01_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1ガーランド小銃とは、1936年に米軍に制式採用された小銃で制式採用としては世界初のセミオート小銃であった。口径は7.62mmで装弾数は8発。最大の特徴はセミオート機能と共にローディングクリップを採用したことである。これにより装填の簡略化が可能になった反面、半装填が出来ないことやクリップの排出音等の問題もあったが、現在においても世界各国で使用され続けているタイムプルーフされた小銃である。

 

M1ガーランド小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,100mm
重量 4,370g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×63mm(30-06弾)
装弾数 8発
完成 1936年
設計・開発 ジョン・ガーランド / スプリングフィールド造兵廠

 

開発

02_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 1909年、米陸軍武器省は自動小銃の開発を志向、第一次世界大戦で自動火器の有用性が確認された。そして1918年6月にはスプリングフィールド造兵廠の技師ジョン・ガーランドがセミオート小銃のプロトタイプを開発したが性能は実用レベルには達せず、さらなる改良が行われた。1929年から1934年までの間、各種のトライアルを実施、1936年には米陸軍制式採用小銃となった。

 翌年より生産が開始されたものの予算不足、需要不足のため生産は進まなかったが、第二次世界大戦の勃発により生産が拡大、1941年12月に真珠湾攻撃により米国も第二次世界大戦に参加するに至り大量生産が開始された。総生産数は第二次世界大戦終戦までに約400万挺、朝鮮戦争時に約150万挺の合計550万挺が生産された。当時としては珍しいセミオート小銃で発射機構はガスオペレーション方式、閉鎖機構はロータリーボルト方式を採用している。装弾もローディングクリップという独特の方式を採用しており、8発を1つのローディングクリップに固定、クリップごと上部から薬室に挿入する。8発撃ち終わると最後の薬莢と共にクリップも自動的に排出、またクリップごと次弾を装填するという方式となっている。

 当時の小銃は工場生産時に部品の規格化が行われておらず、同じモデルでも部品の互換性が無い場合があり、生産効率の面でも工場の職人が微調整するということが一般に行われていた。これに対してM1小銃は世界の小銃で初めて部品の規格化を実施、大量生産が可能となったと共にメンテナンス性が向上している。

 欠点としては、8発を一度に装填しなければならないため1発ずつの装填が行えないこと、弾倉にカートリッジを装填するのみで薬室には装填しない「半装填」が行えないこと、最終弾発射後にクリップが自動的に排出される際に独特の金属音を発するため敵に最終弾を知らせてしまう等の問題がある。

 

バリエーション

03_M1C
(画像はwikipediaより転載)

 

 1944年には狙撃銃仕様のM1C狙撃銃が完成。M1小銃の構造上上部に光学照準器を設置できないため左側面に光学照準器を設置するという構造になっている。総生産数は7,971挺。さらにガーランドが設計した狙撃モデルM1Dがある。他にはフルオート化したM1小銃がのちにM14自動小銃として米軍に制式採用されている。M1の短銃身モデルとして知られるタンカー・ガーランドであるが、これは戦後に民間業者が製作したもので軍の制式採用モデルではない。

 

M1ガーランド小銃(トイガン)

 

概要

 1976年にミコアームズが実物ストックを装備した高級モデルガンを発売、1988年にはハドソン産業がモデルガンとして発売している。1992年には同じくハドソン産業が短銃身モデルタンカーを発売している。エアガンではマルシンがM1、M1タンカーを8mm仕様で発売、その後6mm仕様に変更して販売している他、電動ガンとして海外メーカー数社が発売している。

 

マルシン M1ガーランド小銃 ガスガン

性能

全長 1,103mm
重量 3,890g
装弾数 8発
初速 60m/s前後
定価 68,000円

 木製ストックに全金属製の機関部というリアルな外観を持っており重量も500gほど少ないものの実銃に近い重量となっている。機構はガスブローバックで、命中精度、パワー共にあまり評判は良くないが、本モデルは、M1ガーランド独特のクリップを自動的に排出するギミックが再現されていたりするなど「遊び」の要素が強い。明らかにサバイバルゲームや実射には向かないモデルであるが、ギミックや質感を楽しみたいユーザーには魅力的なモデルである。同社のモデルには新旧モデルがあるが新モデルの方が圧倒的に完成度が高いため新型モデルを購入することをお勧めする。

 

 

まとめ

 

 M1小銃は一般に開発者の名前をとってM1ガーランドとも呼ばれる。世界初のセミオート小銃として有名な本銃であるが、世界各国がセミオート小銃の制式採用を躊躇したのには技術的な問題以外にもセミオート化されることによる膨大な弾薬消費、それを生産するコストや輸送する車両等の問題が大きかったからである。巨大な経済力を持ち、十分なロジスティクスを持つ米国ならではの小銃であったといえる。

 

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