01_FNX45
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNX45とは、米国SOCOMのトライアルに参加するために米国のFNハースタル社が開発した45ACP弾を使用するダブルアクション、ダブルカラムマガジンのポリマーフレームオートである。マガジンキャッチ、セイフティは左右から操作できるアンビタイプでタクティカルモデルはサプレッサー、ドットサイトを装着することができる。トライアルが中止になってしまったため民間向けに販売されている。

 

FNX45(実銃)

 

 

性能

全長 200mm
重量 941g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 15+1発
設計・開発 FNハースタル社

 

開発

02_FNX45
(画像はwikipediaより転載)

 

 FN社を本社に持つ米国のFNハースタル社によって開発されたポリマーフレームのハンドガンである。FNXは2005年に行われたSOCOMのM9の後継拳銃トライアルに参加するために製作されたもので、参加要件に45ACP弾の使用が求められていたために45口径で設計されたダブルアクションオートである。発射機構はショートリコイル方式で最近の流行であるストライカー方式ではなく、伝統的なハンマーを持っており、トライアルの参加要件に従い、ピカテニー規格の20mmレイル、蓄光サイトを装備している。

 スライドはステンレス製、フレームはポリマー製で、グリップのバックストラップは2種類(現在では4種類)用意され、射手の手の大きさによって交換することが出来き、装弾数は15発と45ACP弾を使用するハンドガンとしては最大級である。マガジンキャッチは交換しなくても左右から操作できるアンビタイプで、トリガーはダブルアクションであるが、近接戦闘を前提としているためコック&ロックが可能なようにアンビタイプのサムセイフティが装備されており、セイフティを上げるとロックされ、下げるとデコッキングレバーとして機能するようになっている。

 結局、トライアルは中止されてしまうが、その後民間向けにFNX45として発売された。バリエーションとしては9mmパラベラム弾仕様のFNX9(装弾数17発)、40S&W弾仕様のFNX40(装弾数14発)があり、それぞれブラック、FDE(フラットダークアース)、ステンレスの地肌のスライドを装備したモデルがある。FNXタクティカルはバレル先端にねじ切りがあり、サプレッサー、リアサイトにマイクロドットサイトを装着することができる。

 

 

FNX45(トイガン)

 

概要

 2019年6月に東京マルイがガスブローバックモデルでタクティカルモデルをモデルアップしている。

 

東京マルイ FNX45 ガスブローバック

性能

全長 220mm
重量 830g
装弾数 29+1発

 ドットサイトを搭載することを前提に開発された製品であるためドットサイトを搭載した状態においても作動に問題はない。通常のリアサイトでも蓄光材が入っているので暗い状態でも正確な射撃が可能である。サプレッサーも装着可能であるが、ネジは16mmなので注意が必要である。リアリティの面でもショートリコイルが再現されており、刻印も実銃と同様に彫られている。バックストラップは実銃同様に4種類付属する。初速は70m/s前後に設定されており、トリガープルは若干重いが命中精度も非常に高い。

 

まとめ

 

 ポリマーフレームオートは当初は9mmが主流であったが、最近では45口径仕様のものが多くなってきた。45口径で装弾数14発というのは驚異的であるが、これもポリマーフレームが開発されたことによって可能になったものであろう。ハンドガンの進化は止まらない。

 

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