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7.62×51mmNATO弾

01_64式小銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 64式小銃は豊和工業製で1964年に正式採用された国産小銃である。全長990mm、重量4.3圈∩弾数20発で7.62mm減装薬弾を使用する。命中精度は非常に高いが、重量が重く、装填不良が多いため軍用としては今ひとつであるが、頑丈な造りのため耐用年数は長い。

 

64式小銃(実銃)

 

 

性能

全長 990mm
重量 4,300g
口径 7.62mm口径
使用弾薬 7.62mm減装薬弾
装弾数 20発
設計・開発 豊和工業

 

背景から開発まで

 発足以来、自衛隊の制式小銃は米軍貸与のM1ガーランド小銃であったが、老朽化と性能の陳腐化が問題となってきた。そのため各国の小銃装備の趨勢と将来の用兵に適応させるため、日本人の体格に合った国産小銃を開発することとなった。

 

開発

 1957年、豊和工業は防衛庁技術研究本部と共同で国産小銃の開発を開始した。プロトタイプとして作動方式にガス圧式を採用したR1、遅延反動式のR2ライフルを製作した。続いてR1、R2の機能を取り入れたR3が製作された。このR3も展示射撃を数発行った時点で破損してしまったので、改良されたR5が製作された(R4は「死に番」なので敬遠された)。このR5も連射時の命中精度が優れないため、抜本的に改良されたR6が完成する。R6に改良が加えられ1964年9月7日、64式7.62mm小銃として制式採用された。

 64式小銃の特徴としては、日本人の体形に合うように設計されており、軽量化よりも命中精度の向上が優先されたたため7.62減装弾が採用された。これは通常の7.62mmNATO弾の火薬量を10%減少させたもので、発射速度を500発/分(M16小銃は600発/分)と遅くしたことと相まって反動の抑制には効果的であったが、通常のNATO弾を撃つためにはガス圧の調整をする必要があるというデメリットも存在する。

 サイトはフロント、リア共に倒立式で、ボルトを引くチャージングハンドルは上部に位置する。二脚が標準装備されており軽機関銃の代用として使用することもできる。安全装置は右側に位置しており、切替の際には一度引っ張って回す必要がある。このため暴発等の危険は少ないものの咄嗟の操作には習熟が必要である。

 64式小銃は、合計23万丁が生産され、構造が堅牢なため現在においても運用されいるが(2020年7月)。

 

64式小銃の欠点

 64式小銃の概要は上記の通りであるが、この64式小銃、執筆者が現役時代に使用した結果感じた特徴は以下の通りである。

 

特徴,笋燭藹鼎ぁ

 

 多分、他国の小銃に比べて1坩幣紊禄鼎ぁまあ、製作された年代を考えると致し方ないともいえるが問題はまだ現役だということだろうか。一般の人は自衛隊の装備は最新で、特に軍事に詳しい人は全部隊で89式小銃を使用していると思っているかもしれないがこれは大きな間違いだ。89式小銃を使用しているのは陸自で言う戦闘職種はとその他若干の部隊。後方支援部隊、航空自衛隊の警備隊等は未だに64式を使用している。

 

特徴∩填不良が多い。

 

 軍用小銃とは思えないほどに装填不良が多い。自衛隊では小銃はかなり丹念にメンテナンスされているが、それでも射撃検定等では必ず1回は誰かの銃が装填不良を起こす。メンテナンスされている状態でさえこの様なので、その上、泥等が内部に入ろうものなら装填不良どころでは済まない。引き金が引けなくなることもある。上掲の動画でも3名の内、右側1名以外の隊員の64式小銃は装填不良を起こしている(弾倉を叩いて槓桿を引いているのは装填不良時の対応)。デモンストレーション用に綿密に整備された個体でも装填不良は防げなかったようだ。

 

特徴やたら部品がはずれる。

 

 演習等で使用する場合、脱落防止処置をしなければならない。これは何かというと64式小銃は、ビニールテープでグルグル巻きにしていないとポロポロ部品が落ちてしまうのだ。グリップが落ちることさえある。何故こんなに部品が落ちるのかは不明だが、訓練で分解結合をやりすぎるのが原因とも言われている。

 

特徴そ匿箸破裂する(こともあるらしい)。

 

 これは私が実際に体験した訳ではないが、通達で「経年劣化のため銃身が破裂することがあるので注意するように」というのが回ってきたことがあり、どう注意すればいいのか分らなくて困惑したことがあった。これは64式小銃の欠陥というよりも兵器の更新が遅い自衛隊の問題ではあるのだが。ここまで書くと何かいいところないと思うかもしれないのでここで長所を一つ。

 

特徴ト鷯錣砲茲当たる(らしい)。

 

 世界中の軍用銃を比較した訳では無いので客観的事実とは言えないが軍用小銃の中では非常に命中精度がいいらしい。あと、設計時、アメリカに7.62mm弾をごり押しされた結果、7.62mm弾を使用せざる得ないことになったが日本人の体格からして7.62mm弾は反動が強すぎるということで減装薬を使用したがこれはいい選択だったと思う。

 

64式小銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンではホビーフィックスが1994年にダミーカート式モデルガンとして発売しているのが唯一である。ガスガンでの発売はされておらず、電動ガンでは1996年にTOPが発売していた。現在ではS&T社の電動ガンが流通している。2020年にはG&Gが製作を発表している。

 

S&T 64式小銃

性能

全長 990mm
重量 3,260g
装弾数 390発

 全金属製でグリップ、ストックは木製である。実銃よりも1kg重量は軽いものの細部はリアルに再現されている。命中精度は非常に高く、東京マルイ製の電動ガンと比べても遜色のないレベルである。マガジンはプレス製で390発装填が可能。初速は90m/s前後と比較的ハイパワーではあるが、もちろん法定内である。欠点としては、マガジンを本体に取り付けた状態が銃身の軸線に対して垂直なのが実銃と異なる点(実銃はやや斜めに装着される)、グリップが非常に角ばっている点である。

 

まとめ

 

 日本初の自動小銃であり、現在でも運用されている小銃である。重量が4.3kgと重く、非常に装填不良が多いため実戦には向かない銃であるが、命中精度は非常に高く、銃自体の寿命も長い小銃である。

 

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01_M60
(画像はwikipediaより転載)

 

 M60機関銃とは、1957年に米軍が制式採用した汎用機関銃である。口径は7.62mmでベルト給弾式で歩兵の戦闘支援を想定して開発された。当初は装填不良や各種不良が多発したものの現在でも使用されている高性能機関銃である。米国海軍特殊部隊SEALを始め特殊部隊でも使用されている。

 

M60機関銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,077mm
重量 10,500g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 M13弾薬ベルト給弾式
設計・開発 スプリングフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 米軍は、第二次世界大戦の戦訓として歩兵の支援火器の不足が問題となっていた。といっても米軍にはブローニングM1919やブローニングM1918BAR等の軽機関銃を制式採用しており、支援火器自体の保有はしていた。しかしM1919は、分隊単位の支援機関銃としては大型に過ぎ、BARは弾倉式で火力の面では不満の残るものであった。このため第二次世界大戦において分隊支援火器として高性能を発揮したドイツ軍のMG42をベースに汎用機関銃の開発を開始した。

 

開発

02_M60
(画像はwikipediaより転載)

 

 当初、スプリングフィールド造兵廠はドイツ製機関銃MG42の使用弾薬を米軍制式の30-06弾に変更したT24実験銃を開発する。さらにこれにドイツ製機関銃FG42の機構を組み合わせたT44を開発する。その後、当時、NATO制式カートリッジに新しく採用された7.62×51mmNATO弾を使用するT52が製作され、発展型としてT161試作マシンガンが製作する。1957年、このT161の試作品の内、7.62×51mmNATO弾を使用するT161E3をM60汎用機関銃として制式採用された。

 発射機構は日本の64式小銃やH&K社HK416と同様のショートストロークピストン方式を採用したガスオペレーション方式で閉鎖機構はターンボルト方式を採用している。フルオートのみのオープンボルト方式で、給弾は、ベルト給弾方式で連続射撃により銃身が過熱する際の冷却方法としては空冷式を採用しているが、連続射撃の際は200発程度で銃身をスペア銃身に交換するのが通常である。部品の多くはスチール板をプレス成型したもので一部に耐久性の高いプラスチックも使用している。

 1957年に制式採用されたM60は、その直後に始まったベトナム戦争に投入される。弾薬消費量の多さから兵士からは「豚」という愛称が付けられたという。M60の運用は基本的に射手と弾薬手のチームで運用されるが、ベトナム戦争映画のように一人で運用する場合もあった。実戦に投入されたM60は精密な構造のため装填不良、軽量化のため各パーツの変形等の問題が多発していた。M60は基本的に標準装備されている二脚を使用するが、この二脚は銃身に装着されているため銃身交換時には二脚を取り外さなければならないというのは構造的な欠陥であったため、改良型では二脚はガスチューブに装着されるようになった。

 M60は、当初、スプリングフィールド造兵廠で限定的に生産されたが、のちにサコ―ディフェンス社で生産され、米国以外でも制式採用されている。現在でも運用されているが米軍では新型軽機関銃に更新予定である。総生産数は約22万5000丁である。

 

バリエーション

03_M60E3
(画像はwikipediaより転載)

 

B,C,D型(主にヘリコプター搭載用)

 M60Bはヘリコプター内から射撃するためのモデルで二脚とストックが取り除かれている。1960年代から1970年代に少数が配備されたもののすぐに完成度の高いM60Dに変更されている。M60Cはヘリコプターに実装するためのモデルで射撃は操縦者によって行われる。M60Dは所謂「ドアガン」でヘリコプター機内から射撃するためにヘリ内部のマウントにより固定され、円滑に給弾を行うためにメタルループを採用、カートキャッチャーも装備されている。

 

E型

 E1は、オリジナルのM60の欠点であった二脚の設置位置をバレルからガスチューブに変更している他、いくつかの改良が施されている。E2は戦車や装甲車等に搭載する車両同軸機銃モデルで車載のためストックが排除され、トリガーは電気式、発射ガスが車内に残らないようにガスチューブによって銃口下部から排出されるように変更されている。E3は1980年代に製作された歩兵用火器としての改良型で軽量化が図られた他、二脚の設置位置がガスチューブに変更、キャリングハンドル、フォアグリップの設置、両利きに対応するように改良されているが、軽量化のため銃身の耐久性が低下している。E4は1990年代に開発されたE3のショートバレルバージョンで内部構造にも改良が加えられた結果、信頼性が向上、米国海軍もMk43mod0として制式採用している。E6はM60シリーズの最新の改良型でM60に比べて約1kg軽量化された上、キャリングハンドルと新型の二脚、レイルシステムを装備している。2014年にデンマーク陸軍に制式採用された。

 

 これら以外にも民間用にしたM60セミオートバージョン等も存在する。

 

M60機関銃(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1987年にJACがガスガンでモデルアップ、1988年には同様にガスガンでアサヒファイアーアームズがM60E3モデルをモデルアップしている他、1995年にはTOPが電動ガンでモデルアップしている。近年ではSTAR、A&K等海外メーカーからも発売されている。

 

まとめ

 

 M60機関銃は第二次世界大戦において歩兵支援火器の不足を痛感した米軍によって「痛めつけられた」ドイツ製機関銃FG42、MG42を基に開発が開始された。1950年代に完成、ベトナム戦争で実戦デビューした後、現在まで使用され続けている息の長いモデルである。当初は作動不良や故障に悩まされていたものの、兵器としては非常に有用であったようだ。日本でも特にベトナム戦争映画によって多くの人に知られるようになった。

 

 


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01_ガリルARM
(画像はwikipediaより転載)

 

 ガリルARMとは、イスラエルIMI製の自動小銃でAKをベースに5.56×45mmNATO弾を発射出来るように改良した銃である。ただ口径を変更しただけでなく、コッキングレバー、セイフティレバーを左右で使用できるようにしたりしている他、ワイヤーカッター、栓抜き機能を持つ二脚、折り畳み式ストック等、独自の改良も施されている。イスラエル軍ではタボールに機種が変更されてしまっているが、世界各国で現在でも使用され続けている。

 

ガリルARM(実銃)

 

 

性能(ARM)

全長 979mm
重量 4,350g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 IMI社

 

開発

02_ガリルSAR
(画像はwikipediaより転載)

 

 ガリルARMはイスラエル・ミリタリー・インダストリー(IMI)が設計・開発した自動小銃で、ARMは「アサルト・ライフル・マシンガン」の略である。それまでイスラエル軍はベルギーFN社製自動小銃FALを制式採用していたが、全長1mを超えるFALは車両を使用する移動が多いイスラエル軍としては取り回しが不便であったため、取り回しが良い自動小銃の必要性を痛感、開発することとなった。設計にはフィンランドの銃器メーカーであるワルメット社が協力したためAKシリーズの系統を受け継ぐRk62自動小銃に酷似しているが、カートリッジを5.56×45mmNATO弾仕様に改良している。

 発射機構はAKシリーズと同様のロングストロークピストン式でカートリッジのガスがバレル上部のピストンに流れ込み、ガスの勢いでピストンが後方に移動、ボルトを押し出すものである。ショートストロークピストン式と異なりピストンはボルトと共に最後まで移動する。閉鎖機構はターン・ボルト方式で左右にロッキングラグが備えられている。発射機構もその他メカニズムもAKシリーズとほとんど同じである。

 イスラエル軍への配備は1973年に始まったものの、米国よりM16自動小銃の供給が始まったため全部隊に配備するには至らなかったが、輸出は好調で南アフリカ、フィリピンを始め多くの国で制式採用された。これは当時のイスラエルには外貨獲得手段が少なく、米国供給のM16を自国軍に装備する代わりに自国製自動小銃を海外に輸出して外貨獲得を行っていたとも言われるが真意の程は不明である。

 ガリルは機構的にはAKシリーズを踏襲しているものの、AKシリーズと異なりセレクターレバーは左側面にもあり、グリップを握ったまま操作することが可能である。他にもAKには無いキャリングハンドルを装備しており、折りたたみ式ストックが標準装備されている。さらに特徴的な機構として「栓抜き・ワイヤーカッター」として使用できるバイポッドがある。これは前線で弾倉を栓抜き代わりにする事例が多く発生したために追加された機能でバイポッドの付け根部分にあり、バイポッドを開くことでワイヤーカッターとしても機能するスグレものである。

 

バリエーション

03_ガリルARM
(画像はwikipediaより転載)

 

 キャリングハンドルとバイポッド、そして惜しまれつつも栓抜き機能も排除、ARMが木製だったのに対してポリマー製ハンドガードを装備したAR(アサルトライフル)、さらにARのカービンモデルで同じく栓抜き機能を持たないSAR(ショートアサルトライフル)がある。これらには7.62×51mmNATO弾仕様のモデルが存在する。他にも1995年に登場したさらに銃身を切り詰め、栓抜き機能を持たないMAR(マイクロアサルトライフル)、同モデルを30カービン弾仕様にし、同じく栓抜き機能を持たないマガル等がある。

 

ガリルARM(トイガン)

 

概要

 1989年にファルコントーイがガスフルオートのガリルSARを発売、1991年には木製ハンドガード装備のガリルARMを同じくガスフルオートで発売している。近年では台湾のエアガンメーカーICSが電動ガンでガリルを発売している。

 

ICS ガリルARM 電動ガン

性能

全長 750mm
重量 3,710g
装弾数 300発
初速 85m/s前後
定価 55,800円

 全金属製でハンドガードは木製、マガジンもスチールプレス製で2本付属する。全金属製のため剛性は非常に高く、キャリングハンドルは実物と同様に可動、コッキングレバーもストローク長めできちんと可動する。セイフティレバーも実物と同様に左側のセイフティレバーも使用可能である。バイポッドはワイヤーカッターとしての使用は難しいかもしれないが、栓抜き機能は使えそうである。命中精度に関しては個体差があるようで、特にパッキンは東京マルイ製と交換すると性能が向上するという意見もある。

 

まとめ

 

 ガリルはイスラエル製の自動小銃である。製造され始めたのは1970年代であったが、当時のイスラエルは工作機械の不足からパーツを輸入して生産していた。一部部隊には配備されたものの多くの部隊はM16自動小銃を装備、そのままタボールに変更されているが、世界各国では現在でも多くの国の軍隊で制式採用されている。メカニカルな外観を持つ魅力的な銃である。

 

 


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01_HK416
(画像はwikipediaより転載)

 

 HK416(417)とは、H&K社が2004年に発表したM4をベースに大幅に改良を施したモデルで、M16の発射機構で指摘されていたガス直接利用方式による汚損に対応するために、ショートストロークピストン式を採用した。このため外観上はM4と酷似しているが、発射機構は全く異なるものの、ロアレシーバーはM16系の銃と互換性がある。M4に比べ信頼性が高く、数か国の軍の制式採用小銃となった他、特殊部隊等で多く用いられている。

 

HK416(417)(実銃)

 

 

性能(HK416)

全長 560mm
重量 3,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

背景から開発まで

 1960年代に米軍が手に入れた傑作小銃M16はその後、幾度も改良が加えられ現在に至っている。しかしガス直接利用方式のためボルトキャリアー内に発射時の煤等が付着しやすいため丹念なクリーニングが必要になる等の欠点があった。HK416はこの欠点を克服、同口径のカートリッジであればガス圧に関係なく使用できるようにすることを目的に開発された。

開発

02_HK417
(画像はwikipediaより転載)

 

 外観上からも分かるようにHK416はM16と酷似している。これはM16系の小銃との部品の互換性を最大化した結果であが、発射機構は全く別物であると言って良い。前述のようにM16が発射時に発生したガスをボルトキャリアー内部に直接噴き付け、これによってボルトを後退させるというガス直接利用方式からショートストロークピストン式に変更されている。

 これは発射時のガスの圧力によってバレル上部にあるピストンが後退、ビリアードの玉を突くようにピストンがボルトを突き、その勢いでボルトが後退、ピストンはスプリングによって戻るがボルトは慣性によって後退、戻る時に次弾を装填するという構造である。この方式だとガスが通る部分が少なく、M16系小銃の欠点であった内部の汚損を最小限にするというメリットがある。同時にこの方式はカートリッジのガス圧に作動が左右されることがないためより多くのカートリッジを使用することができる。

 ユニークなのは、この発射機構の変更はアッパーレシーバー部のみであるため、旧来のM16系小銃のロアレシーバーを流用することが可能である。つまりは旧M16系小銃のロアレシーバーにHK416のアッパーレシーバーを装着することで「HK416」とすることも出来るわけである。H&K社は2004年にHK416の原型をHKM4として発表、しかし名称を巡ってコルト社から商標権の侵害として告訴されたため2005年にはHK416と名称を変更した。

 2007年には米軍の一部部隊(デルタ分遣隊)に制式採用、2010年にはノルウェー軍、2014年にはドイツ軍がG38として制式採用している。さらにフランス軍も現用のFA-MASをHK416に入れ替えていく予定である。

 

バリエーション

03_G28
(画像はwikipediaより転載)

 

 フロントヘビーであるという指摘に対して銃身部を軽量化したモデルであるA1、水際での仕様を想定、数か所に水抜き穴があるA2、A2を基にノルウェー軍の要求によってコッキングしていない状態でもセレクターの位置を変更できるように変更したA3、さらにそのA3のトリガーシステムを変更したA4モデル、ガスブロック先端にレギュレター(規整子)を装備、ボルトキャッチやトリガーガードを大型化する等、より使いやすく改良したA5等、数多くの改良型、派生型がある。

 

HK417

 HK416を7.62×51mmNATO弾仕様に改良したモデル。米軍が中東で作戦行動を行うことが多くなるにつれ、7.62×51mmNATO弾の遠距離性能の不足が痛感されてきた。このため米軍は7.62×51mmNATO弾仕様の遠距離モデルのトライアルを実施、このトライアルのためにHK416を7.62mm仕様に改良したのが本モデルである。トライアルには採用されなかったもののイギリス軍特殊部隊SAS、デルタフォース等多くの特殊部隊で採用されている。

 

HK416(417)(トイガン)

 

概要

 東京マルイが2012年12月27日にHK416Dを発売、2013年12月18日にDEVGRUカスタムを発売している。さらに2014年12月22日にはHK417アーリーバリアント、2016年3月24日にはHK416C、2017年3月9日にはHK416デルタカスタム(FDE)、2018年11月15日には同デルタカスタム(ブラック)を発売している他、2019年にはKSCがHK417A2を発売している。実銃が人気のあるモデルのため、他海外メーカーからも多くの製品が発売されている。

 

東京マルイ HK416D 次世代電動ガン

性能

全長 819mm
重量 3,540g
装弾数 82発
初速 93m/s前後
定価 64,800円

 東京マルイの次世代電動ガンであるのでスタンダード電動ガンでは味わえないリコイルショックを楽しむことができ、実物と同様にアンビセイフティやボルトストップ機能も搭載されている。「次世代電動ガン」ということだけで性能面では語ることもないであろう。敢えて書くならば性能はトップクラスである。

 

東京マルイ HK417 次世代電動ガン

性能

全長 921mm
重量 4,500g
装弾数 70発
初速 92m/s前後
定価 82,800円

 電動ガンとしては重量級である4.5kgと実銃と同じ重量を再現している。大型であるが、主要パーツが金属製であるために剛性は高い。次世代電動ガンなのでシュート&リコイルシステム、オートストップを搭載されている。最大特徴はサマリウムコバルトモーターを搭載していることで、これによりトリガーのレスポンスが非常に良くなっている。欠点としては、性能的には次世代電動ガンの中でもトップクラスの性能であるものの重量が4.5kgとあることであろう。

 

東京マルイ HK416C 次世代電動ガン

性能

全長 571mm
重量 3,100g
装弾数 30発
初速 91m/s前後
定価 62,800円

 次世代電動ガンであるが本モデルは元にしたモデルがストックがワイヤータイプであるために通常の電動ガンのようにバッテリーをストック内に置くことが出来ないため、他の電動ガンと異なりマガジン内に格納されている。これが原因なのかトリガーのレスポンスは早い。別売りされている照準補助デバイスを模したバッテリーケースを使用することで大型バッテリーの仕様も可能となっているが併用することは出来ない。欠点としては元にしたモデルが防弾チョッキ等を装備して使用することを前提としているためかストックが短く構えにくいこと、マガジンにバッテリーを内蔵しているためスペアマガジンの価格が高くなってしまうことであろう。

 

KSC HK417A2 ガスブローバック

性能

全長 902mm
重量 4,360g
装弾数 36発
初速 75m/s前後
定価 59,800円

 H&K社公式ライセンス製品。主要パーツは金属製でKSCらしく「かっちり」と作ってある。ガスレギュレターもダミーながら可動するのがさすがKSCといったところである。ハンドガードもアルミ製で接合部もしっかりとしており剛性も十分にある。実物と同様にマガジンキャッチ、セレクターレバー、ボルトストップ等はアンビ式となっている。システム7TWOを装備している上に大型のマガジンであるために撃ち味は重く迫力がある。同社製品はパーツが摩耗することがかつて不評であったが、本モデルは摩耗部分に焼結パーツを採用することで耐久性を確保している。命中精度はKSC製品なので非常に高いがガスブローバックなので安定性には欠ける。

 

まとめ

 

 HK416は一応、M4の改良型といってよい。しかし基本的な発射機構は全く異なる。H&K社の製品だけあって品質は非常に優れており、ショートストロークピストン式のため命中精度にも影響は少なく、弾薬の圧力にも左右されないため多くの弾薬を使用することができる。さらにロアレシーバーがM16系の銃と互換性があるためアッパーレシーバーを交換するだけでHK416の機能を発揮することができるという非常に合理的な小銃である。

 


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01_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 SCAR-H(L)とは、FN社の米国法人FN USAが開発した自動小銃で米軍制式採用カービンM4の5.56×45mmNATO弾での遠距離性能の不足を補うために開発された7.62×51mmNATO弾を使用する小銃である。7.62×51mmNATO弾を使用する割には軽量であり、部品の交換によって5.56×45mmNATO弾仕様に変更することも可能である。米軍の特殊部隊や一部部隊で採用され、アフガニスタン等の実戦で使用され高い評価を得ている。

 

SCAR-H(L)(実銃)

 

 

性能

全長 965mm
重量 3,590g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 FNハースタル社

 

開発

02_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 米軍を中心にNATO軍で制式採用されている5.56×45mmNATO弾は、携行弾数が多く使い勝手の良い弾薬であったが、遠距離での性能に不満が残った。近年、米軍の戦場がイラクやアフガニスタン等の開けた地域で行われることが多く、遠距離性能の不足が問題となった。このため米軍、特にSOCOMは遠距離射撃可能な銃の必要性からトライアルを実施、その結果、採用されたのがSCARである。

 開発は、FN社の米国法人FN USAが中心となって行われた。7.62×51mmNATO弾仕様でありながら部品を交換することによって5.56×45mmNATO弾仕様に変身させることも可能である。米軍SOCOM内ではMk.17、民間向けモデルはSCAR17Sと呼ばれている。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はターン・ボルト方式でレシーバー上部はアルミ製、下部はポリマー製、ボルト、バレル等の主要パーツはスチールという構成になっている。

 上部にはピカテニー規格の20mmレイル、ハンドガード部には左右下に同レイルを装備する。光学照準器を装着することを前提に設計されているのでフロント・リアサイトは折り畳み式で折りたたんだ状態でも光学照準器に干渉しないように設計されている。セレクタースイッチ、マガジンキャッチはアンビタイプで左右両方から操作することができ、コッキングレバー、エジェクションポートも左右に変更することが可能である。

 ストックはポリマー製で折りたたみが出来る上に長さの調節も可能、さらにはチークピースまで装備されているという優れた設計である。7.62×51mmNATO弾仕様のSCAR-LはSTANAGマガジンが使用可能である。

 

バリエーション

03_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、オリジナルのSCAR-H(Heavy)、SCAR-L(Light)、7.62×51mmNATO弾の分隊支援火器仕様のIAR、その改良型のHAMR、民間向けセミオートモデルのSCAR17S(7.62×51mmNATO弾仕様)、SCAR16(5.56×45mmNATO弾仕様)、狙撃仕様のSSR、PDW仕様のSCAR-L Mk16 PDW等がある。

 

SCAR-H(L)(トイガン)

 

概要

 2010年12月27日に東京マルイから次世代電動ガンとしてSCAR-L(FDE)が発売、2011年3月30日にはSCAR-L(ブラック)が発売された。同年10月21日にはSCAR-L CQCモデルが発売、12月28日にはSCAR-H(ブラック)、2012年1月20日にはSCAR-H(FDE)が発売されている。海外メーカーでは、VFC、WE、Cyber Gunからいずれもガスブローバックモデルが発売されている。

 

東京マルイ SCAR-H 次世代電動ガン

性能

全長 711mm
重量 3,630g
装弾数 90発
初速 90m/s前後
定価 62,800円

 外観の完成度は非常に高く、重量も実銃と同重量を実現している。レシーバーや銃身は金属製で剛性も十分にある。装弾数は90発でマガジンはスチールプレス製、ボルトストップ機能も搭載する等と凝った作りになっている。フラッシュハイダーは取り外すことが可能で3インチのアウターバレルを追加することで16インチ仕様に変えることもできる。ストックを折り畳んだ状態で635mmとなるため大き目のリュックサックにも収納できるのはありがたい。次世代電動ガンなのでリコイルショックもあり、命中精度も非常に高い。

 

まとめ

 

 SCARはFN社が1970年代に開発したFNCをベースに改良を加えられたモデルである。しかしあまりにも改良を加えたため原形をとどめない形状となってしまった。2000年代に開発された銃であるが信頼性は高く、米軍では第75レンジャー連隊、米軍特殊部隊等で採用され、アフガニスタン等の戦場での使用で高い評価を受けている。

 

 


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01_M14
(画像はwikipediaより転載)

 

 M14自動小銃とは、1957年に米軍が制式採用した自動小銃である。当時米軍の主力小銃であったM1ガーランド、軽機関銃のBAR、M1918、カービン銃M1、M2等の銃器を統合する目的で設計されたものの近距離で弾幕を張るというアサルトライフルの本質を理解していなかったため長期間不遇をかこっていた。しかし近年、米軍の戦場が交戦距離の長い地域に移動したため再び脚光を浴びることとなった。

 

M14自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,118mm
重量 4,500g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 スプリングフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 1936年に制式採用されたM1ガーランド小銃は当時としては画期的なセミオートマチック小銃であった。しかし重量が大きいこと、装弾数が少ないこと、クリップを使用する装填方式が独特であること等の不満が上がっていた。これに対して米軍はM1ガーランドの設計者であるジョン・ガーランドに対してM1ガーランドの改良を指示した。

 この時、ジョン・ガーランドに示した改良点は重量が4.1kg(9ポンド)以下であること、セミ・フルオート切替式であること、20連弾倉を使用できること、ライフルグレネードを発射出来ること等であった。この結果、誕生したのがT20は以降のM1ガーランド改良型の基本形として機能していく。これと同時にM1ガーランドの使用弾薬である30-06弾の火薬を変更することによって、性能はそのままでありながらカートリッジの全長を短縮することに成功した新カートリッジT65が開発された。これが改良された結果、NATO軍の弾薬として制式採用された7.62×51mmNATO弾になっていく。

 

開発

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(画像はwikipediaより転載)

 

 M1ガーランド改良型T20は、T65仕様となりさらに多くの改良を加えられT44となり、1957年にはM14として制式採用された。この7.62mmNATO弾はカートリッジの全長こそ30-06弾の63mmに比べて12mm短いが、前述のように発射薬の改良により同等の性能を発揮する。大戦末期にドイツで生まれたアサルトライフルの元祖StG44、そしてその影響を受けたAK47は、この7.62mmNATO弾よりも遥かに軽量の弾薬を使用して遠距離よりも近接戦闘で威力を発揮するものであった。

 これに対してM14は同じ自動小銃ではあるが、近接戦闘という思想には基づいておらず、M1ガーランドをフルオート可能にしたに過ぎなかった。このため連射では第2発目以降はコントロールすることは困難であり、エリアウェポンという目的は果たし得なかった。M14の設計思想とはM1ガーランド、軽機関銃、さらにはM1カービン、M2カービン等を統一することが目的であり、本質的にドイツやソビエトのアサルトライフルとは異なる設計思想であった。

 1957年に実戦配備されたM14自動小銃であったが、直後に始まったベトナム戦争でアサルトライフルとしての欠点を露呈、早くも1964年には製造中止となってしまった。その後、ドイツ由来のアサルトライフルの設計思想の本質を理解したユージン・ストーナーによってM16自動小銃が開発されることとなる。

 M16自動小銃の登場により第一線から去ったM14であったが、一部は狙撃銃や儀仗兵用として使用され続けた。その他のM14の多くは処分、または倉庫で保管されていた。このM14に再び脚光があたったのが2001年に勃発したアフガニスタン戦争で密林が多かったベトナムに比べアフガニスタンは見晴らしがよく、当然ながら交戦距離も長くなっていった。このためM16系の5.56mm弾では射程外、または威力不足であったため倉庫に眠っていた「ロートルM14」に再び脚光が当たることになった。しかし木製ストックはあまりにも重いためアルミ製ボディ、ピカテニー規格の20mmレイル、伸縮式ストックなどの近代化改修された個体も多い。

 

バリエーション

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(画像はwikipediaより転載)

 

M21狙撃銃

 M14の狙撃銃バージョンである。外観上はスコープの有無の違いでしかないが、M21はM14と異なり銃身にストックが干渉しないように改良されている。フリーフロート化と呼ばれるこの方法は近年ではダニエルディフェンス社製M4用ハンドガード等にみられる構造で銃身は機関部に直接固定されており、ストックとは接触していない。このためストックから銃身が浮いているような状態になり銃身にストックによる圧がかからないため命中精度が高くなる。他にもサイトを精密射撃用に変更されており通常のM14に比べて精度は非常に高くなっている。これは民生用としても販売されている。M21のバリエーションとしてはストックをマクミラン製に変更したM25がある。

 

Mk14EBR、M39EMR

 米軍特殊部隊用に設計されたモデル。2000年にSEALの要求で開発がスタート、アルミ製ボディに折りたたみ式ストックを装着、専用のスコープを装着する。2003年には銃身を4インチ短縮した18インチモデルが登場した。主に米陸軍、海軍特殊部隊SEAL、沿岸警備隊が使用している。M39EMRは類似の改良を施した海兵隊バージョンでEBRより早い1992年に開発がスタート、2008年に配備を開始した。同様のコンセプトで設計されているが仕様は異なる。

 

その他バリエーション

 M15は分隊支援火器として改良されたモデルでM14を軽機関銃型に改良したが、M14にバイポットを装着したモデルがほぼ同等の性能を発揮したため短期間使用されたのみである。M14E1は折りたたみ式ストック試験モデル、M14A1はM15同様分隊支援火器としてストレート型ストックにグリップ仕様としたが銃が軽く反動が大きいため分隊支援火器としては有用ではなかったが、1966年に制式採用された。他にも2001年より2010年まで米海兵隊で採用されていたM21の発展形とも呼べるM14DMR、特殊部隊向けに銃身を高精度のものに改良したM14SEクレイジーホース等も存在する。

 

M14自動小銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1990年にホビーフィックスが金属製、木製ストックでM14をモデルアップ、翌年の1991年にはハドソン産業がM14をモデルアップしている。電動ガンでは東京マルイが2005年にM14を発売、2006年にはSOCOMモデルを発売している。2010年には海外メーカーWE-TECHがガスブローバックで発売、エアーコッキング式ではAGMが発売している。他にもG&G、CYMAがEBRを発売している。

 

東京マルイ M14自動小銃 スタンダード電動ガン

性能

全長 1,127mm
重量 3,850g
装弾数 70発
初速 90m/s前後
定価 45,800円

 機関部始め主要パーツは金属製であるがストックは樹脂製である。スタンダード電動ガンのため反動は少ないが命中精度は非常に高い。東京マルイ製品はサードパーティーのカスタムパーツが多いのが特徴、リアリティに拘りたいのであればストックを木製にするとよいだろう。次世代電動ガンのように無駄な機能がないため実用本位のユーザーには良いかもしれない。

 

WE-TECH M14自動小銃 ガスブローバック

性能

全長 1,118mm
重量 4,980g
装弾数 20発
初速 70m/s前後
定価 79,800円

 台湾のWE-TECH社製ガスブローバックライフル。機関部やバレル他主要パーツは金属製、特にアウターバレルはスチール製であるだけにストックが樹脂製なのは残念である。作動は非常に良く反動は強いものの、初速が非常に低い個体や初速が不安定な個体も報告されている。しかし総重量は実銃のフルロードした状態に匹敵する5kg弱とリアリティの点においては現在入手できる最高のM14であることは間違いない。

 

まとめ

 

 M14の悲劇は米軍がアサルトライフルの本質を理解していなかったことにある。そして制式採用直後に起こったベトナム戦争は密林での戦闘が多く、交戦距離の短い戦闘が多かった。故にこの長射程で強力なカートリッジを発射するというM14の性能は生かすことが出来なかったものの、2000年代になると中東での戦闘が多く発生したことによりM14の性能に再び注目が集まることとなった。有用な能力とは時代と環境により異なるのである。

 

 


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