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デュードネ・サイーブ

01_コルト25オート
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルト(FN)ポケット25オートとは、1906年にベルギーFN社より発売されたジョン・ブローニング設計の超コンパクトハンドガンである。1908年にはコルト社が製造権を購入して製造販売している。このためほぼ同じモデルがFN社とコルト社によって販売されているという稀有な銃でもある。カートリッジは25ACP弾で装弾数は6発。ストレートブローバック方式で撃発機構はストライカー方式を採用している。

 

コルトベストポケット(実銃)

 

 

性能

全長 114.3mm
重量 367g
口径 25口径
使用弾薬 25ACP
装弾数 6発
設計・開発 ジョン・ブローニング / FN社、コルト社

 

開発

02_FN25オート
(画像はFN社製25ポケット wikipediaより転載)

 

 日本ではコルトポケット25オートとして有名な小型拳銃である。ベストのポケットにも入ることからコルト・ベスト・ポケットとも呼ばれる。ベルギーのFN社とアメリカのコルト社がほぼ同じ製品を製造販売した稀有な銃でもある。この経緯であるが、1900年代初頭、コルト社がポケットピストルのプロトタイプを開発した。これはデザインも機能もあまり洗練されたものではなかったが、これに注目したベルギーに在住していたジョン・ブローニングはデザインを改良、グリップセイフティ等も新たに内蔵したポケットオートを開発。FN社によってM1905として発売された。これに目を付けたコルト社は製造権を購入、コルトM1908ベストポケットとして製造販売したというもののようだ。

 カートリッジはブローニングが新たに開発した25ACP弾で装弾数は6発、撃発機構はストライカー方式、ストレートブローバックというシンプルなものであった。安全装置は右側面にサムセイフティとグリップセイフティ、1916年(または1917年)にはマガジンセイフティが追加された。生産はFN社製が1906年から1959年、コルト社製のものが1908年から1948年(1941年とも言われる)まで行われた。コルト社製だけでも42万挺が生産されたと言われるほど人気の高い銃でコピー品も含め様々なバリエーションが生まれている。

 

ベビーブローニング

 

 

性能

全長 104mm
重量 275g
口径 25口径
使用弾薬 25ACP
装弾数 6発
設計・開発 デュードネ・ザイーブ / FN社

 

 大ヒットしたFN社製M1906であったが、多くの海賊版が発売されたためオリジナルのFN社製品の販売が圧迫されてしまった。このためFN社はM1906の改良型の開発を開始した。設計はブローニングハイパワーを設計したことで有名なデュードネ・ザイーブが担当、1927年にはグリップセイフティの省略等、さらなる軽量化に成功したベビーブローニングを完成させた。生産は1931年から始まり、1960年にはM1906の生産はほぼ終了、ベビーブローニングも1979年には生産を終了したが、その後、フランスのMAB社が製造権を引き継ぎ、1979〜1983年まで生産、さらにパテントを引き継いだ米国のメーカーにより現在でも生産が行われている。

 

ジュニアコルト

 

性能

全長 111.8mm
重量 368g
口径 25口径
使用弾薬 25ACP
装弾数 6発
設計・開発 アストラ社、コルト社

 

 

 1948(1941)年に生産が終了したベストポケットであったが、それに代わるものとしてコルト社は1958年よりスペインのアストラ社が生産していたアストラ・カブ(アストラ2000)をコルト社のブランドとして輸入販売、1968年に銃器の輸入規制が行われるまで約6万4000丁が輸入された。その後、コルト社は1970年よりジュニアコルトを国内生産して販売、1974年まで製造販売を行った。

 ジュニアコルトは、ベストポケットと口径、全長はほぼ同じであるが、ベストポケットと異なりハンマー方式を採用、マニュアルセイフティもトリガーガードの付け根に変更されている。

 

コルト25オート(トイガン)

 

概要

 1966年にコクサイ(当時はインターナショナルガンショップ)から金属製のモデルガンとして発売されたのち、1982年にABS製モデルガンとしてリニューアルされた。当初から再現性は高かったがリニューアルされたモデルは特に実銃に忠実に再現されている。エアガンでは1986年にヨネザワからエアーコッキングモデルとして発売、1988年にはマルシンのブランドレプリカから固定スライドガスガンが発売されている他、クラウンもエアーコッキングモデルを発売している(発売年不明)。他にもブローニング社が改良を加えたモデルであるベビーブローニングが1982年にハドソン産業からモデルガンとして発売、1986年にヨネザワからエアーコッキングモデルで発売、1990年にはナガノから固定スライドガスガンとして発売されている。1982年にはマルシンがベストポケットの後継モデルであるジュニアコルトを発売、WEがガスブローバックモデルを発売している。

 

HFC コルト25オート 固定スライドガスガン

性能

全長 110mm
重量 164g
装弾数 7発
初速 45m/s前後
定価 3,000円

 台湾製のガスガンである。固定スライド方式でフレームは「モナカ」、マガジンは「割箸」という古いファンには懐かしいガスガンである。刻印はパテントの関係で入っておらず、グリップセイフティもダミーであるが、初速は45m/s前後と比較的強力である。トリガーとサムセイフティ、アウターバレル、バレルは金属製でバレルはこれも懐かしの可動式である。命中精度は「このサイズにしては」良い。

 

クラウン コルト25オート エアーコッキングガン

性能

全長 120mm
重量 76g
装弾数 6発
初速 36m/s前後
定価 1,500円

 クラウン製のエアコッキングガンである。外観のリアリティは銃身が突出している等、お世辞にも良いとは言えないが、コルトの刻印やランパンコルト(コルトの馬のマーク)はちゃんと入っている。マガジンはフルサイズでコッキングは少し重め、命中精度は期待してはいけない。この手のトイガンで性能を追求するのは無粋である。昔ながらの楽しめるトイガン。

 

マルシン コルト25オート モデルガン

性能

全長 112mm
重量 230g
装弾数 6発
初速  -
定価 19,000円

 モデルガンの老舗マルシンが1982年に発売したコルトジュニア。当初はABS製であったが、現行モデルはHW材を使用しており、発火が出来ないダミーカート仕様である。バリエーションとしてはサイレンサー付きモデルも発売されている。モデルガンとしては唯一のモデルアップなので貴重な一丁である。

 

まとめ

 

 コルト(FN)ベストポケットは2社が同じモデルを発売しており、その後も改良が施されたりスペインのアストラ社の後継機種が導入されたりと変遷が分かりにくい。この銃専用に開発された25ACPは「25ACPを人に向けて撃ってはいけない。撃たれた奴はカンカンになって怒るからな」というジョークを生むほど威力の低い銃である。しかし本銃は改良型が現在でも生産されているほどの傑作銃であり、天才銃器デザイナーであるジョン・ブローニング、デュードネ・ザイーブの面目躍如といったところであろう。

 

 


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01_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALとは、ブローニングハイパワーの設計で有名なデュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルで1953年に完成、1955年から各国の軍隊に制式採用された自動小銃である。当初は反動の少ない弾薬を使用することを前提に設計されたが、7.62mm弾がNATO制式採用となったため急遽7.62mm弾仕様に変更、このため大型化してしまったものの銃自体の完成度は非常に高くM16、AK47、G3と並んで世界4大アサルトライフルの一つとも言われる名銃である。

 

FAL(実銃)

 

 

性能

全長 1,095mm
重量 4,300g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 デュードネ・サイーブ / FN社

 

開発

02_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALはベルギーのFN社の技師デュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルである。ジョン・ブローニングの弟子でブローニングハイパワーの設計で有名なサイーブは第二次世界大戦中はイギリスの亡命、帰国後にFN社に戻りFALの設計を行った。1948年に試作機が完成したが、当初はドイツ製自動小銃MP44用の7.92mm弾やM1カービンが使用している30カービン弾等の反動の小さなカートリッジを使用することを前提に設計されていた。

 ところが1950年代に入ると米国が、M1ガーランドの弾薬である30-06弾を改良した7.62mm弾を当時結成されたばかりのNATO(北大西洋条約機構)の制式弾薬として強力に押したためFALのカートリッジも変更をせざる得なくなった。このため7.62mm弾仕様のFALは試作機よりも大型化、さらにフルオートでのコントロールも難しくなってしまったものの、銃自体の完成度は非常に高く、多くのパーツが削り出しのため耐久力もある銃となった反面、コストがかかるため単価の高い小銃となってしまった。

 作動方式はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はティルド・ボルト・タイプである。H&K社のG3と同様に初期のモデルはハンドガード、ストック共に木製であったが、プラスチックが開発されるとプラスチック製に変更されている。7.62mmNATO弾仕様に変更されたFALは1953年に完成、1955年にはカナダ軍が早速制式採用している他、1956年にはベルギー軍、1957年にはイギリス軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、アルミ製折り畳み式ストックを装備したFAL50.61、カービン仕様のFAL50.63、二脚に30連マガジンを装備した分隊支援火器仕様のFALO、イギリス軍が制式採用したフルオート機能を除去した(イギリス軍がフルオートではコントロール不能と判断したため)L1A1モデル等がある。

 

FAL(トイガン)

 

概要

 1988年にJACがフルオートガスガンとして発売している他、海外メーカーではキングアームズが電動フルオートで発売、ARESがL1A1をセミオート仕様で再現したモデルを発売している。

 

ARES FAL 電動セミオート

性能

全長 1,110mm
重量 3,820g
装弾数 120発
初速 80m/s前後
定価  - 円

 主要パーツは金属製、ストックとハンドガードは木製モデルと樹脂製のモデルがある。外観の完成度の高さは素晴らしい。命中精度や初速に関してはどうも当たりはずれがあるらしく何ともいえないがこれは海外製品であるので仕方がないところだろう。ユーザーによると東京マルイの電動ガンと同じパッキンを使用しているのでパッキンの交換は必須とのことだ。

 

まとめ

 

 サイーブの当初の設計は近距離での戦闘を想定した小型弾薬を使用する自動小銃として設計された。これはドイツ軍のMP44等の自動小銃の洗礼を受けたヨーロッパ諸国にとっては当然の結論であり、同様の思想の下にAK47も設計されている。しかし米国にとってはその威力を体験する機会が少なく、大口径小銃に固執することになった。そしてその米国も1960年代にM16小銃において同様の思想を受け入れることとなり、サイーブ始め欧州の自動小銃の流れが正しかったことを証明した。

 

 


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