撃墜王は生きている! 井上和彦 著 小学館 (2017/7/11) 5人の「撃墜王」へのインタビューを中心に書かれている。ほとんどが戦争後半に活躍した搭乗員ということに時の流れを感じる。私が零戦搭乗員の手記に興味を持った1995年前後は日中戦争以来の搭乗員がまだ存 ...
【本レビュー】保科善四郎『大東亜戦争秘史』
大東亜戦争秘史―失われた和平工作 保科善四郎回想記 保科善四郎 著 原書房 (1975/1/1) 本書の著者、保科善四郎海軍中将は、いわゆる海軍良識派と言われる人だ。戦前は開戦に反対し、戦中は和平工作、戦後は軍隊を再建させるために努力した。 保科 善四郎 保 ...
【本レビュー】北出大太『奇跡の飛行艇』
奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 北出大太 著 光人社 (2004/12/1) 最近、飛行艇物に首ったけな私である。今度は北出大太『奇跡の飛行艇』を読んでみた。北出氏は海軍の飛行艇乗りで操縦練習生21期という開戦時にはすでにベテラン搭乗員であった凄腕の飛行艇 ...
【本レビュー】戸高一成『海戦からみた日清戦争』
海戦からみた日清戦争 戸高一成 著 KADOKAWA (2012/2/10) 戸高氏の『海戦からみた』シリーズの多分2作目。タイトルの通り日清戦争を描くのだが、幕末の海軍伝習所から始まるのがあたり前といえば当たり前だが、ちょっと面白い。幕末に幕府内で海防が問題となった ...
【本レビュー】武井慶有『零式水偵空戦記』
零式水偵空戦記―ソロモン最前線の死闘 武井慶有 著 潮書房光人新社 (2015/11/1) 飛行艇空戦記が意外と少ないのでとうとう水偵空戦記にまで手を出してしまった。まあ、水偵も飛行艇だけどね。内容は面白い。これは著者自身の筆によるものなのではないだろうか。描 ...
【本レビュー】林えいだい『陸軍特攻振武寮』
陸軍特攻振武寮―生還した特攻隊員の収容施設 林えいだい 著 光人社 (2009/11/30) 特攻に出撃して諸事情により引き返してきた隊員達を隔離した施設に関する記録。一般的には特攻に出撃すれば必ず体当たりが実行されると思われがちだが、実際は天候不良や機体の不 ...
【本レビュー】戸高一成『海戦からみた日露戦争』
海戦からみた日露戦争 戸高一成 著 KADOKAWA (2012/6/10) たまたま購入した戸高氏の『海戦からみた太平洋戦争』があまりにも良かったためについつい購入してしまった。今日紹介するのは『海戦からみた日露戦争』である。 【目次】 はじめに―「完全勝利の物 ...
【本レビュー】野村實『日本海海戦の真実』
日本海海戦の真実 (読みなおす日本史) 野村實 著 吉川弘文館 (2016/8/17) 著者は元海軍士官で防衛大学校教授という海軍の専門家であると同時に歴史学で博士号を持つ海軍史の専門家である。日本海海戦といえば秋山真之が考案した「丁字戦法」が有名であるが、著者 ...
【本レビュー】堀越二郎『零戦〜その誕生と栄光の記録〜』
零戦 その誕生と栄光の記録 堀越二郎 著 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012/12/25) 映画『風立ちぬ』で有名な零戦設計者堀越二郎の著書『零戦〜その誕生と栄光の記録〜』を読んだ。堀越二郎といえば零戦、九六式艦上戦闘機、雷電、烈風の設計者として ...
【本レビュー】池田徳眞『プロパガンダ戦史』
プロパガンダ戦史 池田徳眞 著 中央公論新社 (2015/7/23) 内容的には結構玄人好みかなぁと思う。つまり私としてはあまり楽しめなかったということなのだが。。。これは全く好みによると思う。本書を知ったきっかけは佐藤優氏が推薦していたからだ。現在、私自身、 ...