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自動小銃

M16A1
(画像はwikipediaより転載)

 

 M16ライフルは、米国の銃器設計者ユージン・ストーナーにより設計された銃で自動小銃の最高傑作と言っていい銃だ。米軍に制式採用された当初はM16に合わない火薬を使用したために不信論も出たが、完成から半世紀経った現在においても改良型が米軍の主流を占めている。

 

M16ライフル(実銃)

 

 

性能

全長 994mm
重量 約3kg
口径 5.56mm口径
使用弾薬 5.56×45mm弾
装弾数 20発、30発
設計・開発 ユージン・ストーナー アーマライト社

 

背景から開発まで

 米陸軍の小口径弾薬の有用性への提言は1920年代からあったが、米陸軍は30口径(7.62mm)を米軍の制式小銃の弾薬とし続けていた。しかし1950年代初頭、朝鮮戦争でセミフル切替式で30カービン弾を使用するM2カービンが多く運用されたが、実戦部隊からは威力不足が指摘されていた。30カービン弾とは口径こそ7.62mmとM1ガーラインドと同口径ではあるが、ボトルネックカートリッジではなく、火薬量が少ないカービン専用の弾薬である。

 逆に当時制式小銃であったM1ガーランド小銃は威力こそ強力であったが、装弾数8発のセミオート方式で空間制圧の点では劣っていた。このためM2カービンとM1ガーランドの中間口径が必要であることが銃器開発者サイドから提言されていた。

 この頃、M1ガーランド旧式化に伴い、新小銃の試験が始まっていたが、口径は相変わらず7.62mm大口径カートリッジであった。1955年、この制式小銃のトライアルにのちにM16小銃を開発するユージン・ストーナーはAR10自動小銃を提出している。この小銃は7.62mm弾を使用するが、大型のマズルブレーキを装備し、レシーバー上部に設置されたキャリングハンドルとピストルグリップが特徴であった。主要パーツはアルミで造られており、7.62mm弾使用の小銃の割には3.3kg〜4.05kgと非常に軽量であった。

 当時としては革新的な小銃であり、性能も試験を行ったスプリングフィールドアーモリーに絶賛されるほどであった。しかし制式採用されたのはM1ガーランドの改良型であるM14自動小銃であった。このM14自動小銃は、M1ガーランドで使用していた弾薬である30-06弾(7.62×63mm)を低威力化した7.62×51mm弾を使用するセミ・フルオート切替式の銃であった。

 このM14小銃は採用直後に発生したベトナム戦争で実戦の洗礼を受ける。実戦に投入されたM14小銃は威力こそ強力であったもののフルオートは制御不能であり、北ベトナム軍が使用していたAK47小銃に火力で太刀打ちできなかった。このことから上記銃器開発者から提言されていた中間口径の小銃の必要性が叫ばれるようになった。

 

開発

 アーマライト社はA10サンダーボルト兇寮渋じ気箸靴突名なフィアチャイルド社の小火器部門として設立された会社で、主任エンジニアはユージン・ストーナーでアルミとグラスファイバーを多用した「AR」シリーズを製作していた。米陸軍はベトナム戦争の経験から軽量小口径カートリッジの必要性から新たに制式採用小銃の検討に入っていた。これに対してアーマライト社は前述のトライアル用に開発したAR10小銃を小口径化したAR15小銃を開発した。

 口径は22口径でレミントン社が開発した5.56×45mm弾を使用する。連射速度は700発/分、初速は995m/sと高速であり、連射速度は高速であるが、反動が弱いために容易にコントロール可能であった。作動はカートリッジ発射時のガス圧でボルトを動かすガスオペレーション方式で、全体はアルミとグラスファイバーで構成されており、ボルト、ボルトキャリアーは鋼鉄製であった。断面が三角形のハンドガード、ピストルグリップ、キャリングハンドル等、革新的な機能を持った小銃であった。

 このAR15小銃は1958年に陸軍によって試験されAR10同様に高評価を得るが、前年に採用されたM60軽機関銃と同口径のカートリッジを採用するべきだとしてAR15の採用は見送られた。しかしこのAR15に注目したのは米空軍参謀総長カーチス・ルメイであった。空軍はAR15の試験を実施、結果、8,500丁のAR15と850万発のカートリッジを購入した。さらにAR15は南ベトナム軍によって試験が行われ80,000発の発射で無故障という記録を打ち立てた。

 1963年、これらの実績に陸軍はM14小銃の生産を中止、AR15小銃にボルトフォワードアシストを追加したAR15をXM16E1として暫定採用、1966年にM16小銃として制式採用した。当初は三叉の所謂「チューリップ型」フラッシュサプレッサーが採用されていたが、引っかかり易く衝撃にも弱いことから1966年9月より鳥かご型に変更された。

 当初こそメンテナンス不足や火薬の性能の問題から作動不良が発生し信頼性に疑問が持たれたが、このM16小銃は世界の銃器の歴史において革命的であり、現在においても改良型が米軍で使用されており、採用期間の長さは米軍史上最長である。

 

バリエーション

M16A1

 ボルトフォワードアシストが装備されたモデルであり、1967〜1982年まで製造された。途中で銃口内にクロームメッキ加工、30連マガジン等が追加されている。

 

M16A2

 1980年にNATOは標準弾薬としてSS109弾を制定した。これはM16ライフルに使用されていた223レミントン弾よりも重量があった。1983年に制式採用されたM16A2は、この弾薬に合わせるためにライフリングのピッチを12インチで1回転から7インチで1回転に変更した。

同時にバレルを肉厚なものに変更、ストックの材質もプラスチック製からナイロン樹脂に変更された上、全長も25mm延長された。ハンドガードは生産性を考慮し左右同型に変更、グリップにはフィンガーチェンネルが追加された。

 リアサイトはダイヤル式に変更され、排莢された薬莢が射手に当たることを防ぐためにカートリッジ・ディフレクターが追加された。さらにフルオート機能が排除され、新たに3点バースト機能が加えられた。

 

M16A3

 A2によって廃止されたフルオート機能を復活させたモデル。1996年に米海軍に制式採用された。最大の特徴はキャリングハンドルを取り外せるようになった点で、これにより光学機器を安定して装着できるようになった。

 

M16A4

 A3のハンドガードにピカティニー規格のレールを採用。再びフルオート機能は廃され、3点バーストのみとなる。1996年に米陸軍に制式採用、1998年には米海兵隊も採用した。

 

M16小銃(トイガン)

 

概要

 M16の人気は非常に高く、とても把握しきれない程モデルアップされている。代表的なモデルをピックアップすると、モデルガンでは1973年にMGCが金属製モデルガンを発売、1979年にはマルシン工業が同じく金属製モデルガンM16A1を発売している。ガスガンでは1988年にJACがM16を発売、1992年には東京マルイから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ M16ベトナムバージョン

性能

全長 984mm
重量 2,900g
装弾数 190発

 今ではあまり見かけないM16小銃の電動ガン。東京マルイ製なので命中精度はスバ抜けているが、ロア、アッパーフレームは樹脂製なので剛性が弱いのが欠点。開発されてから相当時間が経っている製品なので全体的に現行モデルに比べると不満が残るかもしれない。

 

WE M16ガスブローバック

性能

全長 1,000mm
重量 3,750g
装弾数 30発

 ストックとハンドガードは樹脂製、それ以外の主要パーツは全金属製。ハンドガード内のアルミも正確に再現されている。外装はパーカーライジング仕上げを再現。ガスブローバックなので実物と同じ操作が可能であり、グリップの細さも実物同様である。安全装置もボルトを引かないと作動しない。空撃ちモード搭載。初速は70m/s前後とガスブロとしては平均的。ガスブロなので命中精度には電動ガンに比べて劣る。

 欠点としては外観の完成度が甘い点である。何よりもストックがA2タイプのものなのが残念。その他、キャリングハンドル周辺等、細部のディティールが甘い。基本的に無刻印である。

 

東京マルイ MTR16 Gエディション ガスブローバックライフル

性能

全長 837 mm / 919 mm(ストック最大伸長時)
重量 2,676g
装弾数 20発

 2018年に発売されたガスブローバックライフルで、東京マルイオリジナル設計の製品であるが、東京マルイが米国で同じデザインの実銃を作ったというユニークな経緯がある。つまりは架空銃ではない。東京マルイ製であるので命中精度は非常に高い。欠点としてはマガジンが20連型マガジンなのでガス圧が低下しやすい。対策としては同社製の30連マガジンを使用すれば解消される。

 

まとめ

 

 M16といえば銃好きでなくても知っているほどの知名度の高い銃である。M16は、ライフルというのは鋼鉄製で木製ストックを使用するというのが当然であった時代にアルミとグラスファイバーで作り上げた革新的な自動小銃であった。1966年の制式採用以来、現在でも米軍で使用され続けている傑作中の傑作である。

 

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01_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALとは、ブローニングハイパワーの設計で有名なデュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルで1953年に完成、1955年から各国の軍隊に制式採用された自動小銃である。当初は反動の少ない弾薬を使用することを前提に設計されたが、7.62mm弾がNATO制式採用となったため急遽7.62mm弾仕様に変更、このため大型化してしまったものの銃自体の完成度は非常に高くM16、AK47、G3と並んで世界4大アサルトライフルの一つとも言われる名銃である。

 

FAL(実銃)

 

 

性能

全長 1,095mm
重量 4,300g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 デュードネ・サイーブ / FN社

 

開発

02_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALはベルギーのFN社の技師デュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルである。ジョン・ブローニングの弟子でブローニングハイパワーの設計で有名なサイーブは第二次世界大戦中はイギリスの亡命、帰国後にFN社に戻りFALの設計を行った。1948年に試作機が完成したが、当初はドイツ製自動小銃MP44用の7.92mm弾やM1カービンが使用している30カービン弾等の反動の小さなカートリッジを使用することを前提に設計されていた。

 ところが1950年代に入ると米国が、M1ガーランドの弾薬である30-06弾を改良した7.62mm弾を当時結成されたばかりのNATO(北大西洋条約機構)の制式弾薬として強力に押したためFALのカートリッジも変更をせざる得なくなった。このため7.62mm弾仕様のFALは試作機よりも大型化、さらにフルオートでのコントロールも難しくなってしまったものの、銃自体の完成度は非常に高く、多くのパーツが削り出しのため耐久力もある銃となった反面、コストがかかるため単価の高い小銃となってしまった。

 作動方式はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はティルド・ボルト・タイプである。H&K社のG3と同様に初期のモデルはハンドガード、ストック共に木製であったが、プラスチックが開発されるとプラスチック製に変更されている。7.62mmNATO弾仕様に変更されたFALは1953年に完成、1955年にはカナダ軍が早速制式採用している他、1956年にはベルギー軍、1957年にはイギリス軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、アルミ製折り畳み式ストックを装備したFAL50.61、カービン仕様のFAL50.63、二脚に30連マガジンを装備した分隊支援火器仕様のFALO、イギリス軍が制式採用したフルオート機能を除去した(イギリス軍がフルオートではコントロール不能と判断したため)L1A1モデル等がある。

 

FAL(トイガン)

 

概要

 1988年にJACがフルオートガスガンとして発売している他、海外メーカーではキングアームズが電動フルオートで発売、ARESがL1A1をセミオート仕様で再現したモデルを発売している。

 

ARES FAL 電動セミオート

性能

全長 1,110mm
重量 3,820g
装弾数 120発
初速 80m/s前後
定価  - 円

 主要パーツは金属製、ストックとハンドガードは木製モデルと樹脂製のモデルがある。外観の完成度の高さは素晴らしい。命中精度や初速に関してはどうも当たりはずれがあるらしく何ともいえないがこれは海外製品であるので仕方がないところだろう。ユーザーによると東京マルイの電動ガンと同じパッキンを使用しているのでパッキンの交換は必須とのことだ。

 

まとめ

 

 サイーブの当初の設計は近距離での戦闘を想定した小型弾薬を使用する自動小銃として設計された。これはドイツ軍のMP44等の自動小銃の洗礼を受けたヨーロッパ諸国にとっては当然の結論であり、同様の思想の下にAK47も設計されている。しかし米国にとってはその威力を体験する機会が少なく、大口径小銃に固執することになった。そしてその米国も1960年代にM16小銃において同様の思想を受け入れることとなり、サイーブ始め欧州の自動小銃の流れが正しかったことを証明した。

 

 


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01_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1ガーランド小銃とは、1936年に米軍に制式採用された小銃で制式採用としては世界初のセミオート小銃であった。口径は7.62mmで装弾数は8発。最大の特徴はセミオート機能と共にローディングクリップを採用したことである。これにより装填の簡略化が可能になった反面、半装填が出来ないことやクリップの排出音等の問題もあったが、現在においても世界各国で使用され続けているタイムプルーフされた小銃である。

 

M1ガーランド小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,100mm
重量 4,370g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×63mm(30-06弾)
装弾数 8発
設計・開発 ジョン・ガーランド / スプリングフィールド造兵廠

 

開発

02_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 1909年、米陸軍武器省は自動小銃の開発を志向、第一次世界大戦で自動火器の有用性が確認された。そして1918年6月にはスプリングフィールド造兵廠の技師ジョン・ガーランドがセミオート小銃のプロトタイプを開発したが性能は実用レベルには達せず、さらなる改良が行われた。1929年から1934年までの間、各種のトライアルを実施、1936年には米陸軍制式採用小銃となった。

 翌年より生産が開始されたものの予算不足、需要不足のため生産は進まなかったが、第二次世界大戦の勃発により生産が拡大、1941年12月に真珠湾攻撃により米国も第二次世界大戦に参加するに至り大量生産が開始された。総生産数は第二次世界大戦終戦までに約400万挺、朝鮮戦争時に約150万挺の合計550万挺が生産された。当時としては珍しいセミオート小銃で発射機構はガスオペレーション方式、閉鎖機構はロータリーボルト方式を採用している。装弾もローディングクリップという独特の方式を採用しており、8発を1つのローディングクリップに固定、クリップごと上部から薬室に挿入する。8発撃ち終わると最後の薬莢と共にクリップも自動的に排出、またクリップごと次弾を装填するという方式となっている。

 当時の小銃は工場生産時に部品の規格化が行われておらず、同じモデルでも部品の互換性が無い場合があり、生産効率の面でも工場の職人が微調整するということが一般に行われていた。これに対してM1小銃は世界の小銃で初めて部品の規格化を実施、大量生産が可能となったと共にメンテナンス性が向上している。

 欠点としては、8発を一度に装填しなければならないため1発ずつの装填が行えないこと、弾倉にカートリッジを装填するのみで薬室には装填しない「半装填」が行えないこと、最終弾発射後にクリップが自動的に排出される際に独特の金属音を発するため敵に最終弾を知らせてしまう等の問題がある。

 

バリエーション

03_M1C
(画像はwikipediaより転載)

 

 1944年には狙撃銃仕様のM1C狙撃銃が完成。M1小銃の構造上上部に光学照準器を設置できないため左側面に光学照準器を設置するという構造になっている。総生産数は7,971挺。さらにガーランドが設計した狙撃モデルM1Dがある。他にはフルオート化したM1小銃がのちにM14自動小銃として米軍に制式採用されている。M1の短銃身モデルとして知られるタンカー・ガーランドであるが、これは戦後に民間業者が製作したもので軍の制式採用モデルではない。

 

M1ガーランド小銃(トイガン)

 

概要

 1976年にミコアームズが実物ストックを装備した高級モデルガンを発売、1988年にはハドソン産業がモデルガンとして発売している。1992年には同じくハドソン産業が短銃身モデルタンカーを発売している。エアガンではマルシンがM1、M1タンカーを8mm仕様で発売、その後6mm仕様に変更して販売している他、電動ガンとして海外メーカー数社が発売している。

 

マルシン M1ガーランド小銃 ガスガン

性能

全長 1,103mm
重量 3,890g
装弾数 8発
初速 60m/s前後
定価 68,000円

 木製ストックに全金属製の機関部というリアルな外観を持っており重量も500gほど少ないものの実銃に近い重量となっている。機構はガスブローバックで、命中精度、パワー共にあまり評判は良くないが、本モデルは、M1ガーランド独特のクリップを自動的に排出するギミックが再現されていたりするなど「遊び」の要素が強い。明らかにサバイバルゲームや実射には向かないモデルであるが、ギミックや質感を楽しみたいユーザーには魅力的なモデルである。同社のモデルには新旧モデルがあるが新モデルの方が圧倒的に完成度が高いため新型モデルを購入することをお勧めする。

 

まとめ

 

 M1小銃は一般に開発者の名前をとってM1ガーランドとも呼ばれる。世界初のセミオート小銃として有名な本銃であるが、世界各国がセミオート小銃の制式採用を躊躇したのには技術的な問題以外にもセミオート化されることによる膨大な弾薬消費、それを生産するコストや輸送する車両等の問題が大きかったからである。巨大な経済力を持ち、十分なロジスティクスを持つ米国ならではの小銃であったといえる。

 

 


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01_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 95式自動歩槍とは、中国軍が1995年に採用した自動小銃で「歩槍」とは中国語で小銃を意味する。ブルパップ式で全体的にプラスチックを多用した構造はFA-MASやステアーAUGの影響を受けているとも言われており、弾薬は独自の5.8mm弾を使用している。

 

95式自動歩槍(実銃)

 

 

性能

全長 609mm
重量 2.9g
口径 5.8mm
使用弾薬 5.8×42mm弾
装弾数 30発
設計・開発 中国北方工業公司(ノリンコ)

 

背景から開発まで

 1956年、中国ではソビエト連邦軍の制式採用小銃であるAK47の国産モデル56式自動歩槍を制式採用、1963年には、56式歩槍と56式半自動歩槍を融合させた63式自動歩槍、1981年には81式自動歩槍を制式採用していた。しかし63式自動歩槍は低性能、それを改良した81式自動歩槍も同様にパッとしなかったため結果的に56式自動歩槍が長期間使用されることとなっていた。

 

開発

02_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 81式自動歩槍を制式採用する10年前の1971年、中国軍は世界的な小口径化の流れに対応する形で小口径自動小銃の開発を開始した。弾薬はNATO弾やワルシャワ条約機構の5.45mm弾とも異なる独自の5.8×42mm弾を開発、87式自動歩槍を完成させた。この87式自動歩槍はブルパップ式でプラスチックを多用、マガジンもプラスチックで製作する等先進的なモデルであった。95式自動歩槍はこの87式自動歩槍に3点バースト機能を組み込んだモデルである。

 発射機構はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はターン・ボルト・ロック方式を採用している。コッキングレバーは銃上面に設置、その上部にキャリングハンドルを設置するというFA-MASと同じ形式の構造を採用している。キャリングハンドル上部には光学照準器の設置が可能であり、銃口部には銃剣、ハンドガード部にはグレネードランチャーを装備することが可能である。

 

バリエーション

03_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 カービンモデルの95B式自動歩槍、より高威力の弾薬であるDBP10を採用した他、材質等の構造的な改良をした95-1式自動歩槍、75発ドラムマガジンを採用、長銃身化した分隊支援火器仕様の95式班用機槍、弾薬をNATO弾である5.56mm弾仕様とした97式自動歩槍がある。97式自動歩槍は3点バースト機能を持っておらず、3点バースト機能を組み込まれたモデルが97式自動歩槍A型、カービンモデルが97式自動歩槍B型と呼ばれている。このモデルにも95式と同様に分隊支援火器仕様モデルがあり、97式班用機槍と呼ばれる。他にも北米向けにセミオートのみとした民間モデル97式民用型がある。

 

95式自動歩槍(トイガン)

 

概要

 国内メーカーでは発売されていない。

 

まとめ

 

 95式自動歩槍は5.8mm弾という独自の弾薬を選定、プラスチックを多用したブルパップ式という先進的な銃であった。設計にはFA-MAS、ステアーAUGの影響があると言われている。現在では2003年に制式採用された03式自動歩槍と併用して使用されており、95式自動歩槍は、主に空挺部隊、海軍陸戦隊、香港や北京等の重要地区に配備、03式自動歩槍は一般部隊にと棲み分けがなされている。

 

 


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01_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃とは、1983年にスイス軍に制式採用となったSIG社製自動小銃でNATO弾に準拠した5.56mm弾を使用する。最大の特徴は高い命中精度で300mで7cm×7cm以内に集弾するという驚異の高性能を発揮する。ストック、ハンドガードは強化ゴム製でストックは折り畳み式、マガジンは半透明で残弾の確認が容易にできるようになっている。銃口付近に銃身の過熱具合を表示するリングが付いているのも独特である。

 

SG550自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,000mm
重量 4,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 SIG社

 

開発

02_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃は、1983年2月にそれまでの7.5mm弾を使用するStG57の後継銃としてスイス軍にStG90として制式採用された自動小銃である。作動方式はガスオペレーション式でロッキングシステムはターン・ボルトロッキングで弾倉は半透明のプラスチック製弾倉を使用する。開発は1960年代にSIG社とイタリアのベレッタ社の共同開発によってスタートしたもののベレッタ社との間で開発方針の食い違いがあったためSIG社が独自に開発を進めた。

 1967年には米軍制式採用小銃弾である5.56mm弾を使用するSG530を試作、1971年にはこれに改良を加えたSG540シリーズを完成させた。このSG540シリーズには輸出市販型のSG540、NATO制式採用弾薬である7.62mm弾を使用するSG542、5.56mm弾を使用するSG541があったが、この内、5.56mm弾を使用するSG541がスイス軍次期制式採用トライアルに参加、1983年に制式採用された。

 制式採用されたSG541は、さらにスイス軍の要求によってストックストック中央に穴が開けられた強化ゴム製に交換、折り畳み式に変更、ハンドガードも同様の素材に変更された。さらに折り畳み式二脚を標準装備、バレル前部にはグレネードランチャー用の保持リングが追加された。1984年、これらの改良が加えられたSG541は名称をSG550に変更、1986年より生産が開始された。

 最大の特徴は命中精度の高さで300mで7×7cm以内に着弾するという驚異の命中精度を持っている。銃口付近には銃身の温度を表示する特殊なリングが設置されており、射撃時に銃身の過熱状態を確認することができる。

 

バリエーション

03_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては民間向けにセミオートのみとしたSG550SP、狙撃モデルのSG550スナイパー、カービンモデルのSG551、さらにバレルを短縮したコマンドバージョンのSG552、SG552をセミオート化した民間バージョンのSG SPORT 552、米国輸出用にSTANAGマガジンに対応したSG553US、同じくSTANAGマガジンに対応、M4カービンのストックを装着、ピカテニー規格のレイルを装備したSG556、訓練用に22LR弾仕様としたSIG522LRがある。

 

SG550自動小銃(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1996年6月8日に東京マルイがスタンダード電動ガンとしてSG550、翌年の1997年4月17日にはSG551SWAT、2003年7月24日にはSG552SEALSを発売している。海外メーカーではICSがSG551、UFCがSIG556、ダブルイーグル社がSG552を発売している他、G&G社からも発売されている。

 

東京マルイ SG550自動小銃 スタンダード電動ガン

性能

全長 720mm
重量 2,205g
装弾数 43発
初速 85m/s前後
定価 29,800円

 20年近く前の製品であるが外観の完成度、命中精度は高い。金属パーツを多用しているため剛性が高い割には2.2kgと軽量でカービン仕様のため取り回しも良い。装弾数は43発であるが全弾撃ちきることはできないため実質的には40発程度であるが、別売りの多弾数マガジンを使用すれば220発となる。さらにマガジンを連結することが出来るので便利である。欠点というほどの欠点はないが、発売が2003年と古いため新規の開発が望まれる。

 

まとめ

 

 SG550はM4やAKシリーズのような知名度はないものの高い信頼性と命中精度により米国、ドイツ、フランス、韓国、台湾、イタリアを始め多くの特殊部隊で使用されており、いわば「通好み」の自動小銃である。特殊部隊以外にも世界各国の警察、軍で制式採用されており、変わったところではバチカン市国の衛兵も本銃を装備している。

 

 


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01_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&KG36とは、1996年にドイツ連邦軍に制式採用された自動小銃で近未来的な外観はしているものの構造は保守的な設計となっている。同時に外装にはプラスチックを多用、マガジンも半透明にする等、最新の技術も取り込んでいる。

 

H&KG36(実銃)

 

 

性能

全長 999mm
重量 3,630g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 ドイツ軍制式採用自動小銃G3の後継機として開発がスタート、H&K社は口径を5.56×45mmNATO弾としてHK50を開発、1996年にG36として制式採用された。作動方式はガスオペレーション方式でターン・ボルト・メカニズムが組み込まれている。特徴的なのはストック、ハンドガード、グリップを始めレシーバーや多くの内部パーツに強化プラスチックを採用したことであろう。これにより生産性や耐久性の向上に貢献している。

 マガジンも半透明のポリマー製で残弾の確認が容易になっているが、同じ半透明マガジンを採用しているステアーAUGと異なり外側から薬室の付近まで見えるようになっている。照準器は1.5倍の光学照準器及び光学照準器上部に等倍のドットサイトが標準装備されていたが、寒冷地では曇ってしまうためのちにピカテニー規格の20mmレイルに変更されている。

 欠点としては、高温地域、または連続射撃により銃身が過熱、命中精度が低下することが指摘されている。

 

バリエーション

03_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃身を短縮化したカービンモデルのG36K、さらに銃身を短縮化したG36C、輸出用モデルのG36V/G36KV、標準装備のダットサイトをピカテニー規格のレイルに置き換えたモデルであるG36A2/KA2、民間型にセミオートのみとしたHK243(293)、7.62×35mmの300 BLK弾仕様であるHK237、サムホールタイプの固定ストックを装備したSL8等がある。

 

H&KG36(トイガン)

 

概要

 2002年12月12日に東京マルイからG36Cがスタンダード電動ガンとして発売、2009年12月16日には東京マルイからG36Kが次世代電動ガンとして発売されている。2011年9月15日には同じく東京マルイからG36Cカスタムが同じく次世代電動ガンとして発売されている他、電動ガンboysからスケールダウンしたG36C、同じくライトプロとしてフルスケールで対象年齢10歳以上用に低パワーモデルを発売している。海外メーカーからはダブルイーグルから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ H&KG36Cカスタム 次世代電動ガン

性能

全長 745mm
重量 2,930g
装弾数 50発
初速 87m/s前後
定価 49,800円

 次世代電動ガンなので外観の再現度は問題なく、トップのピカテニー規格のレイルも削り出しとリアリティに花を添えている。Cモデルなので光学照準器は装備されていないが、拡張性を考えるとむしろこちらの方がよい。マガジンは半透明で内部には実弾が装填されている状態を再現したダミーカートリッジが内蔵されている。ストックも折り畳み式でチークピース(頬当て)も取り外し可能と使い勝手も良い。次世代電動ガンなので反動もあり、命中精度も高い。G36を求めているユーザーであれば本製品一択と言っても過言ではない。

 

まとめ

 

 銃は弾丸が銃身を通過する際に強烈な摩擦により銃身が高温となる。特に高温地帯での連続射撃というのは銃にとってかなりの負担であることは間違いない。G36で指摘された高温地帯での命中精度の低下の問題はHK社は存在しないと主張しているもののプラスチックを多用した構造が原因である可能性は高い。

 


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01_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 タボール21とは、イスラエル製アサルトライフルで基本構造にブルパップ式を採用している。ブルパップ式では後発になるため、オーストリア製ブルパップ式自動小銃ステアーAUGの特徴である強化プラスチック製のストックを採用してはいるが、マガジンは半透明マガジンを採用せずにSTANAGマガジンを採用する等、それまでの各国のアサルトライフルの長所を取り入れ独自の改良をしたモデルとなっている。

 

タボール21(実銃)

 

 

性能

全長 725mm
重量 3,300g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 IMI社

 

開発

02_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 1990年代にそれまで使用してきたM16A1、ガリルARMが旧式化してきたことにより開発された自動小銃で1994年に開発がスタート、1999年に完成した。特徴はそれまでに各国で設計されたアサルトライフルを参考にそれらをまとめ上げたような設計にある。イスラエル軍からの要求は、車両からの出入りや市街戦を想定して小型軽量であることと同時に中東の平坦な地形にも対応するように射程も十分に確保するという困難な要求であった。

 この要求に対応するために設計を依頼されたIMI(israel military industries)は基本構造をブルパップ式としてストックにはステアーAUGのような強化プラスチックを使用した新型小銃を開発した。しかしマガジンはステアーAUGのようにプラスチック製ではなくM16と互換性のあるSTANAGマガジンを採している。これにより補給が煩雑になることを防いでいる。

 ブルパップ式の欠点である照準半径(フロントサイトとリアサイトの間隔)の短さに対応するために一般的なアイアンサイトを装備しておらず(のちに装備される)光学照準器を使用する。この光学照準器は、本体上部にあるマウントベースに装着されており、必要に応じて各種光学照準器を装着することができる。

 銃身にはハンドガード等が銃身に干渉しないフリーフローティングバレルを採用、本体中央やコッキングハンドルの可動部分は通風孔を兼ねており放熱効果を高めている。本体の材質はセンサテックやアルミ合金を多用、軽量化と共に腐食に強い銃となっている。作動方式はガスオペレーション式でメカニズムは米国アーマライト社製自動小銃AR-18の機構を参考にしている。オプションパーツは銃剣、ハンドガードを交換することでM203グレネードランチャー、バイポッド等を装着することができる。

 

バリエーション

03_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 全長を80mm短縮したコンパクトモデルのCTAR21、さらに短くしたMTAR21、バイポッド、スコープを装着した簡易狙撃モデルATAR21、7.62×51mmNATO弾仕様のタボール7、2012年に発表された上部にロングタイプのピカテニー規格20mmレイルを装備したフラットトップ、ショットガンタイプのTS12等がある。

 

タボール21(トイガン)

 

概要

 2013年に東京マルイが電動ガンボーイズとして発売、2019年にはKSCがフラットトップモデルを発売している他、海外メーカーではG&G、S&Tが発売している。

 

東京マルイ タボール21 電動ガンボーイズ

性能

全長 543mm
重量 1,090g
装弾数 140発
初速 40m/s前後
定価 8,800円

 東京マルイが10歳以下の子供向けに展開しているシリーズである。子供向け製品であるため完成度は高いものの子供の身長に合わせているため全長は一回り小さく設計されている。初速も通常のエアガンの半分程度であるが命中精度は高い。価格も安く安全性も高いが平均的な身長の成人男性が使用するには厳しいかもしれない。

 

KSC タボール21 ガスブローバック

性能

全長 696mm
重量 3,690g
装弾数 38発
初速 80m/s前後
定価 53,000円

 モデルガンメーカーKSCが発売しているタボール21である。ガスブローバック式で命中精度は高いが価格も高い。しかし既存の製品の中では最も完成度が高い。ブルパップ式ガスブローバックなので耳元でメカの作動音がするのがリアル志向のファンには魅力的。大きな欠点は報告されていないが品質相応の価格がネックとなるかもしれない。

 

S&T タボール21 電動ガン

性能

全長 686mm
重量 2,400g
装弾数 300発
初速 90m/s前後
定価 バージョンにより異なる

 海外メーカーS&T社製の電動ガン。電動ガンの中でも低価格の部類に属する製品で命中精度は高いものの全体的にチープ感が漂う。海外製品のため故障した場合国内メーカーのようにサポートは受けられないのでそれなりの知識が必要。価格が東京マルイ製の電動ガンの半分以下なので初心者用と割り切って使用するのもいいかもしれない。

 

まとめ

 

 タボール21は1994年に設計開始、1997年に完成したためそれまでの各国のアサルトライフルの長所を多く取り入れている。今では廃れつつあるがブルパップ式とした上でステアーAUGのプラスチック製ストック、AR-18の発射機構を採用した。さらにSTANAGマガジンを採用、その他ロジスティクスや運用上の利便性を考慮した上に独自の改良を加えている。自動小銃としての完成度は高いといえる。

 

 


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01_L85
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85(SA80)とは、1985年にイギリス軍が制式採用したブルパップ式自動小銃である。80年代に採用された小銃だけあって使用弾薬はSS109を使用する。フリーフローティングバレルをいち早く採用する等革新的な部分もあるが、欠陥や不具合が多く実戦においては死傷者も発生している。現在は改良されたA2が採用されているが、根本的な欠陥が改善されておらずA3への改修が研究されている。

 

L85(SA80)(実銃)

 

 

性能

全長 785mm
重量 4,720kg
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 エンフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 第二次世界大戦でドイツ軍のアサルトライフルの洗礼を受けた英国は1945年頃よりブルパップ式で小口径のカートリッジを使用する自動小銃の開発を志向していたものの米国が7.62mm弾をNATO標準弾として採用させたため、1957年、英国も同カートリッジを使用するL1A1小銃を制式採用した。しかし1960年代後半になると第二次世界大戦、朝鮮戦争の戦訓を検討した結果、小口径のカートリッジの採用が最適という結論となり小口径ブルパップ式自動小銃の開発が開始された。

 当初は4.85mm弾の使用を想定していたものの、米国の5.56mm弾を改良したSS109がNATO標準弾となったため5.56mm弾に変更、エンフィールド造兵廠においてXL65という名称で開発が開始、1984年9月13日に制式採用に向けての合意が結ばれた。

 

開発

02_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 SA80は1985年にL85としてイギリス軍に制式採用された自動小銃で約350,000挺がイギリス軍に納入された。特徴はブルパップ式というストック内に機関部がある方式の銃でグリップ後方にマガジンがあるという独特のスタイルをしている。1980年代といえばM16自動小銃も新型のA2モデルとなっていた時代であったが驚いたことにこのL85は樹脂やアルミを使用せずにスチールプレスで製作されている。このため全長は短いものの重量は4,72kgとM16始め他のブルパップ小銃に比べても約1.5倍の重量がある。

 ベースとなったのは米国アーマライト社製のAR-18自動小銃でこの点においては日本の89式小銃と共にアーマライト社の血統を受け継いでいる小銃である。ブルパップ式は通常の小銃に比べ、左利きの射手には特に操作しにくいため諸外国のブルパップ小銃でチャージングハンドルを上部にもっていったり、排莢口が左右に変更できるようになっている等の工夫を凝らしているが、本銃に関しては一切そのような対策は行っていない。

 弾薬はNATO標準弾であるSS109を使用、弾倉はM16小銃と互換性のあるSTANAG弾倉を採用している。ブルパップ式の欠点である照準半径が短いという問題に対処するためステアーAUGと同様にスコープが標準装備されており、万が一スコープが使用不可能になった場合に備えてスコープ上部にアイアンサイトを装備している。本銃で画期的なのは現在のライフルで主流となりつつあるフリーフローティングバレルをいち早く搭載した点である。

 このフリーフローティングバレルとはバレルが機関部に直接装着されている以外にハンドガード等が銃身に接触していないバレルのことで、前方から見た場合、ハンドガードの中心にバレルが浮かんでいるような状態になる。このためハンドガード等がバレルに干渉することが無く命中精度の向上に貢献する。このバレルシステムと前制式採用小銃L1A1の重量に匹敵する本体重量で高い命中精度を発揮するはずであったが、実際には重量バランスの悪さや引き金の硬さから命中精度は悪かった。

 このL85が初めて実戦で使用されたのは1991年の湾岸戦争であったが、上記の不良が完全に解消されておらず現場では銃の不良による死傷者が発生している。この不具合の改良は1990年代中盤にはドイツのH&K社が担当、2001年10月18日には改良されたモデルがA2として制式採用された。しかしこの改良によっても不具合は完全には解決しなかったため、2016年9月に再び改修計画が発表された。この改修も前回同様にH&K社が担当、2025年以降の運用を目指している。

 

バリエーション

03_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85の銃身を延長して銃身下部にバイポット、ストック部にフォアグリップを装着した分隊支援火器仕様のL86、逆に銃身を極限まで短くして銃口下部にフォアグリップを装着したアサルトカービン仕様としたモデル、その他訓練用に改造された数種類のモデルが存在する。

 

L85(SA80)(トイガン)

 

概要

 1989年にLSがエアーコッキング式でモデルアップ、LSから独立したMMCがガス式でモデルアップしている。1991年にはLSがガス式で再モデルアップ、1992年にはKSKがMMCの金型を引き継いで発売している。近年ではWE-TECH、G&G、ICS社がモデルアップしている。

 

WE-TECH L85(SA80) ガスブローバック

性能

全長 795mm
重量 4,030g
装弾数 30発
初速 75m/s前後
定価 67,600円

 レシーバー、フラッシュハイダーはスチール製、アウターバレル、フロントサイト、キャリングハンドルはアルミ製で構成、通常分解は実物通りに分解が可能であり、非常にリアルで重量も実銃に近く、マガジンは同社製M4のマガジンが使用可能である。欠点としては多くのユーザーからマガジンが冷えに弱いことが指摘されている。これは海外の高圧ガスを使用sするガスガンを低圧ガスを使用する日本仕様にしたためだと考えられる。

 

G&G L85(SA80) 電動ガン

性能

全長 785mm
重量 3,250g
装弾数 450発
初速 81m/s前後
定価 72,000円

 重量は実銃に比べ2〜3割ほど軽いが機関部はスチールプレス製で主要箇所のほとんどが金属製である。ハンドガード、グリップ、チークパッドは樹脂製となっている。弾道は非常に良く、電動ブローバックであるためボルトが可動するのも面白い。しかしユーザーによって個体差がかなりあるようで新品でセミオートが作動しない等の根本的な欠陥が指摘されている。購入する際には覚悟が必要かもしれない。

 

まとめ

 

 先進的なブルパップ式自動小銃は70年代後半から80年代にかけていくつかの先進国で採用されたが、独特な構造のため問題点も多い。L85は80年代中盤に制式採用された自動小銃でありながらプレス加工を採用、重量は4.72kgと驚くような重量になっている。命中精度を追求したフリーフローティングバレルも重量バランスの悪さとトリガーの重さから命中精度の向上には貢献しておらず、各種の不具合対応に現在でも追われているのが現状である。しかし外観の無骨さや近未来的なデザインはファンの心をつかんで離さないのである。

 

 


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01_AK74
(画像はwikipediaより転載)

 

 AK74とは、1974年にソビエト軍が制式採用したAKMの改良型で口径を小口径化、大型のマズルブレーキを装着して近距離での能力を向上させたモデルである。基本構造は変わらないものの、ハンドガードとストック、マガジンがプラスチック製となっている。

 

AK74(実銃)

 

 

性能

全長 943mm
重量 3,300g
口径 5.45mm
使用弾薬 5.45×39mm弾
装弾数 30発
設計・開発 ミハイル・カラシニコフ / トゥーラ造兵廠

 

開発

02_AK74M
(画像はwikipediaより転載)

 

 AKMをベースに改良された自動小銃で1974年にソビエト軍に制式採用された。内部機構はAKMと同様で、kを使用する。小口径化に加えて反動を抑制するために大型のマズルブレーキを採用したことにより連射時の取り扱いが容易になっており近接戦闘に威力を発揮するようになった。5.45mm弾は小口径でコントロールし易く貫通力が強い。弾薬が小型軽量であるため携行や補給に有利な反面、破壊力が低いという問題点を持っている。つまりターゲットに命中しても初速が早いためそのまま貫通してしまいターゲットに対してダメージを与えることができないため命中しても致命傷とはならない。このため5.45mm弾の弾頭は弾頭内部が空洞化されており、弾頭がソフトターゲットに命中すると横転し十分な破壊力を発揮するという構造を採用した。これはNATO軍がのちに制式採用するSS109と同様の構造である。マガジンはプラスチック製でハンドガード、ストックは木製であったが、のちにプラスチック製に変更されている。

 

 

バリエーション

03_AK74U
(画像はwikipediaより転載)

 

AK74シリーズ

 ストックを金属製折り畳み式としたAKS74、1991年から配備が開始されたストックが黒色プラスチック製折り畳み式となったAK74の近代化モデルAK74M、銃身を延長、ロングマガジン化して分隊支援火器としたRPK74、ショートバレルモデルのAKS74U等がある。

 

AK100シリーズ

 ソビエト連邦の崩壊後、イズマッシュ社によって生産されたモデル。このイズマッシュ社はのちに経営破綻、現在ではカラシニコフ・コンツェルン社が生産している。西側輸出用に口径をNATO軍規格の5.56×45mm弾に変更したAK101、さらにAK101をカービン化したAK102、口径をAK47で使用している7.62×39mm弾仕様にしたAK103、同モデルのカービン仕様のAK104、AK74で使用している5.45mm弾のカービンモデルであるAK105、同モデルの連射速度を850〜900発/分に向上させ3点バースト機能を装備したAK107、同モデルを5.56mm弾化したAK108、AK103をセミオート化して民間仕様としたサイガM3EXP01等がある。

 

AK200シリーズ

 2010年代に発表されたモデル。当初はAK100M、AK74M3という名称であったが2018年6月にAK200に変更された。AK200はAK74を近代化したモデルでグリップとストックをAK12のものに交換、ハンドガード、ダストカバーにピカテニー規格20mmレイルを装着した。さらにグリップを握ったまま操作できるように安全装置も改良されている。5.45mm弾のオリジナルモデルであるAK200、同カービンモデルAK205、5.56mm弾仕様のAK201、同カービンモデルのAK202、AK47と同じ7.62mm仕様のAK203、同カービンモデルAK204がある。

 

AK74(トイガン)

 

概要

 トイガンではエルエスがエアーコッキング式で発売、1987年にはガスフルオートで発売している。エルエス廃業後はアリイが金型を買い取り1993年頃に同モデルを発売、現在では韓国のトイスター社が同金型でAK74を生産している。2007年12月20日には東京マルイが次世代電動ガンとしてAK74MNを発売、2008年7月14日にはAKS74U、2009年10月7日にはAKS74Nを発売している。KSCからはAK74が電動ガンでAK74Mがガスブローバックガンとして発売、海外メーカーではAPS、CYMA、GHK、、E&L、ダブルイーグル等から発売されている。

 

東京マルイ AK74MN 次世代電動ガン

性能

全長 943mm
重量 3,040g
装弾数 74発
初速 90m/s前後
定価 54,800円

 機関部、マズル等はダイキャスト製であるため重量感があるが強度が若干弱い。電動ガンのためグリップにモーターが内蔵されているのでグリップが太くなってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。モーターはEG1000Sでバッテリーはハンドガード内に収納される。次世代電動ガンの第一作であるため現在の次世代電動ガンと比べると見劣りするかもしれないが命中精度、パワーは現在でも十分に実用レベルに達している。

 

KSC AK74MN ガスブローバック

性能

全長 945mm
重量 3,500g
装弾数 42発
初速 80m/s前後
定価 49,800円

 外観はアルミ製ボディに金属パーツを多用しており、ハンドガード、ストックは樹脂製でモデルガンメーカーだけあって再現度は非常に高い。内部構造も実銃に極力忠実に再現しており、命中精度も非常に高い。ガスブローバックにしては初速は若干高めであるがもちろん法的には全く問題なく、反動も強いが連射速度が遅いのが欠点である。これさえ気にならなければかなりの完成度であることは間違いない。

 

まとめ

 

 AK74はAK47の設計者ミハイル・カラシニコフによって設計された自動小銃で、その内部構造はAK47とほとんど変わらない。その後の改良でも内部構造は大きく変化しておらずAK47の基礎設計がどれだけ優秀であったのかが分かる。現在ではピカテニー規格20mmレイル等、西側の技術と融合して益々高性能となっていくAK74の進化は止まらない。

 

 


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