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銃 -gun-

01_P7
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&K P7とは、1976年にH&K社が発表した9mmオートマチックハンドガンである。あまりにも独特の形状で有名な銃である。ガス遅延ブローバック、スクイズコッカーを採用、携行性と安全性を両立させた。バレルが固定されているため命中精度は高いが、構造上拡張性がほとんどなくバリエーション展開、マイナーチェンジ等が行われることはほとんどなかった。

 

H&K P7(実銃)

 

 

性能

全長 171mm
重量 780g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 8+1発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_P7
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&K社が開発した自動拳銃で、1976年に西ドイツ警察にP7として制式採用された。外観を見ても分かるようにかなり独特な構造を持ったハンドガンである。プレス加工を多用したストライカー方式のオートマチックハンドガンで初期のモデルはシングルカラムマガジンを採用している。最大の特徴はガス遅延式ブローバックとグリップ前部にあるスクイズコッカーである。

 

ガス遅延ブローバック

 オートマチックハンドガンは小型のものであれば反動を利用したストレートブローバックで作動させることが出来るが、9mmパラベラム弾等の高圧カートリッジになると何かしらの方法でブローバックを遅延させる必要がある。何故かというと、カートリッジ内の火薬が発火した際、弾丸が発射されるが、同じ圧力が銃自体にもかかる。小型のカートリッジの場合は、この力を使ってスライドを後退させ次弾を装填するのであるが、あまりにも高圧になるとスライドの質量では抑えきれず弾丸が銃口から出る前に薬莢が排出されてしまうことがある。

 要するにカートリッジが破裂してしまうのだが、それを防ぐためにはスライドの後退を一瞬だけ遅らせて、弾丸が発射されてからスライドを後退させる装置が必要となる。それがストレートブローバックに対してディレートブローバック(遅延ブローバック)と呼ばれる方法で、M1911のショートリコイルを筆頭に様々は方法が開発された。因みに9mmパラベラム弾を使用しても短機関銃等の大型の銃器であればボルトやスライドの質量が大きいのでストレートブローバックでも弾丸を発射することができる。

 P7で採用されたガス遅延ブローバックとは、弾丸が発射された際、ガスを一瞬だけ別室に逃がし、そのガスが薬室に戻る勢いでスライドを動かすという構造で、その起源は第二次世界大戦末期にドイツで開発された国民突撃銃であると言われている。この国民突撃銃とは、戦争末期になりとうとう正規軍だけでは足りず、一般国民をも武装させて「にわか軍隊」を編成した際に使用する「にわか兵器」のことである。米ドル換算で1挺5ドル以下という笑ってしまうような安価なコストで製造可能な銃であった。そうは言っても竹槍よりはマシである。

 ガス遅延ブローバック方式は、ショートリコイル等と比べると装置自体が小型であり、ハンドガンに利用した場合、銃身軸線を低くすることが可能である。射撃競技でいう「ハイグリップ」状態になる訳でより身体感覚に近い状態で射撃をすることができる。初期のモデルではガス遅延装置が引き金の前方上部にあったため射手の指が火傷をするという事故が起こったが、プラスチックの保護パーツを付けることで解決している。

 

スクイズコッカー

 スクイズコッカーは、P7の最大の特徴でこの機構を採用したハンドガンは後にも先にもP7のみである。これはグリップ前部に設置された大型のレバーで撃針を発射位置まで後退させる機能とホールドオープンしたスライドをリリースする機能を持つ。薬室にカートリッジが装填された状態でスクイズコッカーを強く握ると撃針が発射位置に移動(ハンマーがコックされた状態)、そのまま引き金を引くと弾丸を発射することが出来る。薬室にカートリッジを装填した状態で携行しても安全性が高い上にダブルアクションオートと異なりシングルアクション並みのトリガープルで引き金を引くことが可能という夢のハンドガンなのである。

 さらにP7は幅が薄く携行性が高く、構造上バレルが固定されているため命中精度は非常に高いという特徴もあるが、同時にスクイズコッカーを採用したためにグリップの前後幅が広くなってしまい手の小さな射手には扱い辛いという大きな問題がある。2007年に生産終了。

 

バリエーション

03_P7M13
(画像はwikipediaより転載)

 

 オリジナルはP7M8と呼ばれるモデルで装弾数8発、上述の火傷を防ぐためにトリガー上方に耐熱ポリマーパーツが設置されている。P7M13はただでさえグリップが太いのが問題のP7をダブルカラムマガジン化したモデル。装弾数こそは13発とグレードアップしたもののグリップの握りにくさもよりグレードアップしている。P7M10は1991年に発売されたモデルで、当時流行の40S&W弾を使用できるようにしたモデルであるが、スライドが大型化し重量は1.1kgを超えてしまうという全くコンセプト不明の銃となってしまった(装弾数10発)。

 

H&K P7(トイガン)

 

概要

 1985年にマルゼンがカート式P7M13を発売している。1992年にはMGCがガスブローバック式のP7M13を発売、さらにカスタムモデルとしてシューマッハカスタムを発売した。1994年には東京マルイがエアーコッキング式でP7M13を発売している。これが現在入手できる唯一のモデルであろう。因みに執筆者はMGCのP7M13を所有しているが、これはただの自慢である。

 

東京マルイ P7M13 エアーコッキングガン

性能

全長 173mm
重量 322g
装弾数 22発

 18歳以上モデルは初速60m/s前後。チャンバーはスライドと一体のためここはリアリティに欠けるものの、フルサイズマガジン、アンビマガジンキャッチ、スライド側面に薄くヘアラインを再現している等リアル。白眉はストライカー方式の撃針を再現していることであろう。実銃P7はスライドを引くとスライド後部に撃針が突出するが、東京マルイもエアコキでありながらこれを再現している。安全装置は右後方スライド下部のボタンとスクイズコッカーでスクイズコッカーを握ると安全装置が解除され引き金が引ける。BB弾の直進性、命中精度は非常に高いがM13モデルのためグリップが握りづらいのが難点。10歳以上モデルと18歳以上モデルのHGがあるので間違えないようにしたい。

 

まとめ

 

 P7は独特の機構を内蔵した挑戦的な銃で、装弾数の少なさとグリップの太さを除けば、ほとんど欠点の無い銃と言って良い銃であった。操作方法も独特であるため慣れが必要であるが、ユーザーは一回この銃に慣れてしまうと高い命中精度と携行性の高さから手放せなくなってしまう人も多い。しかし本銃が廃れてしまった最大の原因は、拡張性がほとんどなかったということに尽きるだろう。独特の構造ゆえにカートリッジの大型化や多弾数化に対応できず次第に第一線から消えていってしまったが、その外観と性能はファンを魅了して止まない。

 

 

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01_USP
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&K USPピストルとは、毎回面白ギミックを搭載したハンドガンを開発していたH&K社が初めて開発した普通のハンドガンである。ポリマーフレームを採用したオーソドックスなスライドストップ、サムセイフティを搭載した結果、ほとんど欠点のない究極のハンドガンとなってしまった。使用弾薬は9mmパラベラム弾、40S&W弾、45ACP弾とコンパクトのみ357SIG弾モデルがある。

 

H&K USPピストル(実銃)

 

 

性能(USP9)

全長 195mm
重量 770g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 15+1発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_USPコンパクト
(画像はwikipediaより転載)

 

 これまでローラーロッキング式拳銃P9、スクイズコッカーを採用したP7、世界初のポリマーフレーム採用のVP70等、奇抜なアイデアで勝負してきたH&K社が初めて製作した普通のオートマチックハンドガンがUSPピストルである。USPは、米区の法執行機関からの受注を目的に製作されたハンドガンで、1989年9月から開発が始まり、1993年1月に完成した。

 普通とは言ってもどこかにオリジナリティを注入したいH&Kの技術者は、1990年に完成したばかりの40S&W弾の使用を前提として開発、この40S&W弾とは9mmパラベラム弾の貫通力と45ACP弾の破壊力の「いいとこどり」を狙った結果、357マグナム並みの威力になってしまった10mm弾を若干パワーダウンさせたカートリッジである。これは市場では結構ヒットし、現在でも定番のカートリッジとなている。USPはスライドとマガジンを交換することによって、この40S&W弾と9mmパラベラム弾のどちらも使用できるようにしている。他にもヨーロピアンオートとしては珍しくUSP45と呼ばれるアメリカ人が大好きな45ACP弾を発射出来るモデルも発売している。

 それまでのH&K社のハンドガンのようなお茶目さは無いものの、フレームはポリマー製でダブルアクション、シングルアクションでの射撃が可能であり、一般的なスライドストップにデコッキング機能が搭載された上にコック&ロックが可能なサムセイフティを持っている。コック&ロックとは、コンバットシューティングでいう「コンディション1」の状態で、薬室にカートリッジが装填された状態で尚且つハンマーが起きており、安全装置が掛かっている状態である。プロはこの状態で保持することが多いので結構便利な機能である。

 さらにグリップは人間工学を生かした形状になっており、大型のグリップの割には意外なほど持ちやすい。他にもポリマー製マガジンや銃身下部の20mmレイル、手袋をした状態でも射撃出来るように大型化したトリガーガード等、便利機能が満載である。この結果、USPピストルはお茶目さは全く無いが、同時に欠点も全くないという完全無欠なハンドガンとなってしまい、市場でも大好評、改良型が米国特殊作戦群に制式採用されるに至り、現在でもH&K社の基幹モデルとして好評発売中である。

 

バリエーション

02_USPエリート
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしてはタクティカルモデルがある。これはサプレッサーが使用可能なように銃身前部にネジ切り込みが入った他、調整可能なリアサイトやトリガー等、各部のパーツがより高性能になったモデルである。サプレッサーが使用できるということはつまり法執行機関向けのモデルである。他にはスライド、銃身とグリップを小型化したコンパクトモデルがある。小型化されたが装弾数は45ACP弾で8発、9mmパラベラム弾で13発という多弾数を実現している。これは24時間で何度も危機に見舞われることで有名な『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウワーが劇中で愛用している。このコンパクトにもオリジナル同様にタクティカルモデルが存在する。

 USP人気に気を良くしたH&K社は、1998年にUSPの競技用カスタムであるエキスパートモデルを発売。サプレッサー以外のタクティカルモデルの装備が全て搭載された上、銃身が5.19インチに延長、スライドのデザインが新しくなっている他、装弾数も若干増加している。同じく競技用でさらに銃身を6.2インチに延長したエリート、銃身下部にウエイトを装備したUSPマッチがある。

 

H&K USPピストル(トイガン)

 

概要

 トイガンは、タナカワークスがモデルガン、ガスガンでUSP9ピストルモデルアップしており、ガスガンではKSCがUSP45ピストル、同タクティカル、コンパクト、P10、USPマッチを発売している他、東京マルイがUSP9ピストル、同コンパクトを発売している。こちらはどちらもABS製である。東京マルイは他にもエアーコッキング式で18歳以上モデル、10歳以上モデルを発売している。

 

タナカワークス USPピストル モデルガン

性能

全長 198mm
重量 640g
装弾数 15+1発

 唯一のモデルガンである。外観はタナカワークス製なので問題はない。新旧モデルがあるので購入する際は注意が必要。旧モデルはHW製で新モデルはHP製でカートリッジがEVO2となっている。現在のモデルガンは非常に作動が良いが火薬を使うためガスブローバックのように100%の作動はしない。モデルガン初心者は注意したいところである。

 

KSC USPピストル ガスブローバック

性能

全長 201mm
重量 825g
装弾数 25+1発

 KSC はUSP45を再現している。外観の再現度は非常に高く、ダミーではあるがファイアリングピン(実銃とは形状が異なる)、実銃同様のグリップ内安全装置も再現しているだけでなく、内部構造も極力再現しようと試みている。初速は70〜80m/sと若干高め、命中精度は非常に高い。こちらも新旧モデルがあり、旧モデルにはシステム7が搭載されていないので注意が必要である。

 

東京マルイ USPピストル ガスブローバック

性能

全長 195mm
重量 720g
装弾数 25+1発

 グリップ内のキーロックが再現されていない等、外観の完成度はKSCに一歩譲るものの作動の良さではKSC以上である。重量も実銃の770gに近く、スライドのノッチ対策もされているのでガンガン撃ってもスライドが削れることはない。初速はKSCよりも若干低いが命中精度は非常に高い。

 

まとめ

 

 H&K社が初めて挑戦したポリマーフレームも初登場からすでに50年以上が経過、大きな事故もほとんど起こっておらず、すでにタイムプルーフされたといえる。このフレームを使用したUSPピストルは現在あるオートマチックハンドガンではトップクラスの性能を誇る1990年代の最高傑作ハンドガンの一つといっていいだろう。

 

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01_M27
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM27/28とは、1935年に357マグナム弾と共に発表されたS&W社のNフレームリボルバーである。新しく開発された357マグナム弾を発射するために大型のNフレームを採用、当初は受注生産の高級モデルであった。発売してみるとS&W社が想定していた以上に人気があり、第二次世界大戦中は製造が中止されたものの現在に至るまで販売されているロングセラー商品である。

 

S&WM27/28(実銃)

 

 

性能

全長 190mm
重量 1,070g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、その他38口径弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W

 

開発

02_M27
(画像はwikipediaより転載)

 

 M27は、当時世界最強のハンドガンカートリッジである357マグナムと同時に発表された357マグナム弾を発射できるリボルバーである。357マグナムとは38スペシャル弾のカートリッジを延長、そこに火薬を詰め込んだ38スペシャル弾の強化型といえるカートリッジでアメリカの銃器ライターフィリップ・シャープスがS&Wにアイデアを持ち込み、興味を示したS&Wがウインチェスター社に開発を依頼、1934年に完成した。

 カートリッジが開発されても撃てる銃が無ければ意味がない。S&Wはハンドエジェクターで完成されたお馴染みのリボルバーメカニズムで357マグナム弾の衝撃に耐えられる大型のNフレームを開発、1935年に357マグナム弾を発射することが出来るレジスターモデルを発売した。これがのちのM27である。「レジスターマグナム」とは所有者登録証(レジストレーション)に由来する名称で、レジ係が使う銃という意味ではない。因みに「マグナム」という名称はキャッチコピーのようなもので酒の増量ボトルを意味するマグナムに由来している。ただのネーミングなのでカートリッジ自体が特殊な形状をしていたり特別な機能があったりする訳ではない。

 このマグナム弾を発射するというのにS&Wは相当プレッシャーを感じたのか、レジスターマグナムはやたらと頑丈なNフレームを採用したのだが、これは完全なオーバークオリティであることはのちに開発される世界最強の44マグナムのプラットホームとしても使用されたことから分かる。これらからも分かるようにS&Wは「世界最強のカートリッジ」が非常に好きで1934年に当時世界最強の357マグナム、1955年に当時世界最強の44マグナム、2003年に当時世界最強の500マグナムを開発しているが500マグナムはさすがに行き過ぎであったようでほとんどのユーザーはインテリアとして使用しているようだ。

 それはともかく、レジスターマグナムは完全受注生産の登録証付きオーダーメイドモデルとして発売された。当時の価格で60ドル(現在の1134ドル位)、他のモデルが45ドル(現在の850ドル位)前後であったことを考えるとかなり高価な銃であった。世界最強のカートリッジが好きなのは今も昔も変わらない。発売はしたもののあまり期待していなかったS&W社は月産120挺程度を予定していたのだが、届いた注文は数千挺、レジスターマグナムは一躍人気商品となりS&W社はうれしい悲鳴を上げた。

 

M28ハイウェイパトロールマン

02_M28
(画像はwikipediaより転載)

 

 1939年には第二次世界大戦の勃発によって生産は一旦中止されるが、1948年には各部を改良したニューモデルを発売、1957年にはさらに改良が加えられM27として発売された。人気のあるM27であったが、警察官の中では特に人気は高く、装備したいののの高級品であるために中々手が出せないモデルであった。そこでテキサスハイウェイパトロールがS&W社に対して極限まで品質を落とした貧乏人用M27の開発を強く要求。その結果、1954年には、表面の美しいブルー処理は艶消しのブラッシュ仕上げ、銃身からフレーム上部に彫られていた乱反射防止チェッカリングは廃止、サイトやハンマー、トリガーは標準サイズのみとした貧乏人仕様のM27が発売、1957年にM28ハイウェイパトロールマンと命名された。

 

バリエーション

03_M327
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃身の長さ以外にはバリエーションがほとんど存在しないM27/28であったが、1989年にはステンレス製のM627が発売、1996年にはまさかの装弾数8発のM627がS&Wパフォーマンスセンターから発売された。これはノンフルートシリンダー(シリンダーに溝がない)で、2.625インチ、4インチ、5インチ、6インチモデルがある。2003〜2004年にかけてスカンジウム合金とチタン合金で造られたM327が少量生産、これが市場で割とウケたため、2006年には競技用のTRR8と軍警察向けM&P R8が発売された。M&Pモデルはバレル下部に、TRR8はバレル下部とフレーム上部に20mmレイルが装備されている非常にメカニカルな外観となっている。2008年にはアンダーラグ(銃身下部についている錘)仕様のPD、NGが発売されている。

 

S&WM27/28(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1972年にMGCがハイウェイパトロールマン41を発売、これは日本初のプラ製リボルバーであった。1976年にはCMCがM27を発売、1975年にはコクサイがMGCコピーの疑いが濃厚なハイパトを発売している。1981年にはコクサイがハイパトをリニューアル、1984年にはクラウンが組み立てキットを発売しており、近年ではタナカワークスが非常に完成度の高いペガサスシステム仕様のM327を発売している。

 

タナカワークス M327 ガスガン

性能(M327 4インチモデル)

全長 263mm
重量 900g
装弾数 16発

 タイムプルーフされたペガサスシステムを採用しているので作動は安定している。初速は60m/s前後と若干低めである。命中精度はリボルバーとしては良い方であるが、リボルバーは構造上、高い命中精度を出すのが難しい。ガスガンのリボルバーは「ロマン」を買うのだ。

 

まとめ

 

 M27とM28の違いが分かりにくいが、M27がオリジナルの高級モデル、廉価版がM28と考えると分かりやすい。357マグナムを使用できる銃は38スペシャル弾も撃つことができるため使い勝手が良いという特徴がある。因みに38口径のマグナムがなぜ「357」なのかというと38口径を正確に測定すると0.357インチであることに由来する。38口径は本来は35口径、または36口径と表記するべきなのだが38口径となってしまったためこのような混乱する名称になってしまうのである。

 

 

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01_オフィサーズACP
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトオフィサーズACPとは、1985年にコルト社が発売したM1911の3.5インチ銃身バージョンである。銃身はコーンバレル、グリップも短縮され装弾数は6発となった。小型化により携行性は高まったが、45口径の反動は強く、扱いはより難しくなった。1996年にはさらに攻めた3インチモデルディフェンダーが発売されている。

 

コルトオフィサーズACP(実銃)

 

 

性能

全長 190mm
重量 960g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 6+1発
設計・開発 コルト社

 

開発

02_M15
(画像はwikipediaより転載)

 

 米陸軍の制式拳銃M1911A1は45口径の破壊力と信頼性の高さから「ポケット砲兵」と呼ばれ米陸軍のサイドアームとして使用され続けていた。しかし重量が1kgを超える大型拳銃は、最前線に出ることが少ない将校が携行するにはあまりにも重すぎた。そこで、1972年(1975年とも)に米陸軍ロックアイランド工廠がアメリカ陸空軍将校専用に開発したのが、M15ジェネラルオフィサーズモデルである。これはM1911の銃身を1.5cm短くしたもので重量は70g軽くなっている。

 重量はほとんど変わらないような気もするが、少なくとも取り回しは非常に良くなったため1981年(1984年とも)まで1,004挺が生産された。因みに1950年にはコルト社がコマンダーモデルを発売しており、外観は酷似しているが、内部構造が多少異なっている。

 

デトニクス45コンバットマスター

03_デトニクスコンバットマスター
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1911小型化のニーズは衰えず、1970年代後半には米国のデトニクス社によってさらなる小型化が行われた。これが割と有名なデトニクス45コンバットマスターで3.5インチ銃身とオリジナルの5インチ銃身よりも1.5インチ(3.81cm)短くなった。

 このコンバットマスターの斬新なところは銃身を短縮しただけでなく、銃身もコーンバレル、グリップも短縮するという思い切ったデザインになった。これによって装弾数は6発となってしまったものの、全長は178mm、重量822gと携行性に優れたモデルとなり結構ヒットした。遥か昔の昭和時代末期にテレ東で放送していた『特捜刑事マイアミバイス』というオシャレでソックスを履かない警察官、ドン・ジョンソン演じるソニークロケットがサイドアームとして足首のホルスターに隠し持っていた。

 230グレインの45ACP弾(15g)をフルロードすると912gとなり足首には相当な負担となるが、外見上はオシャレなダボダボのパンツを履いているので分からない。スタイリッシュなステンレス製デトニクスとメインアームのステンレス製ブレンテンにオシャレな映像とオシャレな音楽とあくまでオシャレな刑事ドラマで全米で大ヒットした。因みに日本でも『特捜刑事マイアミバイス』を非常にリスペクトした時任三郎主演『あきれた刑事』が放映されたが、こちらは全く注目されることなく半年で打ち切りになっている。

 

オフィサーズACP開発

04_オフィサーズACP
(画像はwikipediaより転載)

 

 そんなこんなでデトニクスコンバットマスターは大ヒットした。ここにニーズがあったことにやっと気が付いたコルト社は1985年から銃身を3.5インチコーンバレル、グリップを短くして装弾数6発というデトニクスコンバットマスターのデザインを非常にリスペクトしたオフィサーズACPを発表した。コンバットマスターとの違いはリアサイト部分がえぐられていないことである。

 この1985年といえばコルト社が米軍の次期制式拳銃トライアルでベレッタ社に敗北、内部ではコルト社従業員による以降5年に及ぶストライキが始まるというコルト社にとって踏んだり蹴ったりの年であった。この労働者のストライキの真っただ中の1986年、オフィサーズACPのアルミフレームバージョンが発売された。きっと機嫌の悪い労働者が渋々作った製品なのであろう。ストライキが終わった1991年には非常に紛らわしい名称で有名なM1991シリーズが生産されるが、その中にもACPサイズのモデルがちゃっかり入っていた。

 

コルト社その後。。。

 1992年、コルト社は破産、皆様の援助により復活したコルト社は1996年、銃身を3インチとさらに0.5インチ短くしたコルトディフェンダーを発表して銃身の短さの記録を更新している。この短銃身の45口径は重量が軽くなるため銃の制御が非常に難しく、銃身が短くなる分、初速も遅くなる。つまりは通常の5インチモデルに比べて威力が弱くなるが、そうは言っても45口径。一撃必殺であることは間違いない。

 

コルトオフィサーズACP(トイガン)

 

概要

 トイガンではモデルガンが旧MGC、タイトーから販売されていた。ガスガンはWAとMGCから発売されていた。MGCのオフィサーズであるが、内部はWAのものである。当時、WAのマガジンはガス漏れが酷くMGCの持つガス漏れしないマガジンの技術と交換だったという話である。その後、WAからもオフィサーズACP、コルトディフェンダーが発売されている。これは今ではタイムプルーフされたS.C.W.ハイスペック・ver3であるので作動、性能ともに現在最も完成度の高いトイガンであるといえる。

 

まとめ

 

 コルトオフィサーズACPは、トイガンではデトニクスコンバットマスターのインパクトには劣るためあまりラインナップされないが、WAが不定期に生産しているので発売された時にはすかさずゲットすると良い。「じゃじゃ馬」とはこの銃のために作られた名称でないかと思うくらい、扱いは難しい。強烈なストッピングパワーを持つ45口径の反動は半端ではない。しかしこれもFP45リバレーターに比べれば大したことはないのだが。

 

 

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01_ワルサーPP
(画像はwikipediaより転載)

 

 中型オートを知っているだろうか?中型オートとはガバメントやベレッタM92F等より二回りほど小さいオートマチック拳銃のことをいう。最近では小型オートに分類する人もいるようだが、明確な定義はない。私はデリンジャーとか25口径のオートを小型拳銃と呼んでいるので大型拳銃と小型の間の大きさの拳銃を中型オートと呼んでいる。

 

中型オートとは。。。

 

 有名なものにワルサーPPK、ベレッタM1934、ベレッタM84等があるが、基本的に口径が9丱轡隋璽板度。程度とは漠然としているが決まりがないので明確に言えない。9×18マカロフ弾を使用するマカロフPM等も中型オートに入れてよいだろう。この中型オート、威力は大型拳銃に当然劣り、コンシールド性(秘匿性)は小型オートに劣るという非常に中途半端な存在と言えるかもしれない。

 しかしコンシールド性に優れ、そこそこの威力を持つ中型オートは、ショルダーホルスターやインサイドホルスター等で携行すれば外からは全く分からない。警視庁のSPもSIGP230JPという中型オートを使用している。ただ、このSIGP230は中型オートにしてはちょっと大きいような気がする。スタイルはいいのだけれども。。。

 

ベレッタM1934

02_ベレッタM1934
(画像はwikipediaより転載)

 

 ベレッタM1934は大戦以前の拳銃であり、最早アンティークに属する銃ともいえる。イタリアのベレッタ社が開発した中型オートの代表格である。低威力の380ACPを発射するため複雑なブローバック機構は採用せずにストレートブローバックとしている。これはほとんどの中型オートに採用されている機構で反動を緩衝するシステムが何もないので反動は直に来る。M1934は完成後にイタリア軍に制式採用されている。380ACPではるが当時としては十分な性能であった。デザインは独特のベレッタ社のデザインでスライド上部が大きく開いている。このM1934を戦後に改良して大型化したのがM1951でこれを基にダブルカラムマガジン、ダブルアクションにした上にたくさんの改良をしたのがベレッタM92Fとなっていく。

 

 

ワルサーPP/PPK

03_ワルサーPP
(画像はwikipediaより転載)

 

 ワルサー社が1929年に開発したダブルアクションオート。現在では何の変哲もない中型オートに見えるが、このPPの発明は革命的であった。そもそもこの時代にこれほど完成されたダブルアクションオートは存在しなかったのだ。さらにインジケーターやデコッキング機能という現在のダブルアクションオートが持っている機能は全て内蔵されている。古くても新しいオートなのだ。これを小型化したのがワルサーPPK、中型拳銃の中では一番携行性に優れていると思う。シングルカラムマガジンなので装弾数は少ない。

 

 

ベレッタM80シリーズ

04_ベレッタM84F
(画像はwikipediaより転載)

 

 ベレッタ社が戦後に開発した小型拳銃である。様々たタイプがあるが日本で一番有名なのはダブルカラムマガジンを採用したベレッタM84であろう。装弾数は13発と多いが扱いにくい銃のようで以外と評判が悪いと聞いている。グリップは多少太くなってしまっているが中型オートであるため太さは全く感じない。ベレッタ社独特の癖のあるデザインが多少薄まっているいい感じのデザインで美しい。

 

 

SIGP230

05_SIGP230
(画像はwikipediaより転載)

 

 有名なSIG社が1970年代に開発した中型オートである。ドイツのマウザーHScの影響を非常に受けている銃である。これはサムセイフティを取り付けたモデルが警視庁でも採用されている。ワルサーPPKより若干大型になるが、使用弾、装弾数はあまり変わらない。ワルサーPPKの元のモデルワルサーPPと同列の製品だ。PPKより大型のため多少は撃ちやすいだろう。最近の銃なのでデザインはかっこいい。

 

 

マウザーHSc

06_モーゼルHSc
(画像はwikipediaより転載)

 

 これはマウザー社がワルサーPPに触発されて開発した中型ダブルアクションオートである。ホルスターからの出し入れに便利なように三角形のトリガーガードを採用したり、ハンマーをスライドで覆い服などに引っかかりにくくしている上に生産性を考慮して直線でのデザインを行う等、モーゼル社独自の工夫もされている。人気があったため生産は1977年まで行われた。

 

 

マカロフPM

07_マカロフPM
(画像はwikipediaより転載)

 

 マカロフはロシア製の拳銃でデザインはワルサーPPの流れを組んでいる銃だが、デザインはロシア流だ。1951年にソビエト軍に制式採用された銃である。それまでの制式拳銃であるトカレフTT33に比べるとカートリッジの威力が弱くなっているが、これは第二次世界大戦の経験によってもう拳銃に威力は必要ないとソビエト軍部が判断したためである。実際は戦場でも威力のある拳銃は必要であり、その後に強装弾に対応したモデルも開発されている。トカレフTT33同様に無骨で無駄がないデザインである。ネジはグリップを留めるためのネジ1本のみである。基本的にはPPのコピーであるが、スライドストップを採用する等独自の工夫もされている。

 

 

まとめ(まとまってないけど(汗))

 

 全く個人的な話になるが、私は中型オートにパックマイヤーのラバーグリップを装着したのが大好きなのだ。ワルサーPPKとベレッタM84は激似合う。時々フラッシュバックのように脳裏に浮かぶ。まあ、脳裏に浮かぶ時は大体仕事中で気乗りしない仕事をしているときだ。

 小型リボルバーのどっちがいいだろうかというのも結構考えていたりする。中型オートは小型リボルバーに比べて大型であるが、装弾数も多く連射もできる。マガジンの交換が簡単にできるのでファイアーパワーはリボルバーにはかなわない。しかしリボルバーは小型であり、チーフスペシャル等は38口径という小型ではあり得ないような強力な弾丸を発射することができる。どっちがいいのかなぁ〜等と考えつつ仕事を渋々やるのであった。

 

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wz63
(画像はwikipediaより転載)

 その昔、『N45°』という短編集の中に『パオさんとの復讐 (コスモノベルス)』という小峰隆生監督の作品があった。小峰隆生氏は知る人ぞ知る有名なガンマニアで、ただのガンマニアではなく、アメリカでテッド新井氏に師事して実銃の射撃のトレーニングもしている人物である。実際、腕もかなりのものらしい。もちろん銃に対する造詣も深く『拳銃王』という本も出版している。最近は編集者をされているようで佐藤優著『人たらしの流儀』において佐藤氏が「異能の編集者」として高く評価している。この小峰氏が監督した映画『パオさんとの復讐 (コスモノベルス)』で主人公達が使用しているのがこのPM63(Wz63)なのである。

 

WZ63(実銃)

性能

全長 333mm
重量 1,600g
口径 9mm
使用弾薬 9×18mmマカロフ弾
装弾数 15,25発
設計・開発 ピオトル・ウィルニエフチク / FBラドム社

 

開発

 PM63(Wz63)は1950年代後半に設計開始、1963年に完成したポーランド製のサブマシンガンである。1965年にはポーランド軍と警察に制式採用された他、少数がアラブや旧東側諸国に輸出され、中国でもライセンス生産されていた。1977年生産終了。

 機構は一般的なオープンボルトであるが、通常のサブマシンガンのようにボルトが本体内に内蔵されておらず、スライドとして露出しているため、一見オートマチックハンドガンのような形状をしており、発射するとオートマチックハンドガンのようにスライドが前後して給排莢を行うという非常にマニア好みの銃である。スライドの先端は下部のみ前方に突き出しており、これにより硬い物体に押し当てることで装填を行うことができるというよく分からないユニークな機能を持っている。

 マガジンはUZIのようにグリップ内に配置されており、射撃時には、スライドを後方に引き、本体側面に収納されたストックを後方に引き出して前方下部に収納されているフォアグリップを前方に倒して使用する。因みにこのフォアグリップは若干作りが悪くガタつくという評判である。スライド上にはフロントサイト、75m、150m切替式のリアサイトが設置されているが、共にスライド上にあるため射撃するとサイトが前後に高速で動いてしまいサイティングが出来なくなるという問題があるが、何よりもストックの長さが短いためストックで固定して射撃するとスライド後端が顔面を連打する可能性があるということが最大の問題である。

 それでも銃自体は全長30cm強、重量1,6kgと大型拳銃並みでフルオート射撃が可能というのは魅力的である。セミ・フル切り替えることが出来るがトリガーを短く引くとセミ、長く引くとフルオートとなる。使用するカートリッジが低威力の9×18mmマカロフ弾であるためストックを使用しなくてもフルオート射撃が出来るようである。

 

WZ63(トイガン)

 1993年8月にタナカから発売されている。外観の完成度は非常に高く、スライド、ストックは金属製である。ガスブローバックであるが、ガスブロ草創期のものであるためアフターシュート方式で狙点よりも下に着弾する。これが唯一のモデルアップであるが、むしろモデルアップしたタナカが凄いといえる。

 

まとめ

 

 一見、非常に複雑な機構をしているように見えるが、実際はオープンボルト式サブマシンガンなのでびっくりするほど少数のパーツ構成で成り立っている。サブマシンガンとマシンピストルの中間位の銃なので独特の存在感を出している故に上記『パオさんとの復讐』に選ばれたのだろう。

 

 

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01_UZI
(画像はwikipediaより転載)

 

 UZI(ウージー)とは、1951年にイスラエル軍ウジエル・ガル技術少佐によって開発されたサブマシンガンである。構造はシンプルで信頼性が高かったため、イスラエル軍始め世界各国の軍隊や警察で採用された傑作サブマシンガンである。反面、重量が3,8kgと重く、オープンボルト式であったために連射時の命中精度に難があった。

 

UZI(ウージー)(実銃)

 

 

性能

全長 470mm
重量 3,800g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 20,25,32,40,50発
設計・開発 ウジエル・ガル / IMI社

 

背景から開発まで

 1950年代のイスラエルはキブツ防衛用に簡単な訓練で使用できる軽火器の必要性が高まっていたが、当時のイスラエルは工業基盤が貧弱であった。このため高い技術を必要としない簡単な構造の短機関銃を開発することとなった。

 

開発

02_UZI
(画像はwikipediaより転載)

 

 1951年にイスラエル軍ウジエル・ガル技術少佐の手によって開発された。設計の際にはVz23、ZK476等が参考にされたとされている。これらはどちらもチェコスロバキア製サブマシンガンで本来は輸入するはずであったが、チェコスロバキアが社会主義化してしまったためこれらを参考にして国産することになった。

 構造はオープンボルト式ブローバックでボルトを引くと排莢口からグリップ内に配置された弾倉に装填されたカートリッジが見える。引き金を引くとボルトが前進、カートリッジを薬室に装填して発火させる。その発火させた反動で再びボルトが後退するという構造である。ボルトは銃のコントロールを容易にするため、前進時にグリップ前方に重心がかかるように銃身に覆うような構造になっている。本銃は、シンプルな構造に加えてプレス加工の多用により生産性は高く、砂や埃が入り込んでも故障は少なく信頼性も高い。欠点としてはオープンボルト式であるためフルオート時の命中精度が悪いという点が指摘されている。

 ストックはグッドデザイン賞を受賞してもおかしくない程優れた構造となっており、折り畳まれているストックの後端上部を上からぶっ叩くとロックが解除、中途半端に展開した状態となる。この状態でバットプレート(肩に当てる部分)を思いっきり後ろに引っ張ると伸長してロックがかかる。とっさのあまり難しいことを考えられない時には盲目的に行うことができるので大変便利である。1981年に当時のレーガン大統領が銃撃されたときにシークレットサービスがウージーを取り出し「バッチーン!」とストックを叩き構えていた。ただストックは完全に伸びきっていなかったため、万が一発砲したら大変なことになるところだった。

 1951年にはイスラエル国防軍に制式採用、1954年にはイスラエル軍特殊部隊に制式採用された。信頼性が高く使い勝手が良いUZIは、イスラエルのみならず1956年にはオランダ王立陸軍、1958年にはベルギー軍、1959年には西ドイツ連邦軍が制式採用した。その他多くの国でライセンス生産やパチモンが作られることとなった。

 

バリエーション

 

ミニUZI

03_UZI
(画像はwikipediaより転載)

 

 1980年(1984年とも)に開発されたUZIの短銃身モデル。UZIの全長470mmに対してミニUZIは357mmと11cm程短いが発射速度はUZIの600発/分に対して950発/分と狂気としか言いようのない回転速度となっている。ストックは銃本体側面に折り畳まれたワイヤー型のストックを時計回りに展開することで使用するという大変無難な構造。一応、反動を抑制するために銃身上部にガスポートを付けているがコントロールするには尋常ならざる修行が必要である。

 

マイクロUZI

04_UZI
(画像はwikipediaより転載)

 

 1984年(1986年とも)に完成したミニUZIをさらにコンパクトにしたモデル。全長250mmとUZIの半分程度と、もうほとんど大型拳銃と変わらない大きさになってしまった。UZIは構造上、全長を短縮するとボルトの大きさも小さくせざるを得ない。そうするとリコイルスプリングもさらに強化せざる得ない。その結果、マイクロUZIの発射速度は1,400発/分というもう何だか分からない状態になってしまった。特殊部隊向けに開発されたというが、むしろ、これを使えることが特殊であると言える魂の銃である。

 

UZI(ウージー)(トイガン)

 

概要

 モデルガンではあまり人気がなかったようで、1972年に中田商店から発売されたのが最初で、これはのちにマルシンから発売された。エアーガンでは1980年代には結構人気があり、エアコキでは東京マルイ、LS等のメーカーが発売、ガスガンでは今は亡きJACがフルオートガスガンとして発売していた。他にも2006年にWAがミニUZIを発売しており、マルゼン等も過去に発売していた。電動ガンでは東京マルイがスタンダードモデルとして発売している。

 

ウージーのトイガン

 東京マルイ製の電動ガンUZIは実銃から採寸されたモデルで外観の完成度は高い。ストックがスチール製であるのも魅力的ではあるが、メカが通常の電動ガンと異なり、パワーが70m/s強と電動ガンにしては若干弱い。サバイバルゲームでの使用にはちょっと厳しいかもしれない。

 

まとめ

 

 1976年のイスラエル軍特殊部隊によるエンテベ空港奇襲作戦でもUZIが使用されていたようであるし、1981年のレーガン大統領の暗殺未遂事件でもシークレットサービスが装備していた。このため1980年代くらいまではサブマシンガンといえばUZIというくらいにメジャーな銃であったが、時は経ち、MP5やらMP7、その他非常に高性能なサブマシンガンが登場している昨今、UZIはすっかりマイナーな銃となってしまった。とはいえ、あの無骨で独特な外観は現在でもファンを魅了して止まない。

 

 

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01_エンフィールドNo.2
(画像はwikipediaより転載)

 

 エンフィールドNo.2Mk1とは、イギリス軍が1931年に制式採用した中折れ式リボルバーである。製造は1957年まで続けられ、合計27万丁が生産された。中折れ式リボルバーは威力の強いカートリッジは使用できないもののリボルバーとしては弾薬の排莢、装填を素早く行うことができる。1978年までイギリス軍で使用され続けた。

 

エンフィールドNo.2Mk1(実銃)

 

 

性能

全長 260mm
重量 765g
口径 38口径
使用弾薬 38S&W弾
装弾数 6発
設計・開発 ウェブリー&スコット社

 

開発

02_エンフィールドNo.2
(画像はwikipediaより転載)

 

 1928年にイギリスエンフィールド工廠が完成させたダブルアクション中折れ式リボルバーである。構造は1879年にウェブリー&スコット社が開発、イギリス軍によって制式作用されたNo.1Mk犬帽鷸しておりイギリス政府はウェブリー&スコット社から訴えられることとなった。それでも1931年には制式採用、この銃でイギリスは第二次世界大戦を戦うこととなる。

 口径は38S&Wでこれはのちの38スペシャル弾と表記上の口径は一緒であるが、薬莢が9mm長く口径も実際には大きいため互換性はない。最大の特徴は中折れ式リボルバーであることで、これは銃身とシリンダー部分とフレーム部分が「前後に真っ二つに折れる」状態となり空薬莢を排出することができる構造である。このため構造的に威力の強いカートリッジは使用することができないが排莢だけは素早く行うことが可能である。

 1938年にはスパーハンマー仕様のダブルアクションのみのモデルが開発され、1957年まで各型合計で27万丁が生産された。世界の軍用拳銃がオートマチックに移行する中での中折れ式リボルバーは、完成当時から「問題あり」であったが、結局は1978年まで第二線部隊で使用され続けた。

 

エンフィールドNo.2Mk1(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1967年に中田商店がモデルアップ、1985年にはマルシンがモデルアップしている。現在流通しているのはマルシン製のみである。

 

マルシン エンフィールドNo.2 モデルガン

性能

全長 270mm
重量 550g
装弾数 6発

 マルシン製のモデルガン。基本はABS、HW製のみであるが、最近はメッキ仕様や短銃身モデル等のバリエーション展開をしている。リボルバーということもあり、特に問題があるというような話は聞かないが、どのみち現在流通しているエンフィールドNo.2はマルシン製のみなので他に選択肢はない。貴重な中折れ式リボルバーのモデルガンであり、そのメカニカルな外観は美しい。

 

まとめ

 

 エンフィールドNo.2が制式採用された当時、世界の軍用拳銃はオートマチックが主流であり、ドイツは1908年にルガーP08、アメリカは1911年にコルトM1911を制式採用していた。日本ですら1925年に十四年式拳銃を採用しており、イギリスのエンフィールドNo.2の制式採用には首を傾げてしまう。しかしトリガーが軽く弾薬の交換が比較的素早くできる中折れ式リボルバーは使い勝手が良かったのか1978年まで使用された。

 

 

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01_マカロフPM
(画像はwikipediaより転載)

 

 マカロフPMとは、ソビエト軍が1951年に制式採用した中型拳銃である。それまでのトカレフTT33に比べて威力は低い。設計はドイツのワルサーPPの影響を非常に受けているが、スライドストップの採用やグリップ下部のマガジンキャッチ等独自の機構もある。現在でも生産されており、ライセンス生産も世界中で行われている。

 

マカロフPM(実銃)

 

 

性能

全長 162mm
重量 730g
口径 9mm
使用弾薬 9×18mmマカロフ弾
装弾数 8+1発
設計・開発 ニコライ・マカロフ / イジェフスク機械工場

 

開発

 1933年に制式採用されたトカレフTT33に代わる拳銃として開発されたソビエト製中型拳銃である。設計者はニコライ・マカロフ(1914〜1988年)。1948年に行われたトライアルの結果、競合する拳銃よりも部品点数が少なく、故障も少なかったためいマカロフPMが合格、1951年12月にトカレフTT33に代わりソビエト軍制式拳銃として採用された。戦争での拳銃の重要性が薄れたというソビエト軍部の認識により使用弾薬は強力な7.62×25mmトカレフ弾から威力の弱い9×18mmマカロフ弾が採用された。その後、より強力なマカロフPMM弾仕様に変更になっている。ダブルアクション、シングルアクションでの射撃が可能である。

 構造はワルサーPPから非常に大きな影響を受けており、発射機構もPPと同様のストレートブローバック方式でスライド後部にデコッキングレバー兼用の安全装置が設置されているのも同様である。マガジンキャッチはトカレフ同様にグリップ下部にあるため片手でのマガジンを排除することはできない。PPと異なりスライドストップが装備されている。ファイアリングピンにリターンスプリングが存在しないという機構はさすが質実剛健のソビエト製というところだろう。

 1990年(1994年とも)には改良型のPMMが登場する。これはマカロフ弾の強装弾を発射出来るように改良された他、グリップも人間工学を取り入れた形状に変更されている。これにより初速が25%アップしている。製造はイジェフスク機械工場で行われた他、多くの国でライセンス生産されている。2003年には新しくMP443グラッチが制式採用されたが、現在でも生産されており、世界中で使用されている。

 

マカロフPM(トイガン)

 

概要

 トイガンとしては2012年頃にGUNくつ王がダミーカートモデルを製作、2015年にはKSCがガスブローバックモデルを発売している。

 

KSC マカロフ ガスブローバック

性能

全長 160mm
重量 500g
装弾数 10発

 外観の完成度は非常に高い。初速は60m/s前後でこのサイズの銃としては命中精度は高いがマガジンが小さいため外気温の影響を受けやすいことが難点である。Ver1とVer2があるが、Ver1はユーザーによって作動性に問題が指摘されているため中古で購入する場合には注意が必要である。

 

まとめ

 

 マカロフPMはそれまでの弾薬を低威力化するという思い切った方針の基に設計された銃である。トカレフTT33がシンプルな構造で頑強であったのと同様にマカロフも質実剛健な銃である。威力が弱くなった分操作性は向上したため現在でも多くの国や地域、組織、日本のいけない組織等でも使用されている。

 

 

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ニューナンブM60
(画像はwikipediaより転載)

 

 ニューナンブM60とは、1960年に日本警察に初めて納入された国産リボルバーである。S&Wのリボルバーをベースに独自の改良を加えた銃で、命中精度はS&W社のJフレーム拳銃よりは高い。日本警察は2003年頃よりM37を制式採用しているため現在は生産されていない。

 

ニューナンブM60(実銃)

 

 

性能

全長 198mm
重量 670g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 5発
設計・開発 新中央工業

 

背景から開発まで

 戦後の日本の警察官は当初は米軍から貸与された拳銃(一時的には南部十四年式等の旧日本軍の拳銃も使用した)を使用していたが、老朽化が進んだ上に種類も雑多であったため新拳銃の開発が志向された。

 

開発

 1956年9月、日本兵器工業会(のちの日本防衛装備工業会)が通産省指導の下に拳銃研究会を設置し検討を開始した。1957年には新中央工業(のちミネベアの一部門)が開発を開始した。新中央工業が開発した拳銃はリボルバーとオートの2種類であった。1959年11月性能試験が行われ、リボルバー型が採用、1960年に納入が開始された。尚、オート型はM57Aと呼ばれ、のちに自衛隊の次期制式拳銃のトライアルに改良型M57A1が提出されたが不採用となりSIGP220が制式採用された。

 ニューナンブM60はS&W社のリボルバーをベースとしており、装弾数は5発である。大きさはS&WのJフレームとKフレームの間位の大きさであり、固定サイトにグリップ下部にはランヤードリングが装備されている。バックストラップ部分は後方に張り出しており、S&Wのリボルバーと異なる独自の形状となっている。集弾性能は非常に良く25mで5cm程度にまとまる。

 生産当初の銃はシリンダーの強度に問題があったが、1961年以降生産品については問題は解消している。1964年からはサイドプレートのスクリューの数が3本に減らされ、1980年代にはシリンダーラッチの形状が変更、同時期にグリップパネルの形状も小指がはみ出さないように下部前方が延長されている。1999年に生産終了している。バリエーションとしては2インチ型と3インチ型があり、1960年代に153mm(6インチ)銃身にバレル下部にアンダーラ、フルアジャスタブルサイト、同グリップを装備したM60サクラという競技専用銃が3丁試作されている。

 

ニューナンブM60(トイガン)

 

概要

 トイガンでは、大友商会がニューナンブM60を発売していた。これはシリンダーのスイングアウトのみ可能なほぼ無可動ダミーカートもでるであった。発火式モデルガンではHSWから「J-police」として発売されているが、これはS&WのチーフスペシャルをニューナンブM60形状にしたモデルなので大きさが若干小さい。ガスガンはマルシンから8mm弾仕様と6mm弾仕様で「ポリスリボルバー」として発売している。これらのメーカーが「ニューナンブ」という名称を使用できないのは、ニューナンブという名称が商標登録されているからだそうである。

 

マルシン ポリスリボルバー ガスガン

性能(3インチHW)

全長 200mm
重量 415g
装弾数 5発

 「ポリスリボルバー」として新規に設計されたものなので今まで発売されたトイガンの中で一番完成度は高い。2インチ、3インチモデル、実銃にはないシルバーモデルも発売されている。シリンダー内部は改造防止のため切り抜きされている代わりにカートは真鍮製のフルサイズである。初速は60m/s弱で命中精度は「カート式リボルバーにしては」良い。

 

まとめ

 

 S&Wリボルバーの亜流といって良いであろう。命中精度は非常に高い。日本の国産兵器全般に言えることであるが、需要が国内のみであり競争にさらされていないために性能が「今ひとつ」である場合が多い反面、価格は非常に高い。これはあくまでも市場が小さいからであって製造メーカーが暴利を貪っている訳でもなく、むしろ赤字のメーカーも多い。ここまでして「国産兵器」に拘る必要もないと思うのだが、日本という国は変化することが苦手な国なので仕方がないのかもしれない。

 

 

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モーゼルC96
(画像はwikipediaより転載)

 マウザーC96とは、ドイツマウザー社が開発したショートリコイル機構、ダブルカラムマガジンを採用した大型拳銃である。独特の形状からステータスシンボルとして所有する軍人が多かった銃である。トリガー前方にマガジンがあり、フロントヘビーであったため命中精度は比較的高く、さらに専用のストックを使用することでカービンとして使用することもできた。これをフルオート、脱着式マガジンに改良したのがM712である。なお、本記事では日本独特の読み方である「モーゼル」ではなく「マウザー」表記で統一する。

 

モーゼルC96(実銃)

 

 

性能

全長 308mm
重量 1,100g
口径 7.63mm
使用弾薬 7.63x25mmマウザー弾
装弾数 10発、20発
設計・開発 フィデル・フェーデルレ / マウザー社

 

開発

02_マウザーC96
(画像はwikipediaより転載)

 1893年、マウザー社の従業員であったフィデル・フェーデルレは大型拳銃の設計を開始した。当初、モーゼル社は大型拳銃の開発には難色を示していたが、結局は「マウザー」の名称を冠することを決定、公式に開発が進められた。1895年にはほぼ完成、1896年には生産が開始された。

 発射機構は一般的なショートリコイルでカートリッジから弾丸が発射されると銃身も含めた上部が後退、一瞬遅れてボルトが後退するようになっていた。装弾数は10発でトリガー前方の弾倉に装填する。初期のタイプは脱着式マガジンを装備していないためホールドオープンした状態で上部からクリップに装填されたカートリッジを押し込む。弾倉内はダブルカラムマガジンとなっている。

 1930年にセイフティが改良され安全性が向上している。ネジはグリップを留めるネジ1本しか使用していないためフィールドストリッピングは付属のクリーニングロッドのみで可能である。スライド式のオートマチックではないが、トリガー前方にある弾倉がアンダーラグの役割を果たすため比較的命中精度が高い。さらにグリップ後部に専用のストックを装着することにより命中精度を高めることが可能であり、カービンとしても使用された。

 個性的な形状で信頼性が高く高価であったことからステータスシンボルとして20世紀初頭には非常に人気があり、のちにイギリス首相になるチャーチル、アラビアのロレンス等の著名人を始め、大量に輸出された中国でも将軍達が愛用していたと言われている。生産は1896年から始まり、1937年に終了しており、その間に110万丁以上が生産された。

 

バリエーション

03_マウザーC96
(画像はwikipediaより転載)

 多くのバリエーションが存在する。有名なバリエーションとしては9mmパラベラム弾仕様に変更したレッド9がある。これはドイツ軍が制式採用している9mmパラベラム弾を使用できるように改良したもので7.65mm弾を誤って装填しないようにグリップに赤く「9」の文字が彫り込まれていた。中国では1928年に45ACP弾仕様のモデルも開発されており、これは山西17式と呼ばれる。

 1921年には、銃身長を3.9インチに変更してグリップを太くしたものがロシア向けにも出荷されており、これはボルシェビキマウザー(「ボルシェビキ」とはレーニンが率いたソビエト共産党の前身組織)を省略して「ボロマウザー」と呼ばれている。これは1930年に生産が終了している。

 M713(M1931)はC96をフルオート射撃可能にしたモデルで初めて脱着式弾倉が採用された。このM713を改良して信頼性を高めたのが有名なM712である。これは10連または20連の脱着式マガジンを装備しており、専用のストックを装着してカービン銃として使用することもできるが、反動を抑制する装置が何もないため反動を制御することが非常に難しい。さらにM712をセミオートのみとしたM714、C96の側面の凹凸を無くして磨き上げたモデル、弾倉を小型化した6連発モデル等、数多くのバリエーションが存在する。

 

モーゼルC96(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1963年に国際ガンクラブ(のちのコクサイ)から発売された。さらに1968年にはホンリュウ(のちのハドソン)からモーゼルミリタリーが発売されている。1970年にはMGCがモーゼルC96(レッド9)、翌年には長銃身モデルも発売している。1971年にはハドソンがM1930を発売したが、これはMGCのコピーである。1982年にはマルイがモデルガン組み立てキットでM712を発売、1983年にはマルシン工業がABS製で完成品、キットの両方を発売した。

 1984年にはブローバックモデルを発売している。1985年にはマツシロがカート式エアガンでマウザーをモデルアップ、1989年にはフジミ模型がセミフル切替式ブローバックガスガンでM712を発売している。1993年にはマルシン工業が金属製モーゼルM712を発売、1996年にはフランクリンミント社がM1932を発売している。2001年頃にはマルシン工業が固定スライドガスガン、2006年には8mmBB弾仕様でガスブローバック、2011年には6mm仕様で発売されている他、海外メーカーでもWEがモデルアップしている。

 

マルシン モーゼルM712 モデルガン

性能

全長 296mm
重量 1,140g(ABSは720g)
装弾数 10,20発

 金属製とABS製の2タイプで発売されている。マウザーミリタリーのモデルガンとしては後発にあたる。設計自体は古いが現在入手可能な唯一のモデルガンである。マウザー社公認モデル。

 

マルシン モーゼルM712 ガスガン

性能

全長 296mm
重量 1,310
装弾数 9発(ショート)25発(ロング)

 2011年に発売されたモデル。それまで8mm仕様であったものを6mmに変更したモデル。構造は8mmと変わらない。初速は6mmモデルでは70m/s前後と平均的、命中精度も可もなく不可もなしといったところである。ハンマーのロックが甘いためバースト射撃になってしまうという欠点が指摘されている。他にも生ガスを吹く個体があることやショートマガジンの装弾数が実銃よりも少ないというのも欠点といえる。マウザー社公認モデル。

 

まとめ

 

 マウザーC96はその独特の形状から熱狂的なファンが多い。19世紀後半では未だ脱着式マガジンの信頼性が低かったこともマウザーC96が脱着式マガジンを採用しなかった理由であるが、コルト社がパテントを持っていたからだとも言われている。現在では大型で重量もあり、マズルブレーキなどの反動を緩和する装置もない銃であるため実用性は低いがコレクターを魅了して止まない銃である。

 

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コルトディテクティブスペシャル
(画像はwikipediaより転載)

 

 ディテクティブスペシャルとは、コルト社が1927年に発表した世界初の「スナブノーズ」リボルバーである。発売当初はその過激なまで斬新な外観は衝撃的だったという。現在では一般的となってしまっているが新しいスタンダードを作り出した銃と言える。コルトポリスポジティブを改良した銃で、口径は38スペシャル弾で装弾数は6発である。余談だが、ルパン三世の登場人物、次元大介の愛銃はM19であるが、最初期のパイロットフィルム版だと愛銃は「コルトエグゼクティブ」ということになっている。もちろん「コルトエグゼクティブ」という銃は実在しないが、恐らくこのディテクティブがモデルになったのだろうという私の勝手な推測である。

 

ディテクティブスペシャル(実銃)

 

 

性能

全長 178mm
重量 660g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 ジョン・H・フィッツジェラルド / コルト社

 

開発

02_フィッツスペシャル
(画像はフィッツスペシャル wikipediaより転載)

 

 コルト社の従業員であったジョン・フィッツジェラルドは1920年代半ばにスナブノーズのコンセプトを考え出した。これは銃身とエジェクターロッドを2インチに短縮、トリガーガードの前半分を切断し、ハンマーの指当て部分を切断してデホーンド化した通称「フィッツスペシャル」を製作した。トリガーガードの切断を除けば、現在では珍しくない形状であるが、当時としては過激であり挑戦的なコンセプトであった。

 このコンセプトに影響を受けたコルト社は1927年、コルトポリスポジティブの銃身を2インチとしたディテクティブスペシャルを発売し大ヒット商品となった。生産は1927年から1995年まで続けられた。1期モデルは1927年から1946年まで生産されている。半月形のフロントサイトが特徴である。1933年にはグリップの後端の形状が携行しやすいように緩やかに成形された型が標準となったが、それ以前の形状のグリップも1940年まで生産されていた。

 1947年から1972年までの2期バージョンはフレームの前後幅が延長されたモデルで3インチバレルモデルも追加されている。1973年からはエジェクターロッドにバレルシュラウドが追加された3期バージョンが登場したが、1986年には販売不振により生産が終了した。1992年にコルト社は破産、翌年には活動を再開するが、この時にディテクティブスペシャルの生産も再開する。第4期のディテクティブスペシャルはラバーグリップにステンレス製モデルも追加されたが1995年に生産が終了した。

 1997年からは安全装置を新設して2インチモデルのみが発売されている。1998年には357マグナム弾にも対応している。

 

バリエーション

03_コルトディテクティブスペシャル
(画像はwikipediaより転載)

 

 1928年に38S&W弾、22LR弾を使用するバンカーズスペシャルが発売されたが、第二次世界大戦によって製造中止となった。1950年にはアルミフレームのコルトコブラが登場、1981年には生産終了、2017年より再販している。1951年にはシリンダーもアルミ製にしたエアクルーマンを発売したが強度不足により生産中止となった。1955年には、コブラのグリップを短くしたコルトエージェントも登場、生産休止を挟み1986年まで生産された。1955〜1956年には3インチバレルにした上、グリップを短くしたコルトクーリエが発売されている。コマンドスペシャルは表面をパーカーライジング処理、ラバーグリップを装着したモデル。他に1995年に内部機構を改良したSF-VI等がある。

 

ディテクティブスペシャル(トイガン)

 

概要

 1967年にMGCが発売したのが最初で、1969年にはマルゴーもディテクティブを発売している。1988年にはタナカがカート式ガスガンとして発売している。2000年代にはタナカワークスがペガサスシステムのガスガンを発売、2003年にはホビーフィックスが金属製モデルガン、2010年にはタナカワークスがHWモデルガンを発売している。

 

タナカワークス ディテクティブスペシャルモデルガン

性能

全長 175mm
重量 375g
装弾数 6発

 現在入手できる唯一のモデルガンであり、ディテクティブスペシャルのモデルガンでは最も完成度の高いモデルである。ディテクティブスペシャルのモデルガンでは唯一にして最高の選択である。

 

タナカワークス ディテクティブスペシャルガスガン

性能

全長 175mm
重量 440g
装弾数 12発

 安定のペガサスシステムを採用している。ペガサスはシリンダーが回転、スイングアウトはするもののカート式ではない。カート式の楽しさはないがモデルガン並に実銃の内部構造が再現されている。リボルバーという制約があり、バレルが短いため命中精度はそれほど高くはないが、カート式に比べれば高いといえる。

 

まとめ

 

 ディテクティブスペシャルは正規に発売された恐らく世界初のスナブノーズリボルバーである。現在の我々はこの形状の銃を子供の頃から知っているので何が目新しいのかは分からないが、当時としては短銃身、小型の携帯用リボルバーというのは衝撃的であった。ただ衝撃的なだけでなく実用品としても有用であったため今では普通になってしまっている。これが「パラダイムシフト」というものであろう。あまり目立たないが歴史を変えた名銃である。

 

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01_S&WM36
(画像はwikipediaより転載)

 

 チーフスペシャルとは、S&Wが1950年に発表した38口径リボルバーで重量はわずか554gであった。装弾数こそ5発と一般的なリボルバーよりも1発少ないものの小型リボルバーで38スペシャル弾を発射出来る銃というのは衝撃的であった。

 

チーフスペシャル(実銃)

 

 

性能

全長 160mm
重量 554g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 5発
設計・開発 S&W社

 

開発

 第二次世界大戦直後から設計が始まり、1950年に発表されたS&Wの小型拳銃で、新規に設計されたJフレームにより小型リボルバーでありながら強力な38スペシャル弾を発射することが出来る。発売当初は「チーフスペシャル」という名称で呼ばれたが1957年以降はM36と改名されたが、以降も愛称として親しまれている。

 機構はミリタリー&ポリスで完成した従来のS&Wのリボルバー機構であるが、ハンマーのスプリングがリーフスプリングからコイルスプリングに変更されている。フロント・リアサイト共に固定式で、装弾数は5発、当初は2インチ銃身のみでグリップもラウンドバットのみであったが、1952年よりスクエアバットも用意された。ブルー仕上げとニッケル仕上げ、2インチ銃身と3インチ銃身のバリエーションがあった。

 1951年にはアルミニウム製M37エアウエイトが発売されるが、シリンダーの強度不足により1954年にはスチール製シリンダーに変更された。このM37は2インチモデルのみで、2003年には日本警察にも制式採用されている。1952年には、S&W創立100周年を記念して、センチニアルモデルが発売されている。これはハンマー内蔵式でグリップセイフティを装備した独特のリボルバーでスチールモデルをM40、アルミモデルをM42と呼んだ。1977年には生産終了したが、1995年にグリップセイフティを省略したモデルがM442として復活している。

 1955年にはフレームを延長してハンマーを覆って服などに引っかかりにくくしたM49ボディーガードが発売、1965年にはステンレス製M60が発売されている。翌年にはサムピースがフラットな楕円型から指にフィットする形状の現行型に変更さている。

 

チーフスペシャル(トイガン)

 

概要

 モデルガンは、1963年にMGCが発売したのが最初であり、1966年にはコクサイがMGCのフルコピーでチーフスペシャルを発売、1969年にはMGCがニューチーフスペシャルを発表、1975年には、CMCがチーフを発売している。これは1981年にリニューアルされ、のちに金型を買い取ったHWSによって再販された。1987年にはマルシン工業がガスガンでチーフスペシャルを発売、近年ではタナカワークスがモデルガン、ガスガン共に完成度の高い製品を発売している。

 

タナカワークス M36チーフスペシャル

性能

全長 160mm
重量 485g
装弾数 10発

 モデルガンメーカーのガスガンなので表面仕上げ等の完成度の高さは尋常ではない。細部に至るまで精巧に再現されている。エンジンはペガサスでカートは使用しないが、シリンダーは回転してスイングアウトは出来る。カート式でないためリアリティはないが、内部構造は実物同様である。これはカート式ではできない。初速は60m/s前後とリボルバーにしては高い。タナカ製ガスリボルバーは命中精度は比較的高いが、チーフは銃身が短くガスタンクも小さいため命中精度はそれほど高くはないが、5m先の10cm位の的の範囲内には命中する。

 

マルシン M36チーフスペシャル

性能

全長 163mm
重量 390g
装弾数 5発

 80年代以来のガスガンチーフスペシャルである。もちろん内部機構はブラッシュアップされているが基本的な機構は80年代のままである。カート式リボルバーで、シリンダー内は改造防止のため切り抜きされている。初速は30m/s強で命中精度もあまり良くはないが、そもそも命中精度を求める銃ではないので楽しめれば良いであろう。遊ぶための銃、つまりはロマン銃なのである。

 

タナカワークス M36チーフスペシャルモデルガン

性能

全長 160mm
重量 435g
装弾数 5発

 現行のM36モデルガンの中で最も完成度が高いと言っても過言ではないタナカワークス製チーフスペシャル。バリエーションが豊富なのもファンの気持ちをよく理解してくれている。特にジュピターフィニッシュは実銃と見分けがつかないほどの完成度の高さである。チーフのモデルガンで1挺といえばタナカワークス製が一番のおすすめである。

 

まとめ

 

 チーフスペシャルは人気はあるものの、映画、ドラマ等では今ひとつ目立たない銃である。しかし完成当初はわずか550gの小型リボルバーで大型拳銃が使用する38スペシャル弾を発射出来るというのは衝撃的であった。現在でも生産されている。何に使うのかは不明であるが、357マグナムを発射出来るモデルもある。

 

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01_モーゼルHSc
(画像はwikipediaより転載)

 

 モーゼルHScとは、モーゼル社の技師アレックス・ザイデルが1938年に開発した中型オートである。ワルサー社のPP、PPKに次いでダブルアクション機構を搭載、ホルスターへの出し入れをスムーズにするための特徴的な三角形のトリガーガードや小型のハンマー等、独自の工夫を凝らした銃である。1940年から1945年まで生産され、戦後も再び生産されており、総生産数は33万4000挺に達する。

 

モーゼルHSc(実銃)

 

 

性能(7.65mm仕様)

全長 160mm
重量 596g
口径 32口径
使用弾薬 32ACP(7.65×17)弾
装弾数 8+1発
設計・開発 アレックス・ザイデル / マウザー社

 

背景から開発まで

 1930年代のドイツでは中型オートが多く発売され人気を博していた。特にワルサー社が1929年に発売したワルサーPP、PPKはオートでは初のダブルアクション機構を搭載して商業的に成功を収めていた。このワルサー社の中型オートに刺激されたモーゼル社は本格的に中型ダブルアクションオートの開発に取り組むことになる。

 

開発

 数年間の試行錯誤の末、モーゼル社はハーン・ゼルトスパン(「Hahn Selbstspanner」ダブルアクション式撃鉄)と名付けた新製品の試作「a」を開発、軍に試用品として使ってもらい改良を重ねた。その結果、試作「b」が完成、1938年(1937年とも)には、さらに改良された「c」が完成した。これはハーン・ゼルトスパンの3代目ということで頭文字を取り「HSc」と呼ばれた。生産は1940年から始まり1945年までモーゼル社で生産された。1940〜1945年までの総生産数は25万2000挺。

 第二次世界大戦後、モーゼル社の工場があるオベルンドルフ・アム・ネッカーが米軍に占領され、のちにフランスに委任されたことにより1945年から1946年までフランス軍用にHScが生産されている。モーゼル社は解体されてしまったが、1968年にモーゼル社の従業員が中心になって設立したH&K社の一部門が分離独立して再びモーゼル社を設立した。HScも1968年より再生産され、1977年まで生産が行われた。総生産数は約33万4000挺である。

 HScは、ダブルアクション機構に露出したハンマーが特徴で、生産性を考慮して直線を基準にしたデザインを採用している。特徴的な三角形のトリガーガードはホルスターへの挿入を容易にするためで引っかからないように工夫された小型のハンマー等、各所に工夫を凝らしている。発射方式はストレートブローバックで口径は基本は32ACPであるが、380ACPモデル、22口径モデルも生産されている。

 

モーゼルHSc(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1967年に国際ガンクラブ(のちのコクサイ)から発売されたタニオアクションモデル、1968年にはMGCがタニオアクション式のスタンダードモデルとリアル機構のデラックスモデルを発売している。さらに2016年6月にはHWSからダミーカート仕様のモーゼルHScを発売している。ガスガンでは1988年にマルシンがレプリカブランドで固定スライドガスガンのHScを発売、1991年にはサテンフィニッシュモデルを追加している。

 

ダミーカートリッジ式 HWモデルガン モーゼルHSc

性能

全長 160mm
重量 410g
装弾数 8発

  HWS製のHScが今まで発売されたHSCの中では最高の出来であることは間違いない。ダミーカートモデルなので発火を楽しむことは出来ないが再現性は非常に高い。HW素材を使用しているためブルーイングも可能である。

 

まとめ

 

 モーゼルHScはワルサーPP、PPKの影に隠れて今ひとつ知名度の低い中型オートであるが、銃器の名門モーゼル社の傑作オートである。初期のモデルは丹念にポリッシュされた上に美しい木目のグリップが装着されていた。ストレートブローバックなので反動はシャープであるが、戦後はフランス軍でも使用された名銃である。

 

 

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M1911_01
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1911とはコルト社の技師ジョン・ブローニングによって設計された銃で1911年に米軍に制式採用されて以来、現在に至るまで100年以上経た今日においてもほとんど改良されることなく、軍、民間において多く使用されている。口径は専用に開発された45ACP弾で装弾数は7発。スチール製のため重量は装弾していなくても1.1kg以上になる。米国でも日本でも最も人気のある銃である。

 

コルトM1911(実銃)

 

性能

全長 216mm
銃身長 127mm
重量 1130g
口径 45ACP
装弾数 7+1発

 

概要

 M1911は、ジョン・M・ブローニングにより設計された自動拳銃で1911年に米軍に制式採用された。1926年に一部改良され1911A1となって以降、1985年に正式拳銃がベレッタM92Fに変更されるまで75年間に亘り米軍の正式拳銃であり続けた銃だ。

 M1911とM1911A1の違いは、トリガー形状、トリガー付近のフレームの形状の変更。さらにハンマースプリングハウジングの形状を手に合うように丸みを帯びた形状に変更されたこと。表面処理がパーカーライズド仕上に変わったことぐらいだろうか。本体ではないが、グリップもM1911では全て木製であったが、M1911A1からはべークライド製のものも使用されるようになった。それ以外の基本的な構造等は変更されていない。

 M1911は1911年から1926年まで製造され、1927年からM1911A1が生産が始まったが1945年で生産は終了した。以降、1985年に新正式拳銃にベレッタM92Fが採用されるまでは1945年までに生産されたM1911A1が使用され続けたことになる。

 

MEUピストル

 因みに9mm口径のベレッタM92Fのパワーに不満を持った海兵遠征部隊はM1911A1を基にカスタムしたMEUピストルを採用することになったが、その際、予算の都合上、M1911A1の「改良」という名目で予算を採ったため、完全に新規のM1911を採用することが出来ず、軍の倉庫に眠っていた1911A1のフレームを使用した。このフレームも当然1945年以前の代物である。日本ではガバメントと言うが、アメリカでは1911(ナインティーンイレブン)と呼ぶのが普通だ。

 

 

M1911(トイガン)

 

 1966年にMGC、CMCからモデルガンが発売されて以来、トイガンでは把握しきれない程多くのメーカーが生産している。現在では最高級モデルのエランを始め、CAW、タニオコバ、マルシン等が高品質のモデルガンを発売している。ガスガンでは旧MGCの流れを受け継いだWA、高性能エアガンを発売することで有名な東京マルイ、さらには海外メーカーまで含めると膨大なメーカーによってモデルアップされている。その中でおススメM1911のいくつかを紹介してみたい。

 

CAW 発火モデルガン Colt .45Auto M1911A1

性能

全長 216mm
重量 690g
装弾数 7+1発

 かつてモデルガン業界の最大手であったMGCの流れを受け継ぐメーカー。高精度で比較的安価な製品はファンにとってはありがたい。カートリッジ、マガジン等も入手しやすいのがありがたい。外観の完成度の高さと作動の確実さで本当に遊べる数少ないモデルガンの内の一つ。

 

マルシン工業 モデルガン完成品 コルト・ガバメントM1911A1・HW

性能

全長 215mm
重量 560g
装弾数 7+1発

 現在でも活動している数少ない古参メーカーのマルシン。もう数十年に亘ってモデルガンを製造し続けている有難いメーカー。このガバメントも基本設計は年代物。もちろん昔の設計そのものではなく、HW化された上に改良もされている。こちらのメーカーもカートリッジ、マガジン共に入手が容易だ。

 モデルガンはカート、マガジン等、初期投資が結構かかる。その上、パーツが結構破損するので、メーカーから部品を取り寄せる必要がままある。火薬を使うためにどうしても部品の消耗が激しくなってしまうのだ。その点、マルシンは本体、カートリッジ共に安価で敷居が低いし、部品の供給も可能である。昔ながらのメーカー。

 

東京マルイ M1911A1 コルトガバメント (18歳以上ガスブローバックガン)

性能

全長 217mm
重量 799g
装弾数 26発

 安定した性能と高い命中精度、その上安価と無敵のメーカー東京マルイ。このM1911A1は若干古いモデルであるが、性能の高さは変わらない。ただ、エアガンメーカーはロッドによって地味に改良していたりもするので最新のものがいいかもしれない。外観の精巧さも業界随一と完璧であるが、通常のABS樹脂を使用しているため軽いのが残念。初速は70m/s前後。

 

WA コルト M1911 ゲッタウェイ ビンテージ

性能

全長 216mm
重量 890g
装弾数 21発

 リアルなエアガンを発売しているメーカー。社長の国本圭一氏はアメリカで鍛えたプロのシューター。特にM1911に絶大な愛情を持っている。ウエスタンアームズの製品は基本的にM1911であるといってよい。社長が愛しているだけあって完成度は高い。

 外観はMGCの流れを汲んでいるが、非常に精巧である。ガスガンであるが、素材に「カーボンブラックヘビーウェイト」という材質を使っているため通常のガスガンよりも重量がある。リアル志向の方にはおススメだ。命中精度は東京マルイに若干劣るが、モデルガン並の外観を持つガスガンという長所は捨てがたい。ガスガンとしては一見高額であるが、完成度を見れば納得できる。実は私はこのM1911を愛用している。初速は70m/s前後。

 

東京マルイ No.25 コルト ガバメント HG 18歳以上エアーHOPハンドガン

性能

全長 212mm
重量  - g
装弾数 25発

 これはオマケ。東京マルイ製のエアコッキングガン。ガスガン、モデルガンという高精度なトイガンばかりいじっていると忘れてしまうおもちゃの楽しさを思い出させてくれる一丁。値段も安価で耐久性も低いがその分、何も心配しないでパスパス撃って遊べる。空気がパワーソースなのでランニングコストはBB弾のみ。室内で遊ぶ分には音は静かだし命中精度は高いしで値段以上に楽しめる。ガンファンは、この楽しさからスタートしている人も多いはず。

 

まとめ

 

 M1911には熱狂的なファンがいる。米国はもちろん日本でもだ。シンプルな構造と高い信頼性、「ポケット砲兵」と呼ばれる圧倒的な破壊力が人気の秘密だ。100年以上前に作られた銃が、ほぼ改良されることなく現在まで使用され続けているというのは驚異的ですらある。まさにレジェンド中のレジェンドだ。

 

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01_SIGP230
(画像はwikipediaより転載)

 

 シグ・ザウエルP230は、1977年に発売されたSIG社製の中型オートである。モーゼルHScに影響を受けたと言われているだけに外観はHScのデザインに近い。ストレートブローバックを採用しており1995年前後より日本警察にも採用されている。

 

SIGP230(実銃)

 

 

性能(380ACPモデル)

全長 169mm
重量 500g
口径 9mm
使用弾薬 380ACP
装弾数 8+1発
設計・開発 シグ・ザウワー社

 

開発

 SIGP230は1969年に開発が開始され、1977年に完成した中型オートピストルである。基本的な構造はドイツのマウザーHScの影響を受けており、発射機構はストレートブローバック、シングル、ダブルアクションを採用した保守的な設計の銃で、1996年には安全性を向上させた改良型P232が発売されている。ワルサー社のPPKに比べ全体的に若干大きく、トリガー後方にデコッキングレバーを装備、スライドストップは無く、マガジンキャッチはヨーロピアンオート伝統のグリップ下部に位置している。スチール製とステンレス製があり、ステンレス製はP230SLと呼ばれる。

 イギリス軍特殊部隊SASで採用された他、スイス警察、ドイツ警察で採用されており、日本でもSP、皇宮警察、機動捜査隊、銃器対策部隊で採用されていると言われている。日本警察に採用されたバージョンは32口径でマニュアルセイフティ、ランヤードリングが新設されている

 

SIGP230(トイガン)

 

概要

 トイガンでは発売しているのはKSCのみ。モデルガンでもガスブロでも出している。1996年にガスガンで発売、2010年にモデルガンで発売した。モデルガンはP230JPモデルが、ABSとHWで販売されており、通常モデルもHWとABSがあったが、現在ではABSモデルのみの販売となっている。

 SIGP230のガスガンも販売しているのはKSCのみである。ラインナップは多彩でP230がABSとHW、シルバーモデルの3種類が販売されている。さらに初期型のP230アーリー、P230JPがABS、HWP232もあり、バリエーションは豊富だ。KSCSIGP230は、KSCが初期にモデルアップしたガスガンで、細くて小さい中型拳銃のマガジンでガスを気化させるのは随分苦労したようだ。苦労の結果、発売したモデルは大ヒットとなった。

 

KSC P230JP ブラックHW ガスブローバック

性能

全長 169mm
重量 500g
装弾数 12発

 1996年に最初のモデルが発売されているが、当初のモデルは現行のガスブロエンジンが誕生したばかりの時の製品であるので評判が悪い。本製品に関しては最新ロッドと初期ロッドでは全く別物であるので最新ロッドの新品で買うことを強くお勧めする。特筆すべきは命中精度が非常に高いことであろう。このサイズのガスガンとしては命中精度は非常に高い。但し、固定サイトのため着弾点の調整は出来ない。マガジンが非常に小さいため初速は50m/s強で他のガスガンよりもパワー、冷え共に弱いのが欠点である。

 

KSC P230JP HW モデルガン完成品

性能

全長 169mm
重量 400g
装弾数 7発

 2010年に初めて発売されたP230のモデルガンである。元MGCの製造メーカーであっただけにモデルガンでの再現性は高い。近年のモデルガンなので発火性能も80年代以前のものに比べれば良いがガスブロほどではない。火薬の匂いとガスでは再現できない素早いスライドの作動が楽しめる。

 

 

まとめ

 

 SIGP230/232はいかにもヨーロピアンオートという感じの無駄のないデザインが魅力的である。伝統的なマガジンキャッチ位置やスライドストップが無いというヨーロッパの中型オートの伝統を守っているシンプルな銃である。

 

 

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ダブルイーグル
(画像はwikipediaより転載)

 

 ダブルイーグルとは1989年にコルト社が発表した同社初のダブルアクションオートである。コルトデザインは「1911」の影響を受け、スライド、バレル、マガジンの互換性もある。各種口径のバージョンが発売されたが1997年に生産が終了している。

 

ダブルイーグル(実銃)

 

 

性能

全長 216mm
重量 1,205g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP
装弾数 8発
設計・開発 ロン・スミス / コルト社

 

概要

 ダブルイーグルは、1989年にコルト社が発表したコルト初のダブルアクション45オートである。設計は1911をベースにしたもので、スライド、バレルはM1911と互換性があり、マガジンも装弾数は8発であるが、通常のM1911の7連発マガジンとの互換性がある。フレーム内のメカニズムは新しく設計されたもので、ダブルアクションであるため必要性の低いサムセイフティ、グリップセイフティは廃止された代わりにトリガー後方にはデコッキングレバーが装備されている。

 メカニズムはダブルイーグル発売以前にM1911をダブルアクション化したシーキャンプとは外観上は似ているが、全く異なるコルト社独自の設計である。コルト独自のダブルアクションのトリガーフィーリングは市場では評判が悪く、オールステンレス製の銃は重量も相当重かったため、あまり人気が出なかった。1997年に生産終了している。

 バリエーションはフルサイズモデルの他に銃身長4.25インチ、重量1.13kg(装填時)のコマンダーモデル(装弾数8発)、3.5インチバレルのオフィサーズモデル(装弾数8発)がある。どれも装弾数は8発である。1991年にはマーク競轡蝓璽90としてマイナーチェンジを行った。1992年には、フルサイズモデルに9mmと38スーパー弾を使用するモデルが登場している。同年にはコマンダーモデルで40S&W弾を使用するモデル製造は1997年まで続けられた。口径は45口径の他に10mm(1992年)、40S&W、9mm、38スーパーの各種口径が存在する。さらにはトリガーメカニズムを再設計したダブルイーグルマーク兇存在する。

 材質はほとんどがステンレス製であるが、ライトウェイトオフィサーズモデルは合金製のフレームにスチール製のスライドをを装備している。他にもコルトカスタムショップが製作したフルサイズのスチールスライド、アルミフレームモデルが存在する。

 

ダブルイーグル(トイガン)

 

概要

 マイナーな銃であるためトイガンではほとんど発売されていない。LSがエアーコッキングガンとして発売していたのと東京マルイが同様にエアーコッキング式のエアガンとして発売している。モデルガンでは発売されていない。

 

東京マルイ エアーハンドガン(18才用モデル)コルト ダブルイーグル

性能

全長 220mm
重量 310g
装弾数 25発

 現在、ダブルイーグルをモデルアップしている唯一の会社である。マガジンは割箸マガジンではなくフルサイズである。初速は10歳以上対象モデルでは40m/s弱、18歳以上対象モデルでは50m/s弱程度で、命中精度はエアコキにしては5mで5cm程度と比較的良い。ハンマーはダミーで外観のシルバーはメッキ処理はされていない。

 

まとめ

 

 今回はダブルイーグルを取り上げてみた。デザイン的にもパッとせず、人気も無く、故に知名度も低いという歴史に埋もれてしまった銃だ。商業的には失敗であったが、このダブルイーグルによってコルト社は伝統的なシングルアクションオートからダブルアクションオートに進化した記念碑的な銃である。

 

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01_ハードボーラー
(画像はwikipediaより転載)

 

 ハードボーラーとはAMT社が1977年に発売したM1911、いわゆる「ガバメント」のクローンである。当時としては珍しいオールステンレス製で調整可能なリアサイトと大型のビーバーテイルを装備した先進的なハンドガンであった。映画『ターミネーター』でターミネーターが使用した「45口径レーザーサイトピストル」として有名である。

 

ハードボーラー(実銃)

 

 

性能(7インチ)

全長 267mm
重量 1,306g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 7発
設計・開発 AMT社

 

概要

 ハードボーラーは1977にAMT(アルカディア・マシン・アンド ツール)社から発売されたコルトM1911のコピーモデルである。M1911コピーとしては初のステンレス仕様であった。特徴としてはステンレス製であることの他、アジャスタブルリアサイト、大型ビーバーテイル付きのグリップセイフティが挙げられる。「ハードボーラー」という名称の由来は、45ACPフルメタルジャケット弾以外の弾の使用が奨励されていないことによる。フルメタルジャケットとは、鉛の弾頭が前部薄い銅で覆われている弾丸である。これにより目標物に命中した際も弾丸の形状が変化しにくく貫通力が増すという特徴がある。

 ハードボーラーがこの45口径ハードボールの使用が奨励された背景には、初期のモデルではフィーディングランプ(弾倉から薬室に弾丸を送り込む際に弾丸が通過する滑り台のような形状のパーツ)の形状に問題があり、完全に銅で被甲されているハードボールでなければ引っかかってしまうという理由があった。これは後には改良されている。2002年に生産が終了した。

 

バリエーション

 コンバットガバメントは、1978年に警察向けに発売されたモデルでリアサイトは固定式となっている。1985年からは単にガバメントと呼ばれる。1980年には4インチスライドモデルのスキッパー、7インチスライドのロングスライドが発売されている。この7インチモデルは、1984年の映画『ターミネーター』でターミネーターがレーザーサイトを装着した本モデルを使用したことで一躍有名になった。

 コマンド―はガラナ工業ブランドで発売されたモデルで、AMT社から発売された当時は、5インチモデルであったが、ガラナ工業から発売されたコマンド―は、ガバメントのフレームに4インチバレルを搭載したモデルである。仕様弾薬は40S&W弾で装弾数は8発である。アクセレーターは400カーボン弾を使用するモデルでジャベリナは10mmオート弾を使用するモデルで、スライドはどちらも7インチである。

 

「射程距離400mのプラズマライフルをくれ。。。」

 余談だが、映画『ターミネーター』に登場する銃器であるが、ターミネーターが最初のガンショップで注文した銃は、12ゲージショットガン「オートローダー」、45口径レーザーサイトピストル、射程距離400のプラズマライフル、ウジー9mm銃の4丁であった。

 オートローダーとはフランキ製「スパス12」、ウジー9mm銃とはイスラエル製ウージー短機関銃。45口径レーザーサイトピストルというのがこのハードボーラーであった。そして、ターミネーターが注文した銃の中で唯一欠品していたのが「プラズマライフル」であった。このプラズマライフルという聞きなれない名称のライフルは実在しないライフルで、恐らくターミネーターが未来から送られてくる際にインプットされた情報に誤って1984年には存在しない未来の銃器の情報が入り込んでしまったためであろう。

 

ハードボーラー(トイガン)

 

 トイガンでは、1985年に千代田製作所がマークスマンガバメントターミネーターを発売している。これはエアーコッキング式のエアガンでレーザーサイト型のマガジンにBB弾を入れるものであった。装弾数150発。翌年にはシルバーモデルが発売されている。1988年には東京マルイから固定スライドガスガンのハードボーラーが発売されている。

 1998年には新日本模型からWAのマグナブローバックエンジンを搭載したハードボーラーが発売されている。これは劇中のレーザーサイトまで再現されたモデルであった。その後、WAから非常に完成度の高いハードボーラーが発売されている。ガスガンではこれが最高のものであろう。

 モデルガンでは2001年頃に新日本模型がモデルアップしている。さらに2020年にはBWCがハードボーラーを発売している。高価ではあるがモデルガンとしては最も完成度の高いモデルである。

 

B.W.C限定品 発火モデルガン AMT ハードボーラー ロングスライド

性能

全長 272mm
重量 770g
装弾数 8発

 現在発売されている中で最も完成度の高いモデル。スライドとフレームの仕上げの違いまで再現している程の尋常ではない完成度の高さでである。これは細部に至るまで徹底している。限定30丁とかなりの少量生産品であるが、値段が値段なので判断は慎重にしなければならない。

 

まとめ

 

 AMT社がハードボーラーを発売したのは1977年、コルトM1911の特許はサブマリン特許という裏技を使用したため1986年までコルト社が特許を保持していた。このためこのハードボーラーはまだ特許をコルト社が持っていた時代に特許料を払って製造したものなのであろう。

 1970年代は、未だに銃を全てステンレスで製造することは珍しく(恐らくオートマグのみ)、錆びにくいオールステンレス製のM1911は人気があっただろうことは想像できる。オールステンレス製7インチ銃身を持つハードボーラーの近未来的な外観は未来から来た殺人兵器が使うには相応しいデザインであったのだろう。

 

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01_M39
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&W M39とは、S&W社が1954年に開発、1955年に発売したS&W初のダブルアクションオートであった。このM39をベースにダブルカラム弾倉に改良したM59、38スペシャル弾を使用するM52、45口径化したM645等様々なバリエーションが誕生している。日本ではモデルガンがMGC、マルシンによって1980年前後に立て続けにモデルアップされている。

 

M39(実銃)

 

 

性能

全長 192mm
重量 780g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 8発
設計・開発 S&W社

 

概要

 M39は1954年に発売されたS&W初のダブルアクション拳銃で以後の同社のピストルの基本となった。口径は9mmでシングルカラムマガジンを採用している。機構はワルサーP38を踏襲しており、スライドにあるマニュアルセイフティはその名残である。無論デコッキング機能もある。その他、ショートリコイル機構やマガジンセイフティはブローニングの設計の影響が見られる。マガジンキャッチは米国式のトリガー後方に配置される形式で、材質は軽量なアルミフレームを採用したことから他社の同クラスの拳銃よりも軽量化に成功した。 

 しかし米国では45口径が主流であり、厳しい状態に置かれたこともあったが1980年にS&Wオートが第二世代に移行するまで生産された。欠点としてはシングルカラムマガジンにしてはグリップが太く握り心地は良くないことが挙げられる。

 アメリカ海軍特殊部隊SEALでも使用されていたようで専用のサプレッサーを装着できるモデルがMK22Mod0として正式採用されていた。バリエーションとしてはシングルアクションモデルのM44、38スペシャル弾を使用できるようにしたM52等がある。M39とは、要するに「特徴が無いのが特徴」だといえる。S&WのオートがM&P中心になるまでの間、S&Wオートの基本となり続けたモデルなので機構の信頼性と拡張性の高さはタイムプルーフされているといえる。

 しかし概略にも書いたようにあまりオリジナリティーがあるモデルとは言えないが、性能が良ければいいのだ。銃は。そのように考えるとこのM39は非常にバランスが取れている銃のようだ。ただ唯一の問題はシングルカラムマガジンだということだろう。現在ではちょっと厳しい。このシングルカラムマガジンをダブルに変更したのがM59である。

 因みにこのシリーズは後にファーストジェネレーションと呼ばれる世代でナンバーが2ケタのモデルだ。セカンドジェネレーションは3ケタ、サードジェネレーションは4ケタになる。

 

M39(トイガン)

 

 モデルガンでは、1979年にMGCがM39、1980年にマルシンがM39とM439を発売しており、1981年にはMGCがシルバーモデルのM39を発売している。MGC製はMGCが廃業してしまったため現在では入手は困難であるが、マルシン製は入手可能である。エアガンでは1991年にポイントがエアーコッキング式のエアガンを販売したのみである。

 

モデルガン マルシン S&W M39 ABS2層ブラックメッキ

性能

全長 194mm
重量 480g
装弾数 8発

 現在発売されている唯一のM39モデルガン。今ではあまり人気の無いモデルなので今後、新規でモデルガン化される可能性は低い。ブラックメッキ、HWモデルがある。スポット生産されているようなので発売された時が購入のチャンス。作動は昔ほどひどくはないはずだが、少ない火薬で作動させるのがモデルガンなので作動に100%を求めてはいけない。

 

まとめ

 

 M39は、ヨーロピアンオートを良く取り入れた奇をてらわない設計である。現在ではダブルカラムマガジンがスタンダードなので装弾数こそ物足りないが安定した設計のトラディショナルなオートマチックハンドガンである。日本では1980年前後に複数のメーカーによってモデルアップされており、さらにMGC廃業後もHW製のM39がタイトーブランドで発売されていたこともある。古いファンにとっては懐かしい拳銃であろう。

 

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01_マテバ2006M
(画像はwikipediaより転載)

 

 マテバ2006Mとは、イタリアのマテバ社が1990年に発表したリボルバーである。最大の特徴は銃身がシリンダーの下部に位置しており、シリンダー下部のカートリッジが発射される構造になっている。このため反動が非常に低く抑えられ、トリガーもスムーズであるため命中精度は高い。

 

マテバ2006M(実銃)

 

 

性能(4インチ)

全長 187mm
重量 1,070g
口径 38口径
使用弾薬 357マグナム弾、38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 エミリオ・ギゾーニ / マテバ社

 

開発

 1985年、イタリアマテバ社の設計主任エミリオ・ギゾーニによって設計開始、1990年より発売されたリボルバーである。最大の特徴は通常のリボルバーは、回転するシリンダー最上部に装填されているカートリッジから順番に発射されるが、このマテバ最下部にあるカートリッジから発射される。このようにすることでカートリッジは銃を握っている手に近い位置で発射されるため銃が跳ね上がるのを防ぐことができると考え設計されたものである。

 さらに銃身上部には反動の軽減のためバレルウェイトが設置されており、追加でウェイトを装着することも可能である。このため反動は非常に低く抑えられており、357マグナムの反動は9mm弾程度、38スペシャル弾の反動は22口径程度とまで言われている。トリガーは非常にスムーズで重さを調整することも可能である。

 欠点としては、銃身とサイトが離れてしまったため照準軸と射線軸の幅が大きく命中精度にも悪い影響を与えていることや、シリンダーストップのスプリングが強すぎるためシリンダーを傷付け、同時にシリンダーストップの摩耗も激しくなることが挙げられる。これに対してはシリンダーにビニールテープを貼ることで対応しているユーザーもいる。

 独特の形状でありシリンダーのスイングアウトも上部に回転するため通常のリボルバーに慣れた射手には使い勝手が悪いが、コレクターズアイテムとして人気が高い。グリップと銃身はユーザーが自身で交換することが可能でグリップは4種類、2インチから6インチまで8種類の銃身が用意されている。のちに7連発仕様の2007M、44マグナム仕様が発売されている。

 

マテバ2006M(トイガン)

 

概要

 マテバはマルシン工業からガスガンで発売されているのが唯一のモデルアップである。8mmBB弾モデルと6mm弾モデルがあり、現在は6mm弾モデルのみである。材質はABS、HW、シルバーモデル、ディープブラックモデルが発売されている。

 

マルシン マテバリボルバー/6mm/X/SV/4インチ/ブナ製木グリ

性能

全長 265mm
重量 860g
装弾数 6発

 マルシン製ガスリボルバー。6mm弾モデル。初速はバレル長によって異なるが60〜80m/s前後である。命中精度は決して良くないが、外観の完成度の高さは秀逸。特に木製グリップの出来の良さは素晴らしい。欠点としては、命中精度が悪いこととガス漏れが指摘されている。現行ロッドはどうなのかは分からないが、購入時には確認することをお勧めする。余談だが、フリーダムアートから散弾カートが発売されている最大6発を1発のカートに装填して一度に発射することが出来るものでもちろん弾数が増えればパワーは弱まるが面白い。

 

 

まとめ

 

 マテバ2006Mは、外観から「色物」的な位置づけでみられることが多いが、実銃は独特の形状であるため慣れが必要であるが、命中精度は非常に高く反動の少ない銃である。但し、構造上、本体が大型になってしまい取り回しがしにくいという点はある。ユーザーによっては名銃と評価も高い。

 

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01_ルガーP08
(画像はwikipediaより転載)

 

 ルガーP08とは、1900年にゲオルグ・ルガーによって設計・開発された自動拳銃である。トグルアクションという独特の発射機構を持つ9mmパラベラム弾使用の拳銃であり、独特の形状から現在でもファンの多い拳銃である。精密な構造であったため劣悪な環境においては信頼性が低いものの世界中の軍隊や警察で使用されていた。

 

ルガーP08(実銃)

 

 

性能

全長 220mm
重量 870g
口径 9mm
使用弾薬 9×19mmパラベラム弾
装弾数 8発
設計・開発 ゲオルグ・ルガー / DWM社

 

開発

02_ルガーP08
(画像はM1900グリップセイフティがあるのが特徴 wikipediaより転載)

 

 ルガーP08は、1900年に発売されたゲオルグ・ルガーによって設計された自動拳銃である。1901年にスイス軍に制式採用、1904年にはドイツ海軍に制式採用された。当初の口径は7.65×21mmの30ルガー弾で初の実戦での使用は北清事変(義和団の乱)だと言われている。1901年4月、米軍が1,000挺のルガーM1900を購入、一部実戦で使用されている。

 1902年には9mmパラベラム弾を使用するモデルが生産された。このモデルはドイツ海軍が制式採用したが、これは通称「ネイビールガー」と呼ばれるモデルで銃身が6インチ、100mまたは200mに調整可能なタンジェントサイトが搭載された。1906年にはリコイルスプリングを板バネからコイルスプリングに変更された。これ以降をニューモデルと分類される。

 1906年には米軍の次期制式拳銃トライアルに45口径に改良したモデルで参加しているが、信頼性においてコルト社のオートマチック拳銃に敗れた。このコルト社の拳銃はその後M1911として制式採用される。余談だが、この時のルガーは、No.1は試験中に破損してしまったが、他の2挺とカービンが1挺が現存しており、100万ドル(約1億円)の価格がついている。

 1908年にはドイツ陸軍が9mmパラベラム弾仕様モデル3.9インチ銃身モデルをP08として制式採用した。この際、当初あったグリップセイフティは省略され、ショルダーストックを装着するための溝が付けられた。1913年7月にはドイツ軍は、200mm(8インチ)銃身を採用したLP08を砲兵用として制式採用。これは「砲兵モデル」と一般には言われるが、航空隊でも使用されている。これらのルガーは1945年まで使用された。

 1930年にはマウザーが製造を開始、戦時中にはベークライト製のグリップが装着されたコストを削減したモデルが製造されたこれらは米国の輸入業者によって「ブラック・ウィドウ」とキャッチコピーが付けられ米国で販売された。マウザーによるるがーP08の製造は1943年12月まで続けられた。

 作動はトグルアクション方式で、撃発方式はストライカー方式である。構造は精密であり、高い工作精度を必要とした。このため劣悪な環境下での使用では不安があった。またパーツには互換性があまりなかったため異なる個体の部品を装着すると作動不良を起こすことがあった。このため銃自体の性能が不当に低く評価されることとなった。

 

ルガーP08(トイガン)

 

概要

 1965年に中田商店が無可動モデルのルガーP08を販売した。さらに翌年モデルガンP08を販売、同年MGCも金属製P08を発表した。1973年にはマルシンがP08のモデルガンを販売する。1976年にはMGCがABS製のP08を発売、1987年にはマルシンがゲーリングルガー、1990年には通常のルガーP08を発売している。

 ガスガン、エアーガンでは1984年にマルゼンがカート式P08を発売、1985年東京マルイがコッキング式エアガンを発売、1986年にはマルコシがUXルガーを発売している。ガスガンではタナカワークス製ルガーP08が現在でも入手できる最も完成度が高いモデルである。

 

タナカ ルガー P08 4インチ HW 18歳以上ガスブローバック

性能

全長 219mm
重量 640g
装弾数 12発

 モデルガンメーカーのタナカワークス製P08。外観の完成度の高さは異常に素晴らしい。HW製のため重量感もそこそこはあるが、640gと若干軽めである。動きはチャキチャキと良く動き、トグルと銃身が後退するショートリコイル機構を再現している。タナカワークス製P08の一番の注目点はこれであろう。初速は70m/s前後であるが、6インチモデル等の長銃身モデルは初速が若干高いようだ。命中精度も高いがこれもやはり長銃身モデルに分がある。欠点は、エンジンがWAの旧型エンジンのため反動は弱い。

 

金属モデルガン組立キット マルシンルガーP08 4インチ プラグリップ仕様

性能

全長 224mm
重量 850g
装弾数 7発

 現在入手できる唯一のモデルガン。モデルガンメーカーの老舗であるマルシン製で1987年に発売したゲーリングルガーをベースにしているモデルガンである。モデルガンとして再現性は高く金属製でモデルガンとしては比較的安価である。ダミーカート仕様モデル。

 

まとめ

 

 ルガーP08は、ナチスドイツが使用していたために世界的に悪役が持つ銃というイメージが定着してしまっている銃ではあるが、スイスの高度な工作技術によって製作されたトグルアクションを持つ本銃は現在でも大変な人気がある。名銃中の名銃と言って良い銃である。

 

 

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キングコブラ
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトキングコブラとは、1986年に発売されたコルト社のダブルアクションリボルバーで357マグナムを発射することができる。同社のパイソンに似た外観を持つが、構造はパイソンよりも同社のトルーパーに近い。スチールモデルとステンレスモデルがあり発売以来、発売休止と再生産を繰り返している。

 

キングコブラ(実銃)

 

 

性能

全長 229mm
重量 1,191g
口径 38口径(9mm)
使用弾薬 357マグナム弾/38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 コルト社

 

概要

 キングコブラは、1986年にコルト社によって設計製作された中サイズダブルアクションリボルバーである。コルト社のフレームの規格であるVフレームを使用し、旧来のブルーモデルとステンレスモデルが存在し、銃身長には数種類のバリエーションがある。口径は38口径で357マグナム、38スペシャル弾を使用することができる。

 キングコブラは、コルト社から発売されたトルーパーMK垢鬟戞璽垢砲靴董同銃にヘビーバレル、バレル先端まで延長されたバレルシュラウドを追加したモデルだ。同時にベンチリブは廃止された。キングコブラは1986年に発売されたが、その後生産と中止を繰り返すことになる。1992年に一時製造中止となったが、1994年に製造が再開された。しかし1998年にはまたも製造中止となった。その後、2019年にまた販売されているが、デザインは発売当初のモデルと細部が異なる。価格はターゲットモデルが999ドル、キャリーモデルが899ドルである。

 

バリエーション・変遷

 1986年〜1992年の間、コルト社自慢の鏡面仕上げであるロイヤルブルーフィニッシュのブルーモデルが製造された。同時期の1987年〜1992年、さらには1994〜1998年にマットステンレスモデルが生産され、1988〜1992年の間、上位モデルとして鏡面仕上げのステンレスモデルが製造された。

 グリップはウォールナット製ターゲットグリップかフィンガーチャンネル付コンバットラバーグリップの2種類がある。バレル長は仕上げによって製造時期が異なる。ブルーモデルでは4、6インチバレルモデルは1986〜1992年にブルーモデルが製造中止するまで製造され、ブルーモデルの2.5インチモデルは1990〜1992年まで製造された。

 マットステンレスの2.5インチは1987〜1992年までカタログに掲載されていた。2インチバレルモデルは1988〜1992年に製造中止になるまで販売された。そして1994〜1998年の間再び販売された。4、6、8インチバレルのマットステンレスモデルは1990〜1992まで製造され、1994〜1998年の間再び製造された。

 鏡面ステンレスモデルは、4、6インチが1988〜1992年まで、2.5インチモデルが1990〜1992まで製造された。そして8インチモデルは1989〜1992年まで製造された。2019年に3インチモデルがショットショー2019でデビューした。現行モデルはステンレス製の2インチ、3インチ、4インチモデルである。

 

キングコブラ(トイガン)

 

 トイガンではモデルガンがKSCから出ており、現在でも稀に再生産される。ブラックモデルとマットステンレスモデル、アルティメイトステンレスモデルが販売されていた。全モデルあまり大量には作られていないようだが、特にアルティメイトステンレスモデルは限定品であり少量が生産された(製造がすごく大変らしい)。ガスガンではどのメーカーからも発売されていない。唯一青島文化教材社からエアーガンが発売されている。現在発売されいるのは2.5インチ、4インチ、6インチでシルバーモデルはない。

 

まとめ

 

 キングコブラはトルーパーを改良して製作された銃でバレル下部にアンダーラグを設けるという近年流行の仕様で誕生した。このアンダーラグを設けることにより反動を軽減することができ射撃時の命中精度を高めることが出来る。キングコブラは357マグナムを使用するため犯罪から身を守るための護身用だけでなくキャンプなどで野生動物から身を守るための護身用としても有用な銃である。

 

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ウィルディ
(画像はwikipediaより転載)

 

 ウィルディピストルとは、米国で1973年に発売された大口径ハンドガンである。自動小銃と同じガスオペレーション機構を採用しており、映画『スーパーマグナム』でチャールズ・ブロンソンが使用し人気になった。一時は生産が中止されたものの現在でも販売されている。

 

ウィルディ・ピストル(実銃)

 

 

性能(5インチモデル)

全長 279mm
重量 1,440g
口径 47.5口径
使用弾薬 475ウィルディマグナム
装弾数 7発
設計・開発 ウィルディ・ムーア /

 

全長 279 mm(5インチ)
重量 1,440 g(5インチ)
装弾数 7〜8発 作動方式 ガス・オペレーテッド・システム(ダブルアクション)

 

概要

 ウィルディ・ピストルは、1973年にウィルディ・ムーアによって開発された大型自動拳銃である。44マグナムよりも大口径のカートリッジが使用できるというのが特徴の銃で重量は最も小型の5インチモデルでも1.8kgある。8種類にも及ぶカートリッジを使用することが出来る。最大のものは475ウィルディマグナムでこれはハンティング用に設計された弾丸で284ウインチェスターのボトルネックの部分を切り落とし、そこに弾頭を詰めたものと同等のもので弾丸の速度は44マグナムに匹敵する。

 大口径オートでは1971年にオートマグが発売されているが、ウィルディはその2年後に開発されている。発射機構にショートストロークガスオペレーションを採用した結果、バレルの交換が容易であり、複数のバレルのバリエーションが存在する。各種のカートリッジモデルが存在するが、装弾数はどれも7〜8発である。1980年には販売が開始され2011年で一時中止される。その後2016年より販売が再開され現在にいたる。販売価格は3,000ドル弱。

 ウェルディピストルは大口径マグナムオートである。オートマグ、デザートイーグルと同世代と言っていい。外観はオートマグの影響を受けているような感じもするが、あまり関係はないようだ。オートマグとデザートイーグルがこんなにも有名になったのにその間に挟まれたウェルディピストルは妙にマイナーな銃だ。このウェルディを一躍有名にしたのは1985年に公開されたチャールズ・ブロンソン主演『DEATH WISH 3』(邦題『スーパーマグナム』)であろう。実際、米国ではこの映画がケーブルテレビで放映されるたびにウィルディの販売が伸びたという。ウィルディは、オートマグと共に実用的な銃というよりも趣味としての銃の需要の方が多いのかもしれない。

 

バリエーション

 バリエーションは多く、銃身長5インチ、6インチ、7インチ、8インチ、10 インチ、12インチ、14インチ、18インチモデルがあり、使用弾薬では44オートマグ、45ウィンチェスターマグナム、41ウィルディマグナム、44ウィルディマグナム、45ウィルディマグナム、475ウィルディマグナム等多彩である。

 

ウィルディ・ピストル(トイガン)

 

 このウェルディ・ピストルをトイガンで販売していたのはチヨダだけである。1987年にエアーコッキング式のエアガンが発売され、その3年後の1990年にガスガン化されている。エアガンではハンマーは省略されており、ブラックモデルとシルバーモデルがあった。ガスではハンマーが再現されている。バリエーションは、5インチのシルバー以外は未確認。

 

まとめ

 

 今回は、ウェルディマグナムを取り上げてみた。懐かしいの一言である。子供時代にワクワクしながらおもちゃ屋に通っていた時代を思い出してしまう。ただ、私と同世代じゃない人にとっては何が何だかわからないだろう。

 

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01_トカレフ
(画像はwikipediaより転載)

 

  トカレフとは、1930年にソビエト軍に制式採用された拳銃である。コルトM1911のコピーで、同銃の機構を極限まで簡略化、安全装置まで廃止し、堅牢さと生産性の向上が図られたモデルである。単純なコピーではなく、寒冷地での使用を前提にグリップやハンマーに工夫が凝らされている。信頼性は高く現在でも多くの国で使用され続けている。

 

トカレフ(実銃)

 

 

性能

全長 196mm
重量 854g
口径 7.62mm口径
使用弾薬 7.62x25mmトカレフ弾
装弾数  8発
設計・開発 フョードル・トカレフ / トゥーラ造兵廠

 

背景から開発まで

 1917年に誕生したソ連赤軍は、帝政ロシア時代の制式拳銃であるナガン・リボルバーをそのまま使用していたが、1895年に制式採用されたナガン・リボルバーは構造が複雑であり、生産性の悪いリボルバーであった。さらに軍用拳銃の流れはオートマチックに変化しつつあり、これも踏まえてソビエト赤軍は1928年に制式拳銃トライアルを行った。この結果、制式採用されたのがトカレフTT1930である。

 

開発

02_トカレフ
(画像はwikipediaより転載)

 

 トカレフTT1930は米国製拳銃M1911を参考に極限まで構造を簡略化した銃である。基本構造はブローニング式ショートリコイル機構であるが口径はマウザー7.63mmカートリッジを模倣した7.62×25弾を使用、サムセイフティ、グリップセイフティは省略された。ハンマー・シアーはモジュラー構造になっておりユニットとして取り出すことが可能である。ハンマーやスライドのセレーションは手袋をしていても操作しやすいように深い溝が彫られておりハンマーはとっさに使用する時に引っかからないようにスライドに包み込まれるような形状になっている。

 生産工程を簡略化するために部品点数は非常に少なく設計しており、故障は少なく、分解も特別な工具を使用しなくても可能である。グリップも通常の軍用拳銃のように木製ではなくプレス加工で造られているという極限まで省力化した拳銃で、1930年から1936年までの間に93,000挺が生産された。1933年には、このTT1930をさらに簡略化したTT1933が完成、1954年にマカロフPMに置き換えられるまでに17万丁が製造された。世界各国でコピーされ現在でも使用され続けている名銃である。

 

トカレフ(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1967年に中田商店が金属製トカレフを発売したのが最初である。2000年代に入りハドソン産業からABS製で発売されている。HW製、ABS、ニッケルフィニッシュの3種類が発売されていた。ガスガンは日本ではKSCがシステム7でモデルアップしており、その他海外メーカーで数社がモデルアップしている。

 

KSC TT33 HW 18歳以上 ガスブローバックガン

性能

全長 195mm
重量 670g
装弾数 10発

 HW製でエンジンは最新のシステム7を採用している。精密チャンバーを採用しているので命中精度は高い。外観はKSC製のため完成度は非常に高い。KSCは2013年からトカレフを発売しているのでロッドにより性能が異なる可能性がある。最新ロッドを購入するように気を付けたい。

 

まとめ

 

 トカレフは特にメカニズム的には革新的なものが無い銃であるが、無駄を省いた上に高い信頼性を達成したモデルである。銃は高性能である以前に確実に作動することが最重要であり、この点トカレフは最高傑作といってよい。生産性やメンテナンス性も考慮したモジュラーシステムは現在のハンドガンでも普及しつつあるシステムでこの点は先進的であった。

 

 

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S&WM1917
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM1917とは、第一次世界大戦時、米軍はM1911を装備していが数量が足りず、不足分を補う目的で製造されたリボルバーである。このM1917はS&W製とコルト製の2タイプ存在する。構造は全く異なるが、米軍の要請により、同じ45ACP弾を使用するM1917リボルバーとして同名で製作している。

 

M1917リボルバー(実銃)

 

 

性能

全長 270 mm
重量 1.1 kg(コルト)
   1.0 kg (S&W)
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾, .45オートリム弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W社 / コルト社

 

概要

 M1917は、第一次世界大戦時に米国が欧州に遠征軍を送ることになった際に、当時制式採用されていたM1911(所謂コルトガバメント)の不足を補うために採用されたリボルバーだ。正式名称は、「合衆国.45口径回転式拳銃M1917」である。M1911と同弾薬を使用するこのリボルバーは主に二線級部隊などの後方部隊に配備された。M1917リボルバーといっても1種類ではなく、コルト製M1917、S&W製M1917の2種類がある。装弾数や口径は同一であるが当然設計は全く異なる。

 45ACP弾はリムレス弾のためリボルバーでは使用できず、対策としてハーフムーンクリップを使用する。ここでこのリムレス弾とハーフムーンクリップについて簡単に説明しよう。リムレス弾のリムとはカートリッジの底にあるでっぱりのこと。リボルバーに弾丸を装填するときに棒のようになっていては弾丸が落ちてしまう。ここで底に出っ張りを作り、弾丸がシリンダーで引っ掛かるようにしたのだ。

 しかしオートではその必要はないのでリムを持たないカートリッジが使用された。これがリムレス弾だ。しかし、このリムレス弾をリボルバーで使用するには、また上記のような問題が起こってしまう。そこで弾丸を3発ずつシリンダーの形に固定し2個のハーフムーンクリップを使用するとちょうど6連発のシリンダーが満タンになるようにしたのだ。これはS&Wの特許であったが、米軍の要請によりコルトでも使用することとなった。

 

S&W

02_S&WM1917
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&Wにとってはこれが初の45ACP弾を使用する拳銃となった。バレルは5.5インチでグリップにはチェッカリング等を施さないプレーンのクルミ材を使用した。当初はブルーイング処理を施されていたがのちにパーカーライジング処理に変更されている。第一次世界大戦中に総計163476挺のM1917を生産した。

 

コルト

コルトM1917
(画像はwikipediaより転載)

 

 以前から米軍に制式採用されているM1909を基に設計されている。設計はほとんど変更されていない。M1909は45口径ロングコルト弾を使用するため45ロングコルトよりも短い45ACP弾とハーフムーンクリップを使用するためにシリンダー長が短くされた。約150000挺程度生産された。

 

M1917リボルバー(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1977年にハドソン産業がS&W製M1917を金属モデルで発売している(1977年以前にすでに発売していた可能性がある)。近年ではタナカワークスがS&W製M1917をモデルガン、ガスガン共に発売している。

 

タナカ S&W M1917HE2 4インチ カスタム HW 455ハンドエジェクターモデル ファイブスクリュー モデルガン完成品

性能

全長 235mm
重量 500g
装弾数 6発

 HW製のモデルガン。タナカワークス製なのでリアリティは抜群である。

 

タナカ S&W M1917HE2 4インチ カスタム HW 455ハンドエジェクターモデル ファイブスクリュー

タナカ
これはM1917の1914〜1916年までイギリス政府の要請で生産された455ウェブリー弾を使用するモデル。

性能

全長 235mm
重量 710g
装弾数 6発

 このM1917のトイガン、S&W社製のM1917の方はモデルガン、ガスガン共にタナカワークスが販売している。古いモデルではないので比較的容易に入手することができる。ガスガンはタナカワークスの定番ペガサスシリーズだ。

 タナカワークスは特にロッドによって仕様変更が多いメーカーなので最新型を購入することをおすすめする。特に命中精度に関しては初期ロッドと現行ロッドでは大きく異なる。さらにタナカワークスの超リアルメッキの「ジュピターフィニッシュ」であるが、ガスガンの場合、亜鉛製シリンダーとHW製フレームの材質が異なるため同じメッキでも質感が若干変わっている。通販での購入の際には注意が必要だ。

 

まとめ

 

 M1917、地味ーな銃であった。しかし私が一番驚いたのは、実銃はハーフムーンクリップを使用しなくても発射することができたということだろう。ただ不発が多かったようだが、前線でハーフムーンクリップが無い場合にも撃つことができるのは重要だ。この機能に関しては45ACP弾用に設計したS&W製の方が発火率は高かったようだ。

 

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01_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 SIGP226とは、1983年にSIG社がP220をベースに開発した9mm口径、15連発の自動拳銃である。米軍の次期制式採用拳銃のトライアルに提出されたがベレッタ92SBに価格が原因で敗れた。しかし非常に信頼性が高く命中精度が良いことから資金が潤沢な特殊部隊等で使用されている。

 

SIG P226(実銃)

 

 

性能(9mm弾モデル)

全長 196mm
重量 845g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 15+1発
設計・開発 SIG社

 

開発

02_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 P226のプロトタイプは1980年に作られた。ヨーロッパ市場よりも米国市場を意識したモデルで、1983年、次期米軍制式採用拳銃トライアル(XM9)に提出された。P220との最大の違いは、ダブルカラムマガジンとなったことである。ぱっと見ではP220とP226の区別は難しいが、P226は、グリップがP220に比べて丸みを帯びているので判別は可能である。

 1984年のアメリカ軍次期正式拳銃トライアルに参加し、ほとんどの銃が脱落していく中、ベレッタ92SBとP226が最後まで残った。P226は高性能ではあったが、価格が高価であったためベレッタ92SBが採用されることになった。余談だが、SIG社はこの失敗を基に2017年に米軍のベレッタM9の後継拳銃としてP320が制式採用されている。

 米軍制式拳銃の座は奪えなかったものの、P226の性能は高く、1980年代にはアメリカ海軍特殊部隊SEALで採用、さらには予算が潤沢な特殊部隊等で採用されている。

 構造はティルドバレルショートリコイル機構を採用したダブルアクションでサムセイフティはなく、デコッキングレバーが左側面に装備されている。材質はフレームがアルミ合金、スライドがスチール製である。非常に信頼性が高く命中精度も高い。特に357SIG弾を使用するモデルは命中精度が高いと言われている。

 

 

バリエーション

03_SIGP226
(画像はwikipediaより転載)

 

 P226には多くのバリエーションがある。この中で特に注目すべきものを挙げてみたい。2010年にE2モデルが発売されている。これは使用しやすいようにグリップ始め各所の形状を変更したモデルである。P226DAKモデルはダブルアクションのみのモデルである。それまでリボルバーを使用していた人にとってオートマチックは引き金が軽すぎる等の使用上の違和感があるため作られたモデルである。デコッキングレバーは廃止され、ハンマースパー(ハンマーの指を掛ける部分)もげずり取られている。

 P226SAOは逆にシングルアクションのみのモデルで安全装置としてサムセイフティが装備されており、デコッキングレバーが廃止されている。サムセイフティを外すことで即座に発射出来るコンディション1の状態にすることが出来る。他にも競技用のXシリーズでも同様の機構となっている。

 P227は45ACPが使用できるモデルで装弾数は10発。1989年に発売されたP228はスライドとグリップが小型化されたモデルで装弾数13発と多い。日本の警視庁特殊部隊SAT、海上保安庁SSTでも採用されている。P229はP228のスライドを強化したモデルでP228のスライドがスチール製であったのに対してP229はステンレスの削り出しとなっている。このため重量は40gほど増加している。口径も357SIG、40S&Wという強力なカートリッジが使用できる。P224はサブコンパクトモデルでP228よりも短い8.9mmバレルを採用している。9mmで装弾数は12発であったが、2016年に生産中止となった。

 

SIG P226(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1994年にタナカから発売された。その後もバリエーション展開をしている。モデルガンメーカーだけに外観の完成度は非常に高い。実射性能もEVO2になってより高まっている。ガスガンでは、東京マルイ、KSC、タナカが発売している。東京マルイはレイルモデルに加え、E2、KSCはサイレンサー使用モデルにコンプカスタム、さらにホーグの実物グリップを装備したモデルが発売されている。タナカは珍しくレイルの無い初期型をモデルアップしている。

 

タナカ SIG P226 マーク25 フレーム ヘビーウェイト エボリューション2 モデルガン完成品

性能

全長 195mm
重量 650g
装弾数 15発

 HW製で外観の完成度の高さは秀逸である。カートリッジはEVO2カートでアルミ製。発火性能は比較的良い。特にEVO2になってからはスライドの動きにパワーが出ている。作動に関しては、ガスブロほど確実には作動しない。古いファンにとってはモデルガンというのは「そういうもの」なのであまり気にはならないが、新しいファンには抵抗があるかもしれない。ただ、ガスブロには無い鋭いスライドの動きと火薬の匂いは魅力的である。例によってモデルガンは本体の購入と同時にカート、マガジンを購入することをお勧めする。

 

 

東京マルイ SIGP226 E2 ガスブローバックガン

性能

全長 196mm
重量 740g
装弾数 25発

 現行モデルであるE2モデルを再現している。初速は70m/s前後と平均的。命中精度は非常に良い。マガジンは以前のP226Rと互換性があり、デコッキングレバーも作動する。ダブルアクションのトリガープルが重いのとHW材を使用していないため重量が軽いのが欠点であろう。

 

KSC P226R ヘビーウェイト 18歳以上ガスブローバック

性能

全長 198mm
重量 880g
装弾数 25発

 本体がHW製のため重量が実銃の弾薬を抜いた状態と同じで、実銃のホーグラバーグリップが標準装備されているため非常にリアルである。外観上のリアリティは東京マルイに優っている。初速は70m/s前後で命中精度も非常に良い。外観上の欠点は、ハンマーの位置が実銃と異なりかなり低い位置にある。機構的には、初期製品では湯皺や作動不良が指摘されていたので購入後は作動確認する必要がある。amazonでの購入では返品することが可能であるがその他の通販では返品が出来ないこともあるので注意。

 

まとめ

 

 SIGP226は高価ではあったが、その分性能は高く、信頼性、命中精度の高さはどのプロフェッショナルも高く評価する銃である。そのため特殊部隊等に多く採用されている。近年ではポリマーフレームの銃に人気が集まっているが、現在においてもP226の評価も決して低くはない。

 

 

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ワルサーP5
(画像はwikipediaより転載)

 

 ワルサーP5とは、ワルサーP38の直系の後継銃である。P38のメカニズムを継承した上で小型化、近代化したモデルで1976年に西ドイツ警察に制式採用された口径9mmのシングルカラム銃である。装弾数は8発で9mmパラベラム弾を使用する。

 

P5(実銃)

 

 

性能

全長 180mm
重量 795g
口径 9mm
使用弾薬 9mmパラベラム弾
装弾数 8+1発
設計・開発 ワルサー社

 

概要

 ワルサーP5は西ドイツ警察のトライアルのために製作された大型拳銃だ。当時、西ドイツ警察はワルサーPPKを装備していたが、1968年に結成されたドイツ赤軍のテロ活動に対して威力不足を痛感していた。ここで、ワルサー社はワルサーPPKをベースにより強力な9mmポリス弾を使用するワルサーPPスーパーを西ドイツ警察のトライアルに提出するが、西ドイツ警察が9mm弾を正式採用したために採用は見送られた。

 これに対し、ワルサー社はP38メカニズムを踏襲して9mm弾を使用する大型拳銃を開発、トライアルに提出。1976年、P5として西ドイツ警察に制式採用された。機構は、P38譲りのロッキングラグが特徴でショートリコイル機構を搭載している。サムセイフティを廃止し、代わりにトリガー直後の位置にデコッキングレバーを装備した。これにより装填した状態で安全に携行できるようになっている。薬莢は左に排莢されるのが特徴的である。1977年から1993年まで製造された。

 

バリエーション

 P5にはいくつかのバリエーションが存在する。まずは、ドイツ警察の訓練用として開発されたP5プラクティス。これは警察官の練習用に実弾ではなくプラスチック弾を発射するモデルである。低威力のプラスチック弾を発射するために内部が改造されている。このために実弾を発射することは出来ない。さらに銃身を長くし命中精度を高めたロングバレルモデルやP38設計50年記念モデルとして全体に彫刻を施したデラックスモデル、コンパクトモデルも存在する。

 

P5(トイガン)

 

 トイガンではほとんど発売されていない。マツシロがいわゆる「タニオアクション」モデルガンとしてて発売したのが最初である。ガスガンでは1989年にマルコシ(スーパー9を作っていたメーカー)がガスガンで発売していたのみである。

 

 

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01_南部十四年式拳銃
(画像はwikipediaより転載)

 

  南部14式とは、1925年に日本陸軍に制式採用された自動拳銃である。南部式拳銃を簡略化したモデルでショートリコイル、ストライカー方式を採用している。28万丁が製造されており、前期、中期、後期、末期モデルが存在する。命中精度は高い。

 

南部14式(実銃)

 

 

性能

全長 230mm
重量 890g
口径 8mm口径
使用弾薬 十四年式拳銃実包、九〇式催涙弾(8mm×21)
装弾数 8発
設計・開発 陸軍造兵工廠

 

背景から開発まで

 日本陸軍の制式採用拳銃に二十六年式拳銃があったが、時代はオートマチックに変わりつつあった。1908年に南部麒次郎中佐が開発した南部式拳銃が41式拳銃として次期制式採用拳銃として制式採用直前まで行ったが、陸軍では財政上の理由から制式化は見送られた(海軍では採用されている)。第一次世界大戦が終わると日本陸軍でも再び拳銃の制式化の動きが起こった。

 

開発

 南部式拳銃は性能こそ基準に達していたものの、生産工程も多く、構造も複雑であった。このためこれらを省略した形で自動拳銃が製作された。陸軍ではこれを審査した結果、1925年(大正14年)11月13日に南部十四年式拳銃として制式採用した。生産は九州小倉の陸軍造兵工廠で行われ、さらに1933年からは南部中将が退役後所長となった南部銃器製造所で生産された。

 撃発機構はストライカー方式、ショートリコイルが採用されている。安全装置は左側面、トリガー上部にあり半回転させることで引き金をロックする。マガジンセイフティを採用しており、マガジンを抜いた状態では引き金を引くことが出来ない。全弾発射するとボルトが後退してホールドオープン状態になるが、ボルトをマガジンがロックしているためマガジンを抜くとボルトが前進してしまう。命中精度は非常に高かった。

 総生産数は28万丁で生産終了までにいくつかの改良がなされている。1938年には厚手の手袋をしても引き金が引けるようにトリガーガードが玉子型に変更された中期型、さらにはグリップ前部に脱落防止スプリングが追加された後期型、グリップがフラットになりコッキングピースにチェッカリングの入った末期型がある。他にも試作型に16発ダブルカラム弾倉を使用するモデルも存在する。

 

南部14式(トイガン)

 

概要

 モデルガンではハドソン産業が1967年にモデルアップしている。1990年にリニューアル、廃業までラインナップされていた。廃業後、タナカワークスにより発売されている。2013年にはCAWがスタンダード発火式の十四年式を発売、前、中、後期型とラインナップしている。ガスガンではマルシン工業が固定スライドモデル、ガスブローバックモデルで発売、8mm仕様と6mm仕様の2タイプがある。

 

クラフトアップルワークス 十四年式拳銃 後期型 ダミーカートモデル モデルガン完成品

性能

全長 230mm
重量 705g
装弾数 8+1発

 実銃から採寸されたモデルで南部14年式モデルガンの中では最も完成度の高いモデル。素材はHW製で前期型、中期型、後期型、末期型がある。発火はするがブローバックしないスタンダード発火モデル、ダミーカートモデルがある。

 

マルシン 南部14年式 後期モデル ブラック ヘビーウェイト 最高級ウォールナット木製グリップ仕様

性能

全長 229mm
重量 705g
装弾数 12発

 エクセレントHW製やディープブラックモデルがある。ボルトの後退が小さいため反動は弱いがシャープで鋭い。ホールドオープンはしない。初速80m/s前後とちょっと高め。命中精度は、特に良いということはないが悪くもないといったところである。東京マルイ製のガスガンに慣れている人にとっては物足りないかもしれない。マガジンの大きさからガス容量が小さく冷えに弱いのが欠点。

 

まとめ

 

 南部十四年式拳銃は、簡略化された構造で製造コストを引き下げることに成功、非常に命中精度の高い銃であった。日本陸軍に制式採用された後、終戦まで使用され続けられた。

 

 

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03_ワルサーPP
(画像はwikipediaより転載)

 

 ワルサーPPは、1929年に完成した傑作オートであり、その機構は革命的ともいえるものであった。PPKはショートモデルでこれらをベースに大口径化したのが名銃ワルサーP38である。ワルサーPPKは、007でジェームズボンドが使用していたことで有名な銃である。

 

ワルサーPP(実銃)

 

 

性能(380ACPモデル)

全長 155mm
重量 665g
口径 9mm
使用弾薬 380ACP
装弾数 7+1発
設計・開発 ワルサー社

 

背景から開発まで

 1886年、カール・ワルサーは、ドイツ中東部のチューリンゲンに小さな鉄砲店を開いた。この地方は古くから銃器の生産が盛んな地域であった。ここでカール・ワルサーは本格的な拳銃の開発に乗り出すことになる。カール・ワルサー社が最初に開発した拳銃は1909年に完成したモデル1と呼ばれる自動拳銃で、その後、モデル9まで発売される。そしてその次に開発されたのがワルサーPPと呼ばれる自動拳銃であった。

 

開発

02_ワルサーPP
(画像はwikipediaより転載)

 

 1929年、ワルサー社は世界初のダブルアクション機能を搭載した自動拳銃を開発した。1931年にはスライドとフレームを短縮したPPKモデルが発売、されたのは1931年で警察からドイツ国防軍、ゲシュタポ等に広く採用された。ストレートブローバック、デコッキング機能、チャンバーインジケーターを持つ革新的な機構であり、これらの機構は現在においても多くの銃器に継承されている。デザインはソビエトの中型オートマカロフにも影響を与えている。

 戦後、ドイツでは銃器の製造が禁止されたため、ワルサー社はフランスのマニューリン社にPP、PPKの製造許可を与えた。この契約は1986年に失効している。その他ライセンス生産では、1978年米国レンジャーマニファクチャリングが米国で初めて製造。1983年にはアラバマ州のエムコが製造ライセンスを取得、1999年まで製造を続けた。その後、2001年(2007年とも)からはS&Wが製造ライセンスを取得、2012年まで製造を続けた。2013年、ワルサーUSAが設立され、ドイツ製ワルサーPPが輸入されている。最近は、シグ・ザウエルP230に変更されたようだが、日本の警察、皇宮警察でも使用されていたようだ。ステンレスモデルは米国製のみ。

 

バリエーション

 PPK/Sは、1968年の米国への小型拳銃の輸入規制である1968年銃規制法にPPは該当したためPPKのスライド、バレルをPPに装着したモデルで、PPK-Lは、フレームにアルミニウム合金を採用したモデルである。銃のコントロールが難しくなるため22LR仕様と7.65mm仕様のみ製造された。PPK/EはハンガリーのFEG社が製造したもので22LR、7.65mm弾、380ACP弾モデルがある。

 

〜1945年までのPP(PPK)のバリエーション

01_ワルサーPP
(画像はwikipediaより転載)

 

1929〜1930年まで初期モデルであるPPラージハンマーモデルは7.65mm口径で装弾数8発。約5,000挺生産されている。

1930年には同じく7.65mmの初期生産型が1934年まで約30,000挺生産されている(装弾数8発)。 1931〜1932年までPPK初期モデルが生産された。7.65mm口径で装弾数7発。約20,000挺生産されている。

1932年からマガジンキャッチをグリップ下部に移動させ、380ACP弾仕様にした初期ボトムマガジンキャッチモデルが1934年まで生産され、PPが約2,000挺、PPKが約1,000挺生産されている(PPは装弾数8発、PPK7発)。

1933年から1934年まで口径7.65mm装弾数7発のPPK RZMモデルが約3,500挺生産されている。

1934年には民間向けのコマーシャルモデルが発売される。口径は7.65mmでPPは装弾数8発、PPKは7発。1940年までにPPが約150,000挺、PPKが約100,000挺が生産された。

1935年からワルサーPP NSKKモデルが発売、口径は7.65mm装弾数8発。1936年まで製造が続けられ約6,000挺が生産された。

1935〜1937年までPPKパーティリーダー(党首)モデルが生産されている。7.65mm口径装弾数7発。約5,000挺生産された。

1940年からはPPボトムマガジンキャッチモデルの生産を開始、380ACP仕様で装弾数7発(PPKは6発)、1942年までにPPが約10,000挺、PPKが約2,000挺製造された。

1940年から後期モデルが生産を開始、1944年までにPPが約165,000挺、PPKが約90,000挺生産された。7.65mmで装弾数8発(PPKは7発)。

1942〜1944年までフレームをアルミニウム製にしたデュアルフレームモデルが生産開始。7.65mm口径で装弾数8発(PPは7発)、PPが約8,000挺、PPKが約6,000挺生産された。

1944〜1945年までACマークモデル(ACはワルサー社を表すコード)が生産される。7.65mm口径で装弾数8発(PPKは7発)。

 

ワルサーPP(PPK)(トイガン)

 

概要

 1964年にMGCがモデルガンでPPKを発売している(1型)。これは安全装置の作動が実物と逆であった。さらに1967年にはこの作動を実銃と同じにした所謂2型が発売、1970年には3型が発売されている。これらはタニオアクションと呼ばれるものであった。1968年にはマルゴー製PPKが発売されているがこれはMGCのコピーである。このMGCのPPKはハドソン、KKS等にもコピーされている。CMC製のPPKは1974年、マルシン製は1973年に発売されている。現在でも入手可能なモデルはマルシン製のみである。

 エアガンに関しては、マルシン製のエアコキが80年代に販売されていた。他にもエアコキが数社から発売されている。ガスガンは、マルシン製は固定スライドモデル、マルゼン製のガスブロのみである。このマルゼン製PPKはガスガンの傑作のひとつであろう。固定スライド時代から命中精度とコスパで評判が良かった。さらにガスブロになっても悪い噂は聞かない。さらに東京マルイからニュー銀ダンエアガンとして発売されている。パワーは弱いが面白いエアガンである。

 

まとめ

 

  PPKのデザインは80年前とは思えないほどシンプルで「新しい」。最近ではシグ・ザウエルP230に人気が移っているようだが、基本性能はPPKもそれほどは劣ってはいない。ちょっと小さいし。これからも実用品として生き続ける銃であろう。

 最後にちょっと余談であるが、私も昔、マルシン製のエアコキワルサーPPKを持っていた。当時のエアコキはどうしてもスライドを押して空気を圧縮するタイプが多かったが、マルシンのPPKはスライドを引いて空気を圧縮するタイプだったのだ。これが気に入って購入した。これが購入してみると、この所有感とでもいおうか、何とも言えない愛着が湧いてしまった。性能はお話しにならない。。。が好きだったのだ。

 

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M10ミリタリー&ポリス
(画像はwikipediaより転載)

 

 S&WM10ミリタリーポリスは、まさにマスターピースである。現在では今ひとつパッとしない拳銃という印象があるM10であるが、1920年代に登場して以来、現在に至るまで生産が続けられているということからみても安定した人気を獲得している銃といえる。S&Wのスタンダードであり、以後のS&Wのリボルバーに大きな影響を与えた革命的な銃であった

 

M10ミリタリー&ポリス(実銃)

 

 

性能

全長 237mm
重量 870g
口径 38口径
使用弾薬 38スペシャル弾
装弾数 6発
設計・開発 S&W

 

概要

 S&W M10は、アメリカの銃器メーカースミス&ウェッソン社が開発した回転式拳銃である。1957年にモデル名にナンバー制度を採用した以降、M10と呼ばれており、総数600万丁が生産された。誕生した19世紀から現在においてもS&Wのカタログにラインナップされている。

 ハンドエジェクターは1896年に32口径リボルバーとして開発されたが、米西戦争の戦訓により32口径では威力不足と判明し、1899年に米陸海軍はS&Wに38口径ロングコルトを使用するハンドエジェクターを発注した。これが現在まで続く38口径ミリタリー&ポリスの始まりである。

 S&WM10の性能は安定しており、タイムプルーフもされている。357マグナムは撃てないが、そもそも狩猟でも行かない限り357マグナムを使用する事態にはならない。普段の法執行者や一般市民は38口径で十分なのだ。このように考えると無駄の無いシンプルな拳銃だということが分る。

 現在でも生産されているということからもこの性能で十分だということだろう。基本構造はM29等の後に発売されるS&Wリボルバーとほとんど違いは無く、単に口径、強度の違いだけである。

 

バリエーション

 S&Wのリボルバーはフレームの大きさに対してアルファベットを振っているが、このミリタリー&ポリスのフレームはKフレームに該当する。銃身長は2インチ、2.5インチ、3インチ、4インチ、5インチ、6インチ、6.5インチがある。

 1940年には38レギュラー弾仕様モデル(のちに「M11」というモデルナンバーが割り振られる)、1953年にはアルミ製モデルの「M12」、ターゲットモデルの「M14」マスターピース、「M15」コンバットマスターピース、22口径モデルの「M17」、1970年にはステンレスモデルの「M64」も発売された。

 

M10ミリタリー&ポリス(トイガン)

 

 M10、通称ミリポリは、モデルガンでは、コクサイ、タナカ等多くのメーカーが発売していた。ガスガンではマルシン、コクサイ、タナカが発売している。初期のマルシン製ミリタリー&ポリスはシリンダーストップが無かったが、現行モデルでは追加されている。シリンダーストップが無かった初期のものは、ストップしてくれないので、何発かに一発、フライヤーが発生していた。

 でもさすがはモデルガンメーカー、外観のリアルさとそこそこのパワーはワクワクさせるものがあった。コクサイ製ミリタリー&ポリスは「リボルバーのコクサイ」だけあってリアルな外観を持っていた。

 

タナカワークス S&WM10ミリタリー&ポリス ver.3

性能

全長 238mm
重量 600g
装弾数 13発

 タナカワークスのペガサスシステム搭載のM10。シリンダーは回転するがカートレスのため排莢はできない。モデルガンメーカーだけあって外観の完成度の高さは秀逸。実射性能は、装弾数13発、初速は70m/s前後と平均的。オートに比べると構造上劣ってしまうが命中精度は比較的高い。

 

まとめ

 地味なM10であったが、発売当初は画期的な銃だった。あまりに画期的であり、パラダイムシフトを起こしてしまったという言い方もできる。ミリポリが無い状態というのが理解できなくなってしまったのかもしれない。シルエットは非常にバランスがとれて美しい銃である。

 

 

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