01_LCR
(画像はwikipediaより転載)

 

スターム・ルガーLCR

 

 

性能(38口径モデル)

全長 114mm
重量 383g
口径 38口径
使用弾薬 38口径スペシャル+P
装弾数 5発
完成 2009年
設計・開発 スターム・ルガー社

 

護身用ハンドガンは矛盾している

 護身用ハンドガンというのは何よりも軽量でなければならない。それは絶えず携行しなければならないからだ。大型拳銃のように重量1坩幣紊△襪發里鮠鏤携行するのはかなり体力を消耗する。このためS&WM36やコルトディテクティブスペシャルのような護身用リボルバーは重量が600g弱と軽い。しかし護身用ハンドガンの難しいところは同時に事が起こった時に十分に護身用として相手にダメージを与えられる威力がなければならない。

 つまりは軽量であると同時に威力も十分になければならない。しかしこれが難しい。強力なカートリッジであればあるほど銃本体にも負担がかかる。銃本体が強力なカートリッジの圧力に耐えるためにはどうしても大型化してしまうのだ。そして大型化すると護身用としては常時携行するのが難しくなっていく。相反する矛盾したものなのだ。護身用として相手を無力化できる口径、最低でも38口径以上、自動拳銃では9mm以上は必要である。

 しかし自動拳銃での軽量化というのは限界がある。自動拳銃というのは装弾数が多く連射が出来る分、部品が多く大型化してしまう。これに対してリボルバーは装弾数こそ少なくなるものの、強力なカートリッジを使用して尚且つ小型化することができる。現在においてもリボルバーが新規で開発されるのはこのような理由もあるのだ。

 

 

革新的なリボルバー

 このような問題に対してスターム・ルガー社の回答はLCRであった。LCRとは(Lightweight Compact Revolver)の略で、その名の通り小型軽量のリボルバーでありながら38口径スペシャルの強装弾である+P弾も撃つことが出来る。装弾数は5発と少ないが、それでも重量はわずか383gと今までの護身用リボルバーとしては考えられないくらい軽い。これはS&W社製M36チーフスペシャルが550g、コルト社製ディテクティブスペシャルが595gであることを考えるとその軽さが分かるだろう。

 これは材料工学の進歩によって可能になったことで、シリンダーと銃身こそスチール製であるが、フレームはアルミとガラスを混入したポリマーで出来ている。シリンダーは徹底的に贅肉がそぎ落とされており、ハンマーはS&WM49ボディーガードのようにフレーム内に内蔵されており外から操作することはできない。ダブルアクションオンリーである。しかしトリガーは摩擦低減カムという特殊な方法により軽く、最後まで一定の力で引き切ることができるようになっている。

 このLCRは、2009年に発表、2010年より販売されている。初期モデルは38口径のみであったが、同年6月には357マグナムモデルであるLCR357が発売、さらに2011年12月には22LR仕様であるLCR22、2013年には22WMRモデル、2014年には9mmパラベラム弾仕様、2015年には327フィデラルマグナム仕様と立て続けにバリエーション展開している。装弾数は38口径、357マグナム仕様、9mm弾が5発、22WMR、327フィデラルマグナムが6発、22LRが8発となっている。

 その他バリエーションとしてはハンマーが露出しているLCRxも発売されている。外観が今ひとつ評判が悪いのだが、私は、個人的にはこういうメカニカルで機能的なデザインは好きである。実用性の塊というのが銃の魅力である。コルトSAAにしてもS&WのDAリボルバーにしても美しさを追求してあの形になったのではなく、機能を追求した結果、あの美しいデザインになったのだ。機能美としてはルガーLCRのデザインは秀逸であると感じる。

 

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