01_M1912
(画像はwikipediaより転載)

 

ウィンチェスターM1912

 

 

性能

全長  - mm
重量  - g
口径 12、16、20、28ゲージ
使用弾薬 12、16、20、28ゲージ弾
装弾数 5〜6発
完成 1912年
設計・開発 トーマス・C・ジョンソン / ウィンチェスター社

 

概要

 M1912は、1912年に発売されたウィンチェスター社のポンプアクション式ショットガンである。設計者はトーマス・C・ジョンソンで、著名な銃器デザイナーのジョン・ブローニングによって設計されたM1893を発展させたウィンチェスター社初のハンマー内蔵式ショットガンであった。初期モデルは20ゲージのみであったが、1914年には12ゲージ、16ゲージが発表、さらに1933年に0.410口径M42、1934年には28ゲージとラインナップされた。1919年に名称をM1912からM12に変更している。装弾数は5発+1発でスムーズな操作と信頼性の高さから「パーフェクトリピーター」と呼ばれた傑作ショットガンである。

 

高品質過ぎたのだ

 最高級の素材を複雑な機械加工で製造していたため非常に高品質であった反面、製造コストが高く、ライバルであるレミントン社製M870に価格競争で勝てないため1963年で生産を終了した。その後は生産性を高めた後継モデルM1200に変更されたものの、品質が悪くユーザーからは不評で、逆に高品質のM1912は生産中止によって価格が上昇、その後も限定生産銃として製造され続けたが、最後まで生産していたコネチカット州ニューヘブンの工場が2006年1月に閉鎖されたことによりM1912の生産は全て終了した。総生産数は約200万丁であった。

 

 

軍用モデル

 M1912は、軍用散弾銃としてもM12として米軍に採用、第一次世界大戦で20,000丁、第二次世界大戦で80,000丁が米軍に納入した。このモデルはM1897と同様にバレル部に放熱板とM1917銃剣用の着剣装置が装備されたモデル、これらを装備しないライアットモデルの二種類が存在していた。ベトナム戦争中の1963年にM1912の生産は終了すると米軍のM12の在庫は枯渇、新たにイサカ社M37を制式採用しM12に代わって使用されることとなった。M1897と同様に安全装置としてスライドロック機能を備えておりスラムファイアが可能である。

 

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