入したのだが、こちらは2年程で充電ができなくなり、さらには充電池が膨張してしまった。ランタンと異なりこちらは高級品だったため放電を定期的にしながらの使用であったが駄目であった。superwayのランタン、予想以上に高性能である。これは良い買い物であった。
購入からおよそ4年半経過(2022年8月)

このスーパーウェイランタン。あまりのスペックの高さに私は何とリピ購入してしまった。それが2021年8月。かつて私が買った初号機と今回買った弐号機、3年を経ているだけあって細かなところで仕様が変更されている。外観上では、初号機ではプラスチック製であったフックが金属製に変更されていること、機能的にはスイッチにメモリー機能が搭載された。これは、前回使用時の光の種類や光量が本体に記憶されており、スイッチを押すと前回と同じ設定でライトが点くというものだ。ランタンを使用する時は大体同じ目的で使用するのでこの設定は地味に助かる。
折角なので性能試験も再度実施してみた。前回同様、12時間はフルパワーで照射することができるが、徐々に光量が少なくなっていき最後には消灯する。2018年に購入したモデルと2021年に購入したモデルを同時に同条件で試験してみたところ、2018年モデルはフルパワーで点灯し続けた結果、18時間35分で消灯した。2021年に購入したモデルはさらに5時間点灯、23時間30分ほどで消灯した。ただ、連続点灯していたといっても前述のようにフルパワーモードで点灯し続ける訳ではなく、最後はローパワーモードでの点灯である。
私の購入した個体はフルパワーモードでは12時間程度、その後、徐々に光量が落ち、最後はローパワーモードとなった。どちらもカタログスペックよりも少ないものの、個人的にはあまり気にならない。フルパワーモードで12時間以上点灯し続ける必要は私にはないからだ。このためリピ購入して現在も重宝している。2018年購入モデルはさすがに4年経っているだけあって2021年購入モデルよりもバッテリーの消耗が早かったが、12時間程度であればどちらも同じくらいの光量であった。値段を考えれば、まあまあ優秀と言って良い。
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