01_blackhawk
(画像はwikipediaより転載)

 

スターム・ルガーブラックホーク

 

 

性能(銃身長4.62インチ、357マグナム現行モデル)

全長 267mm
重量 1,191g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、38スペシャル弾
装弾数 6発
完成 1955年
設計・開発 スターム・ルガー社

 

現代的なシングルアクションリボルバー

 1955年にシングルシックスで成功を収めたスターム・ルガー社は同年8月、357マグナム弾を使用するブラックホークを販売する。これはシングルシックスと同様のコルトSAAの外観を意識したものであった。ブラックホークの由来は創業者ビル・ルガーのお気に入りの車からとったそうだ。このブラックホーク、外観はSAAにクリソツ(「そっくり」の意)であるが、シングルシックス同様、ロストワックス製法を活用やコイルスプリングを積極的に活用して徹底的に低コストで仕上げられている。

 当時、コルト社はSAAを生産していなかったものの、この最新技術の使用については否定的であったようだ。というのは、ユーザーというのは1873年発売時のオリジナルのSAAを好み、内部を改良されたものは受け入れられないと判断していたようだ。しかしスターム・ルガー社は逆に外観はSAAを彷彿とさせる形状であっても内部構造や装備は最新のものが「ウケる」と判断した。

 このためコルトSAAでは固定式だったリアサイトもブラックホークでは上下左右調整可能なアジャスタブルリアサイトを使用、フロントサイトも現代的なしっかりしたものとした。トップフレームもクロームモリブデン鋼を原料にロストワックス製法で製造、フレームは鋳造アルミ製である。さらにコルト社はハンマー等にリーフスプリング(板バネ)を使用していたのに対して、ブラックホークは、コストの安いコイルスプリングを採用した。

 

44口径マグナムモデル登場

 1955年の生産量は1,750挺で価格は87.5ドル、現在の価値に直すと900ドル強である。因みに2023年のブラックホークの価格が849ドルでコルトSAAが1,799ドルである。2023年現在のコルト社のリボルバーはキングコブラで999ドルなので、SAAにはプレミアムが付いた結果であると思われるがブラックホークとの値段の差は倍以上である。

 さらに翌年の1956年には44口径マグナムモデルが発売される。新規に開発された44マグナム弾がS&WM29と共に発売されたのが1956年なので同じ年にさっそくスターム・ルガー社が同口径の銃をぶつけてきたということになる。どうもこれはレミントン社が44口径マグナム弾を開発しているという企業秘密がルガー社に漏れていた結果らしい。これはあくまでも「説」であるので何ともいえないが、同じ年に発売された44口径マグナム仕様のブラックホークはM29よりも安価であったために人気があった。

 しかし44口径マグナム仕様の耐久性に不安があったのか、1959年にはスチール製グリップフレーム、ノンフルーテッドシリンダー、幅広のスパーハンマー等を装備した強化型のスーパーブラックホークが発売されている。ノンフルーテッドシリンダーとは溝が無いタイプのシリンダーで溝の分、重量は増加するが、強度は高くなる。どちらのモデルも生産中止になることなく、現在でも販売されているが、ブラックホークの44口径マグナム仕様というのはカタログ落ちしてしまっている。

 

 

安全装置が強化

 1962年にはグリップフレームを大型化、サイトの形状も変更された改良モデルが発売、それ以前のモデルはファンの間では「フラットトップ」モデルと呼ばれている。これはリアサイトの形状から付いたネーミングである。これらのモデルは人気はあったものの、安全上に大きな欠陥があった。それはハンマーが直接カートリッジの雷管を叩く構造のためハンマーに強い衝撃がかかると暴発してしまうというものであった。例えば装填している最中に銃が落下した場合などに暴発が起こりやすい。

 このためそれまではルガー製リボルバーに限らず、リボルバーを携行する際にはハンマーが当たる部分の弾を1発抜いて5発で携行するのが普通であった。これに対してスターム・ルガー社は1973年よりトランスファー・バー(transfer Bar)というパーツを組み込んだモデルを発売、これにより6発を装填したままで携行しても暴発の危険はほぼなくなった。これはハンマーと撃針の間に隙間を作って置く構造で、撃発の直前にトランスファー・バーがその隙間を埋めてハンマーの力を撃針に伝えるというものであった。これ以降、現在にいたるまでこのシステムが取り入れられている。これに対してトリガーフィーリングが悪くなったという評判もあるが、安全が一番である。

 このトランスファー・バーが内蔵されたモデルはニューモデルブラックホークと呼ばれ、1973年以降、現在に至るまで販売されている。バリエーションは357マグナム、41マグナム、44マグナム、45コルト、44スペシャル、30カービンであるが、44マグナム、44スペシャルモデルは現在は販売されていない。価格は全モデル849ドルである(2023年現在)。

 

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