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41マグナム

01_S&WM657
(画像はwikipediaより転載)

 

S&WM57

 

開発・そして完成!

 S&WM57とはS&W社が1964年4月に発売した41口径マグナムカートリッジを使用するダブルアクションリボルバーである。装弾数は6発でフレームはM29と同じNフレームを使用した。このフレームは1935年S&W社が357マグナム(のちのM27)を設計した際に新規に製作された大口径弾の発射にも耐えられる頑丈なフレームであった。使用する41口径マグナム弾は正式には41口径レミントンマグナムで357マグナム弾と44マグナム弾の中間の威力を目指して開発されたものであった。

 主なセールス先は警察官等の法執行機関であったため、カートリッジ名も最初は「41口径ポリス」という名称すら提案されたほどであった。しかしS&W社はそれ以前の「マグナム」という名前の破壊力を重視。新しい41口径弾の名称も「41口径マグナム」となった。当初ラインナップされていたのは強力な破壊力を発揮するメタルジャケットで覆われたソフトポイント弾と法執行機関での使用を目的としたセミワッドカッター弾である。

 

思いっきり滑った!

 S&W社は最初の目的通りに警察や法執行機関に営業をかけるが、反応は鈍くいくつかの都市の警察に採用された程度であった。理由は、そもそも警察官は41口径という高威力の銃は必要としておらず、ほとんどの場合、今までの38口径スペシャルで不満はなかったからだ。仮に高威力を求めるのであれば357マグナムで十分であり、41口径マグナムという高威力のカートリッジを採用する必然性はなかった。実用性以外にも当時(恐らく現在でも)、警察の暴力行為に対する世間の目は厳しく、警察が大口径カートリッジを使用するのを躊躇わせる理由ともなった。

 そしてさらに41口径マグナムが不運であったのは、M57の発売から7年後の1971年に上映された『ダーティハリー』の大ヒットである。 これにより44マグナムを発射することができるM29が大人気となり、同時に41口径マグナムという「微妙な」立ち位置のM57の人気はさらに落ちていった。要するに徹頭徹尾陽の目を見なかった銃がM57なのである。

 

 

M57の特徴

 

 しかし、銃自体の性能が悪い訳ではない。安定した大型のフレームに44マグナムよりは反動の少ない41口径マグナムという組み合わせは撃ちやすく、民間のシューターには比較的評判が良かった。フロントサイトは赤のインサート入りでリアサイトは調整可能なフルアジャスタブル。銃身長は3インチ、4インチ、6インチ、8.375インチモデルが存在している。ターゲットハンマー、ターゲットトリガー、ターゲットグリップを装備しており、外観上はM29に酷似している。現在までに5回の小さな改良が行われており、オリジナルのM57から最新のM57-5まで6種類が存在する。さらに発売当初からニッケルメッキモデルも発売されており、こちらもブルーモデルと同様のバリエーションが存在するが、1986年にステンレスモデルの発売と同時に生産終了となった。1991年に生産が終了したのち、2008年に再生産。現在でも販売されているのはこのM57スチールモデルのみで価格は1,078ドルである(2022/9現在)。

 

廉価版のM58

 

 1964年7月10日、S&WはM57をさらに警察向けに改良したM58を発表。これはM57の廉価版で外観はM10ミリタリーポリスを彷彿とさせる。ヘビーバレルでエジェクターロッドは露出しており、リアサイトは固定式となった。グリップはサービスグリップと呼ばれる小型の細いグリップを採用した。このM58はサンフランシスコやサンアントニオ警察で採用されたものの生産自体は約20,000丁を製造、1977年に生産は終了した。個体数が少ないためにコレクターの間では注目されている逸品である。2008年にブルーモデル、ニッケルフィニッシュモデルが再販された。因みにブルーモデルとは青く塗装したモデルということではなく、ブルー液という酸化剤で金属の表面を処理したものだ。要するにフツーの黒い銃である。現在では販売されていない。

 

ステンレス製のM657

 

 さらに1986年にはステンレスモデルのM657を発売、これはM57のステンレスモデルである。バリエーションは多く、3インチ、6インチ、7.5インチ、8.375インチの4種類の銃身長のモデルに加え、アンダーラグモデルも存在する。アンダーラグモデルとは銃身の下におもりが装着されているモデルでこれにより反動を抑制するのと同時に銃のバランスの調整にも役に立っている。コルトパイソンやM686等で採用されている形式で横から観ると銃身が二つ上下に並んでいるように見える。さらにサイトもフルアジャスタブル(調整可能な)フロントサイトを装備しているモデルや固定サイトのモデル、シリンダーも溝が彫ってあるフルーテッドシリンダーモデルとノンフルーテッドシリンダーモデルが存在する。M57と同様、生産中止されたが2008年より再生産を開始しているが、現在は生産はされていない。

 

トイガンと「ワンオブサウザンド」

 管見の限りトイガンではモデルアップされたことはない。相当なガンファンでも外観上はM29と酷似しているため区別がつかない。実銃は41口径マグナム弾を使用するという必要性があったが、トイガンでは敢えてモデルアップする必要がないのだろう。因みにシティーハンターに「ワンオブサウザンド」として登場する。これは機械工作の偶然から数千丁に1丁の割合で奇跡的に命中精度の高い個体が存在するというもので、シティーハンターではそれがM57(M58?)であったという設定である。機械工作の偶然であれば全種類の銃にそのようなモデルが存在するハズなので、M57(M58)のみにそのようなモデルが存在する訳ではない(多分ね)。あくまでもフィクションの話である。

 

 


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01_デザートイーグル
(画像はwikipediaより転載)

 

 デザートイーグルは米国のマグナムリサーチ社が製造している大口径ハンドガンである。自動小銃に使用されるガスオペレーション方式を採用したハンドガンで独特の外観から80年代前半に登場して以来、長期間にわたって人気を維持している。当初は357マグナムのみであったが、その後44マグナム、50AEと口径のバリエーションを増やしている。

 

デザートイーグル(実銃)

 

 

性能(50AEモデル)

全長 269mm
重量 2,053g
口径 50AE
装弾数 7発
設計・開発 IWI

 

背景から開発まで

 ハンドガンには38口径スペシャルのカートリッジを延長した357マグナムカートリッジ、44口径スペシャルの火薬量を増やした44口径マグナム等の高威力のカートリッジが存在する。いわゆる「マグナム弾」と呼ばれるカートリッジである。この「マグナム」というのはキャッチコピーのようなもので特に定義がある訳ではないが、「マグナム」とは、通常、同口径の威力を増したカートリッジを指す場合が多い。

 これらのカートリッジは高威力の反面、銃本体には負担が大きい。このためこれらのカートリッジを発射するベースとなる銃は、構造上、シンプルな構造でフレームの強化が容易なリボルバーを使用することがほとんどであった。しかしリボルバーも信頼性は高いものの、装弾数の少なさやリロードの難しさからオートマチックで高威力の「マグナム弾」を使用する銃の開発が指向された。

 44口径マグナムを使用するオートマチックとして最初に登場したのは、1969年にオートマグコーポレーションが開発したオートマグであったが、作動等に問題が多く商業的には成功しなかった。このため、これ以降も大口径ハンドガンはリボルバーという状態が続くのであるが、そこに登場したのがデザートイーグルである。

 

開発

02_デザートイーグル
(画像はwikipediaより転載)

 

 デザートイーグルは1979年に開発、1982年にマグナムリサーチ(MRI)社より発売された大型拳銃で、当初は357マグナム弾を使用するモデルであったが、装填不良が多く評判は良くなかった。これに対して同社と契約したIMI(イスラエル軍事工業)社が改修して信頼性の高いモデルとなった。1986年には44口径マグナムモデルを発表し人気となった。

 1991年には50AEモデルが発売される。1995年まではIMI社で製造されていたが、1995年からはサコー・ディフェンス社に製造が移管された。1998年からは再びIWI社(IMI小火器部門から独立)で製造されていたが、2009年以降は米国MRI社で製造されている。

 自動拳銃の発射機構は通常、弾丸を発射した反動を利用してスライドを後退させ次弾を装填するというブローバック機構が採用されるが、デザートイーグルは自動小銃に多く採用されている発射時のガス圧を利用してスライドを後退させるガスオペレーション方式を採用、このためハンドガンでありながら大型化してしまった反面、強力なカートリッジを使用できるようになった。

 銃身長は6インチが標準であるが、10インチ、14インチバレル(1999年に生産終了)も存在する。発売当初のモデルはマーク気半里気譟1982〜1989年まで製造された。1989年からは調整可能なトリガーを搭載したマーク7モデルに移行した。1995年からはバレル下部にピカテニー規格の20mmレイルが装備されたマーク19が発売されている。

 

デザートイーグル(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1994年にハドソン産業から44口径モデルが発売されている。その後1999年には50AEモデルが発売された。2020年にはタナカワークスから同様に50AEモデルが発売されている。ガスガンでは東京マルイが90年代中盤にガスブローバックを発売する。やや遅れてWAが44口径もモデルをガスブローバックを発売した。その他ハドソン、SS等多くのメーカーがモデルアップしている。

 

東京マルイ デザートイーグル.50AE クロームステンレス

東京マルイ
18,800円(税抜)

性能

全長 270mm
重量 1,110g
装弾数 27発

 東京マルイのガスブローバックデザートイーグルは90年代に発売された旧モデルとリニューアルされた新型モデルがあるので注意が必要である。ABS製であるが重量は1kgを超えている。現行モデルは初速70m/s前後で命中精度は非常に高い。特にこれといった欠点はないが、モデルガンメーカー製のガスガンに比べると外観のリアリティが若干劣るのが唯一の欠点だろうか。

 

タナカワークス: モデルガン デザートイーグル 50AE

タナカワークス
定価32,800円(税抜)

性能

全長 272mm
重量 1,035g
装弾数 7発

 老舗モデルガンメーカータナカワークスの最新モデルガン。50AEモデルを再現している。素材はHW製でカートリッジは真鍮ではなくアルミ製である。これは50AEのカートリッジを真鍮で製作すると重量が重くなり作動が悪くなることを考慮したものなのかもしれない。最新モデルだけあって作動は良いようである。モデルガンにしては値段も安価であることも魅力。モデルガンを購入する時は、ガスガンと異なり予備品の生産が少ないため、予備のカートリッジとスペアマガジンを同時に購入することをおすすめする。

 

 

まとめ

 

 デザートイーグルは映画やアニメ等では最も人気のあるハンドガンと言っても過言ではないであろう。当初はデザインが斬新すぎてあまり受けは良くなかったようであるが、1986年の44マグナム発売の頃から人気が出始めた。逆に斬新過ぎたデザインに多くのファンが魅了されたようで映画やアニメ作品等で度々登場する等、長く人気が続いている。

 

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