01_Oldarmy
(画像はwikipediaより転載)

 

スタームルガーオールドアーミー

 

 

性能

全長 343mm
重量 1,304g
口径 44口径
使用弾薬 パーカッション式
装弾数 6発
完成 1972年
設計・開発 スターム・ルガー社

 

スターム・ルガー社の急成長

 1970年代前後は米国ではパーカッション式リボルバーの人気が高まっていたものの、当時、米国市場にはパーカッション式リボルバーは数えるほどしかなかった。この状態を商機と捉えたのがスターム・ルガー創業者で銃器設計者のビル・ルガーで早速パーカッション式リボルバーの設計に乗り出した。ビルが経営するスターム・ルガー社とは第二次世界大戦後に設立された銃器メーカーで100年前から存在するようなコルトやS&W、レミントンに比べると歴史は浅い。戦後1949年に発表した22口径自動拳銃ルガー・マーク気大ヒット、続いて1953年にはシングルアクションリボルバー(SA)のシングルシックスがこれもまた西部劇のブームによりセールスを伸ばした。さらに1955年には357マグナム弾を発射するブラックホークを市場に投入、1956年にはこれを44口径マグナム弾仕様として発売した。

 44マグナム弾とは1956年にレミントン社によって発売されたカートリッジで最新であったために44マグナム弾を使用する銃というのは専用に開発されたS&WのM29とブラックホークしかなかった。M29と比べてブラックホークの方が安価であったために市場ではブラックホークの方が売れたという。このように巧みに流行を捉えて成功してきたスターム・ルガー社が次に狙ったのがパーカッション式リボルバーである。

 

 

オールドアーミー

 外観はレミントンニューアーミーを意識したものであったが、内部構造はスターム・ルガー社が以前に発売したブラックホークの改良版であった。この手のアンティーク的な銃に対して多くのメーカーは古い構造を再現したレプリカを開発する傾向があるのだが、スターム・ルガー社は違う。外観だけは似せているが内部構造は最新の技術が盛り込まれていた。現にオールドアーミーは19世紀前期から中期までの時代には存在しなかった上下左右調整可能なアジャスタブルサイトが搭載されている。初めて固定式の古風なサイトが搭載されたのは1994年であった。

 しかし火薬は黒色火薬を使用、古来の方法でシリンダーに火薬を詰めて球状の鉛の弾丸を詰めるというものであった。シリンダーは頑丈であり、無煙火薬を大量に詰めて発射しても破裂することはない。因みに黒色火薬とは旧来の硝石、木炭、硫黄を原料として作られる火薬で無煙火薬とはニトログリセリン、ニトロセルロース、ニトログアニジンを原料として作られる火薬で主に銃器で使用するために開発されたものだ。違いは燃焼速度で黒色火薬が瞬間的に爆発するのに対して、無煙火薬の爆発速度は遅い。このため「爆弾」に近い黒色火薬よりも弾丸の発射に必要な圧力を提供できる無煙火薬の方が便利であり、さらに黒色火薬を使用した際の大量の煙やカスが発生しないために利便性が高く、現在ではほぼ全てのカートリッジが無煙火薬を使用している。

 いくら無煙火薬が便利といってもオールドアーミーは黒色火薬を使用している。ここまで近代化してしまってはパーカッション式リボルバーではなくなってしまうからな。安全装置に関しては、トランスファー・バーは装備されていないものの、シリンダーの薬室の間にハンマーを置く位置があるためにそこにハンマーを置いた状態で携行すれば暴発の危険はない。このためスターム・ルガー社の各製品が1973年以降にトランスファー・バーが装備されたものに順次改良されていったのに対して、このオールドアーミーは2008年に生産終了するまでトランスファー・バーが装備されることはなかった。

 このオールドアーミー1972年に発売、スチール製のモデルとステンレス製モデルがあり、銃身長は7.5インチ、1994年に固定式リアサイトモデルが登場、2002年には5.5インチモデルがラインナップされる。2008年に生産終了。

 

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