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小銃・ライフル

01_イサカm37
(画像はwikipediaより転載)

 

 イサカM37は1937年に発売されて以来、現在でもセールスを伸ばし続けている米国のショットガンで最も長期間販売されている銃である。理由はシンプルな構造に起因する高い信頼性であり、ショットガンが自動化しつつある現在においても一定のシェアを持っている。

 

イサカ M37(実銃)

 

 

性能

全長 1017mm
重量 2.3kg
使用弾薬 12ゲージ、16ゲージ、20ゲージ、28ゲージ
装弾数 4+1発、7+1発(チューブ型弾倉延長タイプ)
設計・開発 ジョン・ブローニング、ハリーホーランド

 

背景から開発まで

 ニューヨーク州にある銃器製造メーカーイサカは、ショットガン市場でウインチェスターM12に対抗するためのショットガンの開発を指向していた。イサカはレミントンM17をベースとして、イサカM33を開発したが、関連特許がまだ残っていることを発見する。この特許が切れた1937年にイサカM37として発売した。

 

開発

 M37の最大の特徴は通常のショットガンのようにレシーバー下部から装填、レシーバー右側のエジェクションポートより排莢するという構造ではなく、下部から装填、そして排莢を行うことである。これにより雨やゴミ、埃が内部に侵入することが少なく、同時にレシーバーの強度が保ち易いため軽量化が可能になった。これは当時のショットシェルが紙で出来ていたために信頼性の向上に大きく貢献することになった。

 またM37は、他のショットガン同様、スラグファイアが可能であった。これは引き金を引き続けて、同時にポンプで給排莢を行うことで連射するもので、セカンドシアーという部品がポンプに連動してハンマーを落とすために起こる「意図的な暴発」機能であった。面を制圧するエリアウェポンとして威力を発揮するものの初心者が行うと事故のリスクが高まることや犯罪に使用されたことがあったため1990年以降のモデルではセカンドシアーは付けられていない。

 M37は、米軍に採用され、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争で活躍する。特にベトナム戦争のジャングル地帯での戦闘に威力を発揮した。軍以外では1940年代に、ニューヨーク市警とロサンゼルス市警に採用され1990年代後半まで使用されていた。それ以外に民間でも普及しており、1968年に生産100万丁を達成、現在はすでに200万丁を突破しているが、未だに生産・販売され続けている米国市場最長のロングセラーショットガンである。価格は2022年現在で$1,199〜2154である。

 

バリエーション

 1962年に米軍用に製造されたSプレフィックスは、表面はパーカーライジング仕上げで20インチバレルとプラスチック製のバットプレート、スリングスイベルのないプレーンストックという仕様であった。このモデルの一部は、米海軍特殊部隊SEALが使用していた。少数のスリングスイベルが付いたモデルも存在する。ステイクアウトは銃身を13インチに切り詰めストックをピストルグリップにしたモデルで、テレビドラマ『マイアミバイス』の主人公タブスが使用していたことで有名である。 その他にもレシーバーをアルミ製にしたウルトラライト、ディアスレイヤー等が存在する。

 

イサカ M37(トイガン)

 

 トイガンでは唯一KTW社がコッキング式エアガンとして発売している。発売開始は1997年でフェザーライト、ライアット、ソウドオフ、ポリスとバリエーション展開している。ライアットは全金属製でその他はABS製である。発射機構はエアコッキング式、カートレスで1〜2発の同時発射が可能である。外観のリアリティ、命中精度は非常に高い。価格も値ごろ感があるが、給弾がしにくいのが欠点である。短所であるマガジンの装填に関してはまほうの杖forITHACA -RIOT-を購入すると良いかもしれない。

 

まとめ

 

 イサカM37は1937年に発売され、現在でも販売され続けているマスターピースである。映画『ターミネーター』でカイル・リースが使用したショットガンとして有名である。機能に無駄な部分がなく信頼性も高いM37は今後も市場に残り続けるだろう。

 

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M16A1
(画像はwikipediaより転載)

 

 M16ライフルは、米国の銃器設計者ユージン・ストーナーにより設計された銃で自動小銃の最高傑作と言っていい銃だ。米軍に制式採用された当初はM16に合わない火薬を使用したために不信論も出たが、完成から半世紀経った現在においても改良型が米軍の主流を占めている。

 

M16ライフル(実銃)

 

 

性能

全長 994mm
重量 約3kg
口径 5.56mm口径
使用弾薬 5.56×45mm弾
装弾数 20発、30発
設計・開発 ユージン・ストーナー アーマライト社

 

背景から開発まで

 米陸軍の小口径弾薬の有用性への提言は1920年代からあったが、米陸軍は30口径(7.62mm)を米軍の制式小銃の弾薬とし続けていた。しかし1950年代初頭、朝鮮戦争でセミフル切替式で30カービン弾を使用するM2カービンが多く運用されたが、実戦部隊からは威力不足が指摘されていた。30カービン弾とは口径こそ7.62mmとM1ガーラインドと同口径ではあるが、ボトルネックカートリッジではなく、火薬量が少ないカービン専用の弾薬である。

 逆に当時制式小銃であったM1ガーランド小銃は威力こそ強力であったが、装弾数8発のセミオート方式で空間制圧の点では劣っていた。このためM2カービンとM1ガーランドの中間口径が必要であることが銃器開発者サイドから提言されていた。

 この頃、M1ガーランド旧式化に伴い、新小銃の試験が始まっていたが、口径は相変わらず7.62mm大口径カートリッジであった。1955年、この制式小銃のトライアルにのちにM16小銃を開発するユージン・ストーナーはAR10自動小銃を提出している。この小銃は7.62mm弾を使用するが、大型のマズルブレーキを装備し、レシーバー上部に設置されたキャリングハンドルとピストルグリップが特徴であった。主要パーツはアルミで造られており、7.62mm弾使用の小銃の割には3.3kg〜4.05kgと非常に軽量であった。

 当時としては革新的な小銃であり、性能も試験を行ったスプリングフィールドアーモリーに絶賛されるほどであった。しかし制式採用されたのはM1ガーランドの改良型であるM14自動小銃であった。このM14自動小銃は、M1ガーランドで使用していた弾薬である30-06弾(7.62×63mm)を低威力化した7.62×51mm弾を使用するセミ・フルオート切替式の銃であった。

 このM14小銃は採用直後に発生したベトナム戦争で実戦の洗礼を受ける。実戦に投入されたM14小銃は威力こそ強力であったもののフルオートは制御不能であり、北ベトナム軍が使用していたAK47小銃に火力で太刀打ちできなかった。このことから上記銃器開発者から提言されていた中間口径の小銃の必要性が叫ばれるようになった。

 

開発

 アーマライト社はA10サンダーボルト兇寮渋じ気箸靴突名なフィアチャイルド社の小火器部門として設立された会社で、主任エンジニアはユージン・ストーナーでアルミとグラスファイバーを多用した「AR」シリーズを製作していた。米陸軍はベトナム戦争の経験から軽量小口径カートリッジの必要性から新たに制式採用小銃の検討に入っていた。これに対してアーマライト社は前述のトライアル用に開発したAR10小銃を小口径化したAR15小銃を開発した。

 口径は22口径でレミントン社が開発した5.56×45mm弾を使用する。連射速度は700発/分、初速は995m/sと高速であり、連射速度は高速であるが、反動が弱いために容易にコントロール可能であった。作動はカートリッジ発射時のガス圧でボルトを動かすガスオペレーション方式で、全体はアルミとグラスファイバーで構成されており、ボルト、ボルトキャリアーは鋼鉄製であった。断面が三角形のハンドガード、ピストルグリップ、キャリングハンドル等、革新的な機能を持った小銃であった。

 このAR15小銃は1958年に陸軍によって試験されAR10同様に高評価を得るが、前年に採用されたM60軽機関銃と同口径のカートリッジを採用するべきだとしてAR15の採用は見送られた。しかしこのAR15に注目したのは米空軍参謀総長カーチス・ルメイであった。空軍はAR15の試験を実施、結果、8,500丁のAR15と850万発のカートリッジを購入した。さらにAR15は南ベトナム軍によって試験が行われ80,000発の発射で無故障という記録を打ち立てた。

 1963年、これらの実績に陸軍はM14小銃の生産を中止、AR15小銃にボルトフォワードアシストを追加したAR15をXM16E1として暫定採用、1966年にM16小銃として制式採用した。当初は三叉の所謂「チューリップ型」フラッシュサプレッサーが採用されていたが、引っかかり易く衝撃にも弱いことから1966年9月より鳥かご型に変更された。

 当初こそメンテナンス不足や火薬の性能の問題から作動不良が発生し信頼性に疑問が持たれたが、このM16小銃は世界の銃器の歴史において革命的であり、現在においても改良型が米軍で使用されており、採用期間の長さは米軍史上最長である。

 

バリエーション

M16A1

 ボルトフォワードアシストが装備されたモデルであり、1967〜1982年まで製造された。途中で銃口内にクロームメッキ加工、30連マガジン等が追加されている。

 

M16A2

 1980年にNATOは標準弾薬としてSS109弾を制定した。これはM16ライフルに使用されていた223レミントン弾よりも重量があった。1983年に制式採用されたM16A2は、この弾薬に合わせるためにライフリングのピッチを12インチで1回転から7インチで1回転に変更した。

同時にバレルを肉厚なものに変更、ストックの材質もプラスチック製からナイロン樹脂に変更された上、全長も25mm延長された。ハンドガードは生産性を考慮し左右同型に変更、グリップにはフィンガーチェンネルが追加された。

 リアサイトはダイヤル式に変更され、排莢された薬莢が射手に当たることを防ぐためにカートリッジ・ディフレクターが追加された。さらにフルオート機能が排除され、新たに3点バースト機能が加えられた。

 

M16A3

 A2によって廃止されたフルオート機能を復活させたモデル。1996年に米海軍に制式採用された。最大の特徴はキャリングハンドルを取り外せるようになった点で、これにより光学機器を安定して装着できるようになった。

 

M16A4

 A3のハンドガードにピカティニー規格のレールを採用。再びフルオート機能は廃され、3点バーストのみとなる。1996年に米陸軍に制式採用、1998年には米海兵隊も採用した。

 

M16小銃(トイガン)

 

概要

 M16の人気は非常に高く、とても把握しきれない程モデルアップされている。代表的なモデルをピックアップすると、モデルガンでは1973年にMGCが金属製モデルガンを発売、1979年にはマルシン工業が同じく金属製モデルガンM16A1を発売している。ガスガンでは1988年にJACがM16を発売、1992年には東京マルイから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ M16ベトナムバージョン

性能

全長 984mm
重量 2,900g
装弾数 190発

 今ではあまり見かけないM16小銃の電動ガン。東京マルイ製なので命中精度はスバ抜けているが、ロア、アッパーフレームは樹脂製なので剛性が弱いのが欠点。開発されてから相当時間が経っている製品なので全体的に現行モデルに比べると不満が残るかもしれない。

 

WE M16ガスブローバック

性能

全長 1,000mm
重量 3,750g
装弾数 30発

 ストックとハンドガードは樹脂製、それ以外の主要パーツは全金属製。ハンドガード内のアルミも正確に再現されている。外装はパーカーライジング仕上げを再現。ガスブローバックなので実物と同じ操作が可能であり、グリップの細さも実物同様である。安全装置もボルトを引かないと作動しない。空撃ちモード搭載。初速は70m/s前後とガスブロとしては平均的。ガスブロなので命中精度には電動ガンに比べて劣る。

 欠点としては外観の完成度が甘い点である。何よりもストックがA2タイプのものなのが残念。その他、キャリングハンドル周辺等、細部のディティールが甘い。基本的に無刻印である。

 

東京マルイ MTR16 Gエディション ガスブローバックライフル

性能

全長 837 mm / 919 mm(ストック最大伸長時)
重量 2,676g
装弾数 20発

 2018年に発売されたガスブローバックライフルで、東京マルイオリジナル設計の製品であるが、東京マルイが米国で同じデザインの実銃を作ったというユニークな経緯がある。つまりは架空銃ではない。東京マルイ製であるので命中精度は非常に高い。欠点としてはマガジンが20連型マガジンなのでガス圧が低下しやすい。対策としては同社製の30連マガジンを使用すれば解消される。

 

まとめ

 

 M16といえば銃好きでなくても知っているほどの知名度の高い銃である。M16は、ライフルというのは鋼鉄製で木製ストックを使用するというのが当然であった時代にアルミとグラスファイバーで作り上げた革新的な自動小銃であった。1966年の制式採用以来、現在でも米軍で使用され続けている傑作中の傑作である。

 

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01_64式小銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 64式小銃は豊和工業製で1964年に正式採用された国産小銃である。全長990mm、重量4.3圈∩弾数20発で7.62mm減装薬弾を使用する。命中精度は非常に高いが、重量が重く、装填不良が多いため軍用としては今ひとつであるが、頑丈な造りのため耐用年数は長い。

 

64式小銃(実銃)

 

 

性能

全長 990mm
重量 4,300g
口径 7.62mm口径
使用弾薬 7.62mm減装薬弾
装弾数 20発
設計・開発 豊和工業

 

背景から開発まで

 発足以来、自衛隊の制式小銃は米軍貸与のM1ガーランド小銃であったが、老朽化と性能の陳腐化が問題となってきた。そのため各国の小銃装備の趨勢と将来の用兵に適応させるため、日本人の体格に合った国産小銃を開発することとなった。

 

開発

 1957年、豊和工業は防衛庁技術研究本部と共同で国産小銃の開発を開始した。プロトタイプとして作動方式にガス圧式を採用したR1、遅延反動式のR2ライフルを製作した。続いてR1、R2の機能を取り入れたR3が製作された。このR3も展示射撃を数発行った時点で破損してしまったので、改良されたR5が製作された(R4は「死に番」なので敬遠された)。このR5も連射時の命中精度が優れないため、抜本的に改良されたR6が完成する。R6に改良が加えられ1964年9月7日、64式7.62mm小銃として制式採用された。

 64式小銃の特徴としては、日本人の体形に合うように設計されており、軽量化よりも命中精度の向上が優先されたたため7.62減装弾が採用された。これは通常の7.62mmNATO弾の火薬量を10%減少させたもので、発射速度を500発/分(M16小銃は600発/分)と遅くしたことと相まって反動の抑制には効果的であったが、通常のNATO弾を撃つためにはガス圧の調整をする必要があるというデメリットも存在する。

 サイトはフロント、リア共に倒立式で、ボルトを引くチャージングハンドルは上部に位置する。二脚が標準装備されており軽機関銃の代用として使用することもできる。安全装置は右側に位置しており、切替の際には一度引っ張って回す必要がある。このため暴発等の危険は少ないものの咄嗟の操作には習熟が必要である。

 64式小銃は、合計23万丁が生産され、構造が堅牢なため現在においても運用されいるが(2020年7月)。

 

64式小銃の欠点

 64式小銃の概要は上記の通りであるが、この64式小銃、執筆者が現役時代に使用した結果感じた特徴は以下の通りである。

 

特徴,笋燭藹鼎ぁ

 

 多分、他国の小銃に比べて1坩幣紊禄鼎ぁまあ、製作された年代を考えると致し方ないともいえるが問題はまだ現役だということだろうか。一般の人は自衛隊の装備は最新で、特に軍事に詳しい人は全部隊で89式小銃を使用していると思っているかもしれないがこれは大きな間違いだ。89式小銃を使用しているのは陸自で言う戦闘職種はとその他若干の部隊。後方支援部隊、航空自衛隊の警備隊等は未だに64式を使用している。

 

特徴∩填不良が多い。

 

 軍用小銃とは思えないほどに装填不良が多い。自衛隊では小銃はかなり丹念にメンテナンスされているが、それでも射撃検定等では必ず1回は誰かの銃が装填不良を起こす。メンテナンスされている状態でさえこの様なので、その上、泥等が内部に入ろうものなら装填不良どころでは済まない。引き金が引けなくなることもある。上掲の動画でも3名の内、右側1名以外の隊員の64式小銃は装填不良を起こしている(弾倉を叩いて槓桿を引いているのは装填不良時の対応)。デモンストレーション用に綿密に整備された個体でも装填不良は防げなかったようだ。

 

特徴やたら部品がはずれる。

 

 演習等で使用する場合、脱落防止処置をしなければならない。これは何かというと64式小銃は、ビニールテープでグルグル巻きにしていないとポロポロ部品が落ちてしまうのだ。グリップが落ちることさえある。何故こんなに部品が落ちるのかは不明だが、訓練で分解結合をやりすぎるのが原因とも言われている。

 

特徴そ匿箸破裂する(こともあるらしい)。

 

 これは私が実際に体験した訳ではないが、通達で「経年劣化のため銃身が破裂することがあるので注意するように」というのが回ってきたことがあり、どう注意すればいいのか分らなくて困惑したことがあった。これは64式小銃の欠陥というよりも兵器の更新が遅い自衛隊の問題ではあるのだが。ここまで書くと何かいいところないと思うかもしれないのでここで長所を一つ。

 

特徴ト鷯錣砲茲当たる(らしい)。

 

 世界中の軍用銃を比較した訳では無いので客観的事実とは言えないが軍用小銃の中では非常に命中精度がいいらしい。あと、設計時、アメリカに7.62mm弾をごり押しされた結果、7.62mm弾を使用せざる得ないことになったが日本人の体格からして7.62mm弾は反動が強すぎるということで減装薬を使用したがこれはいい選択だったと思う。

 

64式小銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンではホビーフィックスが1994年にダミーカート式モデルガンとして発売しているのが唯一である。ガスガンでの発売はされておらず、電動ガンでは1996年にTOPが発売していた。現在ではS&T社の電動ガンが流通している。2020年にはG&Gが製作を発表している。

 

S&T 64式小銃

性能

全長 990mm
重量 3,260g
装弾数 390発

 全金属製でグリップ、ストックは木製である。実銃よりも1kg重量は軽いものの細部はリアルに再現されている。命中精度は非常に高く、東京マルイ製の電動ガンと比べても遜色のないレベルである。マガジンはプレス製で390発装填が可能。初速は90m/s前後と比較的ハイパワーではあるが、もちろん法定内である。欠点としては、マガジンを本体に取り付けた状態が銃身の軸線に対して垂直なのが実銃と異なる点(実銃はやや斜めに装着される)、グリップが非常に角ばっている点である。

 

まとめ

 

 日本初の自動小銃であり、現在でも運用されている小銃である。重量が4.3kgと重く、非常に装填不良が多いため実戦には向かない銃であるが、命中精度は非常に高く、銃自体の寿命も長い小銃である。

 

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01_mp7
(画像はwikipediaより転載)

 

 MP7とは、H&K社が開発したPDW(Personal Defense Weapon)である。カートリッジは4.6×30mm弾で、これは防弾ベストを貫通させることを目的として開発されたカートリッジであり、後方支援部隊の護身用の銃器として開発された。4.6mm弾の貫通力は凄まじく、200m先のクラス3Aの防弾ベストを貫通する能力を有する。弾丸が小型であるため装弾数も多く、ロングマガジンは40発を装填することができる。このため本来の目的以外にも特殊部隊等で使用される例が多い。

 

MP7(実銃)

 

 

性能

全長 415mm(ストック展開時638mm)
重量 1,900g
口径 4.6mm
使用弾薬 4.6×30mm弾
装弾数 20/40発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_mp7
(画像はwikipediaより転載)

 

 MP7の特徴はイギリスで開発された4.6mm弾を使用することにある。この弾薬はP90で採用された5.7×28mm弾と同様の設計思想で開発された弾薬で高い貫通力が特徴であり、MP7もP90同様に後方支援部隊のPDW(Personal Difense Weapon)として軽量・コンパクトに設計されている。本体はプラスチックを多用、後方には伸縮式ストックを装備しており、作動方式はHK416等で使用されているショートストロークピストン式ガスオペレーション、クローズドボルト、閉鎖機構はロータリーロッキング方式を採用している。

 このロータリーロッキング方式とは、ボルトを回転させることで作動を遅くし連続射撃を可能にする機構で現在AK47、M16、M1ガーランド等、多くの銃に採用されている機構である。弾倉はイスラエル製サブマシンガンであるUZIのようにグリップ内に収納する形式になっており、グリップ内に収まる20連マガジンとグリップから突き出す40連マガジンがあり、銃上部には20mmレイルが装備され、そこにアイアンサイト、光学照準器等を装着することができる。

 貫通力はNIJ規格の44マグナムや357SIG弾を防ぐ能力を持つクラス3A防弾ベストを200m先から貫通する性能を持つ。1999年にドイツ連邦軍に制式採用、2001年より生産に入った。P90と同様に多くの特殊部隊において採用されている。

 

バリエーション

03_mp7
(画像はwikipediaより転載)

 

 オリジナルのMP7の他、照準器やグリップやストックの形状の一部が変更され銃身のサイドにピカテニー規格の20mmレイルを装着したA1、銃身下部のフォアグリップを廃止、代わりに20mmレイルを装着したA2モデル、セミオートのみのMP7SFモデル等がある。

 

MP7(トイガン)

 

概要

 トイガンでは頑住吉がガスガンとしてプロトタイプモデルPDWを発売、アカデミー科学が電動ガンとして発売してる。2006年2月8日には東京マルイが電動ガンを発売、2012年10月29日にガスブローバックモデルを発売している他、2009年7月28日にはKSCもガスブローバックモデルを発売している。これらはどちらも実物のデータが入手出来なかったためと言われるが実物よりもサイズが小さい。1/1スケールのトイガンでは2019年6月11日にVFCが発売したものが唯一である。

 

東京マルイ MP7 電動エアガン

性能

全長 380mm(ストック伸縮時590mm)
重量 1,480g
装弾数 50発
初速 77m/s前後
定価 28,800円

 東京マルイが2006年に発売した電動ガン仕様のMP7である。全長が実銃に比べて4cm程短いほか、重量も実銃に比べて400gほど軽い。そう考えるとおもちゃ感があるが、そこは東京マルイ。外観の完成度は非常に高く、命中精度やその他実射性能も安定している。日本メーカーなのでパーツの供給も問題が無い。サイズにこだわりが無ければ本銃も選考の対象となる。

 

東京マルイ MP7 ガスブローバック

性能

全長 381mm(ストック伸縮時586mm)
重量 2,200g
装弾数 40発
初速 75m/s前後
定価 32,800円

 サイズは同社製電動ガンと同じで実銃よりも小さいが、重量は実銃の1.96kgに比べて2.2kgと実銃よりも重く作られている。無論実銃はカートリッジを装填していない状態なので装填後は実銃の方が重くなる。電動ガンに比べて命中精度やパワー、作動の安定性は劣るものの迫力のあるブローバックを楽しみたいユーザーにはガスブローバックが良い。

 

KSC MP7 ガスブローバック

性能

全長 380mm(ストック伸縮時590mm)
重量 2,120g
装弾数 40発
初速 74m/s前後
定価 34,800円

 KSC製のMP7は東京マルイと同様に全長が4cm程短いがそれ以外の再現性は高い。ガスブローバックなので電動程の命中精度は期待できないものの、ガスブローバックでは平均以上の命中精度を発揮している。KSC製は初期モデルMP7A1とバージョンアップモデルのMP7A1-2、さらにはタクティカルモデルの3種類がある。2が最新型でマグネシウムボルトにスペアマガジンが2本付属する。価格は一緒なので購入する際は間違えないようにしたい。タクティカルモデルは限定品でこれも2と同様にマグネシウムボルト仕様である。

 

VFC MP7 電動ガン

性能

全長 418mm(ストック伸縮時640mm)
重量 1,665g
装弾数 120発
初速 91m/s前後
定価 53,600円

 このVFC製の電動MP7の最大の特徴は、他のエアガンメーカーの製品と異なり、実物大で製作されていることであろう。東京マルイ、KSC製のトイガンに比べると全長が4cm程長い。これは結構な差であろう。命中精度やその他性能においても他のメーカーに引けは取らないため、リアリティ志向のユーザーはこちらの製品が良いかもしれない。しかし総合的な性能や保証に関しては日本メーカーに一日の長がある。

 

まとめ

 

 MP7は後方支援部隊用の個人防御兵器として開発された銃器であり、ほぼ同様の目的で開発された銃にベルギーのFN社P90がある。P90に同カートリッジを使用するFive-SeveNがあるようにMP7にも同カートリッジを使用するP46があったが性能が今ひとつであったため2009年に開発が中止されている。しかしMP7の性能は高く、現在でも日本を始め、多くの特殊部隊で使用されている。

 

 


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01_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 FNCとは、ベルギーのFN社が1976年に発表した第二世代自動小銃である。口径は5.56mmでカートリッジは現在NATO軍で制式採用されているSS109である。アルミ削り出しのロアレシーバーにスチールプレス製アッパーレシーバーと十分な強度を持っている上、当時は珍しいSTANAGマガジンを採用する等、優れた設計の銃であったが、高価になってしまったため採用した国はベルギー始め数か国に止まった。

 

FNC(実銃)

 

 

性能

全長 995mm
重量 4,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 FN社

 

開発

02_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 ベルギーのFN社が第二世代アサルトライフルとして開発した自動小銃で、同時に開発された5.56mm弾SS109はそれまでのM16を始め世界の5.56mm小銃弾であったM193に代わりNATO軍に制式採用されることになった。FNCは1966年に開発した前作のCALが強度的に問題があったこともあり、ロアレシーバーをアルミ削り出し、アッパーレシーバーをスチールプレス製として強度を確保している。

 作動はAK47や日本の89式小銃と同じロングストロークピストン式で閉鎖機構はロータリーボルトロッキングシステムを採用している。セミ・フルオート切替式で弾倉は当時は珍しかった互換性の高いSTANAGマガジンを採用した画期的な銃であったが、完成した1976年には競合が多くあり、アルミ削り出しの比較的高価な銃となってしまったため、セールス的には失敗だったといえる。ストックは折りたたみ式のみである。

 1979年にベルギー軍に制式採用され現在でも運用されている他、インドネシア、スウェーデン軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FNC
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、銃身を4cm切り詰めたアサルトカービン、民間向けにセミオートモデルがある。

 

FNC(トイガン)

 

概要

 1988年にアサヒファイアーアームズがガスフルオートモデルとして発売、実銃には無い3点バーストを内蔵している。近年ではG&Gアーマメンツが電動フルオートでFNCをモデルアップしている。

 

まとめ

 

 FNCは銃自体は高性能であり、同時に開発されたSS109はそれまでのM193カートリッジに比べ高性能であり、現在でもNATO軍制式採用となっている。またSTANAGマガジンも同様で多くの銃がこの規格に合わせている。FNCはその先鞭をつけた銃であったが、高性能故に高価であり、セールス的には芳しくなかった。悲運の小銃であったといえる。

 


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01_HK33
(画像はwikipediaより転載)

 

 HK33とは、H&K社が1963年に発表した自動小銃で、当時の最新自動小銃であるM16自動小銃で採用された小口径弾5.56mm弾を使用できるようにG3自動小銃を小口径化したモデルである。内部機構はG3と同様で自動小銃としては珍しいブローバック式の発射機構を有する。1968年から生産が開始され、タイ軍やトルコ軍で制式採用された他、軍や警察の特殊部隊で使用されている。

 

HK33(実銃)

 

 

性能

全長 920mm
重量 3,900g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_HK33
(画像はwikipediaより転載)

 

 1962年、米空軍が5.56×45mm弾を使用するM16自動小銃を制式採用すると、H&K社はすぐに反応し、自社のG3自動小銃を5.56×45mm弾仕様に改良して1963年にはHK33自動小銃を完成させた。HK33はG3で5.56mm弾を発射出来るように改良した結果、全長は約10cm短くなり、重量も600gほど軽減されている。軽量化はしているものの使用弾薬が7.62弾から5.56mm弾に代わったため反動は軽くなっている。

 発射機構はG3と同様のディレイトブローバック方式で閉鎖機構はローラーロッキング方式を採用している。使用弾薬は初期にNATOに制式採用された5.56弾であるM193であるが、マガジンは独自規格のためM16系のSTANAGマガジンは使用できない。1980年代に改良されたHK33EではベルギーのFN社が開発した新規格のNATO弾SS109を使用することが出来る。

 ストックやハンドガードはポリマー製で、モジュラーシステムを採用しており、トリガーグループはMP5と共用でフラッシュハイダー部には銃剣や二脚、グレネードランチャーを装着することができる。採用例は少ないもののタイ軍やトルコ軍で制式採用されている他、HK33やそのバリエーションモデルが警察や軍の特殊部隊でしばしば使用されている。1968年から2001年まで製造された。

 

バリエーション

03_HK33
(画像はwikipediaより転載)

 

 固定ストック装備のA2、金属製伸縮式ストックを持つA3、カービン仕様のHK33K、スコープと専用トリガーグループを搭載した狙撃銃モデルであるSG/1、分隊支援火器仕様のHK13、HK13をベルト給弾式に変更したHK23、サブマシンガンサイズのHK53、7.62×39mm弾(AK47用の弾薬)仕様のHK32、民間向けのセミオート仕様のHK93等がある。

 

HK33(トイガン)

 

概要

 2005年にKSCがエアーコッキング&電動ガンというユニークな製品を発売している他、海外メーカーではLCTがLK33という名称で発売している。

 

まとめ

 

 HK33の開発は意外に古く1963年である。当時の小銃の小口径化にH&K社が素早く対応して完成させたモデルである。生産は2001年まで続いたが現在では生産はされていない。機構は自動小銃では珍しいブローバックで、当時の競合であるM16自動小銃と比べると若干重い。一部の国では制式採用されたものの今ひとつ注目されることのなかった自動小銃である。

 


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01_ガリルARM
(画像はwikipediaより転載)

 

 ガリルARMとは、イスラエルIMI製の自動小銃でAKをベースに5.56×45mmNATO弾を発射出来るように改良した銃である。ただ口径を変更しただけでなく、コッキングレバー、セイフティレバーを左右で使用できるようにしたりしている他、ワイヤーカッター、栓抜き機能を持つ二脚、折り畳み式ストック等、独自の改良も施されている。イスラエル軍ではタボールに機種が変更されてしまっているが、世界各国で現在でも使用され続けている。

 

ガリルARM(実銃)

 

 

性能(ARM)

全長 979mm
重量 4,350g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 IMI社

 

開発

02_ガリルSAR
(画像はwikipediaより転載)

 

 ガリルARMはイスラエル・ミリタリー・インダストリー(IMI)が設計・開発した自動小銃で、ARMは「アサルト・ライフル・マシンガン」の略である。それまでイスラエル軍はベルギーFN社製自動小銃FALを制式採用していたが、全長1mを超えるFALは車両を使用する移動が多いイスラエル軍としては取り回しが不便であったため、取り回しが良い自動小銃の必要性を痛感、開発することとなった。設計にはフィンランドの銃器メーカーであるワルメット社が協力したためAKシリーズの系統を受け継ぐRk62自動小銃に酷似しているが、カートリッジを5.56×45mmNATO弾仕様に改良している。

 発射機構はAKシリーズと同様のロングストロークピストン式でカートリッジのガスがバレル上部のピストンに流れ込み、ガスの勢いでピストンが後方に移動、ボルトを押し出すものである。ショートストロークピストン式と異なりピストンはボルトと共に最後まで移動する。閉鎖機構はターン・ボルト方式で左右にロッキングラグが備えられている。発射機構もその他メカニズムもAKシリーズとほとんど同じである。

 イスラエル軍への配備は1973年に始まったものの、米国よりM16自動小銃の供給が始まったため全部隊に配備するには至らなかったが、輸出は好調で南アフリカ、フィリピンを始め多くの国で制式採用された。これは当時のイスラエルには外貨獲得手段が少なく、米国供給のM16を自国軍に装備する代わりに自国製自動小銃を海外に輸出して外貨獲得を行っていたとも言われるが真意の程は不明である。

 ガリルは機構的にはAKシリーズを踏襲しているものの、AKシリーズと異なりセレクターレバーは左側面にもあり、グリップを握ったまま操作することが可能である。他にもAKには無いキャリングハンドルを装備しており、折りたたみ式ストックが標準装備されている。さらに特徴的な機構として「栓抜き・ワイヤーカッター」として使用できるバイポッドがある。これは前線で弾倉を栓抜き代わりにする事例が多く発生したために追加された機能でバイポッドの付け根部分にあり、バイポッドを開くことでワイヤーカッターとしても機能するスグレものである。

 

バリエーション

03_ガリルARM
(画像はwikipediaより転載)

 

 キャリングハンドルとバイポッド、そして惜しまれつつも栓抜き機能も排除、ARMが木製だったのに対してポリマー製ハンドガードを装備したAR(アサルトライフル)、さらにARのカービンモデルで同じく栓抜き機能を持たないSAR(ショートアサルトライフル)がある。これらには7.62×51mmNATO弾仕様のモデルが存在する。他にも1995年に登場したさらに銃身を切り詰め、栓抜き機能を持たないMAR(マイクロアサルトライフル)、同モデルを30カービン弾仕様にし、同じく栓抜き機能を持たないマガル等がある。

 

ガリルARM(トイガン)

 

概要

 1989年にファルコントーイがガスフルオートのガリルSARを発売、1991年には木製ハンドガード装備のガリルARMを同じくガスフルオートで発売している。近年では台湾のエアガンメーカーICSが電動ガンでガリルを発売している。

 

ICS ガリルARM 電動ガン

性能

全長 750mm
重量 3,710g
装弾数 300発
初速 85m/s前後
定価 55,800円

 全金属製でハンドガードは木製、マガジンもスチールプレス製で2本付属する。全金属製のため剛性は非常に高く、キャリングハンドルは実物と同様に可動、コッキングレバーもストローク長めできちんと可動する。セイフティレバーも実物と同様に左側のセイフティレバーも使用可能である。バイポッドはワイヤーカッターとしての使用は難しいかもしれないが、栓抜き機能は使えそうである。命中精度に関しては個体差があるようで、特にパッキンは東京マルイ製と交換すると性能が向上するという意見もある。

 

まとめ

 

 ガリルはイスラエル製の自動小銃である。製造され始めたのは1970年代であったが、当時のイスラエルは工作機械の不足からパーツを輸入して生産していた。一部部隊には配備されたものの多くの部隊はM16自動小銃を装備、そのままタボールに変更されているが、世界各国では現在でも多くの国の軍隊で制式採用されている。メカニカルな外観を持つ魅力的な銃である。

 

 


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01_HK416
(画像はwikipediaより転載)

 

 HK416(417)とは、H&K社が2004年に発表したM4をベースに大幅に改良を施したモデルで、M16の発射機構で指摘されていたガス直接利用方式による汚損に対応するために、ショートストロークピストン式を採用した。このため外観上はM4と酷似しているが、発射機構は全く異なるものの、ロアレシーバーはM16系の銃と互換性がある。M4に比べ信頼性が高く、数か国の軍の制式採用小銃となった他、特殊部隊等で多く用いられている。

 

HK416(417)(実銃)

 

 

性能(HK416)

全長 560mm
重量 3,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

背景から開発まで

 1960年代に米軍が手に入れた傑作小銃M16はその後、幾度も改良が加えられ現在に至っている。しかしガス直接利用方式のためボルトキャリアー内に発射時の煤等が付着しやすいため丹念なクリーニングが必要になる等の欠点があった。HK416はこの欠点を克服、同口径のカートリッジであればガス圧に関係なく使用できるようにすることを目的に開発された。

開発

02_HK417
(画像はwikipediaより転載)

 

 外観上からも分かるようにHK416はM16と酷似している。これはM16系の小銃との部品の互換性を最大化した結果であが、発射機構は全く別物であると言って良い。前述のようにM16が発射時に発生したガスをボルトキャリアー内部に直接噴き付け、これによってボルトを後退させるというガス直接利用方式からショートストロークピストン式に変更されている。

 これは発射時のガスの圧力によってバレル上部にあるピストンが後退、ビリアードの玉を突くようにピストンがボルトを突き、その勢いでボルトが後退、ピストンはスプリングによって戻るがボルトは慣性によって後退、戻る時に次弾を装填するという構造である。この方式だとガスが通る部分が少なく、M16系小銃の欠点であった内部の汚損を最小限にするというメリットがある。同時にこの方式はカートリッジのガス圧に作動が左右されることがないためより多くのカートリッジを使用することができる。

 ユニークなのは、この発射機構の変更はアッパーレシーバー部のみであるため、旧来のM16系小銃のロアレシーバーを流用することが可能である。つまりは旧M16系小銃のロアレシーバーにHK416のアッパーレシーバーを装着することで「HK416」とすることも出来るわけである。H&K社は2004年にHK416の原型をHKM4として発表、しかし名称を巡ってコルト社から商標権の侵害として告訴されたため2005年にはHK416と名称を変更した。

 2007年には米軍の一部部隊(デルタ分遣隊)に制式採用、2010年にはノルウェー軍、2014年にはドイツ軍がG38として制式採用している。さらにフランス軍も現用のFA-MASをHK416に入れ替えていく予定である。

 

バリエーション

03_G28
(画像はwikipediaより転載)

 

 フロントヘビーであるという指摘に対して銃身部を軽量化したモデルであるA1、水際での仕様を想定、数か所に水抜き穴があるA2、A2を基にノルウェー軍の要求によってコッキングしていない状態でもセレクターの位置を変更できるように変更したA3、さらにそのA3のトリガーシステムを変更したA4モデル、ガスブロック先端にレギュレター(規整子)を装備、ボルトキャッチやトリガーガードを大型化する等、より使いやすく改良したA5等、数多くの改良型、派生型がある。

 

HK417

 HK416を7.62×51mmNATO弾仕様に改良したモデル。米軍が中東で作戦行動を行うことが多くなるにつれ、7.62×51mmNATO弾の遠距離性能の不足が痛感されてきた。このため米軍は7.62×51mmNATO弾仕様の遠距離モデルのトライアルを実施、このトライアルのためにHK416を7.62mm仕様に改良したのが本モデルである。トライアルには採用されなかったもののイギリス軍特殊部隊SAS、デルタフォース等多くの特殊部隊で採用されている。

 

HK416(417)(トイガン)

 

概要

 東京マルイが2012年12月27日にHK416Dを発売、2013年12月18日にDEVGRUカスタムを発売している。さらに2014年12月22日にはHK417アーリーバリアント、2016年3月24日にはHK416C、2017年3月9日にはHK416デルタカスタム(FDE)、2018年11月15日には同デルタカスタム(ブラック)を発売している他、2019年にはKSCがHK417A2を発売している。実銃が人気のあるモデルのため、他海外メーカーからも多くの製品が発売されている。

 

東京マルイ HK416D 次世代電動ガン

性能

全長 819mm
重量 3,540g
装弾数 82発
初速 93m/s前後
定価 64,800円

 東京マルイの次世代電動ガンであるのでスタンダード電動ガンでは味わえないリコイルショックを楽しむことができ、実物と同様にアンビセイフティやボルトストップ機能も搭載されている。「次世代電動ガン」ということだけで性能面では語ることもないであろう。敢えて書くならば性能はトップクラスである。

 

東京マルイ HK417 次世代電動ガン

性能

全長 921mm
重量 4,500g
装弾数 70発
初速 92m/s前後
定価 82,800円

 電動ガンとしては重量級である4.5kgと実銃と同じ重量を再現している。大型であるが、主要パーツが金属製であるために剛性は高い。次世代電動ガンなのでシュート&リコイルシステム、オートストップを搭載されている。最大特徴はサマリウムコバルトモーターを搭載していることで、これによりトリガーのレスポンスが非常に良くなっている。欠点としては、性能的には次世代電動ガンの中でもトップクラスの性能であるものの重量が4.5kgとあることであろう。

 

東京マルイ HK416C 次世代電動ガン

性能

全長 571mm
重量 3,100g
装弾数 30発
初速 91m/s前後
定価 62,800円

 次世代電動ガンであるが本モデルは元にしたモデルがストックがワイヤータイプであるために通常の電動ガンのようにバッテリーをストック内に置くことが出来ないため、他の電動ガンと異なりマガジン内に格納されている。これが原因なのかトリガーのレスポンスは早い。別売りされている照準補助デバイスを模したバッテリーケースを使用することで大型バッテリーの仕様も可能となっているが併用することは出来ない。欠点としては元にしたモデルが防弾チョッキ等を装備して使用することを前提としているためかストックが短く構えにくいこと、マガジンにバッテリーを内蔵しているためスペアマガジンの価格が高くなってしまうことであろう。

 

KSC HK417A2 ガスブローバック

性能

全長 902mm
重量 4,360g
装弾数 36発
初速 75m/s前後
定価 59,800円

 H&K社公式ライセンス製品。主要パーツは金属製でKSCらしく「かっちり」と作ってある。ガスレギュレターもダミーながら可動するのがさすがKSCといったところである。ハンドガードもアルミ製で接合部もしっかりとしており剛性も十分にある。実物と同様にマガジンキャッチ、セレクターレバー、ボルトストップ等はアンビ式となっている。システム7TWOを装備している上に大型のマガジンであるために撃ち味は重く迫力がある。同社製品はパーツが摩耗することがかつて不評であったが、本モデルは摩耗部分に焼結パーツを採用することで耐久性を確保している。命中精度はKSC製品なので非常に高いがガスブローバックなので安定性には欠ける。

 

まとめ

 

 HK416は一応、M4の改良型といってよい。しかし基本的な発射機構は全く異なる。H&K社の製品だけあって品質は非常に優れており、ショートストロークピストン式のため命中精度にも影響は少なく、弾薬の圧力にも左右されないため多くの弾薬を使用することができる。さらにロアレシーバーがM16系の銃と互換性があるためアッパーレシーバーを交換するだけでHK416の機能を発揮することができるという非常に合理的な小銃である。

 


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01_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 SCAR-H(L)とは、FN社の米国法人FN USAが開発した自動小銃で米軍制式採用カービンM4の5.56×45mmNATO弾での遠距離性能の不足を補うために開発された7.62×51mmNATO弾を使用する小銃である。7.62×51mmNATO弾を使用する割には軽量であり、部品の交換によって5.56×45mmNATO弾仕様に変更することも可能である。米軍の特殊部隊や一部部隊で採用され、アフガニスタン等の実戦で使用され高い評価を得ている。

 

SCAR-H(L)(実銃)

 

 

性能

全長 965mm
重量 3,590g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 FNハースタル社

 

開発

02_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 米軍を中心にNATO軍で制式採用されている5.56×45mmNATO弾は、携行弾数が多く使い勝手の良い弾薬であったが、遠距離での性能に不満が残った。近年、米軍の戦場がイラクやアフガニスタン等の開けた地域で行われることが多く、遠距離性能の不足が問題となった。このため米軍、特にSOCOMは遠距離射撃可能な銃の必要性からトライアルを実施、その結果、採用されたのがSCARである。

 開発は、FN社の米国法人FN USAが中心となって行われた。7.62×51mmNATO弾仕様でありながら部品を交換することによって5.56×45mmNATO弾仕様に変身させることも可能である。米軍SOCOM内ではMk.17、民間向けモデルはSCAR17Sと呼ばれている。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はターン・ボルト方式でレシーバー上部はアルミ製、下部はポリマー製、ボルト、バレル等の主要パーツはスチールという構成になっている。

 上部にはピカテニー規格の20mmレイル、ハンドガード部には左右下に同レイルを装備する。光学照準器を装着することを前提に設計されているのでフロント・リアサイトは折り畳み式で折りたたんだ状態でも光学照準器に干渉しないように設計されている。セレクタースイッチ、マガジンキャッチはアンビタイプで左右両方から操作することができ、コッキングレバー、エジェクションポートも左右に変更することが可能である。

 ストックはポリマー製で折りたたみが出来る上に長さの調節も可能、さらにはチークピースまで装備されているという優れた設計である。7.62×51mmNATO弾仕様のSCAR-LはSTANAGマガジンが使用可能である。

 

バリエーション

03_scar
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、オリジナルのSCAR-H(Heavy)、SCAR-L(Light)、7.62×51mmNATO弾の分隊支援火器仕様のIAR、その改良型のHAMR、民間向けセミオートモデルのSCAR17S(7.62×51mmNATO弾仕様)、SCAR16(5.56×45mmNATO弾仕様)、狙撃仕様のSSR、PDW仕様のSCAR-L Mk16 PDW等がある。

 

SCAR-H(L)(トイガン)

 

概要

 2010年12月27日に東京マルイから次世代電動ガンとしてSCAR-L(FDE)が発売、2011年3月30日にはSCAR-L(ブラック)が発売された。同年10月21日にはSCAR-L CQCモデルが発売、12月28日にはSCAR-H(ブラック)、2012年1月20日にはSCAR-H(FDE)が発売されている。海外メーカーでは、VFC、WE、Cyber Gunからいずれもガスブローバックモデルが発売されている。

 

東京マルイ SCAR-H 次世代電動ガン

性能

全長 711mm
重量 3,630g
装弾数 90発
初速 90m/s前後
定価 62,800円

 外観の完成度は非常に高く、重量も実銃と同重量を実現している。レシーバーや銃身は金属製で剛性も十分にある。装弾数は90発でマガジンはスチールプレス製、ボルトストップ機能も搭載する等と凝った作りになっている。フラッシュハイダーは取り外すことが可能で3インチのアウターバレルを追加することで16インチ仕様に変えることもできる。ストックを折り畳んだ状態で635mmとなるため大き目のリュックサックにも収納できるのはありがたい。次世代電動ガンなのでリコイルショックもあり、命中精度も非常に高い。

 

まとめ

 

 SCARはFN社が1970年代に開発したFNCをベースに改良を加えられたモデルである。しかしあまりにも改良を加えたため原形をとどめない形状となってしまった。2000年代に開発された銃であるが信頼性は高く、米軍では第75レンジャー連隊、米軍特殊部隊等で採用され、アフガニスタン等の戦場での使用で高い評価を受けている。

 

 


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01_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALとは、ブローニングハイパワーの設計で有名なデュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルで1953年に完成、1955年から各国の軍隊に制式採用された自動小銃である。当初は反動の少ない弾薬を使用することを前提に設計されたが、7.62mm弾がNATO制式採用となったため急遽7.62mm弾仕様に変更、このため大型化してしまったものの銃自体の完成度は非常に高くM16、AK47、G3と並んで世界4大アサルトライフルの一つとも言われる名銃である。

 

FAL(実銃)

 

 

性能

全長 1,095mm
重量 4,300g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 デュードネ・サイーブ / FN社

 

開発

02_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 FALはベルギーのFN社の技師デュードネ・サイーブによって設計された第一世代アサルトライフルである。ジョン・ブローニングの弟子でブローニングハイパワーの設計で有名なサイーブは第二次世界大戦中はイギリスの亡命、帰国後にFN社に戻りFALの設計を行った。1948年に試作機が完成したが、当初はドイツ製自動小銃MP44用の7.92mm弾やM1カービンが使用している30カービン弾等の反動の小さなカートリッジを使用することを前提に設計されていた。

 ところが1950年代に入ると米国が、M1ガーランドの弾薬である30-06弾を改良した7.62mm弾を当時結成されたばかりのNATO(北大西洋条約機構)の制式弾薬として強力に押したためFALのカートリッジも変更をせざる得なくなった。このため7.62mm弾仕様のFALは試作機よりも大型化、さらにフルオートでのコントロールも難しくなってしまったものの、銃自体の完成度は非常に高く、多くのパーツが削り出しのため耐久力もある銃となった反面、コストがかかるため単価の高い小銃となってしまった。

 作動方式はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はティルド・ボルト・タイプである。H&K社のG3と同様に初期のモデルはハンドガード、ストック共に木製であったが、プラスチックが開発されるとプラスチック製に変更されている。7.62mmNATO弾仕様に変更されたFALは1953年に完成、1955年にはカナダ軍が早速制式採用している他、1956年にはベルギー軍、1957年にはイギリス軍が制式採用している。

 

バリエーション

03_FAL
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては、アルミ製折り畳み式ストックを装備したFAL50.61、カービン仕様のFAL50.63、二脚に30連マガジンを装備した分隊支援火器仕様のFALO、イギリス軍が制式採用したフルオート機能を除去した(イギリス軍がフルオートではコントロール不能と判断したため)L1A1モデル等がある。

 

FAL(トイガン)

 

概要

 1988年にJACがフルオートガスガンとして発売している他、海外メーカーではキングアームズが電動フルオートで発売、ARESがL1A1をセミオート仕様で再現したモデルを発売している。

 

ARES FAL 電動セミオート

性能

全長 1,110mm
重量 3,820g
装弾数 120発
初速 80m/s前後
定価  - 円

 主要パーツは金属製、ストックとハンドガードは木製モデルと樹脂製のモデルがある。外観の完成度の高さは素晴らしい。命中精度や初速に関してはどうも当たりはずれがあるらしく何ともいえないがこれは海外製品であるので仕方がないところだろう。ユーザーによると東京マルイの電動ガンと同じパッキンを使用しているのでパッキンの交換は必須とのことだ。

 

まとめ

 

 サイーブの当初の設計は近距離での戦闘を想定した小型弾薬を使用する自動小銃として設計された。これはドイツ軍のMP44等の自動小銃の洗礼を受けたヨーロッパ諸国にとっては当然の結論であり、同様の思想の下にAK47も設計されている。しかし米国にとってはその威力を体験する機会が少なく、大口径小銃に固執することになった。そしてその米国も1960年代にM16小銃において同様の思想を受け入れることとなり、サイーブ始め欧州の自動小銃の流れが正しかったことを証明した。

 

 


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01_M1カービン
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1カービンとは、1941年に米軍で制式採用されたカービン銃で後方部隊で使用することを前提に、取り回し易さ、適切な威力のカートリッジを採用した銃である。カートリッジは独自の30カービン弾を使用する。名称に「M」を付ける米軍の命名規則が採用されて最初のカービン銃であることからM1カービンと呼ばれる。

 

M1カービン(実銃)

 

 

性能

全長 904mm
重量 2,490g
口径 30口径
使用弾薬 30カービン弾
装弾数 15発
設計・開発 ウインチェスター社

 

背景から開発まで

 当時の米軍の主力小銃は第一線部隊にとっては十分な性能を持っていたが、後方部隊にとっては大型に過ぎ、長射程の性能を必要としない後方部隊にとっては威力もオーバースペックであった。しかしハンドガンや短機関銃では射程距離が短すぎるためその中間の兵器の開発が志向された。1938年、陸軍歩兵総監ジョージ・リンチ少将は後方部隊が装備するための新しいカービンの重要性に気付いたものの、その提案は陸軍長官により却下されていた。しかし第二次世界大戦が勃発すると一転、提案は承認されることになった。

 

開発

02_M2カービン
(画像はwikipediaより転載)

 

 ウインチェスター社は時期制式採用小銃の設計案をジョン・ブローニングの弟ジョナサン・ブローニングから購入、開発を開始するもジョナサン・ブローニングは数ヶ月後に死去、跡を継いだデイヴィット・ウイリアムズによって改良が続けられ、1940年に米軍のトライアルに出品するも最下位となってしまった。その後も様々な技術者によって改良が行われた結果、1941年にM1カービンとして米軍に制式採用された。名称のM1は1925年7月1日に決まった米軍の命名規則である「M」表記での最初のカービンであることを意味する。

 作動方式はショートストロークピストン式と呼ばれる方式で閉鎖機構はターンボルト方式である。弾薬の30カービン弾は1905年ウインチェスター社が発売したM1905用に設計された弾薬のリムレス版で設計自体は古いものの火薬は最新のものに変更されており元のカートリッジよりも27%高いエネルギーを持っている。1945年8月まで生産が続けられ、合計で612万1,309挺が生産された。

 

バリエーション

03_M3カービン
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては空挺部隊用にピストルグリップ、折り畳み式ストックを装備したM1A1モデル、同じくストックに改良が加えられたA2、A3モデルがある他、フルオート機能を装備、30連マガジンを装備したM2、M2カービンに暗視装置を装備、夜間用のフラッシュハイダーを装備したM3がある。

 

M1カービン(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは、1969年に六研が鉄製モデルを発売、1972年にはCMCが金属モデル、1978年にはMGCが初の樹脂製長物として発売、1992年にはタナカワークスが発売している。エアガンでは1984年にマルシンが排莢式のエアガンを発売、1985年にはケースレス式エンフォーサーを発売している。1988年にはガスガンでライブカート式モデルを発売しており、その後8mm仕様で発売、2011年にはCO2仕様のケースレスガスガンを発売している他、海外メーカーではデニックス社がモデルガン、AGM社がコッキング式エアガン、キングアームズがCO2ガスガンを発売している。

 

タナカワークス M1カービン モデルガン

性能

全長 900mm
重量 2,700g
装弾数 15発
初速  - m/s前後
定価 70,000円

 現在入手可能な貴重なモデルガンである。品質はモデルガンメーカーの老舗中の老舗であるタナカワークスの製品なので特上クラスである。長物であるがブローバック可能でカートリッジも改良されており発火性能も高い。ストックはウォールナット材を使用している。Ver.1とVer.2があるので注意が必要。価格が価格だけに発火するのには勇気が必要である。

 

マルシン M1カービン ガスガン

性能

全長 910mm
重量 2,300g
装弾数 15発
初速 83m/s前後
定価 41,580円

 ストックは木製でレシーバー銃身は金属製という凝ったモデルである。CO2を使用しているため冷えには強く弾道も素直。ブローバック、ホールドオープンはするものの反動はそれほど強くはない。この手の銃はサバイバルゲームで使用するというよりも室内で作動を楽しむという遊び方が一番良いかもしれない。

 

まとめ

 

 M1カービンは第二次世界大戦以降も朝鮮戦争、ベトナム戦争においても使用された。歩兵の戦闘が変化し長射程である必要性が無くなるにつれてこのカービン銃の重要性は増していった。その後M1カービンをフルオート化したM2カービン、暗視装置を装備したM3カービン、そして現在、米軍で主に使用されているM4カービンとカービンの重要性は益々高くなっている。

 

 


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01_G3
(画像はwikipediaより転載)

 

 G3自動小銃とは、1959年に西ドイツ軍が制式採用した自動小銃でスペインのセトメ社製自動小銃セトメモデロBの使用弾薬を7.62mmNATO弾仕様に変更したモデルである。命中精度や信頼性が非常に高いがコッキングが重く、自動ホールドオープン機構が無い等問題点も多い。しかし全体としては高性能であるため現在でも一部の国で現役である。

 

G3自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,026mm
重量 4,410g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20/30/43/50発
設計・開発 H&K社

 

戦後西ドイツ軍制式採用小銃トライアル

 戦後、ドイツは東西に分割されてしまったため西ドイツは共産圏と隣接することとなってしまった。このため早急に再軍備をする必要性に迫られたものの軍隊も軍需産業も解体されてしまっていた。自国での生産が難しい状態で西ドイツ軍は外国製自動小銃のトライアルを実施、最終候補として、ベルギーのFN社製FALをG1、スイスSIG社製SG510をG2、スペインのセトメ社製セトメモデロBをG3、米国アーマライト社製AR10をG4として4機種が選定された。最終的にはFALが第一候補となったもののナチスに蹂躙された記憶が生々しいベルギーは輸出を拒否、G2、G4に関しても交渉は難航したため結局G3を制式採用することとなった。

 

開発

02_G3
(画像はwikipediaより転載)

 

 スペインのセトメ社製第一世代自動小銃セトメモデロBライフルをベースにH&K社が使用弾薬を7.62×51mmNATO弾に変更したモデルで、1959年に西ドイツ軍にG3として制式採用された。以降、1996年のG36採用まで実に40年近くにわたってドイツ軍主力小銃であり続けた銃である。作動方式はディレイトブローバックで閉鎖機構はボルトの左右に突き出したローラーを設けて摩擦によって一定時間ボルトが動かないようにするローラーロッキングシステムを採用している。

 レシーバーはプレス加工されたスチール製でストック、ハンドガードは木製であったが、後に強化プラスチック製に変更、最終型ではグリップフレームも強化ポリマー製となった。非常に命中精度の高い小銃であるが、欠点としてはボルトを前進させるスプリングが強力なためコッキングが重く、ボルトストップ機能がないことが挙げられる。さらにボルト閉鎖状態でのマガジンチェンジはボルトキャリアローラーに負担がかかるため薬室内に弾薬を残したままのマガジンチェンジは奨励されていない。

 このため撃ち終わり毎にボルトをコッキングレバーでホールドオープンした後、マガジンチェンジを行うこととなる。そしてマガジンチェンジがやりにくいというのも欠点である。しかし信頼性は高く、前述のように命中精度も高く扱いやすいため現在においても一部の国では現役である。

 

バリエーション

03_G3
(画像はwikipediaより転載)

 

 回転式フォールディングストックを装備したG3A1、ドラム式リアサイトモデルのG3A2、銃身をフリーフロート化した上でハンドガードとストックを強化プラスチック製にしたG3A3、伸縮式ストックを装備したG3A4、特別に精度の高い個体を選別してさらに命中精度を改良、二脚を装備した狙撃仕様モデルのG3SG/1等がある他、サブマシンガン仕様のMP5、使用弾薬を5.56×45mmNATO弾仕様に変更したHK33等、G3をベースに派生した多くのモデルがある。

 

G3自動小銃(トイガン)

 

概要

 東京マルイが1987年にエアーコッキング式でG3A3を発売、1994年には電動ガンで発売している。その後1995年にG3 SG/1、1996年にはG3ショーティ、2003年にはG3 SASを発売している。海外メーカーではUMAREX(VFC、WE)がガスブローバックガン、LCTが電動ガンを発売している。

 

東京マルイ G3SG/1 スタンダード電動ガン

性能

全長 1,040mm
重量 3,200g
装弾数 70発
初速 81m/s前後
定価 33,800円

 レシーバー等の主要パーツは樹脂製であるため強度的には若干不安があるもののセミ・フルオート共に命中精度は非常に高い。装弾数が若干気になるところではあるが、別売りの500連マガジンを使用すればスナイパー兼LSW(分隊支援火器)という無敵の自動小銃となる。

 

東京マルイ G3 SAS ハイサイクル電動ガン

性能

全長 535mm
重量 2,430g
装弾数 500発
初速 82m/s前後
定価 31,800円

 筐体は樹脂製であるためリアリティは今ひとつであるが、EG1000ハイトルクモーターを搭載、500連マガジンが標準装備されている上にハンドガード下部にはピカテニー規格のレイルが装備されている。性能も東京マルイ製なので命中精度その他は全く問題ない。軽量で取り回しやすいことから実用本位のサバイバルゲームユーザーにとっては非常に魅力的な製品である。

 

まとめ

 

 G3自動小銃の基になったセトメモデロBは戦後ドイツの軍需産業が解体されたため職を失ったマウザー(モーゼル)社の銃器設計者がスペインのセトメ社で設計した小銃である。このためスペイン製ではあるもののドイツ銃器の正統な流れを汲んでいる小銃といえる。一部操作性に難があるものの40年近くドイツ軍の主力小銃であり続けたことが本銃の優秀さを証明しているといえる。

 

 


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01_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

 AR-18とは、1963年に開発された自動小銃で設計者はM16小銃の設計で有名なユージン・ストーナーである。工業技術の低い第三世界でも生産が可能なように構造は極力単純化され、価格も低くなるように設計された。しかしM16自動小銃の大量生産により単価が下がったことにより意味を失ったため本銃を制式採用した軍隊はないが、その設計は多くの銃に影響を与えた。映画『ターミネーター』でターミネーターが使用したことでも有名である。

 

AR-18(実銃)

 

 

性能

全長 960mm
重量 3,000g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 ユージン・ストーナー / アーマライト社

 

開発

02_AR-180
(画像はwikipediaより転載)

 

 AR-18とはM16自動小銃の設計で有名なユージン・ストーナーの設計による自動小銃で米国が支援する第三世界での生産を目的として低価格で容易に製造できるように構造を単純化した自動小銃である。ARとはアーマライト社の略でアーマライト社で18番目に製作されたモデルであることから命名された。因みに有名なM16自動小銃はモデル名AR-15で同社が15番目に製作した自動小銃である。

 設計開始は1963年で、特徴はスチールプレス加工を多用、工業水準の低い国でも生産が可能なように設計されていることである。発射機構はガスオペレーション方式で閉鎖機構はロータリーボルト方式である。アッパー、ロアレシーバー共にプレス加工で成型され、ボルトキャリアーもシンプルな角型となっている。ストックとハンドガードは強化プラスチック製でAR-15(M16)のようにストック部にリコイルメカニズムが無いためストックは折り畳み可能となっている。

 信頼性が若干低い上にM16自動小銃の大量生産により単価が低下したためM16を代用する意味がなくなり、制式採用する軍隊は無かったが、内部構造やプレス加工を多用した設計は英国のSA80、H&K社のG36、FN社SCAR、豊和工業の89式小銃等、多くの自動小銃に影響を与えた。

 

バリエーション

03_AR-18
(画像はwikipediaより転載)

 

 民間向けセミオートモデルのAR-180、AR-180に木製のサムホール付きストックを装着したAR-180 SCS、カービンモデルのAR-18S、分隊支援火器仕様のAR-18 LSW、試作品としてAR-180SPが存在する。

 

AR-18(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1975年に六研が全金属製モデルガンを発売している他、1987年にはJACがフルオートガスガンとしてモデルアップしている。

 

まとめ

 

 AR-18はM16に比べて知名度の低い銃であるが、豊和工業がライセンス生産をしており、89式小銃の設計にも大きな影響を与えている等、日本には関係の深い小銃である。日本以外にもその設計は多くの国の銃器に影響を与えている。

 

 


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01_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1ガーランド小銃とは、1936年に米軍に制式採用された小銃で制式採用としては世界初のセミオート小銃であった。口径は7.62mmで装弾数は8発。最大の特徴はセミオート機能と共にローディングクリップを採用したことである。これにより装填の簡略化が可能になった反面、半装填が出来ないことやクリップの排出音等の問題もあったが、現在においても世界各国で使用され続けているタイムプルーフされた小銃である。

 

M1ガーランド小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,100mm
重量 4,370g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×63mm(30-06弾)
装弾数 8発
設計・開発 ジョン・ガーランド / スプリングフィールド造兵廠

 

開発

02_M1ガーランド
(画像はwikipediaより転載)

 

 1909年、米陸軍武器省は自動小銃の開発を志向、第一次世界大戦で自動火器の有用性が確認された。そして1918年6月にはスプリングフィールド造兵廠の技師ジョン・ガーランドがセミオート小銃のプロトタイプを開発したが性能は実用レベルには達せず、さらなる改良が行われた。1929年から1934年までの間、各種のトライアルを実施、1936年には米陸軍制式採用小銃となった。

 翌年より生産が開始されたものの予算不足、需要不足のため生産は進まなかったが、第二次世界大戦の勃発により生産が拡大、1941年12月に真珠湾攻撃により米国も第二次世界大戦に参加するに至り大量生産が開始された。総生産数は第二次世界大戦終戦までに約400万挺、朝鮮戦争時に約150万挺の合計550万挺が生産された。当時としては珍しいセミオート小銃で発射機構はガスオペレーション方式、閉鎖機構はロータリーボルト方式を採用している。装弾もローディングクリップという独特の方式を採用しており、8発を1つのローディングクリップに固定、クリップごと上部から薬室に挿入する。8発撃ち終わると最後の薬莢と共にクリップも自動的に排出、またクリップごと次弾を装填するという方式となっている。

 当時の小銃は工場生産時に部品の規格化が行われておらず、同じモデルでも部品の互換性が無い場合があり、生産効率の面でも工場の職人が微調整するということが一般に行われていた。これに対してM1小銃は世界の小銃で初めて部品の規格化を実施、大量生産が可能となったと共にメンテナンス性が向上している。

 欠点としては、8発を一度に装填しなければならないため1発ずつの装填が行えないこと、弾倉にカートリッジを装填するのみで薬室には装填しない「半装填」が行えないこと、最終弾発射後にクリップが自動的に排出される際に独特の金属音を発するため敵に最終弾を知らせてしまう等の問題がある。

 

バリエーション

03_M1C
(画像はwikipediaより転載)

 

 1944年には狙撃銃仕様のM1C狙撃銃が完成。M1小銃の構造上上部に光学照準器を設置できないため左側面に光学照準器を設置するという構造になっている。総生産数は7,971挺。さらにガーランドが設計した狙撃モデルM1Dがある。他にはフルオート化したM1小銃がのちにM14自動小銃として米軍に制式採用されている。M1の短銃身モデルとして知られるタンカー・ガーランドであるが、これは戦後に民間業者が製作したもので軍の制式採用モデルではない。

 

M1ガーランド小銃(トイガン)

 

概要

 1976年にミコアームズが実物ストックを装備した高級モデルガンを発売、1988年にはハドソン産業がモデルガンとして発売している。1992年には同じくハドソン産業が短銃身モデルタンカーを発売している。エアガンではマルシンがM1、M1タンカーを8mm仕様で発売、その後6mm仕様に変更して販売している他、電動ガンとして海外メーカー数社が発売している。

 

マルシン M1ガーランド小銃 ガスガン

性能

全長 1,103mm
重量 3,890g
装弾数 8発
初速 60m/s前後
定価 68,000円

 木製ストックに全金属製の機関部というリアルな外観を持っており重量も500gほど少ないものの実銃に近い重量となっている。機構はガスブローバックで、命中精度、パワー共にあまり評判は良くないが、本モデルは、M1ガーランド独特のクリップを自動的に排出するギミックが再現されていたりするなど「遊び」の要素が強い。明らかにサバイバルゲームや実射には向かないモデルであるが、ギミックや質感を楽しみたいユーザーには魅力的なモデルである。同社のモデルには新旧モデルがあるが新モデルの方が圧倒的に完成度が高いため新型モデルを購入することをお勧めする。

 

まとめ

 

 M1小銃は一般に開発者の名前をとってM1ガーランドとも呼ばれる。世界初のセミオート小銃として有名な本銃であるが、世界各国がセミオート小銃の制式採用を躊躇したのには技術的な問題以外にもセミオート化されることによる膨大な弾薬消費、それを生産するコストや輸送する車両等の問題が大きかったからである。巨大な経済力を持ち、十分なロジスティクスを持つ米国ならではの小銃であったといえる。

 

 


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01_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 95式自動歩槍とは、中国軍が1995年に採用した自動小銃で「歩槍」とは中国語で小銃を意味する。ブルパップ式で全体的にプラスチックを多用した構造はFA-MASやステアーAUGの影響を受けているとも言われており、弾薬は独自の5.8mm弾を使用している。

 

95式自動歩槍(実銃)

 

 

性能

全長 609mm
重量 2.9g
口径 5.8mm
使用弾薬 5.8×42mm弾
装弾数 30発
設計・開発 中国北方工業公司(ノリンコ)

 

背景から開発まで

 1956年、中国ではソビエト連邦軍の制式採用小銃であるAK47の国産モデル56式自動歩槍を制式採用、1963年には、56式歩槍と56式半自動歩槍を融合させた63式自動歩槍、1981年には81式自動歩槍を制式採用していた。しかし63式自動歩槍は低性能、それを改良した81式自動歩槍も同様にパッとしなかったため結果的に56式自動歩槍が長期間使用されることとなっていた。

 

開発

02_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 81式自動歩槍を制式採用する10年前の1971年、中国軍は世界的な小口径化の流れに対応する形で小口径自動小銃の開発を開始した。弾薬はNATO弾やワルシャワ条約機構の5.45mm弾とも異なる独自の5.8×42mm弾を開発、87式自動歩槍を完成させた。この87式自動歩槍はブルパップ式でプラスチックを多用、マガジンもプラスチックで製作する等先進的なモデルであった。95式自動歩槍はこの87式自動歩槍に3点バースト機能を組み込んだモデルである。

 発射機構はスタンダードなガスオペレーション方式で閉鎖機構はターン・ボルト・ロック方式を採用している。コッキングレバーは銃上面に設置、その上部にキャリングハンドルを設置するというFA-MASと同じ形式の構造を採用している。キャリングハンドル上部には光学照準器の設置が可能であり、銃口部には銃剣、ハンドガード部にはグレネードランチャーを装備することが可能である。

 

バリエーション

03_95式自動歩槍
(画像はwikipediaより転載)

 

 カービンモデルの95B式自動歩槍、より高威力の弾薬であるDBP10を採用した他、材質等の構造的な改良をした95-1式自動歩槍、75発ドラムマガジンを採用、長銃身化した分隊支援火器仕様の95式班用機槍、弾薬をNATO弾である5.56mm弾仕様とした97式自動歩槍がある。97式自動歩槍は3点バースト機能を持っておらず、3点バースト機能を組み込まれたモデルが97式自動歩槍A型、カービンモデルが97式自動歩槍B型と呼ばれている。このモデルにも95式と同様に分隊支援火器仕様モデルがあり、97式班用機槍と呼ばれる。他にも北米向けにセミオートのみとした民間モデル97式民用型がある。

 

95式自動歩槍(トイガン)

 

概要

 国内メーカーでは発売されていない。

 

まとめ

 

 95式自動歩槍は5.8mm弾という独自の弾薬を選定、プラスチックを多用したブルパップ式という先進的な銃であった。設計にはFA-MAS、ステアーAUGの影響があると言われている。現在では2003年に制式採用された03式自動歩槍と併用して使用されており、95式自動歩槍は、主に空挺部隊、海軍陸戦隊、香港や北京等の重要地区に配備、03式自動歩槍は一般部隊にと棲み分けがなされている。

 

 


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01_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃とは、1983年にスイス軍に制式採用となったSIG社製自動小銃でNATO弾に準拠した5.56mm弾を使用する。最大の特徴は高い命中精度で300mで7cm×7cm以内に集弾するという驚異の高性能を発揮する。ストック、ハンドガードは強化ゴム製でストックは折り畳み式、マガジンは半透明で残弾の確認が容易にできるようになっている。銃口付近に銃身の過熱具合を表示するリングが付いているのも独特である。

 

SG550自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,000mm
重量 4,100g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 SIG社

 

開発

02_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 SG550自動小銃は、1983年2月にそれまでの7.5mm弾を使用するStG57の後継銃としてスイス軍にStG90として制式採用された自動小銃である。作動方式はガスオペレーション式でロッキングシステムはターン・ボルトロッキングで弾倉は半透明のプラスチック製弾倉を使用する。開発は1960年代にSIG社とイタリアのベレッタ社の共同開発によってスタートしたもののベレッタ社との間で開発方針の食い違いがあったためSIG社が独自に開発を進めた。

 1967年には米軍制式採用小銃弾である5.56mm弾を使用するSG530を試作、1971年にはこれに改良を加えたSG540シリーズを完成させた。このSG540シリーズには輸出市販型のSG540、NATO制式採用弾薬である7.62mm弾を使用するSG542、5.56mm弾を使用するSG541があったが、この内、5.56mm弾を使用するSG541がスイス軍次期制式採用トライアルに参加、1983年に制式採用された。

 制式採用されたSG541は、さらにスイス軍の要求によってストックストック中央に穴が開けられた強化ゴム製に交換、折り畳み式に変更、ハンドガードも同様の素材に変更された。さらに折り畳み式二脚を標準装備、バレル前部にはグレネードランチャー用の保持リングが追加された。1984年、これらの改良が加えられたSG541は名称をSG550に変更、1986年より生産が開始された。

 最大の特徴は命中精度の高さで300mで7×7cm以内に着弾するという驚異の命中精度を持っている。銃口付近には銃身の温度を表示する特殊なリングが設置されており、射撃時に銃身の過熱状態を確認することができる。

 

バリエーション

03_SG550
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションとしては民間向けにセミオートのみとしたSG550SP、狙撃モデルのSG550スナイパー、カービンモデルのSG551、さらにバレルを短縮したコマンドバージョンのSG552、SG552をセミオート化した民間バージョンのSG SPORT 552、米国輸出用にSTANAGマガジンに対応したSG553US、同じくSTANAGマガジンに対応、M4カービンのストックを装着、ピカテニー規格のレイルを装備したSG556、訓練用に22LR弾仕様としたSIG522LRがある。

 

SG550自動小銃(トイガン)

 

概要

 トイガンでは1996年6月8日に東京マルイがスタンダード電動ガンとしてSG550、翌年の1997年4月17日にはSG551SWAT、2003年7月24日にはSG552SEALSを発売している。海外メーカーではICSがSG551、UFCがSIG556、ダブルイーグル社がSG552を発売している他、G&G社からも発売されている。

 

東京マルイ SG550自動小銃 スタンダード電動ガン

性能

全長 720mm
重量 2,205g
装弾数 43発
初速 85m/s前後
定価 29,800円

 20年近く前の製品であるが外観の完成度、命中精度は高い。金属パーツを多用しているため剛性が高い割には2.2kgと軽量でカービン仕様のため取り回しも良い。装弾数は43発であるが全弾撃ちきることはできないため実質的には40発程度であるが、別売りの多弾数マガジンを使用すれば220発となる。さらにマガジンを連結することが出来るので便利である。欠点というほどの欠点はないが、発売が2003年と古いため新規の開発が望まれる。

 

まとめ

 

 SG550はM4やAKシリーズのような知名度はないものの高い信頼性と命中精度により米国、ドイツ、フランス、韓国、台湾、イタリアを始め多くの特殊部隊で使用されており、いわば「通好み」の自動小銃である。特殊部隊以外にも世界各国の警察、軍で制式採用されており、変わったところではバチカン市国の衛兵も本銃を装備している。

 

 


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01_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 H&KG36とは、1996年にドイツ連邦軍に制式採用された自動小銃で近未来的な外観はしているものの構造は保守的な設計となっている。同時に外装にはプラスチックを多用、マガジンも半透明にする等、最新の技術も取り込んでいる。

 

H&KG36(実銃)

 

 

性能

全長 999mm
重量 3,630g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 ドイツ軍制式採用自動小銃G3の後継機として開発がスタート、H&K社は口径を5.56×45mmNATO弾としてHK50を開発、1996年にG36として制式採用された。作動方式はガスオペレーション方式でターン・ボルト・メカニズムが組み込まれている。特徴的なのはストック、ハンドガード、グリップを始めレシーバーや多くの内部パーツに強化プラスチックを採用したことであろう。これにより生産性や耐久性の向上に貢献している。

 マガジンも半透明のポリマー製で残弾の確認が容易になっているが、同じ半透明マガジンを採用しているステアーAUGと異なり外側から薬室の付近まで見えるようになっている。照準器は1.5倍の光学照準器及び光学照準器上部に等倍のドットサイトが標準装備されていたが、寒冷地では曇ってしまうためのちにピカテニー規格の20mmレイルに変更されている。

 欠点としては、高温地域、または連続射撃により銃身が過熱、命中精度が低下することが指摘されている。

 

バリエーション

03_G36
(画像はwikipediaより転載)

 

 銃身を短縮化したカービンモデルのG36K、さらに銃身を短縮化したG36C、輸出用モデルのG36V/G36KV、標準装備のダットサイトをピカテニー規格のレイルに置き換えたモデルであるG36A2/KA2、民間型にセミオートのみとしたHK243(293)、7.62×35mmの300 BLK弾仕様であるHK237、サムホールタイプの固定ストックを装備したSL8等がある。

 

H&KG36(トイガン)

 

概要

 2002年12月12日に東京マルイからG36Cがスタンダード電動ガンとして発売、2009年12月16日には東京マルイからG36Kが次世代電動ガンとして発売されている。2011年9月15日には同じく東京マルイからG36Cカスタムが同じく次世代電動ガンとして発売されている他、電動ガンboysからスケールダウンしたG36C、同じくライトプロとしてフルスケールで対象年齢10歳以上用に低パワーモデルを発売している。海外メーカーからはダブルイーグルから電動ガンが発売されている。

 

東京マルイ H&KG36Cカスタム 次世代電動ガン

性能

全長 745mm
重量 2,930g
装弾数 50発
初速 87m/s前後
定価 49,800円

 次世代電動ガンなので外観の再現度は問題なく、トップのピカテニー規格のレイルも削り出しとリアリティに花を添えている。Cモデルなので光学照準器は装備されていないが、拡張性を考えるとむしろこちらの方がよい。マガジンは半透明で内部には実弾が装填されている状態を再現したダミーカートリッジが内蔵されている。ストックも折り畳み式でチークピース(頬当て)も取り外し可能と使い勝手も良い。次世代電動ガンなので反動もあり、命中精度も高い。G36を求めているユーザーであれば本製品一択と言っても過言ではない。

 

まとめ

 

 銃は弾丸が銃身を通過する際に強烈な摩擦により銃身が高温となる。特に高温地帯での連続射撃というのは銃にとってかなりの負担であることは間違いない。G36で指摘された高温地帯での命中精度の低下の問題はHK社は存在しないと主張しているもののプラスチックを多用した構造が原因である可能性は高い。

 


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01_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 タボール21とは、イスラエル製アサルトライフルで基本構造にブルパップ式を採用している。ブルパップ式では後発になるため、オーストリア製ブルパップ式自動小銃ステアーAUGの特徴である強化プラスチック製のストックを採用してはいるが、マガジンは半透明マガジンを採用せずにSTANAGマガジンを採用する等、それまでの各国のアサルトライフルの長所を取り入れ独自の改良をしたモデルとなっている。

 

タボール21(実銃)

 

 

性能

全長 725mm
重量 3,300g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 IMI社

 

開発

02_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 1990年代にそれまで使用してきたM16A1、ガリルARMが旧式化してきたことにより開発された自動小銃で1994年に開発がスタート、1999年に完成した。特徴はそれまでに各国で設計されたアサルトライフルを参考にそれらをまとめ上げたような設計にある。イスラエル軍からの要求は、車両からの出入りや市街戦を想定して小型軽量であることと同時に中東の平坦な地形にも対応するように射程も十分に確保するという困難な要求であった。

 この要求に対応するために設計を依頼されたIMI(israel military industries)は基本構造をブルパップ式としてストックにはステアーAUGのような強化プラスチックを使用した新型小銃を開発した。しかしマガジンはステアーAUGのようにプラスチック製ではなくM16と互換性のあるSTANAGマガジンを採している。これにより補給が煩雑になることを防いでいる。

 ブルパップ式の欠点である照準半径(フロントサイトとリアサイトの間隔)の短さに対応するために一般的なアイアンサイトを装備しておらず(のちに装備される)光学照準器を使用する。この光学照準器は、本体上部にあるマウントベースに装着されており、必要に応じて各種光学照準器を装着することができる。

 銃身にはハンドガード等が銃身に干渉しないフリーフローティングバレルを採用、本体中央やコッキングハンドルの可動部分は通風孔を兼ねており放熱効果を高めている。本体の材質はセンサテックやアルミ合金を多用、軽量化と共に腐食に強い銃となっている。作動方式はガスオペレーション式でメカニズムは米国アーマライト社製自動小銃AR-18の機構を参考にしている。オプションパーツは銃剣、ハンドガードを交換することでM203グレネードランチャー、バイポッド等を装着することができる。

 

バリエーション

03_タボール21
(画像はwikipediaより転載)

 

 全長を80mm短縮したコンパクトモデルのCTAR21、さらに短くしたMTAR21、バイポッド、スコープを装着した簡易狙撃モデルATAR21、7.62×51mmNATO弾仕様のタボール7、2012年に発表された上部にロングタイプのピカテニー規格20mmレイルを装備したフラットトップ、ショットガンタイプのTS12等がある。

 

タボール21(トイガン)

 

概要

 2013年に東京マルイが電動ガンボーイズとして発売、2019年にはKSCがフラットトップモデルを発売している他、海外メーカーではG&G、S&Tが発売している。

 

東京マルイ タボール21 電動ガンボーイズ

性能

全長 543mm
重量 1,090g
装弾数 140発
初速 40m/s前後
定価 8,800円

 東京マルイが10歳以下の子供向けに展開しているシリーズである。子供向け製品であるため完成度は高いものの子供の身長に合わせているため全長は一回り小さく設計されている。初速も通常のエアガンの半分程度であるが命中精度は高い。価格も安く安全性も高いが平均的な身長の成人男性が使用するには厳しいかもしれない。

 

KSC タボール21 ガスブローバック

性能

全長 696mm
重量 3,690g
装弾数 38発
初速 80m/s前後
定価 53,000円

 モデルガンメーカーKSCが発売しているタボール21である。ガスブローバック式で命中精度は高いが価格も高い。しかし既存の製品の中では最も完成度が高い。ブルパップ式ガスブローバックなので耳元でメカの作動音がするのがリアル志向のファンには魅力的。大きな欠点は報告されていないが品質相応の価格がネックとなるかもしれない。

 

S&T タボール21 電動ガン

性能

全長 686mm
重量 2,400g
装弾数 300発
初速 90m/s前後
定価 バージョンにより異なる

 海外メーカーS&T社製の電動ガン。電動ガンの中でも低価格の部類に属する製品で命中精度は高いものの全体的にチープ感が漂う。海外製品のため故障した場合国内メーカーのようにサポートは受けられないのでそれなりの知識が必要。価格が東京マルイ製の電動ガンの半分以下なので初心者用と割り切って使用するのもいいかもしれない。

 

まとめ

 

 タボール21は1994年に設計開始、1997年に完成したためそれまでの各国のアサルトライフルの長所を多く取り入れている。今では廃れつつあるがブルパップ式とした上でステアーAUGのプラスチック製ストック、AR-18の発射機構を採用した。さらにSTANAGマガジンを採用、その他ロジスティクスや運用上の利便性を考慮した上に独自の改良を加えている。自動小銃としての完成度は高いといえる。

 

 


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01_L85
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85(SA80)とは、1985年にイギリス軍が制式採用したブルパップ式自動小銃である。80年代に採用された小銃だけあって使用弾薬はSS109を使用する。フリーフローティングバレルをいち早く採用する等革新的な部分もあるが、欠陥や不具合が多く実戦においては死傷者も発生している。現在は改良されたA2が採用されているが、根本的な欠陥が改善されておらずA3への改修が研究されている。

 

L85(SA80)(実銃)

 

 

性能

全長 785mm
重量 4,720kg
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 エンフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 第二次世界大戦でドイツ軍のアサルトライフルの洗礼を受けた英国は1945年頃よりブルパップ式で小口径のカートリッジを使用する自動小銃の開発を志向していたものの米国が7.62mm弾をNATO標準弾として採用させたため、1957年、英国も同カートリッジを使用するL1A1小銃を制式採用した。しかし1960年代後半になると第二次世界大戦、朝鮮戦争の戦訓を検討した結果、小口径のカートリッジの採用が最適という結論となり小口径ブルパップ式自動小銃の開発が開始された。

 当初は4.85mm弾の使用を想定していたものの、米国の5.56mm弾を改良したSS109がNATO標準弾となったため5.56mm弾に変更、エンフィールド造兵廠においてXL65という名称で開発が開始、1984年9月13日に制式採用に向けての合意が結ばれた。

 

開発

02_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 SA80は1985年にL85としてイギリス軍に制式採用された自動小銃で約350,000挺がイギリス軍に納入された。特徴はブルパップ式というストック内に機関部がある方式の銃でグリップ後方にマガジンがあるという独特のスタイルをしている。1980年代といえばM16自動小銃も新型のA2モデルとなっていた時代であったが驚いたことにこのL85は樹脂やアルミを使用せずにスチールプレスで製作されている。このため全長は短いものの重量は4,72kgとM16始め他のブルパップ小銃に比べても約1.5倍の重量がある。

 ベースとなったのは米国アーマライト社製のAR-18自動小銃でこの点においては日本の89式小銃と共にアーマライト社の血統を受け継いでいる小銃である。ブルパップ式は通常の小銃に比べ、左利きの射手には特に操作しにくいため諸外国のブルパップ小銃でチャージングハンドルを上部にもっていったり、排莢口が左右に変更できるようになっている等の工夫を凝らしているが、本銃に関しては一切そのような対策は行っていない。

 弾薬はNATO標準弾であるSS109を使用、弾倉はM16小銃と互換性のあるSTANAG弾倉を採用している。ブルパップ式の欠点である照準半径が短いという問題に対処するためステアーAUGと同様にスコープが標準装備されており、万が一スコープが使用不可能になった場合に備えてスコープ上部にアイアンサイトを装備している。本銃で画期的なのは現在のライフルで主流となりつつあるフリーフローティングバレルをいち早く搭載した点である。

 このフリーフローティングバレルとはバレルが機関部に直接装着されている以外にハンドガード等が銃身に接触していないバレルのことで、前方から見た場合、ハンドガードの中心にバレルが浮かんでいるような状態になる。このためハンドガード等がバレルに干渉することが無く命中精度の向上に貢献する。このバレルシステムと前制式採用小銃L1A1の重量に匹敵する本体重量で高い命中精度を発揮するはずであったが、実際には重量バランスの悪さや引き金の硬さから命中精度は悪かった。

 このL85が初めて実戦で使用されたのは1991年の湾岸戦争であったが、上記の不良が完全に解消されておらず現場では銃の不良による死傷者が発生している。この不具合の改良は1990年代中盤にはドイツのH&K社が担当、2001年10月18日には改良されたモデルがA2として制式採用された。しかしこの改良によっても不具合は完全には解決しなかったため、2016年9月に再び改修計画が発表された。この改修も前回同様にH&K社が担当、2025年以降の運用を目指している。

 

バリエーション

03_L85A2
(画像はwikipediaより転載)

 

 L85の銃身を延長して銃身下部にバイポット、ストック部にフォアグリップを装着した分隊支援火器仕様のL86、逆に銃身を極限まで短くして銃口下部にフォアグリップを装着したアサルトカービン仕様としたモデル、その他訓練用に改造された数種類のモデルが存在する。

 

L85(SA80)(トイガン)

 

概要

 1989年にLSがエアーコッキング式でモデルアップ、LSから独立したMMCがガス式でモデルアップしている。1991年にはLSがガス式で再モデルアップ、1992年にはKSKがMMCの金型を引き継いで発売している。近年ではWE-TECH、G&G、ICS社がモデルアップしている。

 

WE-TECH L85(SA80) ガスブローバック

性能

全長 795mm
重量 4,030g
装弾数 30発
初速 75m/s前後
定価 67,600円

 レシーバー、フラッシュハイダーはスチール製、アウターバレル、フロントサイト、キャリングハンドルはアルミ製で構成、通常分解は実物通りに分解が可能であり、非常にリアルで重量も実銃に近く、マガジンは同社製M4のマガジンが使用可能である。欠点としては多くのユーザーからマガジンが冷えに弱いことが指摘されている。これは海外の高圧ガスを使用sするガスガンを低圧ガスを使用する日本仕様にしたためだと考えられる。

 

G&G L85(SA80) 電動ガン

性能

全長 785mm
重量 3,250g
装弾数 450発
初速 81m/s前後
定価 72,000円

 重量は実銃に比べ2〜3割ほど軽いが機関部はスチールプレス製で主要箇所のほとんどが金属製である。ハンドガード、グリップ、チークパッドは樹脂製となっている。弾道は非常に良く、電動ブローバックであるためボルトが可動するのも面白い。しかしユーザーによって個体差がかなりあるようで新品でセミオートが作動しない等の根本的な欠陥が指摘されている。購入する際には覚悟が必要かもしれない。

 

まとめ

 

 先進的なブルパップ式自動小銃は70年代後半から80年代にかけていくつかの先進国で採用されたが、独特な構造のため問題点も多い。L85は80年代中盤に制式採用された自動小銃でありながらプレス加工を採用、重量は4.72kgと驚くような重量になっている。命中精度を追求したフリーフローティングバレルも重量バランスの悪さとトリガーの重さから命中精度の向上には貢献しておらず、各種の不具合対応に現在でも追われているのが現状である。しかし外観の無骨さや近未来的なデザインはファンの心をつかんで離さないのである。

 

 


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01_AK74
(画像はwikipediaより転載)

 

 AK74とは、1974年にソビエト軍が制式採用したAKMの改良型で口径を小口径化、大型のマズルブレーキを装着して近距離での能力を向上させたモデルである。基本構造は変わらないものの、ハンドガードとストック、マガジンがプラスチック製となっている。

 

AK74(実銃)

 

 

性能

全長 943mm
重量 3,300g
口径 5.45mm
使用弾薬 5.45×39mm弾
装弾数 30発
設計・開発 ミハイル・カラシニコフ / トゥーラ造兵廠

 

開発

02_AK74M
(画像はwikipediaより転載)

 

 AKMをベースに改良された自動小銃で1974年にソビエト軍に制式採用された。内部機構はAKMと同様で、kを使用する。小口径化に加えて反動を抑制するために大型のマズルブレーキを採用したことにより連射時の取り扱いが容易になっており近接戦闘に威力を発揮するようになった。5.45mm弾は小口径でコントロールし易く貫通力が強い。弾薬が小型軽量であるため携行や補給に有利な反面、破壊力が低いという問題点を持っている。つまりターゲットに命中しても初速が早いためそのまま貫通してしまいターゲットに対してダメージを与えることができないため命中しても致命傷とはならない。このため5.45mm弾の弾頭は弾頭内部が空洞化されており、弾頭がソフトターゲットに命中すると横転し十分な破壊力を発揮するという構造を採用した。これはNATO軍がのちに制式採用するSS109と同様の構造である。マガジンはプラスチック製でハンドガード、ストックは木製であったが、のちにプラスチック製に変更されている。

 

 

バリエーション

03_AK74U
(画像はwikipediaより転載)

 

AK74シリーズ

 ストックを金属製折り畳み式としたAKS74、1991年から配備が開始されたストックが黒色プラスチック製折り畳み式となったAK74の近代化モデルAK74M、銃身を延長、ロングマガジン化して分隊支援火器としたRPK74、ショートバレルモデルのAKS74U等がある。

 

AK100シリーズ

 ソビエト連邦の崩壊後、イズマッシュ社によって生産されたモデル。このイズマッシュ社はのちに経営破綻、現在ではカラシニコフ・コンツェルン社が生産している。西側輸出用に口径をNATO軍規格の5.56×45mm弾に変更したAK101、さらにAK101をカービン化したAK102、口径をAK47で使用している7.62×39mm弾仕様にしたAK103、同モデルのカービン仕様のAK104、AK74で使用している5.45mm弾のカービンモデルであるAK105、同モデルの連射速度を850〜900発/分に向上させ3点バースト機能を装備したAK107、同モデルを5.56mm弾化したAK108、AK103をセミオート化して民間仕様としたサイガM3EXP01等がある。

 

AK200シリーズ

 2010年代に発表されたモデル。当初はAK100M、AK74M3という名称であったが2018年6月にAK200に変更された。AK200はAK74を近代化したモデルでグリップとストックをAK12のものに交換、ハンドガード、ダストカバーにピカテニー規格20mmレイルを装着した。さらにグリップを握ったまま操作できるように安全装置も改良されている。5.45mm弾のオリジナルモデルであるAK200、同カービンモデルAK205、5.56mm弾仕様のAK201、同カービンモデルのAK202、AK47と同じ7.62mm仕様のAK203、同カービンモデルAK204がある。

 

AK74(トイガン)

 

概要

 トイガンではエルエスがエアーコッキング式で発売、1987年にはガスフルオートで発売している。エルエス廃業後はアリイが金型を買い取り1993年頃に同モデルを発売、現在では韓国のトイスター社が同金型でAK74を生産している。2007年12月20日には東京マルイが次世代電動ガンとしてAK74MNを発売、2008年7月14日にはAKS74U、2009年10月7日にはAKS74Nを発売している。KSCからはAK74が電動ガンでAK74Mがガスブローバックガンとして発売、海外メーカーではAPS、CYMA、GHK、、E&L、ダブルイーグル等から発売されている。

 

東京マルイ AK74MN 次世代電動ガン

性能

全長 943mm
重量 3,040g
装弾数 74発
初速 90m/s前後
定価 54,800円

 機関部、マズル等はダイキャスト製であるため重量感があるが強度が若干弱い。電動ガンのためグリップにモーターが内蔵されているのでグリップが太くなってしまうのは仕方のないことなのかもしれない。モーターはEG1000Sでバッテリーはハンドガード内に収納される。次世代電動ガンの第一作であるため現在の次世代電動ガンと比べると見劣りするかもしれないが命中精度、パワーは現在でも十分に実用レベルに達している。

 

KSC AK74MN ガスブローバック

性能

全長 945mm
重量 3,500g
装弾数 42発
初速 80m/s前後
定価 49,800円

 外観はアルミ製ボディに金属パーツを多用しており、ハンドガード、ストックは樹脂製でモデルガンメーカーだけあって再現度は非常に高い。内部構造も実銃に極力忠実に再現しており、命中精度も非常に高い。ガスブローバックにしては初速は若干高めであるがもちろん法的には全く問題なく、反動も強いが連射速度が遅いのが欠点である。これさえ気にならなければかなりの完成度であることは間違いない。

 

まとめ

 

 AK74はAK47の設計者ミハイル・カラシニコフによって設計された自動小銃で、その内部構造はAK47とほとんど変わらない。その後の改良でも内部構造は大きく変化しておらずAK47の基礎設計がどれだけ優秀であったのかが分かる。現在ではピカテニー規格20mmレイル等、西側の技術と融合して益々高性能となっていくAK74の進化は止まらない。

 

 


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01_ステアーAUGA1
(画像はwikipediaより転載)

 

 ステア―AUGとは、1977年にオーストリア軍が制式採用したブルパップ式自動小銃でプラスチックを多用した本体にフォアグリップ、光学照準器が標準装備されている上にモジュール・パーツで構成されているためパーツの交換によってカービン、サブマシンガン、分隊支援火器として使用することも可能という非常にユニークな銃である。

 

ステア―AUG(実銃)

 

 

性能

全長 790mm
重量 3,600g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 ステアー社

 

開発

02_ステアーAUGA2
(画像はwikipediaより転載)

 

 ステア―AUGは1977年にオーストリア軍に制式採用されたブルパップ式自動小銃で、機関部がストック内部にあるブルパップ式で主要パーツにプラスチックを多用している非常に先進的な小銃であった。このブルパップ式は銃身長を短くすることなく銃の全長を短縮できる利点を持つ反面、フロントサイトとリアサイト間の照準半径が短くなってしまうという欠点もある。この照準半径の短さは近距離では問題がないものの中距離、遠距離では正確なサイティングが行いにくいためAUGではキャリングハンドルも兼ねた1.5倍の光学照準器、さらに光学照準器上にアイアンサイトを標準装備としている。

 また左利きの射手にも対応できるようにエジェクションポートのカバーを差替えるだけで空薬莢の排出方向を変えることが可能である。バレルの脱着が容易なのも特徴でバレルを組み替えることで簡単にカービンモデル、支援火器として使用することも可能となっている。さらにバレル、ボルト、ボルトキャリアーを交換しマガジンハウジングコンバーターを組み込むことで9mmパラベラム弾仕様のサブマシンガンとしても使用することができるという大変ユニークな銃である。

 セミオートとフルオート切替式であるが、セレクターは無く、トリガーを弱く引くとセミオート、強く引き切るとフルオートとなっている。弾倉は残弾の確認が容易な半透明のプラスチック製で銃のコントロールを容易にするためにフォアグリップが標準装備されている。1970年代後半にはブルパップ式自動小銃が多くの国で開発されたが本銃はこれらのブルパップ式自動小銃の中でも特にユニークなモデルである。

 

バリエーション

03_ステアーAUGA3
(画像はwikipediaより転載)

 

 初期型モデルはステア―AUGF1と呼ばれており、さらに本体と一体化した光学照準器を脱着可能としてピカテニー規格20mmレイルを装備したA2、暗視装置等のモジュールマウントを装着したA3、それをセミオート化したA3M1、特殊部隊用に光学照準器の位置にピカテニー規格レイルを搭載したA3SFを始め多くのバリエーションが存在する。

 

ステア―AUG(トイガン)

 

概要

 1988年にマルゼンがエアーコッキング式でモデルアップ、翌年にはガスガンで発売している。これらはフルサイズではなく全体を約12%縮小したモデルでガスガンは全体色をOD色からブラックに変更している。同年12月17日JACがガスフルオートでモデルアップ、1994年には伝説のモデルガンデザイナー小林太三氏の設計で電動化がされている。1996年には東京マルイがスタンダード電動ガンでステア―AUGスペシャルレシーバータイプをモデルアップ、1997にはF1モデル、2011年には同じく東京マルイがステア―HCを発売している。ガスブローバックでは海外メーカーのGHKが販売している。

 

東京マルイ ステア―AUG スタンダード電動ガン

性能

全長 805mm
重量 3,400g
装弾数 80発
初速 91m/s前後
定価 29,800円

 実銃から採寸したため外観の完成度は高い。レシーバー、アウターバレルは金属製であり、その他金属パーツを多用している。トリガーアクションも実銃と同様の方式でセミ・フルオート切替が可能、フィールドストリッピングも実銃同様の手順で行える等、凝った作りである。スタンダード電動ガンなので反動はないが、命中精度、初速も高く低価格なのが魅力である。

 

東京マルイ ステア―HC

性能

全長 610mm
重量 2,680g
装弾数 330発
初速 85m/s前後
定価 34,800円

 2011年に発売されたHCシリーズ第5弾。カービンモデルを再現しており、最大の特徴は25発/分の超高回転連射性能である。トリガーアクションも実銃と同じようにセミ・フルオート切替が可能でフィールドストリッピングも実銃同様の手順で分解が可能である。命中精度等の実射性能は東京マルイであるので最高レベルである。これはもはや書く必要もないであろう。欠点としてはモデルアップしている実銃はA3の9mm弾仕様であるが、本モデルは5.56mm弾仕様となっているためフィクションの銃であることであろう。OD色、ブラックの2種類が発売されている。

 

GHK ステア―AUG ガスブローバック

性能

全長 790mm
重量 3,400g
装弾数 32発
初速 80m/s前後
定価 71,280円

 台湾メーカーGHK製ガスブローバックモデル。電動ガンと異なり、グリップ内部にモーターが内蔵されていないためグリップサイズが実銃に近い他、実銃に近い構造を持っているためフィールドストリッピングも実銃と同様の手順で行えるのが魅力。マガジンがシースルーとなっていないのが残念である。

 

まとめ

 

 1977年の採用以来40年以上にわたってオーストリア軍に制式採用されている小銃である。プラスチックを多用した構造、半透明マガジンは現在でも古さを感じさせないもので拡張性は非常に高い。その他本当に70年代に製造された銃なのかと思うくらい革新的な構造であり、多くの構造が現在でも通用する機能であることにも驚かされる。オーストリア軍と共にオーストラリア軍も制式採用しているので間違えやすいが製造元はオーストリアのメーカーである。

 


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01_FA-MAS
(画像はFA-MASF1 wikipediaより転載)

 

 FA-MASとは、フランス軍が1977年に制式採用したブルパップ式自動小銃である。小型軽量であるにも関わらず長銃身であり、ブルパップ式の構造と相まって高い命中精度を誇るが、ブルパップ式にしたことによりサイト間の照準半径が短くなったことや機関部が射手の耳元にあることによる健康被害も多いが、40年以上にわたってフランス軍の制式小銃であり続けた。

 

FA-MAS(実銃)

 

 

性能

全長 757mm
重量 3,800g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 25発
設計・開発 サン・テチエンヌ造兵廠

 

開発

02_FA-MAS
(画像はFA-MASG1 wikipediaより転載)

 

 FA-MASは1977年に制式採用されたフランス軍の自動小銃である。1979年から納入が開始、28万挺がフランス軍に納入された。最大の特徴はショルダーストック内部に機関部を内蔵、グリップ後方に弾倉を設定したブルパップ型であることである。上部には大型のキャリングハンドルが設置され、ステア―AUGやイギリス軍が制式採用したL85のように光学照準器は採用されておらず、メタルサイトがキャリングハンドルの上部に設置されている。

 ブルパップ形式を採用した欠点としてフロントサイト、リアサイト間の照準半径(フロントサイト、リアサイト間の距離)が短くなってしまった対策として二脚が標準装備されている。作動方式は遅延式ブローバックでガス圧によるブローバックにタイムラグをつけるためにボルトの動きを阻止するレバーが設置されている。コンパクトであるが、それまでの自動小銃と同等の銃身長を持っており、ガスポートが無いこと、反動に対するデザインが優れていること、反動を抑制しやすいブルパップ形式であること等から命中精度は高い。

 欠点としては、銃本体の命中精度は高いものの、ブルパップ特有の照準半径が短いため長距離射撃の際には照準しにくいという点が挙げられる。このため他のブルパップ小銃の場合は光学照準器が標準装備されているが、このFA-MASの場合は二脚によってその不利を補っているが、立射や二脚が使用できないような低姿勢での射撃の場合には不利である。ブルパップ式は健康被害も重要な問題で機関部が射手の耳元であるため射撃時の破裂音が鼓膜を傷める問題や銃口が射手の顔に近いため硝煙を吸い込んでしまうという問題もある。

 他にも弾薬の問題も指摘されている。FA-MASが制式採用された1977年時点ではNATO軍に制式採用された5.56mmカートリッジはM193であったが、現在ではSS109という同寸法でありながら高圧力のカートリッジが採用されている。FA-MASはM193仕様で設計されているためSS109が使用できない。対策としてフランス軍は独自に鉄製の薬莢を製作しているが、SS109は使用できずNATO軍内部での弾薬の互換性が無い事は大きな問題である。

 

バリエーション

03_FA-MAS
(画像はwikipediaより転載)

 

 F1モデルの銃身を切り詰めたアサルトカービンモデル、キャリングハンドルをマウントレールに変更、光学照準器の使用を可能にしたF1スナイパーモデルがある。ただ、キャリングハンドルを撤去してもコッキングレバーが上部に位置しているためマウントレールの取付位置は高い。他にも基本的な構造は同じであるが、トリガーガードを大型化したG1モデル、このG1モデルをSS109カートリッジ仕様、NATO軍共通規格のSTANAG規格のマガジンを使用することができる。

 

FA-MAS(トイガン)

 

概要

 1991年4月26日に東京マルイがスタンダード電動ガン第1弾として発売している。さらに1993年7月1日にはG1モデルをスーパーバージョンとして発売している。これは東京マルイ製品で初めて可変ホップアップ機能を搭載したモデルでこのモデルによって東京マルイの電動ガンの構造は確立されたと言っても過言ではない。さらに1996年9月11日には可変ホップアップを搭載したF1モデルが発売されている。

 

東京マルイ FA-MAS スタンダード電動ガン

性能

全長 760mm
重量 2,800g
装弾数 60発
初速 87m/s前後
定価 24,800円

 東京マルイ初の電動ガンであったFA-MASの最新版である。命中精度は非常に高く弾道はフラットである。発売当初は不評であったものの高性能故にフィールドからガスフルオート銃を駆逐していった名銃である。価格は東京マルイの電動ガンでは最も安い24,800円となっている。取り回しの良さや軽さも含め電動ガンの入門者にはおすすめの一挺である。

 

まとめ

 

 FA-MASは70年代後半に制式採用された自動小銃である。当時珍しいブルパップ式を採用しており、取り回しやすい上に長銃身であるため命中精度が高いというメリットがあるものの、サイト間の照準半径が短いことや弾倉の交換に手間取る等の問題点も指摘されている。フランス軍も2017年に次期制式採用小銃をドイツH&K社のHK416を採用、2027年までに更新することを発表している。しかし40年にわたってフランスの権益を守り続けてきたFA-MAS、名銃といえる。

 

 


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01_M14
(画像はwikipediaより転載)

 

 M14自動小銃とは、1957年に米軍が制式採用した自動小銃である。当時米軍の主力小銃であったM1ガーランド、軽機関銃のBAR、M1918、カービン銃M1、M2等の銃器を統合する目的で設計されたものの近距離で弾幕を張るというアサルトライフルの本質を理解していなかったため長期間不遇をかこっていた。しかし近年、米軍の戦場が交戦距離の長い地域に移動したため再び脚光を浴びることとなった。

 

M14自動小銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,118mm
重量 4,500g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×51mmNATO弾
装弾数 20発
設計・開発 スプリングフィールド造兵廠

 

背景から開発まで

 1936年に制式採用されたM1ガーランド小銃は当時としては画期的なセミオートマチック小銃であった。しかし重量が大きいこと、装弾数が少ないこと、クリップを使用する装填方式が独特であること等の不満が上がっていた。これに対して米軍はM1ガーランドの設計者であるジョン・ガーランドに対してM1ガーランドの改良を指示した。

 この時、ジョン・ガーランドに示した改良点は重量が4.1kg(9ポンド)以下であること、セミ・フルオート切替式であること、20連弾倉を使用できること、ライフルグレネードを発射出来ること等であった。この結果、誕生したのがT20は以降のM1ガーランド改良型の基本形として機能していく。これと同時にM1ガーランドの使用弾薬である30-06弾の火薬を変更することによって、性能はそのままでありながらカートリッジの全長を短縮することに成功した新カートリッジT65が開発された。これが改良された結果、NATO軍の弾薬として制式採用された7.62×51mmNATO弾になっていく。

 

開発

02_M14
(画像はwikipediaより転載)

 

 M1ガーランド改良型T20は、T65仕様となりさらに多くの改良を加えられT44となり、1957年にはM14として制式採用された。この7.62mmNATO弾はカートリッジの全長こそ30-06弾の63mmに比べて12mm短いが、前述のように発射薬の改良により同等の性能を発揮する。大戦末期にドイツで生まれたアサルトライフルの元祖StG44、そしてその影響を受けたAK47は、この7.62mmNATO弾よりも遥かに軽量の弾薬を使用して遠距離よりも近接戦闘で威力を発揮するものであった。

 これに対してM14は同じ自動小銃ではあるが、近接戦闘という思想には基づいておらず、M1ガーランドをフルオート可能にしたに過ぎなかった。このため連射では第2発目以降はコントロールすることは困難であり、エリアウェポンという目的は果たし得なかった。M14の設計思想とはM1ガーランド、軽機関銃、さらにはM1カービン、M2カービン等を統一することが目的であり、本質的にドイツやソビエトのアサルトライフルとは異なる設計思想であった。

 1957年に実戦配備されたM14自動小銃であったが、直後に始まったベトナム戦争でアサルトライフルとしての欠点を露呈、早くも1964年には製造中止となってしまった。その後、ドイツ由来のアサルトライフルの設計思想の本質を理解したユージン・ストーナーによってM16自動小銃が開発されることとなる。

 M16自動小銃の登場により第一線から去ったM14であったが、一部は狙撃銃や儀仗兵用として使用され続けた。その他のM14の多くは処分、または倉庫で保管されていた。このM14に再び脚光があたったのが2001年に勃発したアフガニスタン戦争で密林が多かったベトナムに比べアフガニスタンは見晴らしがよく、当然ながら交戦距離も長くなっていった。このためM16系の5.56mm弾では射程外、または威力不足であったため倉庫に眠っていた「ロートルM14」に再び脚光が当たることになった。しかし木製ストックはあまりにも重いためアルミ製ボディ、ピカテニー規格の20mmレイル、伸縮式ストックなどの近代化改修された個体も多い。

 

バリエーション

03_M39EMR
(画像はwikipediaより転載)

 

M21狙撃銃

 M14の狙撃銃バージョンである。外観上はスコープの有無の違いでしかないが、M21はM14と異なり銃身にストックが干渉しないように改良されている。フリーフロート化と呼ばれるこの方法は近年ではダニエルディフェンス社製M4用ハンドガード等にみられる構造で銃身は機関部に直接固定されており、ストックとは接触していない。このためストックから銃身が浮いているような状態になり銃身にストックによる圧がかからないため命中精度が高くなる。他にもサイトを精密射撃用に変更されており通常のM14に比べて精度は非常に高くなっている。これは民生用としても販売されている。M21のバリエーションとしてはストックをマクミラン製に変更したM25がある。

 

Mk14EBR、M39EMR

 米軍特殊部隊用に設計されたモデル。2000年にSEALの要求で開発がスタート、アルミ製ボディに折りたたみ式ストックを装着、専用のスコープを装着する。2003年には銃身を4インチ短縮した18インチモデルが登場した。主に米陸軍、海軍特殊部隊SEAL、沿岸警備隊が使用している。M39EMRは類似の改良を施した海兵隊バージョンでEBRより早い1992年に開発がスタート、2008年に配備を開始した。同様のコンセプトで設計されているが仕様は異なる。

 

その他バリエーション

 M15は分隊支援火器として改良されたモデルでM14を軽機関銃型に改良したが、M14にバイポットを装着したモデルがほぼ同等の性能を発揮したため短期間使用されたのみである。M14E1は折りたたみ式ストック試験モデル、M14A1はM15同様分隊支援火器としてストレート型ストックにグリップ仕様としたが銃が軽く反動が大きいため分隊支援火器としては有用ではなかったが、1966年に制式採用された。他にも2001年より2010年まで米海兵隊で採用されていたM21の発展形とも呼べるM14DMR、特殊部隊向けに銃身を高精度のものに改良したM14SEクレイジーホース等も存在する。

 

M14自動小銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1990年にホビーフィックスが金属製、木製ストックでM14をモデルアップ、翌年の1991年にはハドソン産業がM14をモデルアップしている。電動ガンでは東京マルイが2005年にM14を発売、2006年にはSOCOMモデルを発売している。2010年には海外メーカーWE-TECHがガスブローバックで発売、エアーコッキング式ではAGMが発売している。他にもG&G、CYMAがEBRを発売している。

 

東京マルイ M14自動小銃 スタンダード電動ガン

性能

全長 1,127mm
重量 3,850g
装弾数 70発
初速 90m/s前後
定価 45,800円

 機関部始め主要パーツは金属製であるがストックは樹脂製である。スタンダード電動ガンのため反動は少ないが命中精度は非常に高い。東京マルイ製品はサードパーティーのカスタムパーツが多いのが特徴、リアリティに拘りたいのであればストックを木製にするとよいだろう。次世代電動ガンのように無駄な機能がないため実用本位のユーザーには良いかもしれない。

 

WE-TECH M14自動小銃 ガスブローバック

性能

全長 1,118mm
重量 4,980g
装弾数 20発
初速 70m/s前後
定価 79,800円

 台湾のWE-TECH社製ガスブローバックライフル。機関部やバレル他主要パーツは金属製、特にアウターバレルはスチール製であるだけにストックが樹脂製なのは残念である。作動は非常に良く反動は強いものの、初速が非常に低い個体や初速が不安定な個体も報告されている。しかし総重量は実銃のフルロードした状態に匹敵する5kg弱とリアリティの点においては現在入手できる最高のM14であることは間違いない。

 

まとめ

 

 M14の悲劇は米軍がアサルトライフルの本質を理解していなかったことにある。そして制式採用直後に起こったベトナム戦争は密林での戦闘が多く、交戦距離の短い戦闘が多かった。故にこの長射程で強力なカートリッジを発射するというM14の性能は生かすことが出来なかったものの、2000年代になると中東での戦闘が多く発生したことによりM14の性能に再び注目が集まることとなった。有用な能力とは時代と環境により異なるのである。

 

 


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01_三八式歩兵銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 三八式歩兵銃とは、1906年に制式採用された日本軍の主力小銃である。6.5mmの小口径高速弾を使用するため命中精度が高いものの部品が規格化されておらず最後は職人によって調整されるため同じモデルでも部品の互換性がないという欠点もあった。1905年から1944年まで製造され、総生産数は約340万挺である。

 

三八式歩兵銃(実銃)

 

 

性能

全長 1,280mm
重量 3,730g
口径 6.5mm
使用弾薬 三八式実包(6.5×50mm弾)
装弾数 5発
設計・開発 南部麒次郎

 

背景から開発まで

 旧式化した十三・十八式村田銃の後継として開発されたのが、1897年に採用された三十式小銃であった。この小銃は二十二年式村田連発銃に次いで無煙火薬を採用、口径6.5mmの世界水準の小銃となった。1903年には全部隊への配備が完了、1904年に開戦した日露戦争はこの三十年式小銃で戦ったのである。しかし実際に戦場で使用してみると不具合が連発したため南部麒次郎が中心となり小規模の改良が行われた。

 

開発

02_三八式歩兵銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 三十式小銃は機関部の構造が複雑であり、メンテナンスの際に撃針が折れることがある等の構造上の欠点を有していた。このため戦場で使用していると機関部に砂塵や塵が入り込み作動不良の原因となった。これらの問題に対して南部麒次郎は機関部の構造の簡略化を実施、さらに遊底に遊底被の追加、弾倉のスプリングをコイルスプリングから板バネに変更、トリガーガードの大型化、照準器の変更、不良カートリッジが薬室内で破裂した際に強力なガスが後方に噴射、射手を直撃するのを防ぐための防御装置が追加、弾頭を尖頭化した三八式実包という専用弾薬も開発された。

 これら改良を行った結果、1905年には仮採用、1906年に三八式歩兵銃として制式採用された。部隊配備は1908年から開始され、1910年に完了している。長らく制式小銃であった三八式歩兵銃であったが、1938年には次期制式小銃の開発が開始、翌年には九九式小銃として仮制式採用されると生産は新小銃にシフト、1942年には内地での三八式歩兵銃の生産は終了した。満洲ではその後も生産が続けられていたが、1944年には生産を終了、1905年から1944年までに約340万挺が生産された。ボルトアクションライフルとしての完成度は高いものの当時の日本の基礎工業力の低さから部品の規格化が出来ておらず同じ三八式歩兵銃でも部品の互換性は無かった。

 

バリエーション

03_三八式騎銃
(画像はwikipediaより転載)

 

三八式騎銃・四四式騎銃

 三八式騎銃は、三八式歩兵銃の全長を30cm短縮したモデルで現在でいうカービン銃に相当する。当時は現役であった騎兵や砲兵、さらには後方支援部隊にも配備された。四四式騎銃は三八式騎銃の銃身下部にスパイク型の銃剣を装備したモデルで普段は射手に向かった状態で格納され、使用時に回転させ銃剣として使用する。このため通常の三八式歩兵銃のようにクリーニングロッドを銃身下部に格納することができないためクリーニングロッドは二分割されストック内に格納されている。数度の改良が加えられ、三八式騎銃と同様の兵種に配備された他、陸軍落下傘部隊にも配備され終戦まで使用、戦後も自衛隊で使用された。試作品として本銃を7.7mm口径化した試製7.7mm騎銃も存在する。

 

その他バリエーション

 生産された三八式歩兵銃の中から精度の高い個体を選び出し2.5倍率のスコープを装着した九七式狙撃銃(1939年制式採用)がある他、銃身を切り詰めた三八式短小銃、折りたたみ式ストックを採用した試製一式小銃(三八式テラ銃)、散弾を発射出来るようにした三八式散弾銃等が少数製造されている。輸出用としては、口径をドイツ軍の採用している7.92×57mmに変更したモデル、8×52mmR弾仕様の66式小銃が欧州、タイ王国にそれぞれ輸出されている。

 

三八式歩兵銃(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1965年に中田が鉄製で発売しており、1971年には六研、1974年にはミロクが発売している。1984年にはタナカが四四式騎銃を発売、1985年には三八式歩兵銃、1987年には三八式騎銃を限定150挺のみ発売している。他にも製造年不明であるが、佐野製作所がモデルガンとして三八式騎銃発売しているようである。エアーガンでは1986年にタナカが三八式騎銃を発売、2002年にはKTWがエアーコッキング式で三八式歩兵銃、三八式騎銃も発売している。2017年には海外メーカーS&T社からエアーコッキング式、2019年にはタナカワークスからガスガンで三八式騎銃ver.2が発売されている。

 

KTW 三八式歩兵銃 エアーコッキングガン

性能

全長 1,276mm
重量 3,450g
装弾数 22発
初速  - m/s前後
定価 108,000円

 元『GUN』誌ライター和智香氏が設立したエアーガンメーカーKTWの製品。主要パーツを鉄で製作、ストックもクルミ材を使用している。リアリティの点ではケースレスであることを除けば最高レベルである。2002年10月の発売以来、11回に及ぶ仕様変更をしており、回を重ねるごとにリアリティが増しているため最新ロッドを購入するのがおすすめ。命中精度はKTWによって一丁一丁テストされているため東京マルイ製に匹敵するほど高い。あまりにも高品質であるため価格が高いのが難点。

 

タナカワークス 九七式狙撃銃 モデルガン

性能

全長 1,120mm
重量 3,500g
装弾数 5発
初速  - m/s前後
定価 127,000円

 現在営業しているメーカーで最も古くから三八式歩兵銃を発売しているメーカーの最新モデルである。主要パーツは金属製でストックは木製、金属パーツにはグレースチールフィニッシュを施してあるためリアリティは旧モデルと比較して段違いに高い。九七式狙撃銃をモデルアップしているのはタナカワークスのみなのでモデルガンとして欲しいならば一択である。一応発火は可能となっているが発火させる勇気があるかどうか。。。

 

タナカワークス 三八式騎銃 ガスガン

性能

全長 990mm
重量 3,090g
装弾数 10発
初速 93m/s前後
定価 91,000円

 30年以上前から三八式を発売している老舗のタナカワークスから発売されたガスガン。ボルトアクションにガスガンというと違和感を感じるかもしれないが、ガス化することによってボルトの引きが軽くなり実銃に近い感覚を味わうことが可能となる。主要パーツは金属製で最新モデルではグレースチールフィニッシュのメッキ加工がされている。ストックは木製であるため非常にリアルである。内部機構はペガサスシステムver.2で命中精度の高さには定評がある。

 

S&T 三八式歩兵銃 エアーコッキングガン

性能

全長 1,290mm
重量 3,650g
装弾数 25発
初速 81m/s前後
定価 45,000円

 海外メーカーS&T社製三八式歩兵銃。主要パーツは金属製でストックは木製、実銃と同様にストックも集合材となっている等、リアリティは相当なものである。命中精度も非常に高く、ボルトの引きもエアーガンとしては軽く、ストロークも短いため実用性も高い。完成度は非常に高い上に価格が日本製ガス・エアーガンメーカーの半額以下と恐ろしく安いのが特徴。海外製のため修理に対する不安はあるもののコストパフォーマンスは最も良いモデルである。

 

まとめ

 

 三八式歩兵銃は制式採用から40年近くにわたり主力小銃であり続けた。1939年に九九式小銃が制式採用された後も多くの部隊で終戦まで使用され続けている。基本構造は先に制式採用された三十年式小銃と同じであったことを考えると日本軍の小銃というのは1897年に採用された銃を1945年の太平洋戦争終戦まで使用し続けたことになる。リー・エンフィールド小銃が1888年に制式採用されていることを考えると納得も出来るが、第二次世界大戦時のドイツ軍主力小銃Kar98kが1935年、米軍のM1ガーランドが1936年制式採用ということを考えるとやはり時代遅れの感が強い。

 


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01_AK47
(画像はwikipediaより転載)

 

 AK47とは、1949年にソビエト軍に制式採用されたアサルトライフルである。反動が強く命中精度が低いものの堅牢な上に作動不良が非常に少ない信頼性の高い銃である。現在では生産されていないものの大量に製造されたため世界中の特に第三世界では未だに現役のアサルトライフルである。

 

AK47(実銃)

 

 

性能

全長 898mm
重量 3,290g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62mm×39
装弾数 30発
設計・開発 ミハイル・カラシニコフ / イジェフスク造兵廠他

 

背景から開発まで

 第二次世界大戦以前の小銃は大口径で遠距離から射撃するアウトレンジ戦法を基に設計されていたが、第二次世界大戦での戦訓からほとんどの戦闘は300m前後で行われていたことが判明した。このため小銃も遠距離での射撃能力よりも300m前後での射撃精度が求められるようになっていった。同時に第一次世界大戦以降、威力を発揮していた機関銃の利点を取り入れたライフルと機関銃の中間の兵器の開発を模索していくことになった。

 この数百メートルというライフルとしては近距離での戦闘に適した小銃というコンセプトを最初に具体化したのはドイツであった。当時のドイツ軍の正式小銃であったKar98Kの弾薬である7.92×57mm弾をベースに弾頭を軽量化、カートリッジの全長も33mmと短縮化した専用カートリッジを開発、30連発のバナナ型大型弾倉とフルオート機能を持つStG44を開発、実戦に配備した。

 

開発

02_AK47
(画像はwikipediaより転載)

 

 この後にアサルトライフルと呼ばれるコンセプトをソビエトで受け継いだのがソビエト軍戦車兵でありながら銃器設計者を目指していたミハイル・カラシニコフである。カラシニコフは1946年にStG44を徹底的に調査し、そのコンセプトを継承した上で独自の設計によりAK46を製作、さらに改良を重ね1947年にAK47を完成させた。そしてAK47は1949年にソビエト軍に制式採用されている。AK47のロアレシーバーは初期の量産型である1947〜1951年までは生産効率を考慮してプレス加工であったが、溶接に問題があり1952年以降は削り出しに変更されている。

 発射機構はガスオペレーションであるが、一般的な小銃と異なりボルトとガスピストンが一体化しており、ガスの圧力でボルト、ガスピストンを動かすため反動が強い反面、その質量によって内部に侵入した異物を吹き飛ばす機能を果たしている。さらに銃身やピストン、シリンダー内部にはクロームメッキが施されているため耐腐食性が高く、撃発機構始めパーツが全体的に隙間を広くとっているため多少の異物が侵入しても作動に影響はない。このため信頼性は非常に高い。

 

欠点

 欠点としてはボルトの構造的な問題により反動が非常に強いこと、安全装置がレシーバー右側面にある大型のレバーを下げると全自動、さらに下げると半自動となる構造であるために一度右手をグリップから離さなければならないこと、リアサイトが微調整が出来ない旧型のタンジェントサイトであり、照準半径(フロントサイトとリアサイトの距離)が短いこと等が挙げられる。このため命中精度は西側諸国の小銃に比べ決して高くはないが、構造が単純で堅牢であるため分解・組み立ての操作も含め十分な訓練を受けていない兵士にも取り扱いが可能である。

 

バリエーション

03_AKM
(画像はwikipediaより転載)

 

AKS47

 ストックを木製から金属製の折り畳み式のメタルストックに変更したモデルであるAKS47

 

AKM

 1957年にはレシーバーのプレス加工が実用可能なレベルにまで向上したことにより、プレス加工での製造を再開、同時に現場から意見により反動を抑制するために銃身先端部に斜めに切落された形状のマズルブレーキを採用、連射性能も安定化させるためレートリデューサーも装備された。AKMでは着剣用のラグも装備され、銃剣以外にもグレネードランチャー等も取付可能となっている。さらにこのAKMのストックをメタルストックに変更したAKMSモデルも存在する。

 

AK47(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1980年にハドソン産業がセミオートのみとしてモデルアップしている。メタルストック版も発売しており、2004年にはフルオートシアーを始め細部を改良した最終生産品スペシャルエディションを発売している。エアーガンでは1987年にLSがコッキング式エアーガンAKM、AKMSを発売、1991年にはファルコントーイが中国製AK47である56式小銃を発売、1994年6月8日には東京マルイが電動ガンとして発売している。海外メーカーでは2009年にLCTが電動ガンとして発売している他、GHKがAKMガスブローバックモデルを発売している。近年では2017年12月7日に次世代電動ガンが東京マルイから発売されている他、2021年3月にガスブローバックモデルの発売を予定している。

 

東京マルイ AK47 スタンダード電動ガン

性能

全長 870mm
重量 3,030g
装弾数 70発
初速 90m/s前後
定価 31,800円

 初期の電動ガンでハンドガード、ストック、ロアレシーバーは樹脂製であるが、アッパーレシーバー、アウターバレル始め主要パーツは金属製になっている。現在主流の全金属製ではないものの強度は十分に確保している。バッテリーはストック内に格納、大型のバッテリーを使用するために威力、連射速度共に比較的高めである。命中精度は東京マルイであるので十分にある。次世代電動ガンではないため反動はないが、実用本位のユーザーであればむしろこちらの方が良いかもしれない。発売から30年近く経っているモデルのため中古品を購入するのは上級者以外は危険かもしれない。

 

東京マルイ AK47 次世代電動ガン

性能

全長 875mm
重量 3,115g
装弾数 90発
初速 91m/s前後
定価 49,800円

 スタンダード電動ガンと異なりロアレシーバーはダイキャスト製で再現されているため質感、剛性が向上している。ピン類は別パーツで再現されている他、デフリックコートと呼ばれる塗装を施していることでより実銃に近い質感を出すことに成功している。バッテリーはハンドガード内にミニSバッテリーを格納しているためハンドガードが太めとなっている。ハンドガード、ストックは樹脂製のためリアル志向のファンには物足りないかもしれない。命中精度は最高レベルである。

 

東京マルイ AK47 ガスブローバック

性能

全長 ●●mm
重量 ●●g
装弾数 ●●発
初速 ●●m/s前後
定価 ●●円

 東京マルイが2021年3月に発売を予定しているガスブローバックモデル。詳細は不明であるが、M4で培われた技術を惜しみなく発揮するだろうことは想像に難くない。東京マルイは長物ガスブローバックモデルは複数発売しており、技術の蓄積が十分にあるので完成度の高いモデルとなるであろう。東京マルイ製品のメリットとしてはサードパーティーからのカスタムパーツが豊富であるという点もある。カスタムパーツは新発売と同時に市場に流通するがすぐに消えてしまう場合があるので注意が必要である。

 

LCT AK47 電動エアーガン

性能

全長 913mm
重量 3,450g
装弾数 600発
初速 94m/s前後
定価 35,800円前後(オープン価格)

 台湾メーカーであるLCT製電動ガンである。レシーバーはロア、アッパー共にスチールプレス製でハンドガード、ストックは合板ではあるが木製でしっかりとニスを塗りこんだ美しい仕上げが特徴である。内部エンジンは東京マルイのエンジンを非常に「リスペクト」したもののため東京マルイ製パーツと互換性があるかもしれない。あくまで「リスペクト」である。しかし実銃同様のプレス製で木製ストックが装備されている等、外観の完成度の高さは究極と言ってもよい。観賞用としても申し分ないモデルである。残念な点としては電動ガンの欠点であるグリップの太さが挙げられるが、これは仕方ないのかもしれない。

 

GHK AKM ガスブローバック

性能

全長 900mm
重量 3,122g
装弾数 40発
初速 65m/s前後
定価 70,000円前後

 外装はLCT同様ロア、アッパー共にスチール製でハンドガード、ストックは木製である。発射機構がガスブローバックであるため再現性の高さはLCT製を上回っている。発射機構以外でLCT製電動ガンとの最大の違いはグリップであろう。モーターを収納する必要がないため実銃同様の細身で尚且つベークライト製で再現されている。ガスブローバックのため命中精度は電動ガンには及ばないものの反動も強く射撃の安定性も良い。海外製ではあっても究極のAKMであるといえる。欠点としては高価格であることであろう。

 

まとめ

 

 多くの兵器が信頼性を向上させるために異物が機関部に侵入しないように密閉するのに対してカラシニコフは各部の隙間を作ることで入っても作動に影響が出ないように設計した。いわば逆転の発想である。このためあらゆる場所で高い信頼性を確保したのと同時に教育水準の低い兵士でも扱えるため多くの国で制式採用または主要アサルトライフルとして使用されている。

 

 


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01_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




 M4カービンとは、1994年に米軍に採用されたカービン銃で、第二次世界大戦中に採用されたM1カービン、そのフルオート版であるM2カービン、暗視装置を装備したM3カービンに次いで制式採用された4番目のカービン銃である。銃身を20インチから14.5インチに短縮して弾薬に高威力のSS109弾を使用、脱着式キャリングハンドルを採用する等現代の光学機器の使用にも対応している高性能カービン銃である。

 




M4カービン(実銃)

 




 




性能



全長 838mm

重量 2,680g

口径 5.56mm

使用弾薬 5.56×45mmNATO弾(SS109)

発射速度 700〜900発/分
装弾数 20 / 30発

設計・開発 コルト社

 




背景から開発まで



 M16小銃を制式採用した米軍であったが、前制式採用小銃M14に比べれば小型、軽量化されたものの、閉所やジャングル地帯での戦闘ではさらに小型のカービン銃が求められるようになっていった。特に特殊部隊ではその任務上、カービン銃が求められており、このため米軍の一部の部隊(特に特殊部隊)ではM16小銃を小型化したCAR-15、XM177等のカービンを使用し続けていた。

 




 




開発



02_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




 1982年米軍はコルト社に対してM16A2のカービンバージョンを作ることを要求、その結果、完成したのがXM177E2であった。これはXM177A1同様、旧タイプの大型フラッシュハイダーを装備していたものの使用弾薬がSS109(M855)弾を使用するのが大きな違いであった。このSS109弾とは旧来のM16に使用されていた弾薬M193の弾頭内側に鉛のコアがあり、その先端部分にスチール製の円錐台形のコアを持つ重量弾である。このコアにより着弾した際、弾頭が潰れ破壊力が増すように設計されている。発射時のガス圧もM193が55,000psiに対して62,000psiと12%も高圧になっているカートリッジである。


 完成したXM177E2カービンはXM4と命名され、1983年6月には米陸軍によってテストされ、1985年5月には海兵隊によってもテストを受けることとなった。この間にグリップはM16A2と同様のフィンガーチャンネル仕様、銃身長は14.5インチ、ライフリングピッチの変更、バレルを肉厚にした上でM203グレネードランチャーを取り付けるための改良が施された。1991年5月には名称がXM4からM4に変更、1993年からはさらに米海軍特殊部隊SEALのテストを経て、1994年5月にはM4カービンとして米陸軍に制式採用された。2007年には海兵隊でも制式採用、2015年には全ての部隊をM4カービンに変更することが決定している。


 M4カービンはSS109弾を使用、装弾数は20発、または30発のSTANAGマガジンで発射機構はセミオートと3点バースト射撃のみである。日本ではエアガンがフルオート仕様となっているため誤解されがちであるが、M4にフルオート機能はない。但し、バリエーションとしてフルオート射撃が可能なM4A1モデルが存在する。部品はコストを考慮した結果、フルサイズバージョンのM16A2と80%の部品を共用しており、ストックはXM177がアルミ製であったのに対して軽量化のために樹脂製となっている。キャリングハンドルは取り外し可能であり、マウントはピカテニー規格20mmレールである。バリエーションとして

 




主なバリエーション



03_M4
(画像はwikipediaより転載)

 




M4A1


 セミ・フルオート射撃可能モデル。

 




SOPMODブロック機↓供↓



 米軍特殊作戦軍がM4をベースとしてブロック気魍発している。これはナイツアーマメント社製RISハンドガードを装備、グレネードランチャーやサプレッサー、光学照準器等がモジュラー化されており、現在、特殊部隊によって使用されている。ブロック兇任聾学照準器等がさらに進化、ブロック靴任9.5インチまたは12.5インチのダニエルディフェンス社製RIS競譟璽襪鯀備している。

 




M4コマンド―


 M4のバレルを11.5インチとしたモデル。キャリングハンドルが固定されているM733と脱着可能でピカテニー規格の20mmレイルを装備しているM933がある。

 




M4カービン(トイガン)

 




概要



 エアガンでは1998年12月18日に東京マルイから電動ガンとして発売されている。2008年3月にWAがM4CQB-Rを発売、同年12月22日に東京マルイが次世代電動ガンとしてM4SOPMODを発売、2009年にはM4A1を発売、2010年7月14日にはハイサイクルモデルM4CRWを発売している。同年10月23日、タニオコバからM4 ガスブローバックが発売、続いて2010年10月26日にはKSCがガスブローバックモデルのM4を発売、2013年には電動モデルのM4を発売している。モデルガンでは2011年にタニオコバがM4CQB-Rを発売、発売年不明であるがHFも無発火モデルガンとしてM4を発売している。超人気モデルのためその他海外製に至っては鬼のように発売されてる。もう把握するのはムリムリ。。。

 




 ↓ガスブロについて詳しく知りたい方はこちらをご参照下さい。




 




WA製 M4カービン ガスブローバック





性能



全長 845mm(ストック伸長時910mm)

重量 3,300g

装弾数 50発

初速 86m/s前後

定価 77,000円(初期モデル)



 ガスブローバックで非常にリアルな外観、構造を再現してガスガンに「革命」を起こしたWAが長物をガスブローバック化したという衝撃の作品。精巧な外観と実物さながらの内部構造は圧巻。高価ではあるがセミカスタムともいえる品質の高さは独自の存在感を示している。欠点としては他社のM4ガスブローバックに比べて高価であること、特にマガジンは1本12,000円と他社のハンドガン1丁分に相当する金額、命中精度の評価が人によって異なるので個体差がある可能性が高いことである。

 




東京マルイ M4SOPMOD 次世代電動ガン





性能



全長 803mm(ストック伸長時878mm)

重量 3,270g

装弾数 82発

初速 92m/s前後

定価 54,800円



 次世代電動ガン第3弾。次世代電動ガンとはそれまでの電動ガンに擬似反動の機能を付加した新しい電動ガンで、M4SOPMODは初期の次世代電動ガンであるが、東京マルイ製品であるので品質は高い。特に命中精度は折り紙付きで箱出しの状態で最高スペックを発揮する優れものである。トイガンメーカーはロッド毎に細かな改良が繰り返されているので同モデルでも最新のロッドを購入することをお勧めする。初期のものでも命中精度は高い。

 




東京マルイ M4MWS ガスブローバック





性能



全長 777mm(ストック伸長時854mm)

重量 2,970g

装弾数 35発

初速 81m/s前後

定価 59,800円


 東京マルイ初の長物ガスブローバックモデル。製作発表から発売まで異常に時間がかかったモデル。その理由はボルトの摩耗を防ぐために新しく開発したZシステムのためである。このシステムのため部品の耐久性は増したが、内部構造は若干ディフォルメされた。命中精度は非常に高いがフロンガスを使用するため圧力にムラが出てしまうため電動ガンほどの命中精度はない。代わりに次世代でも味わえないような強烈なリコイルを体験することができる。

 




KSC M4カービン ガスブローバック





性能



全長 783mm(ストック伸長時865mm)

重量 3,490g

装弾数 40発

初速 74m/s前後

定価 46,800円


 WA、タニオコバに次いで発売されたガスブローバックM4。初期モデルは部品の耐久性に若干問題があると言われている。2013年頃から新型チャンバーを採用しているため、以前のモデルとは命中精度が比べ物にならないくらい高くなっている。M4ガスブローバックでも旧バージョンと最新バージョンがあるので中古で購入する際は注意が必要。最新ロッドになるほど完成度は高くなるので財布に余裕がある場合は中古ではなく、最新ロッドを購入するのがおススメ。

 




KSC M4カービン 電動(TEG)





性能



全長 826mm(ストック伸長時909mm)

重量 3,140g

装弾数 30 / 60発

初速 85m/s前後

定価 36,250円



 反動のあるERGシリーズと反動機能を除いて射撃性能に特化したTEGシリーズの2タイプがある。ERGシリーズは発売当初、他社と若干もめたりもしている。TEGシリーズは東京マルイのハイサイクルモデルに匹敵するモデルで反動が無い代わりに1000発/分の高サイクルでの連射が可能である。モデルガンメーカーであるKSCだけあって外観の完成度の高さは業界トップレベル。命中精度も新型チャンバー仕様になってからは東京マルイにも比肩する。実銃パーツメーカーとのコラボで多くのバリエーションがあるのも魅力。

 




タニオコバ M4CQB-R モデルガン





性能



全長 685mm(ストック伸長時765mm)

重量 2,300g

装弾数 30発

初速  - m/s前後

定価 86,000円


 唯一の発火式M4モデルガン。メーカーのタニオコバはモデルガンの草創期からモデルガンを設計している伝説のモデルガンデザイナー小林太三氏が興したメーカー。モデルガンの神様の設計だけあって外観の完成度の高さ、作動性能共に非常にハイレベルである。現在は製造中止となっているため入手困難。中古で発見した場合は無理をしてでも購入するべし。あまり需要が無さそうなので、今後、モデルガンとして製造される可能性も発火モデルとして発売される可能性も一桁万円で発売される可能性も低いと思われる。

 



まとめ

 




 M4は1994年に米軍に採用されて以来、現在でも現役のカービン銃である。90年代の小銃の動向としては小銃の全長が長すぎるためFA-MASやステア―AUG等のようにブルパック化が流行っていた。このブルパック化とは発射機構をストック内に収納する方式であるが、重量バランスやマガジンの装填に関して問題点も多い。この点、人間工学的に理想的な形状であったM16をカービン化で対応した米軍の判断には目を見張るものがある。

 








 



















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01_89式小銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 89式小銃とは、1989年に自衛隊に制式採用された小銃で口径は5.56mm装弾数20発/30発の日本製小銃である。命中精度は非常に高くプレス加工とプラスチックを多用した本体は諸外国の小銃と比べてもそん色はない。日本人の体形に合わせて作られており、現在14万5000丁が自衛隊始め日本政府の各機関に納入されている。

 

89式小銃(実銃)

 

 

性能

全長 920mm
重量 3,500g
口径 5.56mm
使用弾薬 89式5.56mm普通弾
装弾数 30発
設計・開発 豊和工業

 

背景から開発まで

02_AR18
(画像はwikipediaより転載)

 

 1964年に7.62mm弾を使用する64式小銃を制式採用した自衛隊であったが、制式採用した時点で米国は5.56mm弾を使用するM16小銃を採用、世界の小銃の趨勢は5.56mm弾に移行しつつあった。64式小銃を開発する際にすでに日本人の体格では7.62mm弾は強力過ぎてコントロールできないと判断、減装薬を採用した自衛隊であったが、制式採用から10年後の1974年から明確に5.56mm弾を使用する小銃の研究を開始した。

 

開発

03_89式小銃
(画像はwikipediaより転載)

 

 同じく社内で研究を行っていた豊和工業は、1978年に5.56mm弾を使用する試作銃HR10を開発、これは米国アーマライト社製小銃AR10の影響を受けたものであった。重量は64式小銃の4.3kgに比して3.5kgと軽量であり、全長も920mmと米軍制式採用小銃であるM16よりも8cm程小型であった。全体の構造はプレス加工やプラスチックを多用、部品点数も64式に比べて減少させることに成功しており、発射機構はガスオペレーション方式で3点バースト機能を装備する等、独自の工夫もあった。

 1980年にはHR10にアルミ合金を使用することでさらに軽量化されたHR11が完成、ストックは折りたたみ式で重量はさらに軽減されて2,900kgとなった。これらの試験結果を基に1985年にはHR12が完成、さらにHR13、HR15が試作された(HR14は死に番のため欠番)。最終モデルはHR16で1987年に生産が開始、1989年には89式5.56mm小銃として制式採用された。

 89式小銃は諸外国の小銃に比べ際立った特徴のない凡庸な小銃ではあるが、特徴といえば二脚が標準装備されていること、購入単価が米国製M4カービンの購入単価700ドル(日本円で7万円強)に対して20〜40万円と比較的高額であることが挙げられる。これは日本では武器輸出三原則があるため販売対象が自衛隊及び日本の公安機関のみのため大量生産で単価を下げることが出来ないのが理由である。

 ストックは固定式、折りたたみ式の2タイプがあり、折り畳み式は空挺部隊や戦車部隊等で使用されている。さらに現在では珍しく全長41cmの銃剣も標準装備されており銃身先端下部に着剣することが可能である。総生産数は14万5000丁前後で現在ではほぼ自衛隊全部隊に行き渡っているが、一部には64式小銃を使用している部隊もある。

 

89式小銃(トイガン)

 

概要

 トイガンでは2006年7月13日に東京マルイから電動ガン、2018年7月に同じく東京マルイからガスブローバックガンが発売されている。電動ガンはリコイルの無いスタンダードモデルでガスガンはZETシステムを採用している。

 

東京マルイ 89式小銃 電動ガン

性能

全長 916mm
重量 3,700g
装弾数 69発
初速 87m/s前後
定価 46,800円

 シンプルなスタンダード電動ガンである。次世代のように反動が無い代わりに比較的安価で入手することが可能である。外観の完成度は非常に高く、主要パーツも金属製であるため手に取るとずっしりとくる。バッテリーはハンドガード内に内蔵するタイプであるため放熱孔からバッテリーが見えてしまうのが残念。装弾数は69発であるが別売りの420発マガジンもあるので残弾を心配する必要はない。セミ・フル・3点バーストも再現されており、命中精度は東京マルイ電動ガンなので非常に高い。実際に「当てる」ことを考えるのであればスタンダード電動ガン一択であろう。

 

東京マルイ 89式小銃 ガスブローバック

性能

全長 916mm
重量 4,000g
装弾数 35発
初速 76m/s前後
定価 64,800円

 外観は防衛省の資料提供があったということで非常に完成度が高く、主要パーツも金属製であるため重厚である。命中精度に関しては電動ガンには劣るもののガスブローバックライフルの中ではトップクラスに高い。ガスブロならではの反動や発射音もM4よりもグレードアップしている。内部構造は実物と材質が違うため多少デフォルメされているが、ほぼ実銃通りである。問題点としてはフロンガスを使用するモデルなので冬場のガス圧低下、ガスの価格高騰という銃本体以外の点であろう。それさえ納得できれば唯一無二の日本製小銃、満足感は高いであろう。

 

まとめ

 

 89式小銃は世界的に見ても保守的な設計のスタンダードな小銃であるといえる。バトルプルーフされていないため実用面での使いにくさがあるのは否めない。さらに現在のCQB等が想定される戦闘では全長が少し大きすぎ、に二脚や銃剣といった全時代的な装備もあり古さを感じさせるが、命中精度は非常に高い国産小銃である。同時に採用された5.56mm普通弾も米軍のSS109とほぼ同等の性能と言われており、64式小銃で問題となった弾薬の互換性の問題は解消されている。

 

 

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