トイレで読む向けブログ

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FN社

01_M1903
(画像はwikipediaより転載)

 

 正式にはM1903ポケットハンマーレスという1903年にジョン・ブローニングによって設計された中型拳銃であるが、日本では一般にコルト32オートと呼ばれることが多い。口径は32口径、または38口径でハンマーレスという名称であるが、ハンマーは内蔵されているだけで正確にはハンマーレスではない。将校用の拳銃として米軍に採用された他、その携行性の高さからアル・カポネ等の有名な犯罪者達も愛用していた。

 

コルト32オート(実銃)

 

 

性能

全長 95.25mm(type.2)
重量 675g
口径 32口径(M1908は38口径)
使用弾薬 7.65mm弾(M1908は38ACP弾)
装弾数 8+1発
設計・開発 ジョン・ブローニング / コルト社

 

開発

02_M1903
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃器設計者ジョン・ブローニングにより1902年に設計、1903年に生産開始された。発射機構はブローバックで、名称に「ハンマーレス」とあるが、ハンマー内蔵式であるため外側から見えないだけで、これは服に引っかからないようにするためのものである。薬室にカートリッジが装填されているかどうかを視認するためのローディングインジケーターが装備されていないため、暴発事故が相次いだ。このため当初からの安全装置であるサムセイフティ、グリップセイフティの他に後期型からはマガジンセイフティも追加されたものの依然暴発事故はあったようである。マガジンキャッチはグリップ下部、スライドストップは装備されていない。

 1908年には380ACP弾仕様にしたM1908が発売、1908年から1945年まで13万8,000挺が製造された。第二次世界大戦では米政府より20万挺の発注を受け、モデルMと称され高級将校や航空機搭乗員の護身用として使用された他、将官用の特別仕様モデル(ジェネラルオフィサーズモデル)が存在し、アイゼンハワー元帥、ブラッドリー元帥、マーシャル元帥、パットン大将等の功績のあった将軍達に送られた。1972年以降、この特別仕様モデルはコルトコマンダータイプのM15に変更されている。

 製造期間によって形状が変更されており、大きく5種類に分類され、1908年以降に製造されたタイプ彊聞澆離皀妊襪禄匿箸4インチから3.75インチに変更されている。1945年に約57万挺を生産して生産を終了したが、2015年にパーカーライズ2000挺、ブルー1000挺、ジェネラルオフィサーズモデルと同じ製造番号のものが500挺の合計3,500挺が限定で再生産されている。

 

バリエーション

 

FNブローニングM1903

03_FNM1903
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNブローニングM1903は口径が9×20mmブローニングロング弾を使用する。構造はコルトM1903とほぼ同じである。1903年から1927年まで5,8000挺が製造された。スウェーデン軍にM/1907として制式採用10,000挺を購入した他、ハスクバーナ社でライセンス生産された他、ロシア帝国でも警察用に1908年から1914年まで11,000挺を輸入。モスクワの警察や憲兵隊で使用された。他にもエストニアが4,616挺、オスマン帝国が8,000挺採用する等、数か国が購入している。

 

コルト32オート(トイガン)

 

概要

 1977年にMGCからコルト32オートの名称で発売。スタンダードモデルとブローバックモデルの2種類がある。2009年にはMGCの金型を受け継いだCAWから再販された。この際、細部にリアリティアップのための変更を行っている。

 

まとめ

 

 携行性が高く発売当時としては十分な威力であったため軍や警察で使用された他、アル・カポネが護身用として使用していた。他にも銀行強盗でお馴染みのジョン・デリンジャーがFBIとの銃撃戦で射殺されたときに使用していたり、ボニー&クライドのボニーが太ももの内側に隠し、クライドの刑務所脱獄に使用したりと「有名人」に愛用された銃でもあった。日本でも戦前は将校用拳銃としてM1910に次いで人気があった。

 

 


ミリタリーランキング

01_M1910
(画像はwikipediaより転載)

 

 ブローニングM1910とは、ジョン・ブローニングによって設計された中型拳銃でストライカー方式、バレルを取り巻くリコイルスプリングを採用した画期的な銃である。服に引っかからないように突起を極力減らした上に3重の安全装置を採用する等、携行時の安全性も考慮されている。このためコンシールド性に優れていたために美しさの反面、暗殺に使用される等、暗い歴史を持つ銃でもある。口径は32口径と38口径。

 

ブローニングM1910(実銃)

 

 

性能(380ACPモデル)

全長 151mm
重量 570g
口径 9mm
使用弾薬 380ACP
装弾数 6+1発
設計・開発 ジョン・ブローニング / FN社

 

開発

02_M1910
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1910は、爆発的にヒットしたブローニングM1900の後継機である。著名な銃器設計者ジョン・ブローニングによる設計でストレートブローバック、シングルアクション方式、撃発機構は当時としては珍しいストライカー方式を採用、リコイルスプリング(発射の反動で後退したスライドを元の位置に戻すためのスプリング)は、バレルを取り巻く方式を採用している。この方式は45ACP弾(いわゆるガバメントが使用するカートリッジ)等の圧力の強いカートリッジでは銃身の過熱がリコイルスプリングに伝わってしまうために不向きであるが、本銃のような小口径カートリッジには有用であったため、その後、ワルサーPPK、マカロフ等にも採用されることとなる。

 フロントサイト、リアサイトが溝となっている等、極力服に引っかからないように考慮されたデザインとなっている。それでも安全装置はしっかりしており、一般的なサムセイフティの他にもグリップを強く握ることで発射可能となるグリップセイフティ、マガジンを装填することで発射可能になるマガジンセイフティと3種類のセイフティを採用している。安全にかつコンシールド性(隠し持つ能力)に優れているため暗殺等に使用されることもあった。

 32ACP弾、380ACP弾仕様モデルの2種類があり、1910年から1983年まで製造された。総生産数は約170万丁である。グリップの大きさが平均的日本人の手のサイズに合っていたため、日本では、戦前、戦中には将校用の拳銃として人気があった。このため1934年に採用された九四式拳銃はこのM1910のグリップフィーリングを参考にしていると言われている。因みに第一次世界大戦のきっかけとなったサラエボ事件には本銃が使用されている。

 

バリエーション

03_M1922
(画像はwikipediaより転載)

 

1910/22モデル

 M1922(または1910/22)はM1910の軍用需要に対応するために開発されたモデルでM1910にフロントサイト、リアサイトを通常の突起のある形状に変更した他、バレルとグリップを延長したモデルである。銃身は延長されたもののスライドの質量は変わらない。このため発射によってスライドが後退した際、銃身の延長部分のみは後退しない。グリップが延長されたため装弾数は2発増えている。第二次世界大戦ではドイツ軍に占領されたベルギーのFN工場でも生産されており、このモデルはナチスの刻印、木製グリップを装備している。人気があり、ユーゴスラヴィア、ギリシャ、トルコ、ルーマニア、フィンランド、デンマークで採用、戦後も西ドイツ警察の制式拳銃として採用されている他、1970年代まで西ドイツ鉄道警察でも採用されていた。1976年に生産終了している。

 

その他バリエーション

 M1955はM1910の米国仕様モデルでベルギーFN社により製造されブローニング・アームズ社により米国に輸入された。刻印とグリップ以外はM1910と同一である。1968年に米国連邦法による銃規制に抵触したため輸入停止となった。このためFN社は同法に準拠したM1971を開発した。これはバレルとマガジンを延長、アジャスタブルサイト、ターゲットグリップを採用している。M1922と異なりスライド大型化され銃口まで覆っている。

 

ブローニングM1910(トイガン)

 

概要

 1965年にMGCからブローニング380という名称で金属製モデルガンが発売されている。翌年にはマルゴーからMGCのコピー品が発売、1973年にはCMCから内部構造を精密に再現したモデルが発売された。1975年には六研が真鍮モデルガンとして発売、1981年にはコクサイがABS製モデルガンを発売、1982年にはマルシンもABS製モデルガンを発売している。ガスガンでは1988年にレプリカブランドでマルシンが固定スライドガスガンを発売している。

 

まとめ

 

 M1910は小型で携行性に優れた拳銃であった。突起を極力減らした設計は工業製品としても美しいデザインである。このためか非常に人気があり1983年まで製造された。日本でも早くから多くのメーカーでモデルガン化されているが、エアガン、ガスガンとしてのモデルアップは少ない。100年以上前に設計された銃であるが、ブローニング技師の設計であり、作動は確実。護身用としては現在でも有用であろう。

 

 


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01_FNファイブセブン
(画像はwikipediaより転載)

 

 ファイブセブンは後方支援部隊、航空機、車両乗員等のために開発されたPDW(個人防衛火器)であP90と連携して使用することを前提に開発されたハンドガンである。カートリッジは新規に開発された5.7×28mm弾を使用、装弾数は20発であまりに貫通力が高いために2004年まで民間での販売が禁止されていた程の高性能ハンドガンである。

 

FNファイブセブン(実銃)

 

 

性能

全長 208mm
重量 645g(空マガジン装着)
使用弾薬 5.7x28mm弾
装弾数 10発、20発、30発
設計・開発 FN社

 

背景から開発まで

04_FNファイブセブン
(画像はwikipediaより転載)

 

 1989年、NATOは航空機搭乗員や車両乗員、後方支援要員の携行する次期個人防衛火器(PDW)(サブマシンガン、ハンドガン)の新しい仕様を発表した。これによれば現行の9×19mmカートリッジよりも射程距離、命中精度、貫通力が優れていることが要望されていた。サブマシンガンは、重量は3kg以下で装弾数は最低でも20発以上あること、ハンドガンは重量1坩焚次極力700gであることが望ましいとされた。

 この要望を受けFN社は既存のカートリッジではなく新たに貫通力の優れた5.7×28mm弾を開発し、同時にこの弾薬を使用するサブマシンガンP90とハンドガンファイブセブンを開発した。2002年から2003年に実施されたNATOの評価によりこのカートリッジの有効性は証明されることとなった。

 

開発

03_FNファイブセブン
(画像はwikipediaより転載)

 

 1995年、ベルギーのFN社はファイブセブンの開発を正式に発表した。翌年には試作品が完成、1998年に販売が開始された。ファイブセブンはフレームはポリマー製、スライド含め内部パーツはスチール製であるが、スライドも含め、外側は全てポリマー素材で包まれている。このためこれまでの金属製の銃で問題となっていた寒冷地での銃への皮膚の貼り付きも起こらない。

 発射機構は1994年に特許を出願、1995年に取得した銃身遊動遅延式である。これはショートリコイル方式と類似した方式で例えば、遊底に彫り込まれたレールを銃身後部の突起が「走る」ことで摩擦を生じ、スライドの後退を遅らせて薬室内の高圧ガスが一定の圧に低下してからスライドを後退させるような構造である。作動はセミオートであり、内蔵されているハンマーによって撃発する。20連マガジンにフルロードしても重量はわずか744gである。5.7mm弾はボトルネックの全長の長いカーリッジのためグリップは前後に長くなっているが、グリップの形状が工夫されているため握りにくさはない。

 発売当初のモデルはダブルアクションのみであったが、使用上不便なため、現在では、シングルアクションのみに変更されている。発射音は大きいが、9mmパラベラム弾に比べ約30%リコイルが小さく、命中精度は非常に高い。貫通力は非常に高く、米国でのテストではケプラー製の防弾ベストを貫通する能力があることが確認されている。このため発売後しばらくは軍や法執行機関のみに発売されていたが、2004年よりスポーツ用の5.7mm弾仕様でのみ民間はの販売が行われているが、現在でも議論の対象となっている。

 

バリエーション

 

02_FNファイブセブン
(画像はwikipediaより転載)

 

初期型

 1998年に発売されたモデルで、発射機構はダブルアクションのみであり、安全装置は装備されていない。スライドにはスライドを引くためのセレーションが無い代わりに後部がわずかに凹んでいる。トリガーガードは手袋をした手でも操作できるように大型化されている。

 

タクティカルモデル

 初期型の発売直後に登場、ダブルアクションのみではあったが、トリガープルは非常に短く軽かった。シングルアクションへの過渡期モデル。アンビセイフティ、スライドストップが追加されている。IOMが発売されると生産を終了した。

 

IOMモデル

 2004年に民間向けに発売されたモデルで、ピカティニー規格のレールマウントを装備、セレーション入りのスライドと調整可能なサイト、マガジンセーフティを装備したモデル。

 

USGモデル

 IOMモデルをさらに改良した民間向けモデルで角型トリガーガード、アンビタイプの大型マガジンキャッチ等が追加された。サイトは調整可能であったが、2009年からは固定サイトのモデルも発売されている。2012年に発売終了。同仕様でフレームがブラウンのFDEモデル、フレームがオリーブドラブのODGモデルも存在する。

 

Mk2モデル

 現行モデル。2013年に発表された現行モデルである。スライド前部にもセレーションが設置され、これまでグレーであった操作系統はブラックに変更、フレームはブラックと共にフラットダークアース色が発売されている。内部はこれまで2ピースの溶接であったスライドが1ピースの金属スライドとなった。

 

FNファイブセブン(トイガン)

 

05_FNファイブセブン
(画像はwikipediaより転載)

 

概要

 トイガンでは2009年に東京マルイがガスブローバックで発売、その後、マルシンも同様にガスブローバックで発売している。マルシンは、当初はフロンガス使用モデルを発売していたが、2014年にCO2仕様のモデルも発売された。東京マルイ製のモデルはフロンガス仕様である。元々トップクラスの命中精度で実銃から採寸された外観は細部を除けば完成度は高い。マルイの銃は箱出しでカスタムガン並の性能がある。

 

東京マルイ FN 5-7ガスブローバックガン

性能

全長 208mm
重量 740g
装弾数 26発

 東京マルイが2009年に発売したモデルで固定サイトのモデルを再現している。スライド、フレーム共にポリマー製であるが、スライド内部には金属製のシャーシがあり強度を確保している。このため反動は強いが、初速は70m/s前後と安定している。マガジンが大型であるため他のモデルに比べればガス圧は安定している。いうまでもなく命中精度は特Aレベルである。

 

マルシン 6mmCO2ガス FN5-7 FDE アルミピストン仕様

性能

全長 210mm
重量 780g
装弾数 22発

 2014年5月に発売した。2015年11月にはタンカラーモデル、2018年にはODが追加されている。モデルアップしたのはUSGモデルである。FN社の正式ライセンス取得モデルであるためロゴは正確に再現されている。

 マルシンのモデルは命中精度に関しては今ひとつのモデルが多いが、このモデルは新型チャンバーとバレルの精度を上げたために命中精度が非常に高い。初速も通常のガスハンドガンよりも若干高めで80m/s前後である。最大の特徴であるCO2はフロンガスと異なり外気温の影響を受けにくい。日本のトイガンメーカーの老舗であるマルシン製であるのでCO2ガスガンの使用が禁止されているフィールドでも使用可能な場合がある。欠点としてはCO2ボンベの価格が高いことだろう。

 マルシンファイブセブンは一度バージョンアップされている。違いはピストンで、ピストンが真鍮で造られた初期モデルとアルミで造られたモデルの2種類がある。真鍮モデルはキックは多少強いが外気温の影響を受けやすい。これに対してアルミピストンは外気温の影響を受けにくく、スライドが軽量化された分、ブローバックの速度が速い。

 

比較

 外観の完成度はどちらも同レベルである。重量はマルシンが40gほど重いが、体感的にはほぼ同じと考えてよいだろう。命中精度も同様でどちらも甲乙つけがたい。スライドの速度はCO2を使用しているマルシンの方が早く、パワーも若干マルシン製が上回る。但し、CO2ボンベはフロンガスに比べてランニングコストが高く、サバイバルゲームではCO2のガスガンが禁止されているフィールドもある。これに対してマルイ製は構造的にはベーシックなガスブロであるため、この点では有利である。どちらを選んでも後悔はしないであろう。

 

まとめ

 

 FNファイブセブンは貫通力に優れ、反動も少なく命中精度も高い上に装弾数が20発という非常に高性能なハンドガンである。同カートリッジを使用するP90のサイドアームとして使用することを想定して設計されたハンドガンであるが、高い貫通力と20発という装弾数は単体でも高性能ハンドガンと言うに十分な能力がある。民間用としても販売されているが、あまりの高性能のため議論となっている銃である。

 


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01_P90
(画像はwikipediaより転載)

 

 P90とは、FN社が1990年に開発したPDW(Personal Defence Weapon)である。これは後方支援部隊等の兵士が最後の護身用に持つ火器で、第一線部隊の装備に対抗するために防弾チョッキも貫通する強力な5.7×28mm弾を使用する。形状は人間工学に基づいており反動が少なく扱いやすいがマガジンの交換に慣れが必要なこと等の欠点もある。

 

P90(実銃)

 

 

性能

全長 500mm
重量 2,540g
口径 5.7mm
使用弾薬 5.7×28mm弾
装弾数 50発
設計・開発 FN社

 

背景から開発まで

 当初、P90は後方支援部隊や車両の要員等、自動小銃を装備することが負担となる職種の兵士の自衛用として開発された武器であった。しかし小型で強力な貫通力を持つP90は特殊部隊用の火器として位置付けられるようになっていった。

 

開発

02_P90TR
(画像はP90TR wikipediaより転載)

 

  1986年に開発がスタート、1990年に生産が開始されたPDW(Personal Defence Weapon)である。最大の特徴はライフル弾を小型化した形状の5.7×28mm弾(SS90)を使用することで、この弾薬は小口径でありながら防弾チョッキを貫通する威力を発揮する。機構は小型化するためにブルパップ式を採用、主要パーツをプラスチック製とし軽量化も図っている。

 発射機構は単純なクローズドボルト・ブローバック方式でセミ・フルオート切替式で空薬莢はストック下部より下に排出され、発射速度は850〜1,100発/分、銃全体は人間工学に基づいた上に、衣服等に本体が引っかからないように丸みを帯びた形状として設計されており、パーツの交換等をすることなく左右両利きで使用できる。照準器は光学照準器とバックアップ用として通常のアイアンサイトも装備、マガジンは透明なプラスチック製で本体上部に位置しており、90度回転させて給弾するという独自の方式を採用、装弾数は50発と多いものの特殊な形状をした弾倉のため交換には熟練が必要である。これはP90の設計の目的が使用者が敵から攻撃を受けて最後の手段として使用するためであり、弾倉を交換して戦闘を続けるというのを主には想定していないからであろう。

 それだけに性能は素晴らしく、新規に設計されたSS90は150mの距離で防弾チョッキを貫通することが可能でありながら、反動も非常に少ない。因みに1993年にはさらに高性能のカートリッジであるSS190が完成している。

 

バリエーション

03_PS90
(画像はPS90 wikipediaより転載)

 

 照準器を廃止し、代わりにピカテニー規格の20mmレイルを搭載したTRモデル、米政府用モデルであるUSG(United States Government)、セミオートのみとした上でバレルを16インチに延長した民間モデルであるPS90カービン、1995年に登場したレーザーモデルがある。このレーザーモデルは可視レーザー(いわゆるレーザーサイト)を搭載するモデルと赤外線レーザーを搭載するモデルがある。この赤外線レーザーは射手が暗視装置を装備した状態で使用する。

 

P90(トイガン)

 

概要

 1991年にトイテックがガスフルオートで発売、2001年4月12日には東京マルイが電動ガンとして発売、2002年4月4日にはP90TR、2006年9月11日には再びP90を電動ガンとして発売、2012年6月28日にはハイサイクルモデルとしてPS90を発売している。

 

東京マルイ PS90 HC ハイサイクル電動ガン

性能

全長 667mm
重量 1,918g
装弾数 300発
初速 85m/s前後
定価 34,800円

 レシーバーは実銃同様樹脂製であるが、アウターバレルはアルミ製で16インチ銃身が装備されているが、取り外してP90とすることも可能である。フラットトップ仕様で光学照準器は装備されていない代わりに上部には20mmレイルが装備されている。ハイサイクルモデルであるため24発/秒での連射が可能、セミオートのキレも良い。命中精度やその他実射性能に関しては東京マルイ製であるので最高クラスで、BB弾が一直線にターゲットに吸い込まれていく。

 

まとめ

 

 P90は主に後方支援部隊用に設計された火器で設計思想的にはM1カービンに通じるものがある。コンパクトで反動が少ないため、世界中の特殊部隊で採用されている。同時に開発されたSS90(またはSS190)の性能は高く、この弾薬を使用した火器にはP90のサイドアームとして開発されたFN Five-seveNがある。

 

 


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01_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNCとは、ベルギーのFN社が1976年に発表した第二世代自動小銃である。口径は5.56mmでカートリッジは現在NATO軍で制式採用されているSS109である。アルミ削り出しのロアレシーバーにスチールプレス製アッパーレシーバーと十分な強度を持っている上、当時は珍しいSTANAGマガジンを採用する等、優れた設計の銃であったが、高価になってしまったため採用した国はベルギー始め数か国に止まった。

 

FNC(実銃)

 

 

性能

全長 995mm
重量 4,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 FN社

 

開発

02_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 ベルギーのFN社が第二世代アサルトライフルとして開発した自動小銃で、同時に開発された5.56mm弾SS109はそれまでのM16を始め世界の5.56mm小銃弾であったM193に代わりNATO軍に制式採用されることになった。FNCは1966年に開発した前作のCALが強度的に問題があったこともあり、ロアレシーバーをアルミ削り出し、アッパーレシーバーをスチールプレス製として強度を確保している。

 作動はAK47や日本の89式小銃と同じロングストロークピストン式で閉鎖機構はロータリーボルトロッキングシステムを採用している。セミ・フルオート切替式で弾倉は当時は珍しかった互換性の高いSTANAGマガジンを採用した画期的な銃であったが、完成した1976年には競合が多くあり、アルミ削り出しの比較的高価な銃となってしまったため、セールス的には失敗だったといえる。ストックは折りたたみ式のみである。

 1979年にベルギー軍に制式採用され現在でも運用されている他、インドネシア、スウェーデン軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、銃身を4cm切り詰めたアサルトカービン、民間向けにセミオートモデルがある。

 

FNC(トイガン)

 

概要

 1988年にアサヒファイアーアームズがガスフルオートモデルとして発売、実銃には無い3点バーストを内蔵している。近年ではG&Gアーマメンツが電動フルオートでFNCをモデルアップしている。

 

まとめ

 

 FNCは銃自体は高性能であり、同時に開発されたSS109はそれまでのM193カートリッジに比べ高性能であり、現在でもNATO軍制式採用となっている。またSTANAGマガジンも同様で多くの銃がこの規格に合わせている。FNCはその先鞭をつけた銃であったが、高性能故に高価であり、セールス的には芳しくなかった。悲運の小銃であったといえる。

 


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01_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 SCAR-H(L)とは、FN社の米国法人FN USAが開発した自動小銃で米軍制式採用カービンM4の5.56×45mmNATO弾での遠距離性能の不足を補うために開発された7.62×51mmNATO弾を使用する小銃である。7.62×51mmNATO弾を使用する割には軽量であり、部品の交換によって5.56×45mmNATO弾仕様に変更することも可能である。米軍の特殊部隊や一部部隊で採用され、アフガニスタン等の実戦で使用され高い評価を得ている。

 

SCAR-H(L)(実銃)

 

 

性能

全長 965mm
重量 3,590g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 FNハースタル社

 

開発

02_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 米軍を中心にNATO軍で制式採用されている5.56×45mmNATO弾は、携行弾数が多く使い勝手の良い弾薬であったが、遠距離での性能に不満が残った。近年、米軍の戦場がイラクやアフガニスタン等の開けた地域で行われることが多く、遠距離性能の不足が問題となった。このため米軍、特にSOCOMは遠距離射撃可能な銃の必要性からトライアルを実施、その結果、採用されたのがSCARである。

 開発は、FN社の米国法人FN USAが中心となって行われた。7.62×51mmNATO弾仕様でありながら部品を交換することによって5.56×45mmNATO弾仕様に変身させることも可能である。米軍SOCOM内ではMk.17、民間向けモデルはSCAR17Sと呼ばれている。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はターン・ボルト方式でレシーバー上部はアルミ製、下部はポリマー製、ボルト、バレル等の主要パーツはスチールという構成になっている。

 上部にはピカテニー規格の20mmレイル、ハンドガード部には左右下に同レイルを装備する。光学照準器を装着することを前提に設計されているのでフロント・リアサイトは折り畳み式で折りたたんだ状態でも光学照準器に干渉しないように設計されている。セレクタースイッチ、マガジンキャッチはアンビタイプで左右両方から操作することができ、コッキングレバー、エジェクションポートも左右に変更することが可能である。

 ストックはポリマー製で折りたたみが出来る上に長さの調節も可能、さらにはチークピースまで装備されているという優れた設計である。7.62×51mmNATO弾仕様のSCAR-LはSTANAGマガジンが使用可能である。

 

バリエーション

03_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、オリジナルのSCAR-H(Heavy)、SCAR-L(Light)、7.62×51mmNATO弾の分隊支援火器仕様のIAR、その改良型のHAMR、民間向けセミオートモデルのSCAR17S(7.62×51mmNATO弾仕様)、SCAR16(5.56×45mmNATO弾仕様)、狙撃仕様のSSR、PDW仕様のSCAR-L Mk16 PDW等がある。

 

SCAR-H(L)(トイガン)

 

概要

 2010年12月27日に東京マルイから次世代電動ガンとしてSCAR-L(FDE)が発売、2011年3月30日にはSCAR-L(ブラック)が発売された。同年10月21日にはSCAR-L CQCモデルが発売、12月28日にはSCAR-H(ブラック)、2012年1月20日にはSCAR-H(FDE)が発売されている。海外メーカーでは、VFC、WE、Cyber Gunからいずれもガスブローバックモデルが発売されている。

 

東京マルイ SCAR-H 次世代電動ガン

性能

全長 711mm
重量 3,630g
装弾数 90発
初速 90m/s前後
定価 62,800円

 外観の完成度は非常に高く、重量も実銃と同重量を実現している。レシーバーや銃身は金属製で剛性も十分にある。装弾数は90発でマガジンはスチールプレス製、ボルトストップ機能も搭載する等と凝った作りになっている。フラッシュハイダーは取り外すことが可能で3インチのアウターバレルを追加することで16インチ仕様に変えることもできる。ストックを折り畳んだ状態で635mmとなるため大き目のリュックサックにも収納できるのはありがたい。次世代電動ガンなのでリコイルショックもあり、命中精度も非常に高い。

 

まとめ

 

 SCARはFN社が1970年代に開発したFNCをベースに改良を加えられたモデルである。しかしあまりにも改良を加えたため原形をとどめない形状となってしまった。2000年代に開発された銃であるが信頼性は高く、米軍では第75レンジャー連隊、米軍特殊部隊等で採用され、アフガニスタン等の戦場での使用で高い評価を受けている。

 

 


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01_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALとは、ブローニングハイパワーの設計で有名なデュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルで1953年に完成、1955年から各国の軍隊に制式採用された自動小銃である。当初は反動の少ない弾薬を使用することを前提に設計されたが、7.62mm弾がNATO制式採用となったため急遽7.62mm弾仕様に変更、このため大型化してしまったものの銃自体の完成度は非常に高くM16、AK47、G3と並んで世界4大アサルトライフルの一つとも言われる名銃である。

 

FAL(実銃)

 

 

性能

全長 1,095mm
重量 4,300g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 デュードネ・サイーブ / FN社

 

開発

02_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALはベルギーのFN社の技師デュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルである。ジョン・ブローニングの弟子でブローニングハイパワーの設計で有名なサイーブは第二次世界大戦中はイギリスの亡命、帰国後にFN社に戻りFALの設計を行った。1948年に試作機が完成したが、当初はドイツ製自動小銃MP44用の7.92mm弾やM1カービンが使用している30カービン弾等の反動の小さなカートリッジを使用することを前提に設計されていた。

 ところが1950年代に入ると米国が、M1ガーランドの弾薬である30-06弾を改良した7.62mm弾を当時結成されたばかりのNATO(北大西洋条約機構)の制式弾薬として強力に押したためFALのカートリッジも変更をせざる得なくなった。このため7.62mm弾仕様のFALは試作機よりも大型化、さらにフルオートでのコントロールも難しくなってしまったものの、銃自体の完成度は非常に高く、多くのパーツが削り出しのため耐久力もある銃となった反面、コストがかかるため単価の高い小銃となってしまった。

 作動方式はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はティルド・ボルト・タイプである。H&K社のG3と同様に初期のモデルはハンドガード、ストック共に木製であったが、プラスチックが開発されるとプラスチック製に変更されている。7.62mmNATO弾仕様に変更されたFALは1953年に完成、1955年にはカナダ軍が早速制式採用している他、1956年にはベルギー軍、1957年にはイギリス軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、アルミ製折り畳み式ストックを装備したFAL50.61、カービン仕様のFAL50.63、二脚に30連マガジンを装備した分隊支援火器仕様のFALO、イギリス軍が制式採用したフルオート機能を除去した(イギリス軍がフルオートではコントロール不能と判断したため)L1A1モデル等がある。

 

FAL(トイガン)

 

概要

 1988年にJACがフルオートガスガンとして発売している他、海外メーカーではキングアームズが電動フルオートで発売、ARESがL1A1をセミオート仕様で再現したモデルを発売している。

 

ARES FAL 電動セミオート

性能

全長 1,110mm
重量 3,820g
装弾数 120発
初速 80m/s前後
定価  - 円

 主要パーツは金属製、ストックとハンドガードは木製モデルと樹脂製のモデルがある。外観の完成度の高さは素晴らしい。命中精度や初速に関してはどうも当たりはずれがあるらしく何ともいえないがこれは海外製品であるので仕方がないところだろう。ユーザーによると東京マルイの電動ガンと同じパッキンを使用しているのでパッキンの交換は必須とのことだ。

 

まとめ

 

 サイーブの当初の設計は近距離での戦闘を想定した小型弾薬を使用する自動小銃として設計された。これはドイツ軍のMP44等の自動小銃の洗礼を受けたヨーロッパ諸国にとっては当然の結論であり、同様の思想の下にAK47も設計されている。しかし米国にとってはその威力を体験する機会が少なく、大口径小銃に固執することになった。そしてその米国も1960年代にM16小銃において同様の思想を受け入れることとなり、サイーブ始め欧州の自動小銃の流れが正しかったことを証明した。

 

 


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01_FNX45
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNX45とは、米国SOCOMのトライアルに参加するために米国のFNハースタル社が開発した45ACP弾を使用するダブルアクション、ダブルカラムマガジンのポリマーフレームオートである。マガジンキャッチ、セイフティは左右から操作できるアンビタイプでタクティカルモデルはサプレッサー、ドットサイトを装着することができる。トライアルが中止になってしまったため民間向けに販売されている。

 

FNX45(実銃)

 

 

性能

全長 200mm
重量 941g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 15+1発
設計・開発 FNハースタル社

 

開発

02_FNX45
(画像はwikipediaより転載)

 

 FN社を本社に持つ米国のFNハースタル社によって開発されたポリマーフレームのハンドガンである。FNXは2005年に行われたSOCOMのM9の後継拳銃トライアルに参加するために製作されたもので、参加要件に45ACP弾の使用が求められていたために45口径で設計されたダブルアクションオートである。発射機構はショートリコイル方式で最近の流行であるストライカー方式ではなく、伝統的なハンマーを持っており、トライアルの参加要件に従い、ピカテニー規格の20mmレイル、蓄光サイトを装備している。

 スライドはステンレス製、フレームはポリマー製で、グリップのバックストラップは2種類(現在では4種類)用意され、射手の手の大きさによって交換することが出来き、装弾数は15発と45ACP弾を使用するハンドガンとしては最大級である。マガジンキャッチは交換しなくても左右から操作できるアンビタイプで、トリガーはダブルアクションであるが、近接戦闘を前提としているためコック&ロックが可能なようにアンビタイプのサムセイフティが装備されており、セイフティを上げるとロックされ、下げるとデコッキングレバーとして機能するようになっている。

 結局、トライアルは中止されてしまうが、その後民間向けにFNX45として発売された。バリエーションとしては9mmパラベラム弾仕様のFNX9(装弾数17発)、40S&W弾仕様のFNX40(装弾数14発)があり、それぞれブラック、FDE(フラットダークアース)、ステンレスの地肌のスライドを装備したモデルがある。FNXタクティカルはバレル先端にねじ切りがあり、サプレッサー、リアサイトにマイクロドットサイトを装着することができる。

 

FNX45(トイガン)

 

概要

 2019年6月に東京マルイがガスブローバックモデルでタクティカルモデルをモデルアップしている。

 

東京マルイ FNX45 ガスブローバック

性能

全長 220mm
重量 830g
装弾数 29+1発

 ドットサイトを搭載することを前提に開発された製品であるためドットサイトを搭載した状態においても作動に問題はない。通常のリアサイトでも蓄光材が入っているので暗い状態でも正確な射撃が可能である。サプレッサーも装着可能であるが、ネジは16mmなので注意が必要である。リアリティの面でもショートリコイルが再現されており、刻印も実銃と同様に彫られている。バックストラップは実銃同様に4種類付属する。初速は70m/s前後に設定されており、トリガープルは若干重いが命中精度も非常に高い。

 

まとめ

 

 ポリマーフレームオートは当初は9mmが主流であったが、最近では45口径仕様のものが多くなってきた。45口径で装弾数14発というのは驚異的であるが、これもポリマーフレームが開発されたことによって可能になったものであろう。ハンドガンの進化は止まらない。

 

 

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01_ブローニングハイパワー
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNブローニングハイパワーであるが、その昔、GUN誌にマーク靴離譽檗璽箸鮓た瞬間、一目惚れしてしまった銃である。現在ではスタンダードなダブルカラムマガジンを最も早く装備したハンドガンである。デザインは洗練されており無駄がない。

 

ブローニングハイパワー(実銃)

 

 

性能

全長 200mm
重量 810g
口径 9mm口径
使用弾薬 9x19mmパラベラム弾
装弾数 13発
設計・開発 デュードネ・ヨセフ・サイーブ / FN社

 

開発

 

02_ブローニングハイパワー
(画像はwikipediaより転載)

 

ブローニングとサイーブ

 ブローニングハイパワーはその名の通り、天才、ジョン・ブローニングの設計の拳銃だ彼が最後に設計した遺作である。。。と言いたいところであるがそうではない。実は設計したのは、ブローニングではなく、デュードネ・ヨセフ・サイーブというFN社の技術者である。

 ではなぜ、「ブローニング」という名称が付いているのかというと、FN社はフランス政府の要請で9mm弾を使用する新型銃の開発を開始する。FN社から依頼を受け、この銃のプロトタイプを製作したのがブローニングである。ハンマー式の自動拳銃はコルト社が特許を持っていたため発射機構はストライカー方式でタンジェントサイト(距離の目盛りが付いたリアサイト)装備でグリップ後部にはストック用の溝が彫ってあるものであった。

 一応、ブローニングハイパワーの歴史はこの銃から始まるのであるが、ブローニングは銃の完成を見ることなく1926年11月に他界してしまう。その後、この銃の設計を担当したのがデュードネ・ヨセフ・サイーブである。

 サイーブは1931年、コルト社の上記特許が失効すると発射機構をストライカー式からハンマー式に変更、1934年、プロトタイプとは全く別物の洗練された銃を開発した。ハイパワー最大の特徴であるダブルカラムマガジンもサイーブの設計である。このマガジンを見た生前のブローニングは「これは市場では成功しない」と言っていたともいう。実際のところは分からないが、このブローニングハイパワー、名称とは異なり設計したのは完全にサイーブであったといっていい。

 

構造と特徴

 ショートリコイル機構を採用、シングルアクショントリガーを採用、マガジンが挿入されていないとトリガーを引くことができないというマガジンセイフティを採用している。全体的にシンプルな構造で高い堅牢性を持っている。最大の特徴は前述したように複列弾倉の採用である。複列弾倉を採用すると普通、グリップは太くなるが、ブローニングハイパワーは握ってみれば判るがグリップが単列弾倉の銃並に細く、非常に握りやすい。

 

バリエーション

 

03_ブローニングハイパワー
(画像はwikipediaより転載)

 

M1935

 1935年にベルギー軍がM1935として制式採用、同年フランス軍も採用する。M1935には2種類のモデルがあり、一つはミリタリーモデルと呼ばれるリアサイトがタンジェントサイトでグリップ後部にショルダーストック用の装着溝を持つタイプ、もう一つはコマーシャルモデルでリアサイトを固定式にしたモデルである。

 

P35(b)

 1940年5月、ドイツがベルギーを占領するとFN社もその管理下に置かれドイツ軍用にハイパワーの生産が行われた。このハイパワーは主にコマーシャルモデルでスライドとフレームにハーケンクロイツが打刻された。ミリタリーモデルも生産されている。これらはP35(b)と呼ばれ1940〜1944年までに31万9千挺が製造された。

 

イングリスハイパワー

 カナダのジョン・イングリス社がライセンス生産していたモデル。カナダ軍、イギリス軍、中国軍向けに供給された。

 

M1936

 1936年にハイパワーの口径を7.65mmパラベラム弾(30ルガー)、7.65mmフレンチ・ロング弾に変更したモデル。カートリッジが変更されたためグリップは前後に長くなり、スライドも後部が延長され全体的にスリムな形状になっている。SIGオートに影響を与えた。装弾数は13発。

 

ハイパワーMk2

 1981年にサムセイフティが大型化され、3点サイトが採用されたモデル。

 

ハイパワーDA

 1983年にダブルアクション機構を採用したモデル。アンビセイフティ、デコッキング機能を搭載する。1987年に一時製造中止、1990年に生産再開するが現在は生産終了。

 

ハイパワーMk3

 1989年にMk2の安全装置(内部)をさらに改良したモデル。現行モデルである。

 

ブローニングハイパワー(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1967年に中田商店が発売、1980年にはマルシン工業がハイパワーを発売している。エアガン、ガスガンは、つづみ弾の時代から多くの会社でモデルアップされている。東京マルイ、エルエス、タナカ、アオシマ、JAC等々把握しきれないほどである。この中で特徴的なモデルを挙げると1987年に発売された東京マルイ製ガスブロHP、1993年に発売されたJAC製HP、1998年4月に発売されたタナカワークス製HPあたりであろう。

 

東京マルイ製ハイパワー(思い出語り。。。)

 東京マルイ製は発売されたのは恐らく80年代だったと思う。この時代にブローバックとはかなり先進的であった。しかし、現在みんなの頭の中にあるブローバックでは当然ない。マガジンから入れるのは弾倉ではなく小型ガスボンベである。ではマガジンは?ということになるが、マガジンは何と、スライドの後方から7mm位の棒状の弾倉を挿入するのだ。M59ブローバックが登場し、第2作目がハイパワーだった。その後、製作されなかったのでやはりダメだったのだろう。私はM59を購入したが・・・。

 

JAC製ハイパワー(思い出語り。。。)

 これに対してJACとは知る人ぞ知る、一時期は長物ガスフルオートを席巻したメーカー。現在はすでに無いが、一時期は猫も杓子も・・・という状態だった。サバゲをやっている人は現在では電動ガンを使用しているが当時はみんなエアタンクを背負ってJACのM16を持っていたのだ。

 そのJACが最後の方で出したのが当時生まれたてだったガスブローバックであった。まだ90年代前半だったはずである。当時はレイトシュートシステムであり、ガスブロは照準よりかなり下に着弾するのが普通だった。JACのガスブロもその例にもれず、5mで狙った点の1m以上、下に着弾するものだった。その後、WAがプレシュートシステムを開発して現在のガスブロ全盛時代があるのである。しかしJACのハイパワーマーク靴話罅肯匹そ侏茲世辰拭

 

マルシン製ハイパワー

性能(HW製)

全長 195mm
重量 520g
装弾数 13発

 設計が古いためフレームが少し太いのが残念なところであるが、現在入手できる唯一のモデルガンHPなので貴重である。HW製。

 私もマルシンのものは持っていた。マルシンからはコマーシャルモデル、カナディアンモデル、中華民国バージョン、ビジランティというのもあった。私が購入したのはメタルフィニッシュのミリタリーモデル。メタルフィニッシュといっても当時のものは間違っても実銃には見えないテッカテッカのものであった。確かにメタルではあったがリアリティは無かった。でも当時としては精いっぱいの表面処理だったのだ。それはともかく、私が購入したモデルは異常に装填不良が多かったのが記憶に残っている。3発に1発は装填不良を起こす感じであったが、個人的には非常に好きであった。

 

タナカワークス製ハイパワー

性能

全長 203mm
重量 681g
装弾数 20発

 タナカ製ハイパワーはもっとも最近に発売されたハイパワーで外観は非の打ちどころがない。私の好きなマーク靴皀薀ぅ鵐淵奪廚気譴討い襦が、スライドストップノッチが削れやすいのとトリガーシアーバーの強度が弱いため破損が指摘されている。エンジンはWAから技術提供を受けた初期のマグナブローバックを使っている。

 このため現在の水準ではブローバックに迫力がないのとガス漏れ、冷えに弱い点、スライドストップノッチが削れやすい、トリガーシアーバーの強度が弱いため破損しやすい点等が指摘されているが、ガスガン、特にタナカワークスはロッドによって品質が全く異なるので一概には言えないので判断が難しいモデルである。

 

まとめ

 

 ブローニングハイパワーは、イギリス軍特殊部隊SASが制式採用した程の高性能ハンドガンである。ダブルカラムマガジンであるにもかかわらずグリップは細身で堅牢である。現在ではポリマーフレームオートが主流であり、ハイパワーも2017年に生産を終了している。時代の流れではあるが残念でもある。

 

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