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5.56mm

M16A1
(画像はwikipediaより転載)

 

 M16ライフルは、米国の銃器設計者ユージン・ストーナーにより設計された銃で自動小銃の最高傑作と言っていい銃だ。米軍に制式採用された当初はM16に合わない火薬を使用したために不信論も出たが、完成から半世紀経った現在においても改良型が米軍の主流を占めている。

 

M16ライフル(実銃)

 

 

性能

全長 994mm
重量 約3kg
口径 5.56mm口径
使用弾薬 5.56×45mm弾
装弾数 20発、30発
設計・開発 ユージン・ストーナー アーマライト社

 

背景から開発まで

 米陸軍の小口径弾薬の有用性への提言は1920年代からあったが、米陸軍は30口径(7.62mm)を米軍の制式小銃の弾薬とし続けていた。しかし1950年代初頭、朝鮮戦争でセミフル切替式で30カービン弾を使用するM2カービンが多く運用されたが、実戦部隊からは威力不足が指摘されていた。30カービン弾とは口径こそ7.62mmとM1ガーラインドと同口径ではあるが、ボトルネックカートリッジではなく、火薬量が少ないカービン専用の弾薬である。

 逆に当時制式小銃であったM1ガーランド小銃は威力こそ強力であったが、装弾数8発のセミオート方式で空間制圧の点では劣っていた。このためM2カービンとM1ガーランドの中間口径が必要であることが銃器開発者サイドから提言されていた。

 この頃、M1ガーランド旧式化に伴い、新小銃の試験が始まっていたが、口径は相変わらず7.62mm大口径カートリッジであった。1955年、この制式小銃のトライアルにのちにM16小銃を開発するユージン・ストーナーはAR10自動小銃を提出している。この小銃は7.62mm弾を使用するが、大型のマズルブレーキを装備し、レシーバー上部に設置されたキャリングハンドルとピストルグリップが特徴であった。主要パーツはアルミで造られており、7.62mm弾使用の小銃の割には3.3kg〜4.05kgと非常に軽量であった。

 当時としては革新的な小銃であり、性能も試験を行ったスプリングフィールドアーモリーに絶賛されるほどであった。しかし制式採用されたのはM1ガーランドの改良型であるM14自動小銃であった。このM14自動小銃は、M1ガーランドで使用していた弾薬である30-06弾(7.62×63mm)を低威力化した7.62×51mm弾を使用するセミ・フルオート切替式の銃であった。

 このM14小銃は採用直後に発生したベトナム戦争で実戦の洗礼を受ける。実戦に投入されたM14小銃は威力こそ強力であったもののフルオートは制御不能であり、北ベトナム軍が使用していたAK47小銃に火力で太刀打ちできなかった。このことから上記銃器開発者から提言されていた中間口径の小銃の必要性が叫ばれるようになった。

 

開発

 アーマライト社はA10サンダーボルト兇寮渋じ気箸靴突名なフィアチャイルド社の小火器部門として設立された会社で、主任エンジニアはユージン・ストーナーでアルミとグラスファイバーを多用した「AR」シリーズを製作していた。米陸軍はベトナム戦争の経験から軽量小口径カートリッジの必要性から新たに制式採用小銃の検討に入っていた。これに対してアーマライト社は前述のトライアル用に開発したAR10小銃を小口径化したAR15小銃を開発した。

 口径は22口径でレミントン社が開発した5.56×45mm弾を使用する。連射速度は700発/分、初速は995m/sと高速であり、連射速度は高速であるが、反動が弱いために容易にコントロール可能であった。作動はカートリッジ発射時のガス圧でボルトを動かすガスオペレーション方式で、全体はアルミとグラスファイバーで構成されており、ボルト、ボルトキャリアーは鋼鉄製であった。断面が三角形のハンドガード、ピストルグリップ、キャリングハンドル等、革新的な機能を持った小銃であった。

 このAR15小銃は1958年に陸軍によって試験されAR10同様に高評価を得るが、前年に採用されたM60軽機関銃と同口径のカートリッジを採用するべきだとしてAR15の採用は見送られた。しかしこのAR15に注目したのは米空軍参謀総長カーチス・ルメイであった。空軍はAR15の試験を実施、結果、8,500丁のAR15と850万発のカートリッジを購入した。さらにAR15は南ベトナム軍によって試験が行われ80,000発の発射で無故障という記録を打ち立てた。

 1963年、これらの実績に陸軍はM14小銃の生産を中止、AR15小銃にボルトフォワードアシストを追加したAR15をXM16E1として暫定採用、1966年にM16小銃として制式採用した。当初は三叉の所謂「チューリップ型」フラッシュサプレッサーが採用されていたが、引っかかり易く衝撃にも弱いことから1966年9月より鳥かご型に変更された。

 当初こそメンテナンス不足や火薬の性能の問題から作動不良が発生し信頼性に疑問が持たれたが、このM16小銃は世界の銃器の歴史において革命的であり、現在においても改良型が米軍で使用されており、採用期間の長さは米軍史上最長である。

 

バリエーション

M16A1

 ボルトフォワードアシストが装備されたモデルであり、1967〜1982年まで製造された。途中で銃口内にクロームメッキ加工、30連マガジン等が追加されている。

 

M16A2

 1980年にNATOは標準弾薬としてSS109弾を制定した。これはM16ライフルに使用されていた223レミントン弾よりも重量があった。1983年に制式採用されたM16A2は、この弾薬に合わせるためにライフリングのピッチを12インチで1回転から7インチで1回転に変更した。

同時にバレルを肉厚なものに変更、ストックの材質もプラスチック製からナイロン樹脂に変更された上、全長も25mm延長された。ハンドガードは生産性を考慮し左右同型に変更、グリップにはフィンガーチェンネルが追加された。

 リアサイトはダイヤル式に変更され、排莢された薬莢が射手に当たることを防ぐためにカートリッジ・ディフレクターが追加された。さらにフルオート機能が排除され、新たに3点バースト機能が加えられた。

 

M16A3

 A2によって廃止されたフルオート機能を復活させたモデル。1996年に米海軍に制式採用された。最大の特徴はキャリングハンドルを取り外せるようになった点で、これにより光学機器を安定して装着できるようになった。

 

M16A4

 A3のハンドガードにピカティニー規格のレールを採用。再びフルオート機能は廃され、3点バーストのみとなる。1996年に米陸軍に制式採用、1998年には米海兵隊も採用した。

 

M16小銃(トイガン)

 

概要

 M16の人気は非常に高く、とても把握しきれない程モデルアップされている。代表的なモデルをピックアップすると、モデルガンでは1973年にMGCが金属製モデルガンを発売、1979年にはマルシン工業が同じく金属製モデルガンM16A1を発売している。ガスガンでは1988年にJACがM16を発売、1992年には東京マルイから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ M16ベトナムバージョン

性能

全長 984mm
重量 2,900g
装弾数 190発

 今ではあまり見かけないM16小銃の電動ガン。東京マルイ製なので命中精度はスバ抜けているが、ロア、アッパーフレームは樹脂製なので剛性が弱いのが欠点。開発されてから相当時間が経っている製品なので全体的に現行モデルに比べると不満が残るかもしれない。

 

WE M16ガスブローバック

性能

全長 1,000mm
重量 3,750g
装弾数 30発

 ストックとハンドガードは樹脂製、それ以外の主要パーツは全金属製。ハンドガード内のアルミも正確に再現されている。外装はパーカーライジング仕上げを再現。ガスブローバックなので実物と同じ操作が可能であり、グリップの細さも実物同様である。安全装置もボルトを引かないと作動しない。空撃ちモード搭載。初速は70m/s前後とガスブロとしては平均的。ガスブロなので命中精度には電動ガンに比べて劣る。

 欠点としては外観の完成度が甘い点である。何よりもストックがA2タイプのものなのが残念。その他、キャリングハンドル周辺等、細部のディティールが甘い。基本的に無刻印である。

 

東京マルイ MTR16 Gエディション ガスブローバックライフル

性能

全長 837 mm / 919 mm(ストック最大伸長時)
重量 2,676g
装弾数 20発

 2018年に発売されたガスブローバックライフルで、東京マルイオリジナル設計の製品であるが、東京マルイが米国で同じデザインの実銃を作ったというユニークな経緯がある。つまりは架空銃ではない。東京マルイ製であるので命中精度は非常に高い。欠点としてはマガジンが20連型マガジンなのでガス圧が低下しやすい。対策としては同社製の30連マガジンを使用すれば解消される。

 

まとめ

 

 M16といえば銃好きでなくても知っているほどの知名度の高い銃である。M16は、ライフルというのは鋼鉄製で木製ストックを使用するというのが当然であった時代にアルミとグラスファイバーで作り上げた革新的な自動小銃であった。1966年の制式採用以来、現在でも米軍で使用され続けている傑作中の傑作である。

 

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01_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

 AR-18とは、1963年に開発された自動小銃で設計者はM16小銃の設計で有名なユージン・ストーナーである。工業技術の低い第三世界でも生産が可能なように構造は極力単純化され、価格も低くなるように設計された。しかしM16自動小銃の大量生産により単価が下がったことにより意味を失ったため本銃を制式採用した軍隊はないが、その設計は多くの銃に影響を与えた。映画『ターミネーター』でターミネーターが使用したことでも有名である。

 

AR-18(実銃)

 

 

性能

全長 960mm
重量 3,000g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 ユージン・ストーナー / アーマライト社

 

開発

02_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

 AR-18とはM16自動小銃の設計で有名なユージン・ストーナーの設計による自動小銃で米国が支援する第三世界での生産を目的として低価格で容易に製造できるように構造を単純化した自動小銃である。ARとはアーマライト社の略でアーマライト社で18番目に製作されたモデルであることから命名された。因みに有名なM16自動小銃はモデル名AR-15で同社が15番目に製作した自動小銃である。

 設計開始は1963年で、特徴はスチールプレス加工を多用、工業水準の低い国でも生産が可能なように設計されていることである。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はロータリーボルト方式である。アッパー、ロアレシーバー共にプレス加工で成型され、ボルトキャリアーもシンプルな角型となっている。ストックとハンドガードは強化プラスチック製でAR-15(M16)のようにストック部にリコイルメカニズムが無いためストックは折り畳み可能となっている。

 信頼性が若干低い上にM16自動小銃の大量生産により単価が低下したためM16を代用する意味がなくなり、制式採用する軍隊は無かったが、内部構造やプレス加工を多用した設計は英国のSA80、H&K社のG36、FN社SCAR、豊和工業の89式小銃等、多くの自動小銃に影響を与えた。

 

バリエーション

03_AR-18
(画像はwikipediaより転載)

 

 民間向けセミオートモデルのAR-180、AR-180に木製のサムホール付きストックを装着したAR-180 SCS、カービンモデルのAR-18S、分隊支援火器仕様のAR-18 LSW、試作品としてAR-180SPが存在する。

 

AR-18(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1975年に六研が全金属製モデルガンを発売している他、1987年にはJACがフルオートガスガンとしてモデルアップしている。

 

まとめ

 

 AR-18はM16に比べて知名度の低い銃であるが、豊和工業がライセンス生産をしており、89式小銃の設計にも大きな影響を与えている等、日本には関係の深い小銃である。日本以外にもその設計は多くの国の銃器に影響を与えている。

 

 


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01_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃とは、1983年にスイス軍に制式採用となったSIG社製自動小銃でNATO弾に準拠した5.56mm弾を使用する。最大の特徴は高い命中精度で300mで7cm×7cm以内に集弾するという驚異の高性能を発揮する。ストック、ハンドガードは強化ゴム製でストックは折り畳み式、マガジンは半透明で残弾の確認が容易にできるようになっている。銃口付近に銃身の過熱具合を表示するリングが付いているのも独特である。

 

SG550自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,000mm
重量 4,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 SIG社

 

開発

02_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃は、1983年2月にそれまでの7.5mm弾を使用するStG57の後継銃としてスイス軍にStG90として制式採用された自動小銃である。作動方式はガスオペレーション式でロッキングシステムはターン・ボルトロッキングで弾倉は半透明のプラスチック製弾倉を使用する。開発は1960年代にSIG社とイタリアのベレッタ社の共同開発によってスタートしたもののベレッタ社との間で開発方針の食い違いがあったためSIG社が独自に開発を進めた。

 1967年には米軍制式採用小銃弾である5.56mm弾を使用するSG530を試作、1971年にはこれに改良を加えたSG540シリーズを完成させた。このSG540シリーズには輸出市販型のSG540、NATO制式採用弾薬である7.62mm弾を使用するSG542、5.56mm弾を使用するSG541があったが、この内、5.56mm弾を使用するSG541がスイス軍次期制式採用トライアルに参加、1983年に制式採用された。

 制式採用されたSG541は、さらにスイス軍の要求によってストックストック中央に穴が開けられた強化ゴム製に交換、折り畳み式に変更、ハンドガードも同様の素材に変更された。さらに折り畳み式二脚を標準装備、バレル前部にはグレネードランチャー用の保持リングが追加された。1984年、これらの改良が加えられたSG541は名称をSG550に変更、1986年より生産が開始された。

 最大の特徴は命中精度の高さで300mで7×7cm以内に着弾するという驚異の命中精度を持っている。銃口付近には銃身の温度を表示する特殊なリングが設置されており、射撃時に銃身の過熱状態を確認することができる。

 

バリエーション

03_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては民間向けにセミオートのみとしたSG550SP、狙撃モデルのSG550スナイパー、カービンモデルのSG551、さらにバレルを短縮したコマンドバージョンのSG552、SG552をセミオート化した民間バージョンのSG SPORT 552、米国輸出用にSTANAGマガジンに対応したSG553US、同じくSTANAGマガジンに対応、M4カービンのストックを装着、ピカテニー規格のレイルを装備したSG556、訓練用に22LR弾仕様としたSIG522LRがある。

 

SG550自動小銃(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1996年6月8日に東京マルイがスタンダード電動ガンとしてSG550、翌年の1997年4月17日にはSG551SWAT、2003年7月24日にはSG552SEALSを発売している。海外メーカーではICSがSG551、UFCがSIG556、ダブルイーグル社がSG552を発売している他、G&G社からも発売されている。

 

東京マルイ SG550自動小銃 スタンダード電動ガン

性能

全長 720mm
重量 2,205g
装弾数 43発
初速 85m/s前後
定価 29,800円

 20年近く前の製品であるが外観の完成度、命中精度は高い。金属パーツを多用しているため剛性が高い割には2.2kgと軽量でカービン仕様のため取り回しも良い。装弾数は43発であるが全弾撃ちきることはできないため実質的には40発程度であるが、別売りの多弾数マガジンを使用すれば220発となる。さらにマガジンを連結することが出来るので便利である。欠点というほどの欠点はないが、発売が2003年と古いため新規の開発が望まれる。

 

まとめ

 

 SG550はM4やAKシリーズのような知名度はないものの高い信頼性と命中精度により米国、ドイツ、フランス、韓国、台湾、イタリアを始め多くの特殊部隊で使用されており、いわば「通好み」の自動小銃である。特殊部隊以外にも世界各国の警察、軍で制式採用されており、変わったところではバチカン市国の衛兵も本銃を装備している。

 

 


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01_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&KG36とは、1996年にドイツ連邦軍に制式採用された自動小銃で近未来的な外観はしているものの構造は保守的な設計となっている。同時に外装にはプラスチックを多用、マガジンも半透明にする等、最新の技術も取り込んでいる。

 

H&KG36(実銃)

 

 

性能

全長 999mm
重量 3,630g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 ドイツ軍制式採用自動小銃G3の後継機として開発がスタート、H&K社は口径を5.56×45mmNATO弾としてHK50を開発、1996年にG36として制式採用された。作動方式はガスオペレーション方式でターン・ボルト・メカニズムが組み込まれている。特徴的なのはストック、ハンドガード、グリップを始めレシーバーや多くの内部パーツに強化プラスチックを採用したことであろう。これにより生産性や耐久性の向上に貢献している。

 マガジンも半透明のポリマー製で残弾の確認が容易になっているが、同じ半透明マガジンを採用しているステアーAUGと異なり外側から薬室の付近まで見えるようになっている。照準器は1.5倍の光学照準器及び光学照準器上部に等倍のドットサイトが標準装備されていたが、寒冷地では曇ってしまうためのちにピカテニー規格の20mmレイルに変更されている。

 欠点としては、高温地域、または連続射撃により銃身が過熱、命中精度が低下することが指摘されている。

 

バリエーション

03_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃身を短縮化したカービンモデルのG36K、さらに銃身を短縮化したG36C、輸出用モデルのG36V/G36KV、標準装備のダットサイトをピカテニー規格のレイルに置き換えたモデルであるG36A2/KA2、民間型にセミオートのみとしたHK243(293)、7.62×35mmの300 BLK弾仕様であるHK237、サムホールタイプの固定ストックを装備したSL8等がある。

 

H&KG36(トイガン)

 

概要

 2002年12月12日に東京マルイからG36Cがスタンダード電動ガンとして発売、2009年12月16日には東京マルイからG36Kが次世代電動ガンとして発売されている。2011年9月15日には同じく東京マルイからG36Cカスタムが同じく次世代電動ガンとして発売されている他、電動ガンboysからスケールダウンしたG36C、同じくライトプロとしてフルスケールで対象年齢10歳以上用に低パワーモデルを発売している。海外メーカーからはダブルイーグルから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ H&KG36Cカスタム 次世代電動ガン

性能

全長 745mm
重量 2,930g
装弾数 50発
初速 87m/s前後
定価 49,800円

 次世代電動ガンなので外観の再現度は問題なく、トップのピカテニー規格のレイルも削り出しとリアリティに花を添えている。Cモデルなので光学照準器は装備されていないが、拡張性を考えるとむしろこちらの方がよい。マガジンは半透明で内部には実弾が装填されている状態を再現したダミーカートリッジが内蔵されている。ストックも折り畳み式でチークピース(頬当て)も取り外し可能と使い勝手も良い。次世代電動ガンなので反動もあり、命中精度も高い。G36を求めているユーザーであれば本製品一択と言っても過言ではない。

 

まとめ

 

 銃は弾丸が銃身を通過する際に強烈な摩擦により銃身が高温となる。特に高温地帯での連続射撃というのは銃にとってかなりの負担であることは間違いない。G36で指摘された高温地帯での命中精度の低下の問題はHK社は存在しないと主張しているもののプラスチックを多用した構造が原因である可能性は高い。

 


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01_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 タボール21とは、イスラエル製アサルトライフルで基本構造にブルパップ式を採用している。ブルパップ式では後発になるため、オーストリア製ブルパップ式自動小銃ステアーAUGの特徴である強化プラスチック製のストックを採用してはいるが、マガジンは半透明マガジンを採用せずにSTANAGマガジンを採用する等、それまでの各国のアサルトライフルの長所を取り入れ独自の改良をしたモデルとなっている。

 

タボール21(実銃)

 

 

性能

全長 725mm
重量 3,300g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 IMI社

 

開発

02_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 1990年代にそれまで使用してきたM16A1、ガリルARMが旧式化してきたことにより開発された自動小銃で1994年に開発がスタート、1999年に完成した。特徴はそれまでに各国で設計されたアサルトライフルを参考にそれらをまとめ上げたような設計にある。イスラエル軍からの要求は、車両からの出入りや市街戦を想定して小型軽量であることと同時に中東の平坦な地形にも対応するように射程も十分に確保するという困難な要求であった。

 この要求に対応するために設計を依頼されたIMI(israel military industries)は基本構造をブルパップ式としてストックにはステアーAUGのような強化プラスチックを使用した新型小銃を開発した。しかしマガジンはステアーAUGのようにプラスチック製ではなくM16と互換性のあるSTANAGマガジンを採している。これにより補給が煩雑になることを防いでいる。

 ブルパップ式の欠点である照準半径(フロントサイトとリアサイトの間隔)の短さに対応するために一般的なアイアンサイトを装備しておらず(のちに装備される)光学照準器を使用する。この光学照準器は、本体上部にあるマウントベースに装着されており、必要に応じて各種光学照準器を装着することができる。

 銃身にはハンドガード等が銃身に干渉しないフリーフローティングバレルを採用、本体中央やコッキングハンドルの可動部分は通風孔を兼ねており放熱効果を高めている。本体の材質はセンサテックやアルミ合金を多用、軽量化と共に腐食に強い銃となっている。作動方式はガスオペレーション式でメカニズムは米国アーマライト社製自動小銃AR-18の機構を参考にしている。オプションパーツは銃剣、ハンドガードを交換することでM203グレネードランチャー、バイポッド等を装着することができる。

 

バリエーション

03_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 全長を80mm短縮したコンパクトモデルのCTAR21、さらに短くしたMTAR21、バイポッド、スコープを装着した簡易狙撃モデルATAR21、7.62×51mmNATO弾仕様のタボール7、2012年に発表された上部にロングタイプのピカテニー規格20mmレイルを装備したフラットトップ、ショットガンタイプのTS12等がある。

 

タボール21(トイガン)

 

概要

 2013年に東京マルイが電動ガンボーイズとして発売、2019年にはKSCがフラットトップモデルを発売している他、海外メーカーではG&G、S&Tが発売している。

 

東京マルイ タボール21 電動ガンボーイズ

性能

全長 543mm
重量 1,090g
装弾数 140発
初速 40m/s前後
定価 8,800円

 東京マルイが10歳以下の子供向けに展開しているシリーズである。子供向け製品であるため完成度は高いものの子供の身長に合わせているため全長は一回り小さく設計されている。初速も通常のエアガンの半分程度であるが命中精度は高い。価格も安く安全性も高いが平均的な身長の成人男性が使用するには厳しいかもしれない。

 

KSC タボール21 ガスブローバック

性能

全長 696mm
重量 3,690g
装弾数 38発
初速 80m/s前後
定価 53,000円

 モデルガンメーカーKSCが発売しているタボール21である。ガスブローバック式で命中精度は高いが価格も高い。しかし既存の製品の中では最も完成度が高い。ブルパップ式ガスブローバックなので耳元でメカの作動音がするのがリアル志向のファンには魅力的。大きな欠点は報告されていないが品質相応の価格がネックとなるかもしれない。

 

S&T タボール21 電動ガン

性能

全長 686mm
重量 2,400g
装弾数 300発
初速 90m/s前後
定価 バージョンにより異なる

 海外メーカーS&T社製の電動ガン。電動ガンの中でも低価格の部類に属する製品で命中精度は高いものの全体的にチープ感が漂う。海外製品のため故障した場合国内メーカーのようにサポートは受けられないのでそれなりの知識が必要。価格が東京マルイ製の電動ガンの半分以下なので初心者用と割り切って使用するのもいいかもしれない。

 

まとめ

 

 タボール21は1994年に設計開始、1997年に完成したためそれまでの各国のアサルトライフルの長所を多く取り入れている。今では廃れつつあるがブルパップ式とした上でステアーAUGのプラスチック製ストック、AR-18の発射機構を採用した。さらにSTANAGマガジンを採用、その他ロジスティクスや運用上の利便性を考慮した上に独自の改良を加えている。自動小銃としての完成度は高いといえる。

 

 


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01_L85
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85(SA80)とは、1985年にイギリス軍が制式採用したブルパップ式自動小銃である。80年代に採用された小銃だけあって使用弾薬はSS109を使用する。フリーフローティングバレルをいち早く採用する等革新的な部分もあるが、欠陥や不具合が多く実戦においては死傷者も発生している。現在は改良されたA2が採用されているが、根本的な欠陥が改善されておらずA3への改修が研究されている。

 

L85(SA80)(実銃)

 

 

性能

全長 785mm
重量 4,720kg
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 エンフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 第二次世界大戦でドイツ軍のアサルトライフルの洗礼を受けた英国は1945年頃よりブルパップ式で小口径のカートリッジを使用する自動小銃の開発を志向していたものの米国が7.62mm弾をNATO標準弾として採用させたため、1957年、英国も同カートリッジを使用するL1A1小銃を制式採用した。しかし1960年代後半になると第二次世界大戦、朝鮮戦争の戦訓を検討した結果、小口径のカートリッジの採用が最適という結論となり小口径ブルパップ式自動小銃の開発が開始された。

 当初は4.85mm弾の使用を想定していたものの、米国の5.56mm弾を改良したSS109がNATO標準弾となったため5.56mm弾に変更、エンフィールド造兵廠においてXL65という名称で開発が開始、1984年9月13日に制式採用に向けての合意が結ばれた。

 

開発

02_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 SA80は1985年にL85としてイギリス軍に制式採用された自動小銃で約350,000挺がイギリス軍に納入された。特徴はブルパップ式というストック内に機関部がある方式の銃でグリップ後方にマガジンがあるという独特のスタイルをしている。1980年代といえばM16自動小銃も新型のA2モデルとなっていた時代であったが驚いたことにこのL85は樹脂やアルミを使用せずにスチールプレスで製作されている。このため全長は短いものの重量は4,72kgとM16始め他のブルパップ小銃に比べても約1.5倍の重量がある。

 ベースとなったのは米国アーマライト社製のAR-18自動小銃でこの点においては日本の89式小銃と共にアーマライト社の血統を受け継いでいる小銃である。ブルパップ式は通常の小銃に比べ、左利きの射手には特に操作しにくいため諸外国のブルパップ小銃でチャージングハンドルを上部にもっていったり、排莢口が左右に変更できるようになっている等の工夫を凝らしているが、本銃に関しては一切そのような対策は行っていない。

 弾薬はNATO標準弾であるSS109を使用、弾倉はM16小銃と互換性のあるSTANAG弾倉を採用している。ブルパップ式の欠点である照準半径が短いという問題に対処するためステアーAUGと同様にスコープが標準装備されており、万が一スコープが使用不可能になった場合に備えてスコープ上部にアイアンサイトを装備している。本銃で画期的なのは現在のライフルで主流となりつつあるフリーフローティングバレルをいち早く搭載した点である。

 このフリーフローティングバレルとはバレルが機関部に直接装着されている以外にハンドガード等が銃身に接触していないバレルのことで、前方から見た場合、ハンドガードの中心にバレルが浮かんでいるような状態になる。このためハンドガード等がバレルに干渉することが無く命中精度の向上に貢献する。このバレルシステムと前制式採用小銃L1A1の重量に匹敵する本体重量で高い命中精度を発揮するはずであったが、実際には重量バランスの悪さや引き金の硬さから命中精度は悪かった。

 このL85が初めて実戦で使用されたのは1991年の湾岸戦争であったが、上記の不良が完全に解消されておらず現場では銃の不良による死傷者が発生している。この不具合の改良は1990年代中盤にはドイツのH&K社が担当、2001年10月18日には改良されたモデルがA2として制式採用された。しかしこの改良によっても不具合は完全には解決しなかったため、2016年9月に再び改修計画が発表された。この改修も前回同様にH&K社が担当、2025年以降の運用を目指している。

 

バリエーション

03_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85の銃身を延長して銃身下部にバイポット、ストック部にフォアグリップを装着した分隊支援火器仕様のL86、逆に銃身を極限まで短くして銃口下部にフォアグリップを装着したアサルトカービン仕様としたモデル、その他訓練用に改造された数種類のモデルが存在する。

 

L85(SA80)(トイガン)

 

概要

 1989年にLSがエアーコッキング式でモデルアップ、LSから独立したMMCがガス式でモデルアップしている。1991年にはLSがガス式で再モデルアップ、1992年にはKSKがMMCの金型を引き継いで発売している。近年ではWE-TECH、G&G、ICS社がモデルアップしている。

 

WE-TECH L85(SA80) ガスブローバック

性能

全長 795mm
重量 4,030g
装弾数 30発
初速 75m/s前後
定価 67,600円

 レシーバー、フラッシュハイダーはスチール製、アウターバレル、フロントサイト、キャリングハンドルはアルミ製で構成、通常分解は実物通りに分解が可能であり、非常にリアルで重量も実銃に近く、マガジンは同社製M4のマガジンが使用可能である。欠点としては多くのユーザーからマガジンが冷えに弱いことが指摘されている。これは海外の高圧ガスを使用sするガスガンを低圧ガスを使用する日本仕様にしたためだと考えられる。

 

G&G L85(SA80) 電動ガン

性能

全長 785mm
重量 3,250g
装弾数 450発
初速 81m/s前後
定価 72,000円

 重量は実銃に比べ2〜3割ほど軽いが機関部はスチールプレス製で主要箇所のほとんどが金属製である。ハンドガード、グリップ、チークパッドは樹脂製となっている。弾道は非常に良く、電動ブローバックであるためボルトが可動するのも面白い。しかしユーザーによって個体差がかなりあるようで新品でセミオートが作動しない等の根本的な欠陥が指摘されている。購入する際には覚悟が必要かもしれない。

 

まとめ

 

 先進的なブルパップ式自動小銃は70年代後半から80年代にかけていくつかの先進国で採用されたが、独特な構造のため問題点も多い。L85は80年代中盤に制式採用された自動小銃でありながらプレス加工を採用、重量は4.72kgと驚くような重量になっている。命中精度を追求したフリーフローティングバレルも重量バランスの悪さとトリガーの重さから命中精度の向上には貢献しておらず、各種の不具合対応に現在でも追われているのが現状である。しかし外観の無骨さや近未来的なデザインはファンの心をつかんで離さないのである。

 

 


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01_ステアーAUGA1
(画像はwikipediaより転載)

 

 ステア―AUGとは、1977年にオーストリア軍が制式採用したブルパップ式自動小銃でプラスチックを多用した本体にフォアグリップ、光学照準器が標準装備されている上にモジュール・パーツで構成されているためパーツの交換によってカービン、サブマシンガン、分隊支援火器として使用することも可能という非常にユニークな銃である。

 

ステア―AUG(実銃)

 

 

性能

全長 790mm
重量 3,600g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 ステアー社

 

開発

02_ステアーAUGA2
(画像はwikipediaより転載)

 

 ステア―AUGは1977年にオーストリア軍に制式採用されたブルパップ式自動小銃で、機関部がストック内部にあるブルパップ式で主要パーツにプラスチックを多用している非常に先進的な小銃であった。このブルパップ式は銃身長を短くすることなく銃の全長を短縮できる利点を持つ反面、フロントサイトとリアサイト間の照準半径が短くなってしまうという欠点もある。この照準半径の短さは近距離では問題がないものの中距離、遠距離では正確なサイティングが行いにくいためAUGではキャリングハンドルも兼ねた1.5倍の光学照準器、さらに光学照準器上にアイアンサイトを標準装備としている。

 また左利きの射手にも対応できるようにエジェクションポートのカバーを差替えるだけで空薬莢の排出方向を変えることが可能である。バレルの脱着が容易なのも特徴でバレルを組み替えることで簡単にカービンモデル、支援火器として使用することも可能となっている。さらにバレル、ボルト、ボルトキャリアーを交換しマガジンハウジングコンバーターを組み込むことで9mmパラベラム弾仕様のサブマシンガンとしても使用することができるという大変ユニークな銃である。

 セミオートとフルオート切替式であるが、セレクターは無く、トリガーを弱く引くとセミオート、強く引き切るとフルオートとなっている。弾倉は残弾の確認が容易な半透明のプラスチック製で銃のコントロールを容易にするためにフォアグリップが標準装備されている。1970年代後半にはブルパップ式自動小銃が多くの国で開発されたが本銃はこれらのブルパップ式自動小銃の中でも特にユニークなモデルである。

 

バリエーション

03_ステアーAUGA3
(画像はwikipediaより転載)

 

 初期型モデルはステア―AUGF1と呼ばれており、さらに本体と一体化した光学照準器を脱着可能としてピカテニー規格20mmレイルを装備したA2、暗視装置等のモジュールマウントを装着したA3、それをセミオート化したA3M1、特殊部隊用に光学照準器の位置にピカテニー規格レイルを搭載したA3SFを始め多くのバリエーションが存在する。

 

ステア―AUG(トイガン)

 

概要

 1988年にマルゼンがエアーコッキング式でモデルアップ、翌年にはガスガンで発売している。これらはフルサイズではなく全体を約12%縮小したモデルでガスガンは全体色をOD色からブラックに変更している。同年12月17日JACがガスフルオートでモデルアップ、1994年には伝説のモデルガンデザイナー小林太三氏の設計で電動化がされている。1996年には東京マルイがスタンダード電動ガンでステア―AUGスペシャルレシーバータイプをモデルアップ、1997にはF1モデル、2011年には同じく東京マルイがステア―HCを発売している。ガスブローバックでは海外メーカーのGHKが販売している。

 

東京マルイ ステア―AUG スタンダード電動ガン

性能

全長 805mm
重量 3,400g
装弾数 80発
初速 91m/s前後
定価 29,800円

 実銃から採寸したため外観の完成度は高い。レシーバー、アウターバレルは金属製であり、その他金属パーツを多用している。トリガーアクションも実銃と同様の方式でセミ・フルオート切替が可能、フィールドストリッピングも実銃同様の手順で行える等、凝った作りである。スタンダード電動ガンなので反動はないが、命中精度、初速も高く低価格なのが魅力である。

 

東京マルイ ステア―HC

性能

全長 610mm
重量 2,680g
装弾数 330発
初速 85m/s前後
定価 34,800円

 2011年に発売されたHCシリーズ第5弾。カービンモデルを再現しており、最大の特徴は25発/分の超高回転連射性能である。トリガーアクションも実銃と同じようにセミ・フルオート切替が可能でフィールドストリッピングも実銃同様の手順で分解が可能である。命中精度等の実射性能は東京マルイであるので最高レベルである。これはもはや書く必要もないであろう。欠点としてはモデルアップしている実銃はA3の9mm弾仕様であるが、本モデルは5.56mm弾仕様となっているためフィクションの銃であることであろう。OD色、ブラックの2種類が発売されている。

 

GHK ステア―AUG ガスブローバック

性能

全長 790mm
重量 3,400g
装弾数 32発
初速 80m/s前後
定価 71,280円

 台湾メーカーGHK製ガスブローバックモデル。電動ガンと異なり、グリップ内部にモーターが内蔵されていないためグリップサイズが実銃に近い他、実銃に近い構造を持っているためフィールドストリッピングも実銃と同様の手順で行えるのが魅力。マガジンがシースルーとなっていないのが残念である。

 

まとめ

 

 1977年の採用以来40年以上にわたってオーストリア軍に制式採用されている小銃である。プラスチックを多用した構造、半透明マガジンは現在でも古さを感じさせないもので拡張性は非常に高い。その他本当に70年代に製造された銃なのかと思うくらい革新的な構造であり、多くの構造が現在でも通用する機能であることにも驚かされる。オーストリア軍と共にオーストラリア軍も制式採用しているので間違えやすいが製造元はオーストリアのメーカーである。

 


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01_FA-MAS
(画像はFA-MASF1 wikipediaより転載)

 

 FA-MASとは、フランス軍が1977年に制式採用したブルパップ式自動小銃である。小型軽量であるにも関わらず長銃身であり、ブルパップ式の構造と相まって高い命中精度を誇るが、ブルパップ式にしたことによりサイト間の照準半径が短くなったことや機関部が射手の耳元にあることによる健康被害も多いが、40年以上にわたってフランス軍の制式小銃であり続けた。

 

FA-MAS(実銃)

 

 

性能

全長 757mm
重量 3,800g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 25発
設計・開発 サン・テチエンヌ造兵廠

 

開発

02_FA-MAS
(画像はFA-MASG1 wikipediaより転載)

 

 FA-MASは1977年に制式採用されたフランス軍の自動小銃である。1979年から納入が開始、28万挺がフランス軍に納入された。最大の特徴はショルダーストック内部に機関部を内蔵、グリップ後方に弾倉を設定したブルパップ型であることである。上部には大型のキャリングハンドルが設置され、ステア―AUGやイギリス軍が制式採用したL85のように光学照準器は採用されておらず、メタルサイトがキャリングハンドルの上部に設置されている。

 ブルパップ形式を採用した欠点としてフロントサイト、リアサイト間の照準半径(フロントサイト、リアサイト間の距離)が短くなってしまった対策として二脚が標準装備されている。作動方式は遅延式ブローバックでガス圧によるブローバックにタイムラグをつけるためにボルトの動きを阻止するレバーが設置されている。コンパクトであるが、それまでの自動小銃と同等の銃身長を持っており、ガスポートが無いこと、反動に対するデザインが優れていること、反動を抑制しやすいブルパップ形式であること等から命中精度は高い。

 欠点としては、銃本体の命中精度は高いものの、ブルパップ特有の照準半径が短いため長距離射撃の際には照準しにくいという点が挙げられる。このため他のブルパップ小銃の場合は光学照準器が標準装備されているが、このFA-MASの場合は二脚によってその不利を補っているが、立射や二脚が使用できないような低姿勢での射撃の場合には不利である。ブルパップ式は健康被害も重要な問題で機関部が射手の耳元であるため射撃時の破裂音が鼓膜を傷める問題や銃口が射手の顔に近いため硝煙を吸い込んでしまうという問題もある。

 他にも弾薬の問題も指摘されている。FA-MASが制式採用された1977年時点ではNATO軍に制式採用された5.56mmカートリッジはM193であったが、現在ではSS109という同寸法でありながら高圧力のカートリッジが採用されている。FA-MASはM193仕様で設計されているためSS109が使用できない。対策としてフランス軍は独自に鉄製の薬莢を製作しているが、SS109は使用できずNATO軍内部での弾薬の互換性が無い事は大きな問題である。

 

バリエーション

03_FA-MAS
(画像はwikipediaより転載)

 

 F1モデルの銃身を切り詰めたアサルトカービンモデル、キャリングハンドルをマウントレールに変更、光学照準器の使用を可能にしたF1スナイパーモデルがある。ただ、キャリングハンドルを撤去してもコッキングレバーが上部に位置しているためマウントレールの取付位置は高い。他にも基本的な構造は同じであるが、トリガーガードを大型化したG1モデル、このG1モデルをSS109カートリッジ仕様、NATO軍共通規格のSTANAG規格のマガジンを使用することができる。

 

FA-MAS(トイガン)

 

概要

 1991年4月26日に東京マルイがスタンダード電動ガン第1弾として発売している。さらに1993年7月1日にはG1モデルをスーパーバージョンとして発売している。これは東京マルイ製品で初めて可変ホップアップ機能を搭載したモデルでこのモデルによって東京マルイの電動ガンの構造は確立されたと言っても過言ではない。さらに1996年9月11日には可変ホップアップを搭載したF1モデルが発売されている。

 

東京マルイ FA-MAS スタンダード電動ガン

性能

全長 760mm
重量 2,800g
装弾数 60発
初速 87m/s前後
定価 24,800円

 東京マルイ初の電動ガンであったFA-MASの最新版である。命中精度は非常に高く弾道はフラットである。発売当初は不評であったものの高性能故にフィールドからガスフルオート銃を駆逐していった名銃である。価格は東京マルイの電動ガンでは最も安い24,800円となっている。取り回しの良さや軽さも含め電動ガンの入門者にはおすすめの一挺である。

 

まとめ

 

 FA-MASは70年代後半に制式採用された自動小銃である。当時珍しいブルパップ式を採用しており、取り回しやすい上に長銃身であるため命中精度が高いというメリットがあるものの、サイト間の照準半径が短いことや弾倉の交換に手間取る等の問題点も指摘されている。フランス軍も2017年に次期制式採用小銃をドイツH&K社のHK416を採用、2027年までに更新することを発表している。しかし40年にわたってフランスの権益を守り続けてきたFA-MAS、名銃といえる。

 

 


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01_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




 M4カービンとは、1994年に米軍に採用されたカービン銃で、第二次世界大戦中に採用されたM1カービン、そのフルオート版であるM2カービン、暗視装置を装備したM3カービンに次いで制式採用された4番目のカービン銃である。銃身を20インチから14.5インチに短縮して弾薬に高威力のSS109弾を使用、脱着式キャリングハンドルを採用する等現代の光学機器の使用にも対応している高性能カービン銃である。

 




M4カービン(実銃)

 




 




性能



全長 838mm

重量 2,680g

口径 5.56mm

使用弾薬 5.56×45mmNATO弾(SS109)

発射速度 700〜900発/分
装弾数 20 / 30発

設計・開発 コルト社

 




背景から開発まで



 M16小銃を制式採用した米軍であったが、前制式採用小銃M14に比べれば小型、軽量化されたものの、閉所やジャングル地帯での戦闘ではさらに小型のカービン銃が求められるようになっていった。特に特殊部隊ではその任務上、カービン銃が求められており、このため米軍の一部の部隊(特に特殊部隊)ではM16小銃を小型化したCAR-15、XM177等のカービンを使用し続けていた。

 




 




開発



02_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




 1982年米軍はコルト社に対してM16A2のカービンバージョンを作ることを要求、その結果、完成したのがXM177E2であった。これはXM177A1同様、旧タイプの大型フラッシュハイダーを装備していたものの使用弾薬がSS109(M855)弾を使用するのが大きな違いであった。このSS109弾とは旧来のM16に使用されていた弾薬M193の弾頭内側に鉛のコアがあり、その先端部分にスチール製の円錐台形のコアを持つ重量弾である。このコアにより着弾した際、弾頭が潰れ破壊力が増すように設計されている。発射時のガス圧もM193が55,000psiに対して62,000psiと12%も高圧になっているカートリッジである。


 完成したXM177E2カービンはXM4と命名され、1983年6月には米陸軍によってテストされ、1985年5月には海兵隊によってもテストを受けることとなった。この間にグリップはM16A2と同様のフィンガーチャンネル仕様、銃身長は14.5インチ、ライフリングピッチの変更、バレルを肉厚にした上でM203グレネードランチャーを取り付けるための改良が施された。1991年5月には名称がXM4からM4に変更、1993年からはさらに米海軍特殊部隊SEALのテストを経て、1994年5月にはM4カービンとして米陸軍に制式採用された。2007年には海兵隊でも制式採用、2015年には全ての部隊をM4カービンに変更することが決定している。


 M4カービンはSS109弾を使用、装弾数は20発、または30発のSTANAGマガジンで発射機構はセミオートと3点バースト射撃のみである。日本ではエアガンがフルオート仕様となっているため誤解されがちであるが、M4にフルオート機能はない。但し、バリエーションとしてフルオート射撃が可能なM4A1モデルが存在する。部品はコストを考慮した結果、フルサイズバージョンのM16A2と80%の部品を共用しており、ストックはXM177がアルミ製であったのに対して軽量化のために樹脂製となっている。キャリングハンドルは取り外し可能であり、マウントはピカテニー規格20mmレールである。バリエーションとして

 




主なバリエーション



03_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




M4A1


 セミ・フルオート射撃可能モデル。

 




SOPMODブロック機↓供↓



 米軍特殊作戦軍がM4をベースとしてブロック気魍発している。これはナイツアーマメント社製RISハンドガードを装備、グレネードランチャーやサプレッサー、光学照準器等がモジュラー化されており、現在、特殊部隊によって使用されている。ブロック兇任聾学照準器等がさらに進化、ブロック靴任9.5インチまたは12.5インチのダニエルディフェンス社製RIS競譟璽襪鯀備している。

 




M4コマンド―


 M4のバレルを11.5インチとしたモデル。キャリングハンドルが固定されているM733と脱着可能でピカテニー規格の20mmレイルを装備しているM933がある。

 




M4カービン(トイガン)

 




概要



 エアガンでは1998年12月18日に東京マルイから電動ガンとして発売されている。2008年3月にWAがM4CQB-Rを発売、同年12月22日に東京マルイが次世代電動ガンとしてM4SOPMODを発売、2009年にはM4A1を発売、2010年7月14日にはハイサイクルモデルM4CRWを発売している。同年10月23日、タニオコバからM4 ガスブローバックが発売、続いて2010年10月26日にはKSCがガスブローバックモデルのM4を発売、2013年には電動モデルのM4を発売している。モデルガンでは2011年にタニオコバがM4CQB-Rを発売、発売年不明であるがHFも無発火モデルガンとしてM4を発売している。超人気モデルのためその他海外製に至っては鬼のように発売されてる。もう把握するのはムリムリ。。。

 




 ↓ガスブロについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。




 




WA製 M4カービン ガスブローバック





性能



全長 845mm(ストック伸長時910mm)

重量 3,300g

装弾数 50発

初速 86m/s前後

定価 77,000円(初期モデル)



 ガスブローバックで非常にリアルな外観、構造を再現してガスガンに「革命」を起こしたWAが長物をガスブローバック化したという衝撃の作品。精巧な外観と実物さながらの内部構造は圧巻。高価ではあるがセミカスタムともいえる品質の高さは独自の存在感を示している。欠点としては他社のM4ガスブローバックに比べて高価であること、特にマガジンは1本12,000円と他社のハンドガン1丁分に相当する金額、命中精度の評価が人によって異なるので個体差がある可能性が高いことである。

 




東京マルイ M4SOPMOD 次世代電動ガン





性能



全長 803mm(ストック伸長時878mm)

重量 3,270g

装弾数 82発

初速 92m/s前後

定価 54,800円



 次世代電動ガン第3弾。次世代電動ガンとはそれまでの電動ガンに擬似反動の機能を付加した新しい電動ガンで、M4SOPMODは初期の次世代電動ガンであるが、東京マルイ製品であるので品質は高い。特に命中精度は折り紙付きで箱出しの状態で最高スペックを発揮する優れものである。トイガンメーカーはロッド毎に細かな改良が繰り返されているので同モデルでも最新のロッドを購入することをお勧めする。初期のものでも命中精度は高い。

 




東京マルイ M4MWS ガスブローバック





性能



全長 777mm(ストック伸長時854mm)

重量 2,970g

装弾数 35発

初速 81m/s前後

定価 59,800円


 東京マルイ初の長物ガスブローバックモデル。製作発表から発売まで異常に時間がかかったモデル。その理由はボルトの摩耗を防ぐために新しく開発したZシステムのためである。このシステムのため部品の耐久性は増したが、内部構造は若干ディフォルメされた。命中精度は非常に高いがフロンガスを使用するため圧力にムラが出てしまうため電動ガンほどの命中精度はない。代わりに次世代でも味わえないような強烈なリコイルを体験することができる。

 




KSC M4カービン ガスブローバック





性能



全長 783mm(ストック伸長時865mm)

重量 3,490g

装弾数 40発

初速 74m/s前後

定価 46,800円


 WA、タニオコバに次いで発売されたガスブローバックM4。初期モデルは部品の耐久性に若干問題があると言われている。2013年頃から新型チャンバーを採用しているため、以前のモデルとは命中精度が比べ物にならないくらい高くなっている。M4ガスブローバックでも旧バージョンと最新バージョンがあるので中古で購入する際は注意が必要。最新ロッドになるほど完成度は高くなるので財布に余裕がある場合は中古ではなく、最新ロッドを購入するのがおススメ。

 




KSC M4カービン 電動(TEG)





性能



全長 826mm(ストック伸長時909mm)

重量 3,140g

装弾数 30 / 60発

初速 85m/s前後

定価 36,250円



 反動のあるERGシリーズと反動機能を除いて射撃性能に特化したTEGシリーズの2タイプがある。ERGシリーズは発売当初、他社と若干もめたりもしている。TEGシリーズは東京マルイのハイサイクルモデルに匹敵するモデルで反動が無い代わりに1000発/分の高サイクルでの連射が可能である。モデルガンメーカーであるKSCだけあって外観の完成度の高さは業界トップレベル。命中精度も新型チャンバー仕様になってからは東京マルイにも比肩する。実銃パーツメーカーとのコラボで多くのバリエーションがあるのも魅力。

 




タニオコバ M4CQB-R モデルガン





性能



全長 685mm(ストック伸長時765mm)

重量 2,300g

装弾数 30発

初速  - m/s前後

定価 86,000円


 唯一の発火式M4モデルガン。メーカーのタニオコバはモデルガンの草創期からモデルガンを設計している伝説のモデルガンデザイナー小林太三氏が興したメーカー。モデルガンの神様の設計だけあって外観の完成度の高さ、作動性能共に非常にハイレベルである。現在は製造中止となっているため入手困難。中古で発見した場合は無理をしてでも購入するべし。あまり需要が無さそうなので、今後、モデルガンとして製造される可能性も発火モデルとして発売される可能性も一桁万円で発売される可能性も低いと思われる。

 



まとめ

 




 M4は1994年に米軍に採用されて以来、現在でも現役のカービン銃である。90年代の小銃の動向としては小銃の全長が長すぎるためFA-MASやステア―AUG等のようにブルパック化が流行っていた。このブルパック化とは発射機構をストック内に収納する方式であるが、重量バランスやマガジンの装填に関して問題点も多い。この点、人間工学的に理想的な形状であったM16をカービン化で対応した米軍の判断には目を見張るものがある。

 








 



















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