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357マグナム

01_マテバ2006M
(画像はwikipediaより転載)

 

 マテバ2006Mとは、イタリアのマテバ社が1990年に発表したリボルバーである。最大の特徴は銃身がシリンダーの下部に位置しており、シリンダー下部のカートリッジが発射される構造になっている。このため反動が非常に低く抑えられ、トリガーもスムーズであるため命中精度は高い。

 

マテバ2006M(実銃)

 

 

性能(4インチ)

全長 187mm
重量 1,070g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 エミリオ・ギゾーニ / マテバ社

 

開発

 1985年、イタリアマテバ社の設計主任エミリオ・ギゾーニによって設計開始、1990年より発売されたリボルバーである。最大の特徴は通常のリボルバーは、回転するシリンダー最上部に装填されているカートリッジから順番に発射されるが、このマテバ最下部にあるカートリッジから発射される。このようにすることでカートリッジは銃を握っている手に近い位置で発射されるため銃が跳ね上がるのを防ぐことができると考え設計されたものである。

 さらに銃身上部には反動の軽減のためバレルウェイトが設置されており、追加でウェイトを装着することも可能である。このため反動は非常に低く抑えられており、357マグナムの反動は9mm弾程度、38スペシャル弾の反動は22口径程度とまで言われている。トリガーは非常にスムーズで重さを調整することも可能である。

 欠点としては、銃身とサイトが離れてしまったため照準軸と射線軸の幅が大きく命中精度にも悪い影響を与えていることや、シリンダーストップのスプリングが強すぎるためシリンダーを傷付け、同時にシリンダーストップの摩耗も激しくなることが挙げられる。これに対してはシリンダーにビニールテープを貼ることで対応しているユーザーもいる。

 独特の形状でありシリンダーのスイングアウトも上部に回転するため通常のリボルバーに慣れた射手には使い勝手が悪いが、コレクターズアイテムとして人気が高い。グリップと銃身はユーザーが自身で交換することが可能でグリップは4種類、2インチから6インチまで8種類の銃身が用意されている。のちに7連発仕様の2007M、44マグナム仕様が発売されている。

 

マテバ2006M(トイガン)

 

概要

 マテバはマルシン工業からガスガンで発売されているのが唯一のモデルアップである。8mmBB弾モデルと6mm弾モデルがあり、現在は6mm弾モデルのみである。材質はABS、HW、シルバーモデル、ディープブラックモデルが発売されている。

 

マルシン マテバリボルバー/6mm/X/SV/4インチ/ブナ製木グリ

性能

全長 265mm
重量 860g
装弾数 6発

 マルシン製ガスリボルバー。6mm弾モデル。初速はバレル長によって異なるが60〜80m/s前後である。命中精度は決して良くないが、外観の完成度の高さは秀逸。特に木製グリップの出来の良さは素晴らしい。欠点としては、命中精度が悪いこととガス漏れが指摘されている。現行ロッドはどうなのかは分からないが、購入時には確認することをお勧めする。余談だが、フリーダムアートから散弾カートが発売されている最大6発を1発のカートに装填して一度に発射することが出来るものでもちろん弾数が増えればパワーは弱まるが面白い。

 

 

まとめ

 

 マテバ2006Mは、外観から「色物」的な位置づけでみられることが多いが、実銃は独特の形状であるため慣れが必要であるが、命中精度は非常に高く反動の少ない銃である。但し、構造上、本体が大型になってしまい取り回しがしにくいという点はある。ユーザーによっては名銃と評価も高い。

 

 

 

 

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01_デザートイーグル
(画像はwikipediaより転載)

 

 デザートイーグルは米国のマグナムリサーチ社が製造している大口径ハンドガンである。自動小銃に使用されるガスオペレーション方式を採用したハンドガンで独特の外観から80年代前半に登場して以来、長期間にわたって人気を維持している。当初は357マグナムのみであったが、その後44マグナム、50AEと口径のバリエーションを増やしている。

 

デザートイーグル(実銃)

 

 

性能(50AEモデル)

全長 269mm
重量 2,053g
口径 50AE
装弾数 7発
設計・開発 IWI

 

背景から開発まで

 ハンドガンには38口径スペシャルのカートリッジを延長した357マグナムカートリッジ、44口径スペシャルの火薬量を増やした44口径マグナム等の高威力のカートリッジが存在する。いわゆる「マグナム弾」と呼ばれるカートリッジである。この「マグナム」というのはキャッチコピーのようなもので特に定義がある訳ではないが、「マグナム」とは、通常、同口径の威力を増したカートリッジを指す場合が多い。

 これらのカートリッジは高威力の反面、銃本体には負担が大きい。このためこれらのカートリッジを発射するベースとなる銃は、構造上、シンプルな構造でフレームの強化が容易なリボルバーを使用することがほとんどであった。しかしリボルバーも信頼性は高いものの、装弾数の少なさやリロードの難しさからオートマチックで高威力の「マグナム弾」を使用する銃の開発が指向された。

 44口径マグナムを使用するオートマチックとして最初に登場したのは、1969年にオートマグコーポレーションが開発したオートマグであったが、作動等に問題が多く商業的には成功しなかった。このため、これ以降も大口径ハンドガンはリボルバーという状態が続くのであるが、そこに登場したのがデザートイーグルである。

 

開発

02_デザートイーグル
(画像はwikipediaより転載)

 

 デザートイーグルは1979年に開発、1982年にマグナムリサーチ(MRI)社より発売された大型拳銃で、当初は357マグナム弾を使用するモデルであったが、装填不良が多く評判は良くなかった。これに対して同社と契約したIMI(イスラエル軍事工業)社が改修して信頼性の高いモデルとなった。1986年には44口径マグナムモデルを発表し人気となった。

 1991年には50AEモデルが発売される。1995年まではIMI社で製造されていたが、1995年からはサコー・ディフェンス社に製造が移管された。1998年からは再びIWI社(IMI小火器部門から独立)で製造されていたが、2009年以降は米国MRI社で製造されている。

 自動拳銃の発射機構は通常、弾丸を発射した反動を利用してスライドを後退させ次弾を装填するというブローバック機構が採用されるが、デザートイーグルは自動小銃に多く採用されている発射時のガス圧を利用してスライドを後退させるガスオペレーション方式を採用、このためハンドガンでありながら大型化してしまった反面、強力なカートリッジを使用できるようになった。

 銃身長は6インチが標準であるが、10インチ、14インチバレル(1999年に生産終了)も存在する。発売当初のモデルはマーク気半里気譟1982〜1989年まで製造された。1989年からは調整可能なトリガーを搭載したマーク7モデルに移行した。1995年からはバレル下部にピカテニー規格の20mmレイルが装備されたマーク19が発売されている。

 

デザートイーグル(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1994年にハドソン産業から44口径モデルが発売されている。その後1999年には50AEモデルが発売された。2020年にはタナカワークスから同様に50AEモデルが発売されている。ガスガンでは東京マルイが90年代中盤にガスブローバックを発売する。やや遅れてWAが44口径もモデルをガスブローバックを発売した。その他ハドソン、SS等多くのメーカーがモデルアップしている。

 

東京マルイ デザートイーグル.50AE クロームステンレス

東京マルイ
18,800円(税抜)

性能

全長 270mm
重量 1,110g
装弾数 27発

 東京マルイのガスブローバックデザートイーグルは90年代に発売された旧モデルとリニューアルされた新型モデルがあるので注意が必要である。ABS製であるが重量は1kgを超えている。現行モデルは初速70m/s前後で命中精度は非常に高い。特にこれといった欠点はないが、モデルガンメーカー製のガスガンに比べると外観のリアリティが若干劣るのが唯一の欠点だろうか。

 

タナカワークス: モデルガン デザートイーグル 50AE

タナカワークス
定価32,800円(税抜)

性能

全長 272mm
重量 1,035g
装弾数 7発

 老舗モデルガンメーカータナカワークスの最新モデルガン。50AEモデルを再現している。素材はHW製でカートリッジは真鍮ではなくアルミ製である。これは50AEのカートリッジを真鍮で製作すると重量が重くなり作動が悪くなることを考慮したものなのかもしれない。最新モデルだけあって作動は良いようである。モデルガンにしては値段も安価であることも魅力。モデルガンを購入する時は、ガスガンと異なり予備品の生産が少ないため、予備のカートリッジとスペアマガジンを同時に購入することをおすすめする。

 

 

まとめ

 

 デザートイーグルは映画やアニメ等では最も人気のあるハンドガンと言っても過言ではないであろう。当初はデザインが斬新すぎてあまり受けは良くなかったようであるが、1986年の44マグナム発売の頃から人気が出始めた。逆に斬新過ぎたデザインに多くのファンが魅了されたようで映画やアニメ作品等で度々登場する等、長く人気が続いている。

 

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01_M19
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM19コンバットマグナムは、1955年に357マグナムを発射できる小型・軽量の拳銃をという要望に基づいて開発された拳銃で、それまで357マグナムを発射できる拳銃としては、44マグナムの発射にも耐えられる大型のNフレームが使われていたのに対して、軽量なKフレームを使用したのが特徴である。傑作リボルバーと呼べる銃であり、日本でもアニメ『ルパン三世』のキャラクターである次元大介の愛銃等で有名である。

 

S&WM19,66コンバットマグナム(実銃)

 

 

性能

全長 241mm
重量 1,021g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾,357マグナム弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W

 

開発

02_m19
(画像はwikipediaより転載)

 

 当時のS&Wのリボルバーで357マグナムを発射出来るのはNフレームリボルバーのみであった。しかしNフレームは44マグナム弾を使用するM29のベースとして使用されていることからも判るように非常に頑丈である反面、大型で重量のあるフレームであり、38口径では威力不足が指摘されていたにも拘らず警察官等の法執行機関で通常業務で職員が使用するには不便であった。

 S&W社はこれらの要求を満たす理想的な警察官用リボルバーの開発を計画する。開発にあたっては現場の法執行機関員の意見を取り入れるため、S&W社は国境警備隊員であり有名なコンバットシューターであるビル・ジョーダンの意見を多く取り入れている。ビル・ジョーダンが求めた理想的なリボルバーの条件とは、…汗芦椎修淵螢▲汽ぅ函↓▲好ウェアバットのグリップ(グリップ後下部が丸まっていないグリップ)、ヘビーバレルであること、そして357マグナムを使用することが出来る中型リボルバーというものであった。

 この要望に基づいてS&W社は設計を開始、1年の研究の結果、Kフレームに357マグナムの衝撃に耐える強度を持たせることに成功、1955年、357マグナムが発射可能なKフレームリボルバー「コンバットマグナム」を誕生させた。この携行性の高いKフレームに357マグナム弾を使用できるコンバットマグナムはその実用性の高さから米国の警察官用の拳銃として広く採用されることとなった。

 最初に完成した記念すべきコンバットマグナム第1号は、提唱者であるビル・ジョーダンに送られた。販売開始は1957年でのちに名称をコンバットマグナムからM19に変更している。1970年には素材を全てステンレスとしたM66も発売された。当初は4インチのみであったが、1963年に6インチモデルがラインナップに加わり(1996年生産中止)、さらに1966年には2.5インチモデルも加わった。M19は1957〜1999年11月まで生産され、M66は1970〜2005年まで生産された。

 余談だが、日本ではM19はアニメ『ルパン三世』でルパンの相棒次元大介が愛用する銃としても有名である(因みにルパン三世パイロット版では『コルト・エグゼクティブ』を愛用しているとしているがこれは架空の銃である)。

 

バリエーション

 M19,66は、1957年に販売が開始されて以来、小改良を加えつつ2005年まで生産されていた。この間にM19はファーストモデルからM19-1〜9まで、M66はM66-1〜8まで多くのバリエーションがある。1982年に発売されたM19-5でははシリンダー後部のカウンターボアードを廃止、90年代に入るとトリガーロックの新設、フレームの再設計等の仕様変更が行われた。近年では2014年にS&Wパフォーマンスセンターが4.25インチバレル、2017年には2.75インチバレルモデルが発売され、2018年にはM19の4.25インチバレルモデル、3インチキャリーコンプが発売されている。

 

※S&Wのバリエーション表記

 S&Wの銃は、「M19-3」のように、改良が加えられる毎に製品名に続いて「-○○」という表記がされる。これは「ダッシュ○○」と読み、改良される毎に数が増えていく。つまり「M19-3」とは「M19ダッシュスリー」と読み、そのモデルが、最初の生産から3回改良されたことを意味する。

 

特徴

 M19は必要とあれば357マグナムを撃つことができ、同時にKフレームの携行性も獲得したモデルではあったが、Kフレームは頻繁に357マグナムを発射するには強度が低すぎたため、シリンダーの破損等の事故が起こることがあった。このためS&Wは1980年にM19の改良型であるM586を開発することになる。

 

S&WM19,66コンバットマグナム(トイガン)

 

03_m19
(画像はwikipediaより転載)

 

概要

 モデルガンでは、1968年にMGCから金属製コンバットマグナムが発売、1975年にはコクサイもコンバットマグナムを発売、1982年には同モデルをリニューアル。内部機構を精確に再現している。同年東京CMCも六人部氏設計によるM19を発売、外観、内部機構共に当時最も再現性の高いモデルであった。さらに1985年にはコクサイが外観、内部機構を精確に再現した決定版M19を発売している他、近年ではタナカワークス、東京CMCの金型を買い取ったHWSが非常に完成度の高いM19を発売している。因みにM19を多くモデルアップしていたコクサイは、2000年前後に倒産、一部の社員がコクサイブランドを引き継ぎ、その後も生産をしていたが2018年に完全に生産を終了した。

 エアガンでは1989年にかつてコクサイからカート式リボルバー、1991年にLSからエアコッキング式、1997年に東京マルイからカートレス式リボルバー、タナカから同じくペガサス式のカートレスリボルバーとして発売されている。コクサイリボルバーは初期型の通称「貫通シリンダーモデル」と呼ばれるモデルとそれ以降のモデルがあり、2.5インチ、4インチ、6インチモデル、シルバーは2.5インチモデルが発売されていた。バレルは交換可能で外観はモデルガン並に精巧であったが、30年以上前の製品であるためM19のパワー、命中精度は現在の水準では論外である。

 

タナカワークス M19 モデルガン

性能(4インチモデル)

全長 242mm
重量 710g
装弾数 6発
初速  -
定価 27,280円

 現在発売されている数少ないM19モデルガン。2.5インチ、4インチモデル、シルバーモデル、PC(パフォーマンスセンター。S&W社のカスタム部門)モデルやスモルト等多彩なバリエーションが用意されている。外観、内部構造ともに現在最も完成度の高いモデルといっていい。最大の特徴はヘビーウェイト材にメッキを施していることでABS製に比べ20%程度重量がアップされている上に美しいメッキが施されているということ。ヘビーウェイト材にメッキを施しているのはタナカワークスが唯一である。現在入手できる最高レベルのM19モデルガン。

 

タナカワークス M19 ガスガン

性能(4インチモデル)

全長 242mm
重量 750g
装弾数 12発
初速 52m/s前後
定価 27,280円

 モデルガンと同様に素晴らしい外観を持つ。カートレスモデルではあるが、シリンダー内にエンジンとBB弾を内蔵しているというタナカ独自のペガサスシステムにより、シリンダー以外の内部構造は非常に実銃に近い。モデルガンと同様、HW材にメッキを施したモデルもあるが、モデルガンと異なり、亜鉛製シリンダーとHW製フレームという材質の違いのためシリンダーとフレームの色彩や光沢が若干ことなる。時期によりバージョンが異なり、さらにロッドによっても微妙に仕様が変更されていることがあるので詳しい知識がある人以外は最新ロッドを購入するのが賢明。

 

クラウン M19 エアガン

性能(4インチモデル)

全長 238mm
重量 330g
装弾数 6発
初速 43m/s前後(ホップアップシリーズ)
定価 3,900円

 エアガンでは、対象年齢10歳以上のホップアップリボルバーシリーズと同18歳以上のハイホップアップシリーズ、ガスリボルバーシリーズがある。エアガンの違いは主にパワーで、それぞれ4インチモデル、6インチモデルバージョンがある。ガスガンには真鍮製カートリッジが付属する。性能、外観の再現度は今ひとつであるが、珍しいカート式モデルであるので貴重。

 

まとめ

 

 M19が開発された当時、357マグナムを撃つ銃はM28等の大型のNフレームリボルバーのみであった。そこに軽量なKフレームで357マグナムを撃つことができるM19の登場は、当時の警察官にとっては理想的な銃であった。1980年に入ると、このM19のフレーム強度不足という欠点を補ったM586に変貌していく。

 

 

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コルトパイソン
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトパイソンは1955年に発表されたコルト社の最高級リボルバーである。メカニズム的には古いものの銃身上部のベンチリブや同下部のアンダーラグによる外観の美しさは圧倒的である。モデルガン、ガスガンでも人気は高く、日本でも多くのメーカーによりモデルアップしている。各社モデルの個性、性能等についてみたみたい。

 

コルトパイソン(実銃)

 

 

性能

口径 357マグナム
全長 241mm
重量 1092g
装弾数 6発
銃身長 2.5、3、4、4.25、6、8、10インチ等。

 

構造

 コルトパイソンは1955年にコルト社から発表された357マグナム弾を使用するリボルバーである。コルト社の大型フレーム遺Iフレームをベースに当時世界最強のカートリッジであった357マグナムを使用できるように設計された。

 機構はベーシックなリーフスプリングを使用するダブルアクション機構で、バレルは上部にベンチリブ、下部にフルバレルのアンダーラグが装備されているのが外観上の特徴である。リアサイトは上下左右調整可能な精密サイトで全体的に精度は非常に高い。特にバレルは高精度であったためにこのバレルにS&WのKフレームリボルバーを合体させたスマイソン、スモルト、スタームルガー社セキュリティシックスのフレームを合体させたクーガーと呼ばれるモデルも存在した。

 1955年からコルト社のハイエンドリボルバーとして生産され続けていたが、1999年には販売不振から生産が打ち切られた。その後は受注生産を行っていたがそれも2005年で打ち切られたが、2020年1月に再販されている。

 

バリエーション

 1955年発表当初は銃身長6インチのモデルのみであったが、後に2.5インチモデル、4インチモデル、1985年にはステンレスモデルもラインナップされた。さらに3インチのコンバットパイソン、8インチのパイソンハンター、10インチのテンポインター等のモデルも存在する。2020年の再生産時には4.25インチモデルが登場した。さらに限定品としてステンレスモデルを徹底的に研磨したアルティメイトフィニッシュ等々、思いついたように限定品を発売している。

 

特徴

 工作、表面仕上げの精度が非常に高く、特に初期の熟練工が製作したものは現在でも高値で取引されている。バレルの精度も高く命中精度は高かったが、トリガーアクションはS&Wと比べてスムーズではあったがシューティングマッチには不向きであり、このためにパイソンのバレルをS&Wのフレームに結合させたスマイソン、スモルトというモデルも存在する。

 余談ではあるが、このスモルト、同口径の銃身とフレームの結合は一見簡単そうではあるが、コルトとS&Wのバレルのねじ切りは逆であり、加工するのは難しい。

 

コルトパイソン(トイガン)

 

モデルガン

 

 トイガンではモデルガン時代から相当のモデルが販売されている。最も初期のモデルガンは、1969年にMGCが発売したもので、金属モデルの2.5、4、限定品として6インチモデルが存在した。1977年にはニューパイソンという名称で樹脂製で2.5、4、6インチを発売、1978年にはマルゴーもパイソンを発売していた。1981年には西部警察で鳩村刑事(舘ひろし)が使用したことで有名なパイソンヘビーバレルカスタムを発売、これはのちにタイトーがヘビーウェイトで再販している。MGCパイソンは、小林太三氏の設計だったはずだ。

 外発火式(カートの先に火薬を詰めて、シリンダー内の撃針で発火させる)で構造、外観共にかなりデフォルメされていた。特に内部構造のデフォルメは凄まじく、実銃とはかけ離れたものだった。ただそのため発火性能、耐久性は高く、これはこれでモデルガン設計の一つの考え方であるといえる。

 

 1978年にはコクサイもモデルアップしており、ABS製と金属モデルで4、6、8インチモデルが生産されていた。このモデルは1986年にはリニューアルされてnew pythonとなり、バリエーションは2.5、4、6インチのみとなった。これはMGCと異なり、外観や内部構造に至るまで精密に再現した結果、再現性は高くなったが作動性は低くなってしまった。特にリバウンドレバーが摩耗してシリンダーが回らないという欠陥があった(実銃と同寸法で作ってもモデルガンの性格上強度を弱くせざる得ない)。コクサイ倒産後もコクサイブランドで生産が続けられた。この時期に内部構造もに改善され、作動性が向上している。カートもそれまでは外発火式のスモールカートであったが、フルサイズカート仕様になっていた。

 コクサイはガスガンでもパイソンを販売しており、1993年にはスナイピングシステムという初期の固定ホップアップシステムを内蔵したモデルを発売、ABS製でブラックとシルバーの2種類にバレルのバリエーションは3、4、6インチの3種類であった。外観の再現性は高いが、パワー命中精度等はお話しにならない。

 ホップアップ機能が付いていたがいかんせん命中精度が悪いのでどうしようもない。さらにサイドプレートのガスルート部分に亀裂が入るというサプライズ付である。シリンダーを改造防止仕様にしたためカートはリアルなカートの弾頭部分にシリコンチューブが露出するという目も当てられないものであった。

 

タナカワークス コルト パイソン R-model スチール フィニッシュ 6インチ

 さらにタナカワークスがモデルガン、ガスガンともに販売している。ガスガンは1987年にケースレスでアンダーラグにBB弾を装填するというユニークなモデルであった。シリンダーは回転するもののスイングアウトは出来ず、バレル交換機能があったため銃口がディフォルメされていた。しかし全体の完成度は非常に高いモデルであった。

 モデルガンは外観、内部構造ともに非の打ちどころがない。現在入手できるモデルガンの中で最も完成度の高いモデルと言っていい。特に表面仕上げであるジュピターフィニッシュはタナカワークスが独自に開発したHW素材にメッキをかける方法である。HW素材は性質上メッキ加工が難しく多くのメーカーは地肌むき出し、若しくは塗装で表面を処理いているが、タナカワークスはこのHW素材のメッキ加工に成功している。このメッキ処理をタナカワークスはジュピターフィニッシュと命名しているが、この表面仕上げの美しさは実銃と区別がつかないほどだ。

 内部構造もほぼ実物と同様であり、実物グリップの装着も可能である。同時に作動性能も高く、カートもリアルサイズと全く非の打ち所がない。

 

タナカ コルトパイソン .357マグナム 6インチ Rモデル スチールフィニッシュ

 ガスガンでは、現在販売されているペガサスシステム以前にシリンダーがスイングアウトしないガスガンが販売されていた。これはバレル下部のアンダーラグに弾を入れるもので銃身は4、6、8インチの交換式であった。当然、バレルの長さによって装弾数が変わる。これにはメタルフィニッシュバージョンもあり、これは銃身交換ができない。どちらも命中精度は比較的高かった。

 2000年前後にはペガサスシステムが発表された。このシステムはシリンダー内にガスタンクを設けるというものでシリンダー内にBB弾とガスを充てんしてハンマーの打撃によりBB弾を発射するものである。このためフレーム内のメカはほぼ実銃通りに再現することが可能となり、リアリティの向上に貢献した。

 発売当初は劣悪であった命中精度もバージョンを重ねるごとに改良され、現在では全く問題ないレベルである。外観上のリアリティはモデルガン譲りであるが、モデルガンと異なりシリンダーは亜鉛合金製であるためジュピターフィニッシュされたものはHW素材部分と外観上若干の差異がある。

タナカパイソンは初期モデル、ver.2、そして現行のRモデルと大きく三回改良されているが、現行のRモデルは作動性能も高く、サイドプレートも金属製となっているなど以前のモデルとはクオリティが大きく異なるので購入するのであれば現行のRモデルを購入することをお勧めする。

 

東京マルイ No.6 コルトパイソン 4インチ 18歳以上ガスリボルバー

 最後に東京マルイのガスガンがある。90年代中盤〜後半に発売されたが、2000年代にリニューアルして外観、性能ともに見違える程よくなった。外観上の違いは、旧タイプは、4インチがパックマイヤー風ラバーグリップ、6インチが木製調プラグリップであり、新型は両方ともラバーグリップなので6インチの判別は容易であるが、4インチの判別は初心者には困難である。

 タナカワークスと同様にシリンダーはスイングアウト可能である。カートレス式であるため排莢はできないが、サードパーティーから発売されているカートで容易にカート化することが可能であるが、エジェクターロッドを作動させることは困難である。命中精度は非常に高いが、ガスブローバックには及ばない。現在では生産が中止されている(2020年6月時点)。

 

東京マルイ コルトパイソン .357マグナム 6インチ ステンレスモデル 10歳以上エアーHOPリボルバー

 2017年には同社からエアーコッキング式のパイソンが発売されている。バリエーションはノーマルモデルとPPCカスタムモデルの2タイプがある。それぞれブラックとシルバーモデルがありノーマルモデルには4、6インチの銃身のバリエーションがある。

 このモデルはグリップ内にあるエアータンクをハンマーでコッキングすることによってBB弾を発射するものである。カート式でプラスチック製のカートリッジを使用する。トリガー上部に安全装置があり、トリガーは樹脂製とリアリティの面では今ひとつである。カートを使用したコッキング式ということもあり、パワーも命中精度も高くない。

 

クラウンモデル ホップアップエアリボルバー No.18 COLT パイソンハンター 8インチ

 老舗エアガンメーカーのクラウンもエアーコッキング式、ガス、さらにはBB弾発射と同時に火薬を発火させるスパークリングエアガンというものを発売している。エアーガンにはパワーが弱く設定されている対象年齢10歳以上のホップアップエアリボルバーシリーズと18歳以上のハイホップアップエアリボルバーシリーズがある。

 通常のパワーと言ってもやはりガスブロに比べると弱く、カート式であるために命中精度もオートに比べると悪い。ハンマー、トリガーもABS製で内部パーツにもABS製が多い。そのため耐久性能は低いが値段はホップアップエアリボルバーが3900円、ハイホップエアリボルバーが4300円と低価格である。

 

クラウンモデル ホップアップガスリボルバー No.14 COLT パイソン 4インチ

 ガスリボルバーはクラウンの中では高価であるが、それでも9500円と他社のリボルバーと比較すると圧倒的に低価格である。パワーはやはり0.35ジュール前後と若干低い。命中精度は比較的高く、場合によっては5mで10cm程度にまとまることもあるが、パッキンの状態に左右されるため振れ幅が大きい。外観は低価格エアガンとしては非常に完成度が高いが、バレル右側の刻印はクラウンの刻印である。

 バリエーションは4、6、8インチの3種類にシルバーモデルとブラックモデルが存在する。シルバーモデルはグリップがラバー風になっている。クラウン社のエアガンはサードパーティのパーツが少ないのでこのグリップは貴重かもしれない。弱点としてはエアーガン同様にABSパーツが多いため耐久性能は他社製品と比べると低い。

 

クラウンモデル スパークリング エアガン No.1 コルトパイソン .357 マグナム 6インチ BK

 スパークリングングエアガンは、対象年齢10歳以上のホップアップエアリボルバーのパイソンをベースとしてシリンダーのカートリッジの中間あたりに火薬をセットしてBB弾の発射と同時に火薬を破裂させて射撃音を楽しむというものだ。

 使用する火薬は金キャップで、銃本体にはハンマー横に金キャップ発火用の撃針が付いている。これがハンマーに連動して金キャップを打撃することで発射と同時に火薬を破裂させることを可能としている。エアガンの性能はベースモデルのままだ。

 火薬用撃針が装着されている部分はどうしても外観上目立ってしまうがそれ以外はエアーガンのパイソンと変わらない。値段は若干高くなるが、それでも4980円と低価格である。

 

まとめ

 

 パイソンはS&WM29と並んで最も人気のあるリボルバーといっても過言ではない。当時世界最強であった357マグナム弾を使用するという性能もさることながら美しいシルエットに丁寧に作りこまれた加工、仕上げと現在生産されているリボルバーの中で最高のモデルの一つであることは間違いない。

 

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01_トルーパー
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトトルーパーは1953年に登場したコルト社の中型リボルバーである。同時に発売されたコルト357の廉価版として発売されたが、コルト357がパイソンの登場によって生産中止されたのに対して1980年代まで生産が続けられた。バリエーションとして固定サイトの廉価版ローマンがあり、日本ではこのモデルガンが刑事ドラマで多用されたために有名である。

 

コルトトルーパー&ローマン(実銃)

 

 

性能(ローマン2インチ)

全長 190mm
重量 992g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾、357マグナム弾
装弾数 6発
設計・開発 コルト社

 

概要

 

コルト357、トルーパー

02_357
(画像はコルト357 wikipediaより転載)

 

 第二次世界大戦後もコルト社は主なリボルバーユーザーは38スペシャルリボルバーを引き続き買い続け、357マグナムリボルバーは極少数のユーザーの購入に留まると予想していたが、予想に反し、357マグナムリボルバーの需要は大きかった。この市場の予想を完全に失敗したコルト社は急ぎ357マグナムリボルバーの開発を急ぐこととなる。

 当時世界最強のカートリッジであった357マグナムを使用するリボルバーは全て大型のフレームを採用していたが、実際に使用するユーザーからは携行に不便であるため小型化の要求が強かった。このためコルト社はフレームのサイズをミドルサイズフレームとして、357マグナムの圧力に耐えられるようにシリンダーとフレームに熱処理を行って強度を高めた上で、新しくフレーム内にファイアリングピンを装備したフレームを開発。このフレームを"I"フレームと命名した。1953年にはついにこのフレームに調整可能なリアサイトを装備した「コルト357」及び以前からの"E"フレームで製造された廉価版のトルーパーが誕生した。

 コルト357がよく調整されたバレルやアクションを持ち、手間のかかる仕上げをしたプレミアムモデルであるのに対してトルーパーは主に警察官や法執行機関向けに安価で提供されたのであるが、1955年に発売された357マグナムの最高級モデル「パイソン」の登場によりコルト357は存在意義が無くなり1961年に生産を終了した。総生産数は15,000丁である。

 当初のトルーパーはS&W社製リボルバーと同じくハンマーにファイアリングピンを装備しており、フレームも旧来の"E"フレームであったが、コルト357の生産終了の前後にパイソンやコルト357と同様の"I"フレームに変更されている。トルーパーは1969年まで製造されている。

 

トルーパーMk掘▲蹇璽泪Mk

03_トルーパー
(画像はwikipediaより転載)

 

 1969年になるとトルーパーは「トルーパーMk掘廚箸靴謄螢縫紂璽▲襪気譴拭これはフレームを新規に設計された"J"フレームに変更、同時に安全装置が新設される等、内部機構も改良されており、メインスプリングもそれまでのリーフスプリングからコイルスプリングへと変更されている。この"J"フレームへの変更はパイソンを除く全ての中型リボルバーに対して行われている。

 トルーパーがMK靴縫螢縫紂璽▲襪靴燭里汎瓜に、トルーパーシリーズのバリエーションの一つとしてローマンが発売された。これは警察官や法執行機関向けにトルーパーのコストダウンを図ったモデルで、サイトは固定式でエジェクターロッドシュラウドは廃止された。当初は細身のトリガーとハンマーにサービスグリップであったが、後期型では全て大型化され、グリップもオーバーサイズグリップに変更されている。銃身長には4インチモデルと2インチモデルがあり、2インチモデルにはコルト製のリボルバーでは珍しいラウンドバットグリップが採用されている。

 

トルーパーMk后▲蹇璽泪MK

 1982年には、コルト社の中型リボルバーは新しく開発された"V"フレームにリニューアルした。この"V"フレームは構造的には大きな変更はないものの、トリガーやハンマーの製法やトリガーストローク等に細かな変更がなされた。トルーパーMk靴發海"V"フレームを使用したMk垢箸覆辰拭3梓兢紊梁腓な違いはバレル上部にパイソンと同様のベンチリブが設けられたことである。

 同時にローマンMk靴Mk垢悗伐良されている。1983年に発売されたローマンMk垢4インチモデル、2インチモデルの2種類で、4インチモデルは今までと同様にエジェクターロッドが露出しているが、2インチモデルはエジェクターロッドシュラウドが設けられている。無論フレームは、"V"フレームで若干小型化された新型のVフレームを使用している以外はパーツに大きな変更はない。

 

コルトトルーパー&ローマン(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1975年にMGCよりトルーパー、ローマンが発売、1979年にはコクサイがトルーパーMk掘▲魯疋愁鷸唆箸ローマンMk靴鯣売、1980年にはコクサイがローマンMk靴鯣売している。さらに1997年にはKSCがトルーパーMk垢鯣売している。

 

コルトトルーパー モデルガン

 モデルガンでは、トルーパーはMk靴MGC、コクサイ、ハドソン産業から発売されており、マーク垢KSCから発売されている。MGC製のローマンはMk掘Mk肯省が発売されている。内部構造はディフォルメされているものの、発火性能は非常に良い。コクサイのみ金属製トルーパーを発売している。KSC製のトルーパーは最も完成度の高いモデルで、実銃で一時期限定生産されていたトルーパーマーク垢離泪奪肇屮薀奪モデルピースキーパーもモデルアップしている。

 

コルトローマン モデルガン

 MGCがABS製ローマンを発売、のちにHW製、SRHWでも製作された。コクサイはABS製、金属製、ハドソン産業は金属製のみで発売していた。2002年には新日本模型ブランドでMGC製ローマンが再販、2014年にはMGCの金型を買い取ったCAWがローマンを発売している。

 

まとめ

 トルーパー、ローマンともにモデルガンとして発売されているが、日本ではトルーパーよりも米国ではほとんど知られていない廉価版のローマンが有名なのが面白い。これはMGCがモデルガンとして販売したものが70年代から80年代の刑事ドラマで多用されたことに起因する。理由はインナーシャーシが重量を稼いでいる上に頑丈だったからのようだ。それはともかく、これらコルトの中型リボルバーであるトルーパー、ローマンはやがてキングコブラにその地位を譲ることとなる。パイソン以外はあまり知られていないコルト社のリボルバー達、結構魅力的である。

 

 

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01_セキュリティシックス
(画像はwikipediaより転載)

 

 スタームルガーセキュリティシックスとは、1971年に登場した357マグナム弾を使用できるダブルアクションリボルバーである。無骨で実用一辺倒のこの銃、同じく実用性を重視するアメリカではかなり売れていた。1988年に生産は終了してしまうが、サラブレッドに喩えられるS&Wやコルトのリボルバーに対してスタームルガーは農耕馬だと言われるが、本銃の評価としては正鵠を射ているといえる。

 

セキュリティシックス(実銃)

 

 

性能(4インチ)

全長 235mm
重量 950g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 スタームルガー社

 

概要

02_セキュリティシックス
(画像はwikipediaより転載)

 

 スタームルガー社の創業は1949年、第二次世界大戦後であり、アメリカのガンメーカーとしては後発メーカーに当る。1971年に登場したセキュリティシックスは同社初のダブルアクションリボルバーである。特徴は、S&Wやコルトのリボルバーがネジを多用しており、ドライバーがなければ通常分解が出来ないのに対し、スタームルガーは特殊な工具無しにコイン1枚で分解することが出来ることだ。

 さらに独自のトランスファーバー・システムを採用、安全性にも配慮している。サイトは大きく非常に照準がしやすくなっている。スタームルガーの製品は高品質、高性能、低価格という3拍子揃ったものなのでアメリカでは爆発的ヒットになった。頑丈な造りの銃ではあったが、357マグナムの使用に対しては強度的に十分とは言えなかった。このためにさらに強度を高めたGP100シリーズが登場する。セキュリティシックスは、1988年に製造が終了するがそれまでに150万丁が製造され、現在でも中古市場では人気がある。

 

バリエーション

 発売当初はスチール製の2.75インチ、3インチ、4インチ、6インチモデルだけであったが、1975年に全タイプにステンレスモデルが追加された。

 

セキュリティシックス(トイガン)

 

 実用本位の銃であり、全体的なデザインも実用一辺倒。トイガンの素材としては当時の日本では知名度も低く、今ひとつインパクトのないものだったのだろう。故にトイガンでは唯一WAが1984年にモデルガンとして販売していたのみであるが、このWA製セキュリティシックスの完成度は非常に高く、現在ではとんでもないプレミアが付いている。

 

まとめ

 

 スタームルガーセキュリティシックスは、当時、S&Wとコルトの独占状態にあったリボルバー市場に新風を巻き起こした画期的な銃であった。頑丈な造りと安定した作動、安全性と至れり尽くせりの銃でありたちまち大ヒット商品となった。現在では後継銃に地位を譲っているが基本的なメカニズムは踏襲されている。

 

 

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01_M27
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM27/28とは、1935年に357マグナム弾と共に発表されたS&W社のNフレームリボルバーである。新しく開発された357マグナム弾を発射するために大型のNフレームを採用、当初は受注生産の高級モデルであった。発売してみるとS&W社が想定していた以上に人気があり、第二次世界大戦中は製造が中止されたものの現在に至るまで販売されているロングセラー商品である。

 

S&WM27/28(実銃)

 

 

性能

全長 190mm
重量 1,070g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、その他38口径弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W

 

開発

02_M27
(画像はwikipediaより転載)

 

 M27は、当時世界最強のハンドガンカートリッジである357マグナムと同時に発表された357マグナム弾を発射できるリボルバーである。357マグナムとは38スペシャル弾のカートリッジを延長、そこに火薬を詰め込んだ38スペシャル弾の強化型といえるカートリッジでアメリカの銃器ライターフィリップ・シャープスがS&Wにアイデアを持ち込み、興味を示したS&Wがウインチェスター社に開発を依頼、1934年に完成した。

 カートリッジが開発されても撃てる銃が無ければ意味がない。S&Wはハンドエジェクターで完成されたお馴染みのリボルバーメカニズムで357マグナム弾の衝撃に耐えられる大型のNフレームを開発、1935年に357マグナム弾を発射することが出来るレジスターモデルを発売した。これがのちのM27である。「レジスターマグナム」とは所有者登録証(レジストレーション)に由来する名称で、レジ係が使う銃という意味ではない。因みに「マグナム」という名称はキャッチコピーのようなもので酒の増量ボトルを意味するマグナムに由来している。ただのネーミングなのでカートリッジ自体が特殊な形状をしていたり特別な機能があったりする訳ではない。

 このマグナム弾を発射するというのにS&Wは相当プレッシャーを感じたのか、レジスターマグナムはやたらと頑丈なNフレームを採用したのだが、これは完全なオーバークオリティであることはのちに開発される世界最強の44マグナムのプラットホームとしても使用されたことから分かる。これらからも分かるようにS&Wは「世界最強のカートリッジ」が非常に好きで1934年に当時世界最強の357マグナム、1955年に当時世界最強の44マグナム、2003年に当時世界最強の500マグナムを開発しているが500マグナムはさすがに行き過ぎであったようでほとんどのユーザーはインテリアとして使用しているようだ。

 それはともかく、レジスターマグナムは完全受注生産の登録証付きオーダーメイドモデルとして発売された。当時の価格で60ドル(現在の1134ドル位)、他のモデルが45ドル(現在の850ドル位)前後であったことを考えるとかなり高価な銃であった。世界最強のカートリッジが好きなのは今も昔も変わらない。発売はしたもののあまり期待していなかったS&W社は月産120挺程度を予定していたのだが、届いた注文は数千挺、レジスターマグナムは一躍人気商品となりS&W社はうれしい悲鳴を上げた。

 

M28ハイウェイパトロールマン

02_M28
(画像はwikipediaより転載)

 

 1939年には第二次世界大戦の勃発によって生産は一旦中止されるが、1948年には各部を改良したニューモデルを発売、1957年にはさらに改良が加えられM27として発売された。人気のあるM27であったが、警察官の中では特に人気は高く、装備したいののの高級品であるために中々手が出せないモデルであった。そこでテキサスハイウェイパトロールがS&W社に対して極限まで品質を落とした貧乏人用M27の開発を強く要求。その結果、1954年には、表面の美しいブルー処理は艶消しのブラッシュ仕上げ、銃身からフレーム上部に彫られていた乱反射防止チェッカリングは廃止、サイトやハンマー、トリガーは標準サイズのみとした貧乏人仕様のM27が発売、1957年にM28ハイウェイパトロールマンと命名された。

 

バリエーション

03_M327
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃身の長さ以外にはバリエーションがほとんど存在しないM27/28であったが、1989年にはステンレス製のM627が発売、1996年にはまさかの装弾数8発のM627がS&Wパフォーマンスセンターから発売された。これはノンフルートシリンダー(シリンダーに溝がない)で、2.625インチ、4インチ、5インチ、6インチモデルがある。2003〜2004年にかけてスカンジウム合金とチタン合金で造られたM327が少量生産、これが市場で割とウケたため、2006年には競技用のTRR8と軍警察向けM&P R8が発売された。M&Pモデルはバレル下部に、TRR8はバレル下部とフレーム上部に20mmレイルが装備されている非常にメカニカルな外観となっている。2008年にはアンダーラグ(銃身下部についている錘)仕様のPD、NGが発売されている。

 

S&WM27/28(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1972年にMGCがハイウェイパトロールマン41を発売、これは日本初のプラ製リボルバーであった。1976年にはCMCがM27を発売、1975年にはコクサイがMGCコピーの疑いが濃厚なハイパトを発売している。1981年にはコクサイがハイパトをリニューアル、1984年にはクラウンが組み立てキットを発売しており、近年ではタナカワークスが非常に完成度の高いペガサスシステム仕様のM327を発売している。

 

タナカワークス M327 ガスガン

性能(M327 4インチモデル)

全長 263mm
重量 900g
装弾数 16発

 タイムプルーフされたペガサスシステムを採用しているので作動は安定している。初速は60m/s前後と若干低めである。命中精度はリボルバーとしては良い方であるが、リボルバーは構造上、高い命中精度を出すのが難しい。ガスガンのリボルバーは「ロマン」を買うのだ。

 

まとめ

 

 M27とM28の違いが分かりにくいが、M27がオリジナルの高級モデル、廉価版がM28と考えると分かりやすい。357マグナムを使用できる銃は38スペシャル弾も撃つことができるため使い勝手が良いという特徴がある。因みに38口径のマグナムがなぜ「357」なのかというと38口径を正確に測定すると0.357インチであることに由来する。38口径は本来は35口径、または36口径と表記するべきなのだが38口径となってしまったためこのような混乱する名称になってしまうのである。

 

 

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キングコブラ
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトキングコブラとは、1986年に発売されたコルト社のダブルアクションリボルバーで357マグナムを発射することができる。同社のパイソンに似た外観を持つが、構造はパイソンよりも同社のトルーパーに近い。スチールモデルとステンレスモデルがあり発売以来、発売休止と再生産を繰り返している。

 

キングコブラ(実銃)

 

 

性能

全長 229mm
重量 1,191g
口径 38口径(9mm)
使用弾薬 357マグナム弾/38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 コルト社

 

概要

 キングコブラは、1986年にコルト社によって設計製作された中サイズダブルアクションリボルバーである。コルト社のフレームの規格であるVフレームを使用し、旧来のブルーモデルとステンレスモデルが存在し、銃身長には数種類のバリエーションがある。口径は38口径で357マグナム、38スペシャル弾を使用することができる。

 キングコブラは、コルト社から発売されたトルーパーMK垢鬟戞璽垢砲靴董同銃にヘビーバレル、バレル先端まで延長されたバレルシュラウドを追加したモデルだ。同時にベンチリブは廃止された。キングコブラは1986年に発売されたが、その後生産と中止を繰り返すことになる。1992年に一時製造中止となったが、1994年に製造が再開された。しかし1998年にはまたも製造中止となった。その後、2019年にまた販売されているが、デザインは発売当初のモデルと細部が異なる。価格はターゲットモデルが999ドル、キャリーモデルが899ドルである。

 

バリエーション・変遷

 1986年〜1992年の間、コルト社自慢の鏡面仕上げであるロイヤルブルーフィニッシュのブルーモデルが製造された。同時期の1987年〜1992年、さらには1994〜1998年にマットステンレスモデルが生産され、1988〜1992年の間、上位モデルとして鏡面仕上げのステンレスモデルが製造された。

 グリップはウォールナット製ターゲットグリップかフィンガーチャンネル付コンバットラバーグリップの2種類がある。バレル長は仕上げによって製造時期が異なる。ブルーモデルでは4、6インチバレルモデルは1986〜1992年にブルーモデルが製造中止するまで製造され、ブルーモデルの2.5インチモデルは1990〜1992年まで製造された。

 マットステンレスの2.5インチは1987〜1992年までカタログに掲載されていた。2インチバレルモデルは1988〜1992年に製造中止になるまで販売された。そして1994〜1998年の間再び販売された。4、6、8インチバレルのマットステンレスモデルは1990〜1992まで製造され、1994〜1998年の間再び製造された。

 鏡面ステンレスモデルは、4、6インチが1988〜1992年まで、2.5インチモデルが1990〜1992まで製造された。そして8インチモデルは1989〜1992年まで製造された。2019年に3インチモデルがショットショー2019でデビューした。現行モデルはステンレス製の2インチ、3インチ、4インチモデルである。

 

キングコブラ(トイガン)

 

 トイガンではモデルガンがKSCから出ており、現在でも稀に再生産される。ブラックモデルとマットステンレスモデル、アルティメイトステンレスモデルが販売されていた。全モデルあまり大量には作られていないようだが、特にアルティメイトステンレスモデルは限定品であり少量が生産された(製造がすごく大変らしい)。ガスガンではどのメーカーからも発売されていない。唯一青島文化教材社からエアーガンが発売されている。現在発売されいるのは2.5インチ、4インチ、6インチでシルバーモデルはない。

 

まとめ

 

 キングコブラはトルーパーを改良して製作された銃でバレル下部にアンダーラグを設けるという近年流行の仕様で誕生した。このアンダーラグを設けることにより反動を軽減することができ射撃時の命中精度を高めることが出来る。キングコブラは357マグナムを使用するため犯罪から身を守るための護身用だけでなくキャンプなどで野生動物から身を守るための護身用としても有用な銃である。

 

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