工作艦 明石
(画像はwikipediaより転載)
工作艦明石とは日本海軍の工作艦である。それまで日本海軍が保有していた工作艦はすべて他の艦艇を転用したものであったが、明石は工作艦として設計された最初の艦であった。排水量9,000トン、全長158m、全幅21mで最大速度は19ノット、23トンクレーン1基、10トンクレーン、5トンクレーン各2基を装備する他、艦内には艦艇の修理に必要なあらゆる工作機械が装備されていた。
1939年に竣工した明石は日中戦争で艦艇の修理に活躍、太平洋戦争開戦後はパラオ、ダバオ、等で艦艇の修理に活躍、1942年にはトラック島に進出、ここで長期間にわたって修理業務を行う。この間に修理した艦艇は数百隻に上る。1944年に空襲が激しくなりトラック島を脱出してパラオに後退するが空襲により撃沈された。
工作艦 明石 製作
私はどうも艦の模型以外にはあまり興味がないようだ。以前、モビルスーツの模型を作ったけど前回の島風の時ほど楽しくなかった。個人的には子供の頃観た『宇宙戦艦ヤマト』の影響なんじゃないかと思う。子供の頃の印象って結構強いと思うので。そういえば子供の頃はブロックで戦艦ばかり作っていたなぁ。。。などと想い出してしまったのだ。
今まではプラモデルって完成しちゃうとどうでも良くなってしまったのだが、前回の駆逐艦島風はその後も眺めては悦に浸っている。やはり一人じゃ可哀そうなので友達を作ってあげよう。
そこでウォーターラインシリーズ製作第2弾に選んだのは「工作艦明石」。やっぱりこれだよね。戦時中空母に次ぐ最重要目標に指定されていた最新鋭工作艦。内地の海軍工廠にも無いような最新の工作機械を装備した動く工場だ。前回の島風に続きまたまた一点物の艦だ。実は私はこの工作艦明石大好きなのだ。こういう目立たないけど重要な艦はすごく好きだ。戦争中はこの艦があったおかげで南方でも内地まで帰ることなく運用することができた。
前回は新宿まで買いに行ったけど、今回はAmazonでポチってしまった。模型1個だけ買いに行くのって交通費勿体ないんだよね。まあ、それはそうと、さっそく開けてみる。この箱を開けた時のワクワク感は子供の頃から変わらないなぁ。
早速塗装と思って1回塗料を吹いたのだけど塗り忘れがあり再度塗装。今回はパーツ数も少なそうなので意外と簡単に仕上がっちゃうかも。。。と思っていたら。
明石に12隻搭載されているカッターの塗装が予想以上に大変だった。まあ、細かい塗装は大好きなので写経をするような感覚で淡々と塗って楽しいのだけどやたら時間がかかる。画像だと分かりにくいけど、カッターの中の白い線も手塗りなのだ。ホント大変!。。。なんて楽しいんだけど。楽しいのはいいがとても簡単には仕上がらない。この後墨入れもしなければならないし、明日もまた作業だ。
見た感じパーツも少なそうだし塗装する部分も少なそうなのでサクサク進むと思って作り出した工作艦明石。想像以上に塗装に時間がかかってしまった。上記の写真見てよ〜。とにかくカッター(艦に搭載されている小型ボート)の塗装が異常に時間がかかってしまった。
カッターは外側を軍艦色、内側を甲板色、そして内側の棒のようなものを白で塗るようになっているようで老眼の目を凝らして何とか塗ったのでした。それが上記の写真。
これもカッター。ちょっとピンボケしているけど、右上のボートうまく塗れているでしょ?えへへ。。。(/ω\)。まあ、トーシローが塗った割にはね。このボートが12隻あるそうで昨日は一日このボートの塗装で終わってしまった。お陰で何とか塗り終わった。
塗り終わったといってもそのままじゃ安っぽいので墨入れ&汚し塗装をする。これが今日やった作業。とりあえずベタベタアクリル塗料の黒で塗った後にアクリル溶剤で落とす。
これで完成。まあ、それなりにリアリティが出たと思う。
もう、この2日間は塗装ばかりだった。ただ、筆はもっと細い奴でないとダメだ。知り合いからもらった筆はあまり良い物ではなかったのか私が変な使い方をしたのが原因なのか筆の先が割れてしまってだめだった。さらに塗料も少し足りない。今度、新宿に行って新しい筆と塗料を買わなければ。なぁ。。。いろいろ問題が出て来るのだ。
でも、一つだけいい事が。。。前回、駆逐艦島風を作った時に私は自分に老眼が入っていてかなりショックだったのだけど、どうも今回は気にならない。老眼が治るはずないので目が慣れたのだろう。作業には全く支障がなくなった。まだまだ老眼鏡なんてかけねーぞ。まあ、これも時間の問題だろうよ。はは・・・(涙)
想像以上に塗装に時間がかかってしまった工作艦明石。使わないパーツまで塗装してしまった疑惑があるものの、大体塗装は完了したのでいよいよ組み立てなのだ。
まず艦体を組み上げる。私はすっかり忘れていたんだけど、ウォーターラインシリーズって艦の中に錘を入れるんだよね。重量があると所有感が増すので良い。
続いて艦橋を作る。これは細かくて大変だった。拡大してみてもらうと分かるんだけど、艦橋の上の双眼鏡まで再現されている。完成後のリアリティはすごいのだけど作るの大変(汗)。
艦橋周辺が完成。やはり艦橋が艦体に付くと若干テンション上がる。汚し塗装もなかなか立体感が出ていい。うん、上手くいった。
さらに艦中央部のクレーンも作る。内火艇も組み立てた。塗装は大変だったけど時間をかけただけあって良い出来だ(自画自賛)。
とりあえず今日はここまでかな。パッと見、簡単に出来そうだけど意外と時間がかかった。この状態にするまで5〜6時間はかかったかな。。。(汗)
可能な限り近くで撮ってみた。後部構造物が出来ていないので迫力はないけどイイ感じに完成に近づいてきている。艦の模型は製作も艦を艤装しているようで楽しいのだ。
私は明石をなめていましたね。戦闘艦はパーツ数が多くて作るのが大変で補助艦艇は砲塔が少ないから簡単に出来上がると。。。ええ、誤解でしたよ。明石製作すげー大変でしたよ。砲塔を作るのよりクレーンを作る方がどれだけ面倒か良く分かりましたよ。
それはともかく、前回は艦の前半部分の製作が大体終わったところで終了。今日は後半部分の製作を開始するのだ。まずは煙突。この煙突は工作室用の煙突なのかな〜。などと勝手に考えながら装着。
もう一つの煙突も装着。このマストが意外と面倒だった。今回一番面倒だったと思う。
マスト完成。それと内火艇やらカッターやらをどっさりと搭載する。これも工作艦として必要なのだろう。マスト先端が斜めになっているように見えるけどちゃんと真っすぐに立ってます。
さらにクレーンを装着してその他細かいパーツを付ける。これでほぼほぼ完成。いい感じじゃないですかねぇ。
反対方向から撮影。薄汚れた感じが歴戦の工作艦という感じで良い。
これが完成した工作艦明石。クレーンを作るのがとにかく大変だったけど楽しかったなぁ。最近のプラモデルは出来がいいので私みたいな素人が作ってもこんなに良くできる。
それはそうと使わないパーツ多すぎじゃねーか?全部使うと思って一生懸命色塗ってしまった(汗)。
おまけ。明石から整備を受けている駆逐艦島風。1943年9月には明石も島風もトラック泊地に進出しているのでこういう光景もあったかもしれない。
明石は日本海軍唯一の新造工作艦で1937年起工、1939年竣工。太平洋戦争開戦と同時にフィリピンやパラオ等の南方を転戦して艦艇の修理を行う。トラック泊地ではミッドウェー海戦で大破した最上の仮艦首を装着する大掛かりな補修も行った。その後内地に帰還。
1942年8月再度トラック諸島に進出する。以後、トラック泊地を拠点として艦艇の修理に活躍する。全連合艦隊艦艇の4割を修理したといわれている。あまりの修理能力の高さから米軍の最重要攻撃目標に指定されていたほどだった。1944年トラック泊地発、パラオに進出するがここでパラオ大空襲に遭遇して撃沈されてしまう。
明石を失った連合艦隊は艦艇の修理のために内地に帰還することを余儀なくされた。明石を失った代償はあまりにも大きかったのである。
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