01_helldiver
(画像はwikipediaより転載)

 

SB2Cヘルダイバー

 

 

性能(SB2C-4)

全幅 15.16m
全長 11.18m
全高 4.01m
自重 4,784kg
最大速度 475km/h(高度5,100m)
上昇力 9.1m / 秒
上昇限度 8,900m
エンジン出力 1,900馬力(R-2600-20ツインサイクロンエンジン)
航続距離 1,875km
乗員 2名
武装 20mm機関砲2門、後席7.62mm機銃2挺
爆装 胴体内最大910kg
   翼下230kg爆弾2発または
   127mmロケット8発
初飛行 1940年12月18日
総生産数 7,140機
設計・開発 ドノヴァン・リーズ・バーリン / カーチス・ライト社

 

概要

 SBDドーントレスの後継機として開発された機体で、胴体内に1,000ポンド(約450kg)爆弾を搭載することができる。初期型はライトR-2600ツインサイクロンエンジンに三翅プロペラが装備されていた。試作機は1940年12月18日に初飛行を成功させるが、1941年2月に墜落事故を起こし、さらに同年末にも事故と複数回の事故を経験している。

 これはSB2Cの機体設計の問題で、SB2CはSBDドーントレスに比べ機体が大型化、重量も増加しているが、空母のエレベーターの寸法に合わせて胴体を短くしたためにバランスの悪い機体となってしまった。特に着艦に際しては、機首が長い機体であったため視界不良な上に「寸詰まり」の胴体である故に不安定で170km/h以下になると操縦性能が極端に悪化、失速しやすい上に補助翼の反応も悪かったために非常に扱いにくい機体であった。

 他にも尾輪とフックの故障も発生、その他電装及び油圧システムにも故障が多かったため、操縦員、整備員ともに敬遠された機体であった。このためSB2Cの運用を拒否、旧来のSBDドーントレスに戻した部隊もあった。しかし上層部には評判が良く総生産数は7,140機と多かった。海軍の他にも海兵隊、陸軍でも採用されている。

 

 

実戦での運用

 初陣は1943年11月11日で、空母バンカーヒルの部隊がラバウル軍港を攻撃したものだった。以降、マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦等、終戦まで活躍した。SBDドーントレスほど目立った活躍はしていないが、1944年11月13日には軽巡木曽を大破した他、戦艦武蔵、大和の撃沈にも貢献している。陸軍でもA-25Aとして制式採用、900機が購入されたが目立った活躍はしていない。

 これは本機の性能以外にも、当時、空対地ロケットの性能が向上し、F6FヘルキャットF4UコルセアP-47サンダーボルト等が爆撃機の任務を行えるようになっていたため急降下爆撃機という存在が不要になったという側面もある。このため本機は米軍最後の急降下爆撃機となった。それでも戦後の1947年まで米海軍で現役、さらに1950年まで米海軍予備役で運用と意外に長寿を保っている。

 因みに、本機の問題としてはもう一つ航続距離の短さという問題があった。これはレイテ沖海戦の際に出撃した51機のSB2Cの内、帰還したのは5機のみで46機は航続距離の不足により不時着したことにもに如実に現れている。

 

米軍以外での運用

 米軍以外では、オーストラリア空軍にも10機が配備されたが、性能試験用に1機が使用されたのみで、後にその1機も含めて全て米国に返却している。またイギリスにもカナダ製SB2CであるSBWが26機が納入されたが、実戦では使用されていない。その他、フランスが110機、ギリシャが48機、イタリアが42機運用した他、ポルトガル、イタリア、ポルトガル、タイの海軍航空隊で使用された。第二次世界大戦後では、インドシナ戦争、ギリシャ内戦でも使用されている。最も最後まで運用したのはイタリアで1959年まで使用している。

 

バリエーション

 バリエーションは主にSB2C-1から-5まで5種類あり、SB2C-1が初期型で12.7mm機関銃4挺(C型では20mm機関砲2門)、7.62mm後部機銃1門を装備しており978機製造された。SB2C-2はフロートを装備した水上機試作機であるが、SB2C-1を改造した1機が試作されたのみである。SB2C-3は1,900馬力R-2600-20エンジンと4翅プロペラを装備された機体で1,112機製造。SB2C-4は翼下に5インチロケット砲または1,000ポンド(454kg)爆弾ラックを装備した型で2,045機製造。SB2C-5は最終型でSB2C-4の燃料タンクを増量、風防の形状が変更されている。970機が製造された。総生産数は7,140機である。

 

まとめ

 SB2CヘルダイバーはSBDドーントレスの後継機として誕生した機体であった。最高速度ではドーントレスを上回ったものの航続距離は短くなり操縦性能も悪くなったことから現場での信頼はドーントレスが圧倒していた。このため前線の部隊ではヘルダイバーへの更新を拒否する部隊もあり、海兵隊でも多くの部隊がドーントレスを使用し続けた。

 

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