01_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

要約

 AR-18とは、1963年に開発された自動小銃で設計者はM16自動小銃の設計で有名なユージン・ストーナーである。工業技術の低い第三世界でも生産が可能なように構造は極力単純化され、価格も低くなるように設計された。しかしM16自動小銃の大量生産により単価が下がったことにより意味を失ったため本銃を制式採用した軍隊はないが、その設計は多くの銃に影響を与えた。映画『ターミネーター』でターミネーターが使用したことでも有名である。

 

AR-18(実銃)

 

 

性能

全長 960mm
重量 3,000g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 20発
完成 1963年
設計・開発 ユージン・ストーナー / アーマライト社

 

開発

02_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

 AR-18とはM16自動小銃の設計で有名なユージン・ストーナーの設計による自動小銃で米国が支援する第三世界での生産を目的として低価格で容易に製造できるように構造を単純化した自動小銃である。ARとはアーマライト社の略でアーマライト社で18番目に製作されたモデルであることから命名された。因みに有名なM16自動小銃はモデル名AR-15で同社が15番目に製作した自動小銃である。

 設計開始は1963年で同年中に完成、特徴はスチールプレス加工を多用、工業水準の低い国でも生産が可能なように設計されていることである。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はロータリーボルト方式である。アッパー、ロアレシーバー共にプレス加工で成型され、ボルトキャリアーもシンプルな角型となっている。ストックとハンドガードは強化プラスチック製でAR-15(M16)のようにストック部にリコイルメカニズムが無いためストックは折り畳み可能となっている。

 信頼性が若干低い上にM16自動小銃の大量生産により単価が低下したためM16を代用する意味がなくなり、制式採用する軍隊は無かったが、内部構造やプレス加工を多用した設計は英国のSA80、H&K社のG36、FN社SCAR、豊和工業の89式小銃等、多くの自動小銃に影響を与えた。

 

バリエーション

03_AR-18
(画像はwikipediaより転載)

 

 民間向けセミオートモデルのAR-180、AR-180に木製のサムホール付きストックを装着したAR-180 SCS、カービンモデルのAR-18S、分隊支援火器仕様のAR-18 LSW、試作品としてAR-180SPが存在する。

 

AR-18(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1975年に六研が全金属製モデルガンを発売している他、1987年にはJACがフルオートガスガンとしてモデルアップしている。

 

まとめ

 

 AR-18はM16に比べて知名度の低い銃であるが、豊和工業がライセンス生産をしており、89式小銃の設計にも大きな影響を与えている等、日本には関係の深い小銃である。日本以外にもその設計は多くの国の銃器に影響を与えている。

 

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