インテリジェンス読書術 年3000冊読破する私の方法 中島孝志 著 講談社 (2008/4/20) 本書は速読法に関する本。速読というとみんなフォトリーディングのようなものを想像しがちだが、本書は要するに「不要な部分は読み飛ばせ」、自分自身の知識や興味をたくさん持 ...
【本レビュー】鈴木拓也『三十八年戦争と蝦夷政策の転換』
三十八年戦争と蝦夷政策の転換 (東北の古代史) 鈴木拓也 著 吉川弘文館 (2016/6/3) 三十八年戦争って知ってますか?そうそう関東軍が柳条湖で満鉄を爆破して始まった戦争。。。と思いたくなる名前ではあるが、この三十八年戦争というのは超大昔、東北での律令国 ...
【本レビュー】斎藤貴男『安心のファシズム―支配されたがる人びと』
安心のファシズム―支配されたがる人びと 斎藤貴男 著 岩波書店 (2004/7/21) アマゾンのレビューで賛否両論の本だ。最近、プロパガンダ系の本をよく読んでいる。アマゾンでおススメされたので購入してしまった次第だ。正直、あまり面白くない。私としては賛否両論 ...
【本レビュー】清水多吉『武士道の誤解』
武士道の誤解 捏造と歪曲の歴史を斬る 清水多吉 著 日本経済新聞出版 (2016/7/9) タイトルは武士道としているが、基本的に「日本思想史特に近代」という感じだ。武士道に関しては『葉隠』と新渡戸稲造『武士道』(特に『武士道』)の二冊の書物が中心になっている ...
【本レビュー】山田雄司『忍者の歴史』
忍者の歴史 山田雄司 著 角川学芸出版 (2016/4/26) 本書は、タイトルの通り、忍者の歴史について書いたものである。私がこの本を購入したのは、本書の著者が学者だったからだ。忍者やそれに類するものについて書かれているものは多いが、ほとんどが一般人のものだ ...
【本レビュー】磯山友幸『「理」と「情」の狭間』
「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス 磯山友幸 著 日経BP (2016/3/16) 磯山友幸『「理」と「情」の狭間』について書いてみたい。本書は、ワイドショーを騒がした大塚家具の分裂劇の内側を元記者の著者が比較的客観的に書いたものだ。 ...
【本レビュー】藤木久志『刀狩り』
刀狩り―武器を封印した民衆 藤木久志 著 岩波書店 (2005/8/19) 刀狩り??いつの時代の話だ。と思うかもしれない。いつの時代、そう、刀狩りとはあの有名な秀吉の刀狩りのことである。しかし本書の面白いところは刀狩りを秀吉の刀狩り、廃刀令、戦後の銃刀法規制 ...
【本レビュー】倉前盛通『悪の戦争学』
悪の戦争学―国際政治のもう一つの読み方 倉前 盛通 著 太陽企画出版 (1984/10/1) この人の本はもう3冊目なんだよね。とある本で存在を知り、現場のインテリジェンスオフィサーが参考になったということで購入。最初の『悪の論理』は地政学の本で太平洋戦争から現 ...
【本レビュー】佐藤優『人に強くなる極意』
人に強くなる極意 佐藤優 著 青春出版社 (2013/10/2) 知の巨人と言われている佐藤優氏の経験から導き出された人間関係論とでもいうような本である。佐藤氏は元来キリスト教神学の専門家であり、哲学にも造詣が深い。その知識の蓄積から生まれる佐藤氏の著作は非常 ...
【本レビュー】苫米地英人『日本を捨てよ』書評
日本を捨てよ 苫米地英人 著 コグニティブリサーチラボ株式会社 (2015/3/15) 脳科学者として有名な著者の日本論である。 日本人は何故こうも従順なのか。著者は東日本大震災で被災者が略奪をせずに並んで救援物資を受け取る姿の中に一般に言われるような日本人 ...