近代日本の就職難物語: 「高等遊民」になるけれど 町田祐一 著 吉川弘文館 (2016/6/20) 前から気になっていた本をやっと読むことが出来た。私は高等遊民というものに多少の憧れが あり、以前から調べていたりした。実際、高等遊民になりたいと思うことはあまりな ...
【本レビュー】田中三也『彩雲のかなたへ』
彩雲のかなたへ 海軍偵察隊戦記 田中三也 著 潮書房光人新社 (2020/5/23) 本書は数少ない偵察機搭乗員の戦記である。著者田中氏は甲種予科練5期生として採用され、戦中はほぼ戦場で過ごした。戦後は海上自衛隊に入隊し、搭乗員としての人生を歩み続けた。2017年現 ...
【本レビュー】樋口大成『師団長だった父と私』
師団長だった父と私―ある若者が生きた昭和のドラマ 樋口大成 著 学研プラス (2002/6/1) 世間では、大戦中の陸海軍については海軍はリベラルで戦争反対。陸軍は国粋主義に凝り固まり戦争賛成という二項対立で分けるのが一般的だと思うが、本書はそれが間違いであ ...
【本レビュー】ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 ユヴァル・ノア・ハラリ 著 出書房新社 (2016/9/9) 私がツィッターをフォローしているホリエモンが絶賛していたので読んでみた。あくまでも私の考え方なのだが、本というのは二つの目的がある。一 ...
【本レビュー】堀江貴文『99%の会社はいらない』
99%の会社はいらない 堀江貴文 著 ベストセラーズ (2016/7/8) ホリエモンこと堀江貴文氏の最新刊かと思ったら全然違った。去年たくさん出した本の内の一冊だ。内容は例のごとく「ホリエモン」だ。その昔、ライブドア事件があった時に『稼ぐが勝ち』を読んだのが ...
【本レビュー】鈴木拓也『三十八年戦争と蝦夷政策の転換』
三十八年戦争と蝦夷政策の転換 (東北の古代史) 鈴木拓也 著 吉川弘文館 (2016/6/3) 今日は一応軍事関係ではあるが、テーマは古代。奈良時代末期から平安時代に東北で起こった大戦争、三十八年戦争とその後の戦乱について書いた本を取り上げてみたい。私のブログ ...
【本レビュー】佐々木俊尚『そして、暮らしは共同体になる。』
そして、暮らしは共同体になる。 佐々木俊尚 著 アノニマ・スタジオ (2016/11/30) 佐々木氏の『レイヤー化する世界』があまりにも面白かったので購入。会社や国等の縦の関係に対してそこから逸脱するとい「外へ」という関係でもない横の関係がこれから大きくなっ ...
【本レビュー】槇 幸『伊25号出撃す』
伊25号出撃す―アメリカ本土を攻撃せよ 槇 幸 著 潮書房光人新社 (2017/2/1) 書評では初めての潜水艦戦記だ。このブログの【書評】という書き方だけど、私は今ひとつ気に入らない。何となくどのブログも【書評】と書いているので【書評】と書いてしまったが、私は ...
【本レビュー】倉田耕一『アメリカ本土を爆撃した男』
アメリカ本土を爆撃した男 新書版 倉田耕一 著 毎日ワンズ (2018/5/9) 藤田氏を知る人はあまり多くはないだろう。昔一度テレビに出演したがそれを知らなければ恐らく戦史に詳しい人以外は知らない人だと思う。藤田氏は世界で唯一「アメリカ本土を爆撃した男」なの ...
【本レビュー】原 朗『日清・日露戦争をどう見るか』
日清・日露戦争をどう見るか 近代日本と朝鮮半島・中国 原 朗 著 NHK出版 (2014/10/9) 本書の執筆者、原朗氏は経済史が専門とのこと。私は経済史の研究者には暗いので残念ながら原氏の存在は初めて知った。それはともかく本書は著者が2012年に行った講演を文章化 ...