ミニマム情報戦記

ブログタイトルは思い付きでちょいちょい変わります。 でもここら辺でタイトル固定かなぁ。。。 銃&ミリタリーがメイン。 最近は軍事書籍の書評が多いみたい・・・。よいと思ったら拍手してね!それだけが心の支え・・・。

書評

【書評】 羽生善治『決断力』




 ミリタリーとは全く関係ない本になってしまったようだが、そうではない。本書は「勝負師」について書かれた本だ。私が本書を読んだのは、とある武術の先生が絶賛していたからだ。因みにその武術の先生は多くの真剣勝負をくぐり抜けて来た人だ。


 本書は勝負についての羽生氏自身の経験と考えを凝縮したものだ。私は勝負師ではないが、読んでいて納得できる部分や私自身がやってきていることも多い。


 私が非常に参考になったのは、まず直観を信じること。直観とは長年の経験から出た正解を無意識に出したものであること、さらに変化しなければ現状維持すら難しい。さらに勝つことはもっと難しいということ。


 そして、何よりも大切なのは継続することだという。この継続こそが才能だと羽生氏はいう。継続とは難しいことのように感じるがそうではない。好きなことを続けることが継続するだけのことだ。


 特に私が参考になったのは「集中すること」についてだ。集中とは段階を踏んで行うことであり、徐々に深海に潜っていくようなものだという。


 その結果、自分でも集中しすぎて戻れなくなるのではないかという恐怖すら感じたことがあるという。それ以外にも将棋に限らず別の世界でも参考になる部分は多い。


 私は遊びで将棋を指すことはあったが、将棋というのにそれほど関心はなかった。しかし将棋の奥深さや狂気を知ることが出来た。非常に魅力的な本だ。



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【書評】 坂口恭平『独立国家のつくりかた』




 私は本を読むときには大体、一つのテーマについて複数冊の本を続けざまに購入する場合が多い。例えば「武士道」について調べるのであれば、武士道について書かれた本をネットで調べまくって気になった本はどんどん購入する。


 だから部屋には必ずまだ読んでいない本が何冊かはある。鞄には読みかけの本と読んでいない本が数冊、常時入っている。本はその本を味わうというよりもデータを収集するための媒体という感覚が強いので、あまり「ハズレ」という本には出会わない。


 それは本自体を味わわないからだと思う。そんな読み方の私だが、たまに(最近は読書量がどんどん増えてきているので結構頻繁に)、すごい面白い本に出会うことがある。


 最近だと佐々木俊尚『レイヤー化する世界』や伊藤佑靖『国のために死ねるか』等があった。やたら長い前置きを書いてしまったが、もっとも最近読んだ、「すごい面白い本」が今日、紹介する『独立国家のつくりかた』だ。


 何故、こんなに前置きが長いかというとすごい面白い本というのは感想をどう書けばいいのか分からなくなるのだ。私の【書評】は面白い部分を抽出しているつもりだ。ただ、全部が面白いというのは書きようがないのだ。


 そんなことで読書後も結構、放置していたのだが、そろそろ書評を書こうかと思い立った。そうしないと鞄からいつまでも出せないからだ。


 坂口氏は以前、ネット動画でひかりの輪を主宰している上祐史浩氏との対談で存在を初めて知った。面白い人だなぁと感じた程度だったが、魅力的な人柄だなとは感じた。


 そして最近、モバイルハウスという言葉をネットで知り、検索していたところ坂口氏の著書に出会った。せっかくなので一番有名な本を買おうと思い購入したのが、本書だ。


 日本に生きるホームレスの取材から始まり、家というものの存在の意味や土地との付き合い方など、非常に面白かった。


 ホームレスでも決して不幸な人達ばかりではなく、多くの現金収入がありながらもホームレスを選んでいる人もいる(取材した人の中には月収50万円という人もいる)。


 何より家が魅力的だ。そのホームレスさんはブルーシートの家に住んでいる。しかし普通のブルーシートの家ではなく、きちんと直角平行で設計されている。


 内部も工夫されており、合理的なシステムキッチンならぬ、システムハウスと呼んでもいいようなものだった。


 さらに河川敷の管理が行政で曖昧であることや強制退去をさせると都市にホームレスが戻ってしまう等の理由から河川敷のホームレスは野放しにされていることなど内容は盛りだくさんだ。


 モバイルハウスについても詳しく書いてある。家ではあるが、車輪がついているために法律上、家とは認識されないので駐車場に置いたりすることで固定資産税等も発生しない。面白いことに気が付いたものだ。


 その他、内容が濃すぎて面白い部分を全部書いたらブログが膨大な分量になってしまう。これは是非買って読んでほしい。特に不動産業界の慣行や家賃を払うことに疑問を感じている人は必読だ。そう、必ず読まなければならない。


 その他も著者の現在に至るまでの人生等も本当に面白い。人間、会社に就職するだけが生きる道ではないことを教えてくれる。たぶん、本書はそれ以外にもいろんな悩みを解決してくれると思う。是非読んでほしい。


 本書の内容の要約を書こうと思ったけど、全部が面白いので書けなかった。私もまた読み直してみたいと思う。



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【書評】 佐々木俊尚『自分でつくるセーフティネット』



 
 『レイヤー化する世界』を読んで、すっかり佐々木俊尚氏の著書に魅了されてしまった。以前『そして、暮らしは共同体になる』を紹介したが、さらに今回もまた佐々木氏の著書を紹介しよう。


 私の考えはどうも佐々木氏の意見と大変近いようだ。本書の内容は大雑把に書くと、かつては会社が全て面倒を見てくれた。これは旧来の家族的な強いつながりだ。それに対してこれからはネットでゆるくつながる弱いつながりが必要になってくるというもの。


 ネットというのは表現者の本性が見えてしまうものだ。長くブログやFacebook、Twitterをやっているとその人の性格がどうしても出てきてしまう。なのでその人がどういう人かわかってしまうのだ。


 それを利用して弱いつながりを作り維持することによって自分自身のセーフティーネットとすることができる。ネットで本性が出てくるというのは私もよくわかる。


 以前、私はYahoo!チャットに夢中になったことがあった。そこで毎日常連さんとチャットをしているとその人の性格というのが実際に会う以上に分かってしまうという経験をしたことがある。


 実は私はそこで自分の名前と電話番号を公表したことがある。その結果、現在に至るまで特に問題は起こっていない。チャットをやっていてこの人は信頼できると思ったのは正しかったようだ。


 私のブログの記事もすでに700を超えた。この記事を全部読む人はいないと思うが、全部読めば私の性格も分かると思う。1本、2本程度の記事であれば嘘の人格も作れるだろうが、数百となれば本性を隠すことはできない。


 それはそうと、私が本書で結構うれしかったのは、私はだいぶ前の記事で、「おふざけ投稿」に関して書いたことがあった(ブロンコビリー、冷凍庫のおふざけ写真で店舗閉鎖 元店員2人に賠償請求へ)。この記事はまとめサイトにも選ばれた思い出の深い記事だった。


 恐らくこの事件だと思うのだが、佐々木氏も当時同様の意見を持っていたようだ。そして結構批判されたようだ。私の記事にはそういったコメントはなかったが、同じ意見を主張していたというのはうれしい。


 因みにコメントと言えば、私は今までコメントをできない設定にしていたが、最近、再度コメント欄を解禁した。理由は特にないが、私の記事に対しての感想から目を背けてはいけないと思ったという程度だ。


 最近気づいたのだが、私のブログに対しての荒らしコメントというのは実は今まで一件しかない。ほとんどのコメントは好意的なものばかりだ。批判を受けたこともあったが、それは批判した方の意見の方が正しかった。単純に私の勉強不足であった。


 結構、世の中いい人が多いんだなぁというのが私の最近の感想。何の得にもならないのにわざわざ意見を書いてくれて時には教えてくれる人もいる。佐々木氏が本書で書いているように「渡る世間に鬼はない」のかもしれない。


 また記事が長くなってしまったが、本書は『レイヤー化する世界』ほどではないが面白いものだった。先日ブックオフで100円で売っているのを発見してしまったのでちょっと凹んでいるが。。。私はもっと高い金額で買っている。



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【書評】 堀江貴文『99%の会社はいらない』




 ホリエモンこと堀江貴文氏の最新刊かと思ったら全然違った。去年たくさん出した本の内の一冊だ。内容は例のごとく「ホリエモン」だ。その昔、ライブドア事件があった時に『稼ぐが勝ち』を読んだのが堀江氏の本を読んだ最初だった。


 驚くことに内容は『稼ぐが勝ち』とほとんど変わっていない。もちろん10年経って経験が増えた分、全く同じではないが、本質的な部分や主張していることがほとんど変わってはいない。


 例えば真似をするのは恥ずかしいことではないというような主張を10年前にしていたが、本書でも全く同じことを主張している。ただ、本書はもっと「説得的」になっている。


 結論だけ主張しても世間には受け入れられないということだろう。私の知人の会社経営者もかなり直観的だった。私は実は結構理尽くめで話すのだが、その子は一言だ。ただ結論は一緒だったのが面白かった。


 本書の内容は簡単だ。どんどん新しいことに挑戦するべき。すぐに行動に移すべきというものだ。私は堀江氏ほどざっくりした性格ではない。やはり堀江氏の著書を読むと「自分は保守的な人間だなぁ」と思ってしまう。


 特に私は現在、大手企業で働いているので周りは全部保守的だ。私も以前は新しいことにどんどんチャレンジしていたが、この会社に入ってすっかり保守的になってしまった。


 実は私も堀江氏と同様にヤバい位飽きっぽい性格なのだ。多分、実際に読者が私と一緒に行動したらびっくりすると思う。面白いと思って飛びつくけどすぐに飽きてしまう。


 趣味や遊びだけだったら問題無いのだが、困ったことに人も仕事も同様なのだ。だから友達は非常に少ない。仕事は3年続いたことがない。因みに私は今年で43歳だ。今までで組織に所属した最長記録は小学校の6年間だ。


 もちろんそんな短期間で仕事を辞めるものだから職業の専門知識や技術というのは全くない。仕事に役立つ資格もせいぜい自動車免許くらいだが、それもペーパーだ。それでも何故か食えているというのは自分でも不思議だ。


 そんなクズ振りを発揮している私にとって「飽きっぽいのはいいことだ」と後押ししてくれるホリエモンの本はありがたい。妙に居場所を見つけたような気になる。


 因みに私はかなり頻繁にブログを更新しているが、読書とブログ執筆作業は何故か飽きないのだ。本はどれも違うことが書いてあった面白いし、文章を書くのも不思議と飽きない。


 世間の人はブログの記事が短すぎて悩んでいるみたいだが、私は実はかなり削除している。長くなりすぎるのだ。この記事も気が済むまで書いたらこの倍はいくが、みんなが飽きてしまうのでこの辺で終わることにしよう。


 終わろうと思ったが、よーく考えたら、「もしかしてこの記事を読んで『99%の会社はいらない』の内容は全く理解できないのではないか?」ということに気が付いた。いやぁ、面白いから読んだ方がいいよ。



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【書評】 鈴木拓也『三十八年戦争と蝦夷政策の転換』




 今日は一応軍事関係ではあるが、テーマは古代。奈良時代末期から平安時代に東北で起こった大戦争、三十八年戦争とその後の戦乱について書いた本を取り上げてみたい。


 私のブログを見てくれる人はほとんどがミリタリーファンだと思うが、古代軍事史に興味がある人は少ないと思う。私は学生時代に専攻していた関係上、ある程度は興味がある。


三十八年戦争
 宝亀元年(770年)には蝦夷の首長が賊地に逃げ帰り、翌2年の渤海使が出羽野代(現在の秋田県能代市)に来着したとき野代が賊地であったことなどから、宝亀年代初期には奥羽北部の蝦夷が蜂起していたとうかがえるとする研究者もいるが、光仁天皇以降、蝦夷に対する敵視政策が始まっている。


 また、光仁天皇以降、仏教の殺生禁止や天皇の権威強化を目的に鷹の飼育や鷹狩の規制が行われて奥羽の蝦夷に対してもこれを及ぼそうとし、またそれを名目に国府の介入が行われて支配強化につながったことが蝦夷の反乱を誘発したとする指摘もある。


 宝亀5年(774年)には按察使大伴駿河麻呂が蝦狄征討を命じられ、弘仁2年(811年)まで特に三十八年戦争とも呼ばれる蝦夷征討の時代となる。一般的には4期に分けられる。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 三十八年戦争とは、上記のように8世紀後半から9世紀前半までの時代に起こった大規模な戦乱だ。本書ではさらに9世紀後半までの時代を扱う。三十八年戦争とはあまり知られていないが、坂上田村麻呂が活躍した時代だと言えば分かる人もいるだろうか。


 内容はかなり細かい。学術論文と言っても過言ではない内容だ。それもそのはず、本書の執筆者は古代軍事史に詳しい古代史研究者だ。私も著者の論文には随分お世話になった。


 専門の研究者が書いたものだけに内容は正確だ。最新の研究も取り込んでいるのでこの時代に興味がある人にはうってつけの書だろう。


 さらに優秀な将軍であった坂上田村麻呂についても知りたいという人にもおすすめだ。軍事史のみならず時代そのものを記しているので軍事史にしか興味がないという方にはちょっと向かないかもしれない。


 ただ、軍事というのは経済や社会の状態と密接にかかわっているのでどうしても軍事以外の事柄も把握しなければならない。上記のように内容は正確である程度網羅されているが、やや通史、概説的な冗長さを感じてしまった。


 まあ、普通の「読み物」ではないので仕方がないかもしれないが、正直、ちょっと退屈だった。これは著者のせいというよりも出版社から求められた要求がそうだったのだろう。私としては一つのテーマ、ジャンルを掘り下げてくれた方が良かったが、本書はむしろ資料としての使用や辞書的に使うのがいいと思う。



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【書評】 佐々木俊尚『そして、暮らしは共同体になる。』




 佐々木氏の『レイヤー化する世界』があまりにも面白かったので購入。会社や国等の縦の関係に対してそこから逸脱するとい「外へ」という関係でもない横の関係がこれから大きくなっていくというのが大雑把な内容。


 食品のネット通販や様々なコニュニティーを取材している。著者は料理と食がかなり好きらしく、食品に関係することが中心だ。まあ、食は人間生活の中心なので重要なものではある。


 第二次世界大戦でファシズムが台頭したことにより、戦後は体制に反逆することが一つのスタイルになったという。体制に反対というのは国や企業だけではなく、世間の一般大衆からの反逆も意味する。


 ヒッピー文化等がその最たるものだ。「体制に流されている大衆は愚か」であり、それに反逆している自分達はもちろん騙されてはおらず、真実を知っている。いわばエリートであるという考えを持っている。それを著者は「反逆クール」と名付けた。


 確かにこの反逆クールという考えを持っている人は多い(多分私もどこかで持っている)。左翼運動をやっている人の多くはこの考えを持っているように感じる。しかし、そのカッコいいスタイルは真似をされる。


 そうするとさらにまたスタイルを変えて差別化を図る。しかし消費社会はそのスタイルすらも体制の中に飲み込んでしまうという。この考えは面白いし実感がある。


 著者はアウトサイダーでもないし、旧来の縦社会でもない参加者がゆるくつながる「横のつながり」のコニュニティーを取材する。それはシェアハウスや野菜のネット販売、村を作った人々まで広範囲だ。


 私はあまりコミュニケーションを求める性格ではないので(やたらと求めれるが。。。)、著者とはちょっと考えは違うが、中にはちょっと関わってみたいコニュニティーというのもあった。


 著者が家を三か所に持っているというのも面白かった。家を三か所という「金があるからできるんだろ」と思われがちであるが、地方の家賃は安い。


 三か所の家を持つことによって人間関係は広がり、持ち物は減ったという。私もミニマリストなのでこの生活はかなりいいと思った。


 確かにワンルームマンションを東京の郊外に一つ、地方に二つ持ったとしても家賃は7〜8万程度で済むかもしれない。これはいずれやってみようと思った。


 内容的には私とは少し価値観の違う著者であるが、「反逆クール」という視点の的確さ、拠点を複数持つという考え(正直いうと私は以前から考えてはいた。実行はしていなかったが)、さらに構成員に強制しないコニュニティー等、興味を惹く内容は多く、楽しめた。


 また、佐々木氏が新刊を出したら買おう。本書は350ページの本だったので読むのにちょっと時間がかかったが。。。



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【書評】 槇幸『伊25号出撃す』




 書評では初めての潜水艦戦記だ。このブログの【書評】という書き方だけど、私は今ひとつ気に入らない。何となくどのブログも【書評】と書いているので【書評】と書いてしまったが、私は感想を書いているだけでその本を「評価」したり「論評」したりしている訳ではない。


 まあ、それはいいとして、本書は伝説の潜水艦伊25号の航海記である。伝説というのはこの伊25号搭載の零式小型水偵が世界で唯一アメリカ本土を爆撃したからである。


 伊25号は開戦直前の1941年10月に就役した最新鋭艦である。開戦時には真珠湾に配備される。その後、アメリカ本土に接近し、さらにクェゼリン環礁で補給を受けそのままシドニーの偵察を行うという地球を股に掛けた活躍をする。

性能
排水量 基準:2,198トン 常備:2,584トン
水中:3,654トン
全長 108.7m
全幅 9.30m
吃水 5.14m
機関 艦本式2号10型ディーゼル2基2軸
水上:12,400馬力
水中:2,000馬力
速力 水上:23.6kt
水中:8.0kt
航続距離 水上:16ktで14,000海里
水中:3ktで96海里
燃料 重油:774トン
乗員 94名
兵装 40口径14cm単装砲1門
25mm機銃連装1基2挺
53cm魚雷発射管 艦首6門
九五式魚雷17本
航空機 零式小型水上偵察機1機
(呉式1号4型射出機1基)
備考 安全潜航深度:100m
(wikipediaより転載)


伊号第二十五潜水艦
 伊号第二十五潜水艦(いごうだいにじゅうごせんすいかん、旧字体:伊號第二十五潜水艦)は、大日本帝国海軍の巡潜乙型(伊十五型潜水艦)潜水艦の6番艦。


 アメリカ合衆国本土を潜水艦搭載偵察機で爆撃し、米英戦争以来130年ぶりのアメリカ合衆国本土に所在するアメリカ軍基地への艦砲射撃を行ったことで有名。戦果は商船やタンカー、潜水艦等を合計6隻、計39,342トンを撃沈し、1隻、7,126トンに損傷を与えた。偵察任務に用いられることが多かった。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 世界で唯一アメリカ本土を爆撃した航空機を発進させた母艦であり、最後にアメリカ本土に砲撃をした軍艦であり、日本で唯一ソビエトの潜水艦を撃沈した艦である。


 因みにソビエトとは当時中立条約を結んでおり、条約違反ではあるが、アメリカ本土付近にいたという事実を隠蔽するためにこの事件は闇に葬られたはずだ。そのソビエト潜水艦が圧壊していく音を聴いて伊25号の乗組員達は自分達と重ね合わせ素直に喜べなかったという。





 クェゼリン環礁では日露戦争から太平洋戦争まで現役で活躍し続けた敷設艦「常磐」を目の当たりにする。敷設艦常磐であるが、その後も戦闘を生き延び、大湊で大破はしたものの撃沈されることなく終戦を迎えた。


 著者の槇氏は向学心が強く、戦争中も日記を書き読書をしていたという珍しい人だ。本書もその日記を参照しながら書いているので緊迫感が伝わってくる。米本土爆撃の時に零式小型水偵を収容した直後にB17三機に爆撃された状況等はすごい緊迫感である。


 著者は知識人であるだけに「国力の関係から日本が長い戦争は出来ない」ことや、ミッドウェー海戦について冷静な分析をしている。


 本書で一番感じたのは潜水艦乗りが制裁やいじめがなく、和気あいあいと任務を遂行している姿だ。日本海軍は小型艦艇になるほどいじめが無くなるというが、潜水艦とはその最たるものだろう。


 威張っていても爆弾一発で全員死んでしまうという気持ちがあったのかもしれない。士官、下士官、兵という垣根もあまりなかったようである。そして艦長をみんながすごく尊敬しているのが印象的であった。その伊25潜も昭和18年9月に南太平洋に消えていった。。。


 本当に良い本に出合った。



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【書評】 倉田耕一『アメリカ本土を爆撃した男』




 藤田氏を知る人はあまり多くはないだろう。昔一度テレビに出演したがそれを知らなければ恐らく戦史に詳しい人以外は知らない人だと思う。


 藤田氏は世界で唯一「アメリカ本土を爆撃した男」なのである。どうやったかというと、当時、日本は世界で唯一(たぶん)潜水艦に航空機を搭載していた。その航空機=零式小型水偵に爆弾を搭載し、潜水艦でアメリカ西海岸まで行き、そこから発進、森林地帯を爆撃したのだ。


 藤田氏は昭和7年に海兵団入団、昭和8年2月に第20期操縦練習生に採用され、同年7月に水上機操縦課程を修了した。太平洋戦争が始まった頃は操縦歴8年を超えるベテランであった。


藤田 信雄
 藤田 信雄(ふじた のぶお、1911年(明治44年)10月 - 1997年(平成9年)9月30日)は、日本海軍軍人、海軍兵曹長(最終階級は特務士官たる中尉)。帝国海軍の潜水艦伊号第二五潜水艦(伊25)から水上機を飛ばし、史上唯一、アメリカ合衆国本土に対して航空機による爆撃を実施し、後にルックアウト空襲として知られるようになった。

 彼の任務は、太平洋戦争における太平洋戦域のアメリカ海軍の資源を奪い去るため、焼夷弾を使用してオレゴン州ブルッキングズ市に近い太平洋岸北西部に大規模な山火事を発生させるというものだった。この戦略は日本の風船爆弾作戦にも採用された。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 文章で書くと簡単だが、実際は大変な任務だ。日本の潜水艦が西海岸まで行くというのは、太平洋戦争初期であればそれほど難しくなかっただろう(まあ、以後と比べてね)。しかし潜水艦から発進してアメリカの防空網をかいくぐって爆弾を投下する。


 さらに海上にある点のような潜水艦を発見して帰投する。もちろん潜水艦は電波などは出さない。発見するだけでも困難なのであるが、発見出来たとしても天候次第では着水することはできない。天候が良かったとしても敵機に発見されていればむろん帰還することはできない。


 米本土を爆撃し帰還したというのは奇跡に近い。それを成し遂げた人なのである。本書は藤田氏が戦後育て上げた会社が倒産するところから始まる。その後、アメリカの招聘によりアメリカに行くのだが、内容は戦後の話がほとんどだ。





 戦記物の手に汗握るような迫力の描写を期待しているとちょっと肩透かしを食らうかもしれない。アメリカ爆撃時の話はほんのちょっとだ。


 私はむしろ世界で唯一アメリカ本土を爆撃した男のその後が知りたかったので良かった。こういう本の構成もありだろう。藤田氏が報復されると思い覚悟して行った米国。


 大歓迎され、自決用に持って行った日本刀を寄贈したこと、自費でアメリカの高校生をつくば万博に招待したこと、それに対してアメリカ大統領からホワイトハウスに掲揚されていた国旗を送られたこと等、興味深かった。


 アメリカ人の大らかさを感じるが、穿った見方をすれば、結局、藤田氏は森林に爆弾を投下しただけで、実際にアメリカに被害は与えていない。だからこその大らかさと言えなくもない。


 風船爆弾は実際に1000発が米本土に到達し、人的な被害も出した。その設計者にアメリカ大統領は星条旗を送れるか。逆に東京大空襲を行った米軍パイロットに日本の総理大臣が国旗を送れるか。


 本書で著者がもっとも訴えたかったことは藤田氏の功績や人柄ではない。要するに「被害国のアメリカですら藤田氏を英雄として扱ったのに日本は何もしなかった」ということを主張したいのだ。


 しかし、藤田氏はそもそも「英雄」として扱われたかったのだろうか。著者はどうも藤田氏には直接取材はしていないようだし、藤田氏はもう他界されてしまっている。本書は著者の「思い」が強すぎる気がする。



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【書評】 原朗『日清・日露戦争をどう見るか』




 本書の執筆者、原朗氏は経済史が専門とのこと。私は経済史の研究者には暗いので残念ながら原氏の存在は初めて知った。それはともかく本書は著者が2012年に行った講演を文章化したものであり、明治から太平洋戦争までの期間を概論的にみている。


 本書だけではないが、日清日露戦争関係の本を読むと必ず司馬遼太郎『坂の上の雲』が登場する。私が読んだ本は大体『坂の上の雲』に対して批判的であるが、逆にここまで影響を与える司馬氏の作品というのはちょっとした脅威である。


坂の上の雲
『坂の上の雲』(さかのうえのくも)は、司馬遼太郎の長編歴史小説。著者の代表作の一つとされる。
1968年(昭和43年)4月22日から1972年(昭和47年)8月4日にかけ産経新聞夕刊に連載。単行版全6巻(文藝春秋、初版1969年〜1972年)、文庫版全8巻(文春文庫、初版1978年、島田謹二解説)で刊行。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 司馬氏は本人も自分の作品はフィクションと語っているが、俗に「司馬史観」と言われる独自の史観はいわば日本人の隠れた正史と言ってもいいくらいに日本人の歴史観に影響を与えている。


 とくに『坂の上の雲』はその最たるものだ。私もだいぶ前に読んだが、原氏と同様の疑問を感じた。原氏の司馬氏批判を簡単に説明すると、司馬氏の「明るい明治と暗い昭和」という構図が決してそうではないということだ。


 司馬氏が全く触れていない「旅順虐殺事件」や義和団戦争において「日本軍は一兵も略奪はしなかった」としている『坂の上の雲』に対して事実は「馬蹄銀事件」と言われる略奪事件を起こしていることなどを指摘している。





 本書ではさらに日露戦争も日本がロシアに勝ったというよりも「痛み分け」という程度のものでしかなかったという。日本海海戦で完全勝利したにもかかわらず日本から和平交渉を持ちかけているのが何よりの証拠だ。


 結構、読んでいくと気が重くなる内容であるが、歴史には明の部分もあれば暗の部分もある。戦争に関して言えば世界中の国家がこの明暗を持っている。日本もまた例外ではないということだろう。


 講演を元にした本なので全体的に根拠の提示等があまり行われていないが、この時代の歴史を学ぶためには本書は一読することをお勧めする。

 
 ただ、これはこの著者の見解であって、別の思想を持っている人はまた別の見解を持っている。歴史以外にもいえることだが、一冊の本のみで歴史を理解してはいけない。



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【書評】 井上和彦『撃墜王は生きている』




 5人の「撃墜王」へのインタビューを中心に書かれている。ほとんどが戦争後半に活躍した搭乗員ということに時の流れを感じる。私が零戦搭乗員の手記に興味を持った1995年前後は日中戦争以来の搭乗員がまだ存命だった。


 インタビューは貴重。しかし井上氏の著作はかなり日本軍ひいきで全体的に偏りがある。日本を卑下する必要もないが美化する必要もない。本書を読むと日本軍、日本兵の美談のみ書かれているが、数百万人が参加した戦争なので戦争犯罪を犯す日本兵も当然いる。連合国側も同様だ。


 笠井智一氏、本田稔氏の章では、343空の初空戦の戦果を撃墜57機と日本側の発表そのままに書いているが、実際の米軍機の損失は20機前後であったことは調査の結果判明している。これは著者が本書で度々引用している『源田の剣』に明記されているが、そこはスルーしている。


 それと本書では本田氏のラバウルでの撃墜戦果は43機としているが、本田稔氏自身の手記『私はラバウルの撃墜王だった』では13機となっている。


 全体的に日本礼賛的な内容でかなり偏っており、不都合な事実には敢えて目をつぶったりしているようだ。ただ当時の搭乗員の生存者のインタビューを活字にしたことには意義があるのでインタビュー部分だけを読むのが正しい読み方。


 因みに本田氏は手記、『私はラバウルの撃墜王だった』や、ちゃんとインタビューした井上和彦『最後のゼロファイター 本田稔・元海軍少尉「空戦の記録」』、笠井氏は『最後の紫電改パイロット―不屈の空の男の空戦記録』という自身の著作があるのでこちらを読んだ方がいい。



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【書評】 藤代 護『海軍下駄ばき空戦記』




 また飛行艇戦記。著者は藤代護氏、乙種予科練9期出身の水偵乗り。偵察員であった。「偵察員」とはよくわからない方もいるかもしれないが、水上偵察機には通常、2〜3名の搭乗員が乗る。操縦員と偵察員、または操縦員と電信員、偵察員である。

 
 予科練を目指す者で初めから偵察員を目指す人はまずいない。著者も予科練では当然のように操縦員を希望していた。しかし操縦員には選ばれなかった。著者はトイレで泣いたという。


 しかし、今度は日本一の偵察員にやってやると気持ちを切り替える。著者はその後も数々の不本意な状況に置かれるがその都度前向きに頑張る。





 偵察員に指名されたことについて、これは私の勝手な推測だが、著者は操縦適性が無かったのではなかったと思う。ただ、偵察適性がダントツに高かったのだろう。要するに頭が良かったのだ。


 著者は予科練での送受信訓練でモールスで送られてくる通信文を毎回一文字も間違えなかったという。さらに飛行時間1000時間を超えるころには300カイリを飛行しても推測航法で誤差が1カイリ以内だったという。


 海軍の航法には天文航法、地文航法、推測航法の3種類ある。天文航法は天体の位置から自機の位置を測るというもので地文航法とは地形を見て自機の位置を測るものだ。そして推測航法とは自機の速度と風向き、風速を推測して自機の位置を測るという最も難易度の高い航法である。


 全て推測だ。300カイリ飛行して1カイリ以内に収めるというのがどれだけすごいことなのか想像できるだろう。kmに直すと500Km以上を飛行して誤差は2Km以内ということだ。


 著者は恐らく、操縦適性以上に偵察適性があったのだろう。例えば操縦適性がBランクで偵察適性がAであれば偵察に回される。こういうことだったのだろうと思う。著者は戦後、大学に入っている。もともと頭の良い人だったのだろうと思う。


 著者は部下の統率にも優れた才能を発揮している。予科練内での甲乙間の軋轢なども興味深い。



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【書評】 保科善四郎『大東亜戦争秘史』




 本書の著者、保科善四郎海軍中将は、いわゆる海軍良識派と言われる人だ。戦前は開戦に反対し、戦中は和平工作、戦後は軍隊を再建させるために努力した。


保科 善四郎
保科 善四郎(ほしな ぜんしろう、1891年(明治24年)3月8日 - 1991年(平成3年)12月25日)は、日本の海軍軍人、政治家。最終階級は海軍中将。衆議院議員を4期務めた後、財団法人日本国防協会会長。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipediamazon)


 知米派の保科氏は米国との開戦にもちろん反対である。しかし当時の空気はそれを許すものではなかったという。海軍士官で米国を良く知っている者でさえも開戦やむなしという感じだったという。


 まあ、当時は誰も負けると思っていないので仕方ないかもしれない。開戦に当ってのかかわった人々の対応が面白い。東条首相は開戦前に日露戦争の故事を引用して、「開戦と同時に終戦の研究にとりかかろう」と発言していたという。


 しかし、開戦後、シンガポール陥落の後、日本が最も有利だった時には戦勝に酔いしれてしまって戦争を長期化させてしまったという。ちなみに私はシンガポール陥落後に終戦工作をしたところで無駄だったと考えている。


 連合国、特にアメリカは十分な国力と戦意を持っていた。そのアメリカに直接攻撃をかけたのだ。一発ぶん殴った後に「仲良くしよう」は通らない。太宰治の大村先生シリーズで太宰が暗に指摘している通りだ。


 現在の視点からみると、保科氏は全体的に日本の力を過信しているように感じる。サイパン島に自分が艦長となって戦艦大和を特攻させ、逆上陸を敢行すると計画していることや、さらにサイパン島に空挺降下で逆上陸を行うという剣号作戦が計画されたが、空襲により不可能となったことを執筆時でも非常に残念がっている。


剣号作戦
剣号作戦(けんごうさくせん)あるいは剣作戦とは、太平洋戦争末期に日本軍が立案した、マリアナ諸島のアメリカ軍基地に対するエアボーン攻撃計画である。当初は海軍陸戦隊250人が乗った航空機を強行着陸させB-29爆撃機を破壊する計画であったが、後に原子爆弾の制圧も目標に加えられ、陸軍空挺部隊300人も参加することになった。烈作戦(れつさくせん)と称する支援空襲も同時に実施する計画だった。使用予定の航空機がアメリカ軍機動部隊の空襲で破壊されたため延期となり、発動直前に終戦の日を迎えて中止となった。
(wikipediaより一部転載)
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 しかし戦艦大和がサイパンに向かったとしても制空権の無い状態では日本近海で撃沈されてしまう。さらに剣号作戦が仮に実行されたとしてもまともにサイパンにたどり着くことは不可能だろう。たとえ到着したとしても少数の兵力でサイパン島を奪回するというのは不可能だ。


 そもそもエアボーン作戦というのはあくまでも一時的なものだ。一時的に制圧してあとは主力が到着するのを待つという体のものだ。サイパン島に奇襲をかけたところで主力は来ないのであまり意味が無い。保科氏は残念がっているが、むしろ実行されなくて良かっただろう。



大東亜戦争秘史―失われた和平工作 保科善四郎回想記 (1975年)


 保科氏は軍政に力を発揮するタイプの人だったのだろう。ソ連の力を過大評価しているのは今から考えるとダメだが当時としてはそれほど的外れなものではなかっただろう。さらにアレン・ダレスとの交渉などあまり知られていない話も登場する。


 本書中に「天皇の力で戦争を終わらせたのだから、開戦も防ぐことができた」という趣旨の発言が戦後しばしば聞かれたが、これに対して昭和天皇自身が語っている部分は面白い。



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【書評】 山本博文『『葉隠』の武士道』




 本書は相当前に読んだことがある。実は読むのは今回が二度目だ。『葉隠』といえば「武士道とは死ぬこととみつけたり」とかなり威勢がいい。しかし山本氏はこの『葉隠』を痛烈に批判する。


 『葉隠』を語ったのは山本常朝。「語った」と変な書き方をしたのは常朝自身が記したのではなく言葉を別の人間が筆記したからだ。常朝の生きた時代というのは江戸時代の初期から中期にかけての時代だった。


葉隠
『葉隠』(はがくれ)は、江戸時代中期(1716年ごろ)に書かれた書物。肥前国佐賀鍋島藩士・山本常朝が武士としての心得を口述し、それを同藩士田代陣基(つらもと)が筆録しまとめた。全11巻。葉可久礼とも。『葉隠聞書』ともいう。
(wikipediaより一部転載)
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 当時は戦国の空気を残してはいたが、元禄の太平の世であった。常朝は平和な時代に生まれた武士なのである。ただ、平和でも武士には厳しい掟がある。例えば無礼に対して何もしなければ斬刑、やり返せば切腹という具合に結構厳しかった。


 何故なら武士が権力を持っている根本は武士が武力を持って恐れられていることである。しかし太平の時代、武士は官僚として生きねばならなかった。「馬鹿にされてはダメ、しかし武力を行使してもダメ」そういう時代だったのである。


 その矛盾の中での『葉隠』である。「死ぬこととみつけたり」とは事が起こった時は死ぬ気で戦え、そうすれば生きることができるという考えだ。何故なら当時の武士は事が起こった時に何もしなければ斬刑という世界である。


 「死ぬ気でかかっていけば武士としての名誉が守られもしかしたら生きられるかもよ?」という結構情けない逆説が常朝の本心だという。著者は研究者らしく史料を元にして理論を構築していく、史料の引用が多すぎてちょっと面倒だが内容はかなり面白い。


 常朝が実は武芸にかなり自信のない武士だったことや実は言っていることとやっていることが全然違ったり、先代の主君には「あいつは信用できない」ということを言われたりと意外な内容であった。


 『葉隠』は「武士道とは死ぬこととみつけたり」というフレーズがあまりにも有名で、額面通りに受け取る人も多い。こういう反対意見は貴重だ。



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【書評】 勝間和代『お金は銀行に預けるな』




 著者の勝間和代氏は元公認会計士で外資系金融コンサルタント会社にいたバリバリの人だ。ブログを読むとちょっとした変わり者だということに気が付くのだが、まあ、それはいいとして、本書はその勝間氏が資産の運用方法について書いたものだ。


勝間 和代
 勝間 和代(かつま かずよ、1968年〈昭和43年〉12月14日 - )は、日本の著述家、評論家。学位はファイナンス修士(専門職)(早稲田大学)。株式会社監査と分析取締役(共同パートナー)、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授。
(wikipediaより一部転載)
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 ちょっと古い本になるが、内容はかなりいい。勝間氏はかなり真面目な人なのが本書を読んでいると分かる。勝間氏の主張はそのタイトル通り、資産を銀行に預けていても金が増えないので、リスクを取って金融商品を買った方がいいというもの。


 いくつかの金融商品を羅列してその損得を比較していく。一般の人が最初に想像する株式投資は実際は素人が参入しても機関投資家というプロに鴨にされることがほとんどだという。情報量が全然違うという。


 よく巷で株式投資必勝法のような本があるが、あれはたまたま成功しただけだという。もしも本当に絶対成功する方法であるならばノーベル賞もので、そもそもそんな方法があったら人には教えないという。妙に納得。


 その他、FXや不動産投資、コモディティ等、いろんな金融商品を紹介しているが、結局、インデックス型の投資信託が良いという結論だ。本書を読んでではないが(むしろインデックス投資をしたいから本書を読んだ)、私もやってみようと考えている。


 商品の探し方まで書いてあるのでこの一冊があれば資産運用に関してはもう本は必要ないというくらいの有用な本だ。



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【書評】 E・H・カー『歴史とは何か』




 私が学生時代にとある先生と話をしていた際に歴史哲学の話になり、その先生が引用したのが本書だ。意外と有名な人だったようで、もっとも有名な言葉に、


歴史とは過去と現在との間の対話である


 というものすごく有名な言葉を残している。まあ、前述「有名な人だったようで」というので分かるように私はこの歴史学者を知らなかった。因みに著者はE・H・カーというイギリスの歴史学者。専門はソビエト史だそうだ。


E・H・カー
エドワード・ハレット・カー(Edward Hallett Carr、1892年6月28日 - 1982年11月3日)は、イギリスの歴史家、政治学者、外交官。ケンブリッジ大学を卒業後、1916年から1936年までイギリス外務省に勤務。退職後、ウェールズ大学アベリストウィス校(現在、英国立アベリストウィス大学)の国際関係論(国際政治学部)の学部長に就任。
第二次世界大戦中はイギリス情報省(Ministry of Information)の職員および『タイムス』紙の記者として活動。戦後は、その親ソ的な立場が災いし、一時的に英国の学界とは距離を置く。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジの研究員として学究生活に入った後は、もっぱらロシア革命史の研究(全14巻)をライフワークとする。
(wikipediaより一部転載)
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 私は最初、ソビエトの歴史学者と勘違いしていたが、イギリスのロシア・ソビエト史専門の歴史学者だそうだ。第二次世界大戦中はイギリスの情報機関に所属していた。対ソ情報戦に従事していたのだろう。


 このカーの有名な言葉はどういうことかというと、歴史家が過去を見るときは現在の問題の解決手段として過去の類例を探すというのと、あくまでも歴史家の視点というのは現在の人の視点からしかものを観られないということだ。


 要するにあくまでも現在を抜きにして歴史は語れない。現在と過去とのキャッチボールをしているのだ。そしてカーは歴史の客観性についても言及している。


 歴史はどういう視点でみるかによって変わってくる。あくまでも歴史家の思想や視点によって過去の重要な事件というのは変わってくるのだ。例えば、大化の改新とは日本人なら誰でも知っている大事件であるが、実は江戸時代には歴史家ですら注目されていなかったという。


 注目されるようになったのは明治維新で王政復古という事件で過去の類例を探した結果、大化の改新が注目されることになったという。これは聞いた話なので裏はとっていない。


 それはともかく、歴史とは歴史家の視点によって全然違くなる。あまり好きなたとえではないが、右翼か左翼かによって歴史認識が全然違うというのが分かり易い。


 現代側の問題としては歴史家が生まれた時代や歴史家の思想によって歴史の見方は変わってくる、さらに過去の問題としてはそもそも過去の人が重要だと認識したことしか史料にはならない。さらにその史料を残せたのは歴史の「勝ち組」である場合がほとんどだ。


 要するに歴史とは絶対的な客観は存在しない。歴史を研究する場合、まずは歴史家の生きた時代、その歴史家の思想を見なければならない。さらに過去の史料もどうして現代まで残ったのかを知らなければならない。


 いろいろと考えさせられる本ではあった。ただ、内容は現在の歴史研究者からみるとかなり「普通」の考えであるだろう。歴史研究者が本書をみたら100人が100人ともに納得するものだと思う。良書中の良書なので歴史を研究したいと思う人は必読だ。



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【書評】 佐々木俊尚『レイヤー化する世界』




 正直、ぞっとするほどの良書だ。私が最近読んだ本の中で5本の指に入るほどの良書だと思う。IT革命の結果の未来を過去の歴史からみていくという、まさにE・H・カーの主張を地で行くような本だ。視点は非常に面白い。


佐々木 俊尚
 佐々木 俊尚(ささき としなお、1961年12月5日 - )は、日本のジャーナリスト・評論家。兵庫県西脇市出身。愛知県立岡崎高等学校卒業。早稲田大学政治経済学部政治学科中退後、1988年毎日新聞社入社。警視庁捜査一課、遊軍などを担当し、殺人事件や海外テロ、コンピュータ犯罪などを取材する。

 1999年10月、アスキーに移籍。『月刊アスキー』編集部などを経て2003年2月退社。現在フリー。
(wikipediaより一部転載)
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 歴史を通してみていくと常にシステムは興亡を繰り返すということだ。かつては帝国が栄え、そして現在の国民国家・民主主義に変わって行った。しかし国民国家・民主主義というシステムも衰退が始まっているという。


 大企業は本社こそ先進国においているものの、工場は後進国に置かれる場合が多く、先進国の雇用とはならない。そして税金も大して落とさない。これは池上彰・佐藤優『新・戦争論』中でイスラエル高官が同様のことを語っていた。


 全ては国家を迂回して動いていく。そして結果どうなるか。世界は「フラット」になっていくという。今迄先進国に集中していた富は大企業が後進国に工場を建設し、そこで人を雇うことによって後進国に流れることにより世界中の給与水準は平均化していく。


 さらに「場」が世界を変えていくという。「場」とはインターネットによって作られたただ一つの空間・世界といえばいいだろうか。そこは世界に解放されており、その「場」を利用して人々は活動していく。そして私たちはレイアー化され、私たちと「場」との共犯関係が始まる。


 本書は読んでいて本当に楽しかったし良い本だった。だいぶ売れた本なのでブックオフに行けば108円で買えるかも。定価でも安いと思えるほど濃厚な内容だった。



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【書評】 北出大太『奇跡の飛行艇』




 最近、飛行艇物に首ったけな私である。今度は北出大太『奇跡の飛行艇』を読んでみた。北出氏は海軍の飛行艇乗りで操縦練習生21期という開戦時にはすでにベテラン搭乗員であった凄腕の飛行艇乗りだ。


 操縦練習生21期というのがどれくらいすごいのか分からない方も多いと思う。伝説のエース坂井三郎氏は操縦練習生38期である。操練21期は昭和8年に修了で操練38期は昭和12年。坂井氏より4年も多くの飛行経験を積んでいるということだ。


九七大艇 概要
 九七式飛行艇(きゅうななしきひこうてい)は、大日本帝国海軍の飛行艇。純国産としては最初の実用四発機であり、第二次世界大戦初期の長距離偵察などに活躍した。後継の二式飛行艇と共に川西航空機で生産された。略符号はH6K。連合軍コードネームは"Mavis"。通称「九七式大艇」。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)

性能
全長: 25.6 m
全幅: 40.0 m
全高: 6.27 m
翼面積: 170.0 m2
全備重量: 17.5 t / 過荷重 23 t
乗員: 9 名
エンジン: 三菱金星五三型 1300馬力 4基
最高速度: 385 km/時
航続距離: 正規 4,940 km / 偵察過荷重 6,771 km
武装:20 mm旋回銃 ×1 / 7.7 mm旋回銃 ×4 / 航空魚雷 ×2本 または爆弾 2 t(60 kg爆弾 ×12 または250 kg爆弾 ×4)
(wikipediaより転載)


 『二式大艇空戦記』の著者である長峯五郎氏もそうだったが、本書の著者北出大太氏も向こう気が強い。私の飛行艇乗りは温和という価値観を木端微塵に粉砕してくれた。


 しかし北出氏は単なる向こう見ずな性格ではなく、戦争中に戦争とは経済の余裕があって初めて勝利できると考える合理的な人である。


 本書で私が一番気になったのは水戦搭乗員の河口猛飛曹長の活躍であった。河口飛曹長は戦死してしまうがそれまでに二式水戦で38機を撃墜したという。昭和18年の時点で飛曹長ということは操練でいえば20期台後半から30期台前半、甲飛でいえば2、3期、乙飛では3〜5期くらいだろうか。


 著者は地上から河口飛曹長の空戦を見ているのだが、かなり詳細に書いている。その戦い方は圧巻だ。その河口飛曹長も戦死してしまうのだが。。。


 それ以外にもフィリピンから金塊やダイヤ等を大量に運んだ話、内部が二階建てになっている二式大艇よりも九七大艇の方が操縦しやすいこと、日本では1機で双発6機分相当の予算がかかる4発重爆は技術的にはもちろん可能であったが、コストの関係で作れなかったことなどが面白い。



奇蹟の飛行艇―大空に生きた勇者の記録 (光人社NF文庫)

商品の説明
全長三十六メートル、全幅四十メートル、一梃の機銃さえもない巨人飛行艇を駆って、襲いくる敵戦闘機群を蹴ちらし蹴ちらして、絶妙の神技を見せ、みごと大空の決戦に勝ち抜いたエース・北出が綴る空戦記。飛行時間七千時間、海軍の至宝と謳われた名パイロットが“炎”のごとき闘志を燃やした蒼空の死闘の跡を辿る。
(amazonより転載)


 それと著者が大阪川西飛行機でみたという6発の大型飛行艇というのは何なのだろうか。木製のモックアップが存在したという可能性はあるようなので著者はこれをみたのだろうか。それにしても実際に飛行できる機体があるかのような書き方だ。


 それにしても飛行艇戦記は面白い。



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【書評】 武井慶有『零式水偵空戦記』 




 飛行艇空戦記が意外と少ないのでとうとう水偵空戦記にまで手を出してしまった。まあ、水偵も飛行艇だけどね。内容は面白い。これは著者自身の筆によるものなのではないだろうか。描写が非常にリアルだ。


概要
 零式水上偵察機(れいしきすいじょうていさつき)は、十二試三座水上偵察機として愛知航空機により開発され、昭和15年12月に日本海軍に兵器採用された水上偵察機。 略称として零式水偵、零水とも呼ばれ、零式小型水上偵察機との違いを明確にするため零式三座水上偵察機とも表記される。略符号はE13A。連合国が名づけたコードネームはJake(ジェーク)。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 著者は甲飛7期、飛練24期なので部隊配属になったのは昭和17年12月。ソロモン方面に配属されたのが昭和18年8月ということなので一年弱内地での配置であったようだ。


 因みに飛練24期というのは予科練の丙飛7期、8期も一緒に訓練を受けている。これらの期は太平洋戦争後期に大量投入され多くの隊員が戦死したクラスだ。


 初の戦場はソロモン諸島であった。太平洋戦争初期に水上機で編成された九三八空に配属される。ここでの作戦の描写はかなりの緊迫感だ。





 探照灯に照らされるという経験を書いた本を私は初めて読んだ。一本に照らされると数本の探照灯が集中し、前が見えなくなってしまうという。


 めちゃくちゃな操縦をして回避すると今度は突然真っ暗になるという。探照灯から脱出した証拠だ。この生々しい描写はかなりの迫力がある。


 この中で二号爆弾というものが登場する。二号爆弾とは今でいうクラスター爆弾のようなものだ。空対空爆弾といってもいい。空中で投下すると一定時間で爆弾を留めているリングが外れる。そうすると子爆弾が数発ばらまかれる。実際、撃墜戦果もあったようだ。


 ここら辺は梅本弘『ガ島航空戦上』に実際の戦果があるかもしれない。著者の貴重な経験としてはソロモン戦で陸軍中将今村均を自身の飛行艇で運んことだろう。運んでいる最中は気付かなかったという。


 トラック島空襲を地上で体験したのち潜水艦で内地に帰還する。その後、台湾沖で筆で「大」と書いたような浮遊物を見つける。


浮遊物は確かに人間の死骸のようである。浮遊物はどれもみな水ぶくれで、その胴体や手、足は丸々としていて、着用している軍服は、いまにも敗れんばかりにふくれあがっている。また、その両手両足を一杯に開いているので、上空から見ると、”肉太に書かれた「大」の字”のようにみえていたのであった。
(『零式水偵空戦記』より転載)


 「大」は撃沈された輸送船に乗っていた陸軍兵士達であったようだ。著者は哨戒中に敵潜水艦を撃沈する戦果も挙げた。もちろん撃沈された潜水艦の乗員も上記のような状態になったのであろう。戦争は絶対に起こしてはいけない。


 本書には予備学生の士官に対する不満が多く書かれている。予備学生は海兵出身の士官から殴られ、その鬱憤を予科練出身の下級兵士に晴らしていたのだという。





 そうとう頭にきていたようだ。ただ、それは一部の予備学生士官なので全ての予備学生士官がダメだった訳ではない。これは海兵出身者にも同様のことがいえる。土方敏夫『海軍予備学生零戦空戦記』等を読むと今度は予備学生側からみた海軍というのが見えて面白い。


 著者は特攻待機の状態で終戦を迎えるが、その描写は淡々としているというかどうも今ひとつ実感がわかなかったようだ。場所が大湊だったことも影響しているのだろう。


 因みに著者が実戦で使用した兵器の中に「誘発弾」というものがある。これは、磁気感応機雷を破壊するための爆弾で、長さ30cmくらいのもので船舶のスクリュー音と類似の作用を出すことができ、機雷を爆破することが可能だったという。



零式水偵空戦記―ソロモン最前線の死闘 (光人社NF文庫)

商品の説明
昭和十八年秋、落日のソロモン最前線を舞台にペア三人が一致協力、出撃すれば生還の保証なき零式水偵を駆って、夜間爆撃に敵中突破長距離索敵行に、制空権なき死闘をくり広げた海軍水上機隊―フロート付の機体を操る予科練パイロットが、知られざる大空のサムライたちの戦いの日々を赤裸々にえがいた感動作。
(amazonより転載)


 二号爆弾といい、誘発弾といい、あまり知られていない兵器があるものだと思った。二号爆弾は海軍戦闘機隊が使用した三号爆弾の前型なのだろうか。うーん、よくわからない。


 本書を読めばわかるが描写が非常にリアルだ。戦記物の多くがゴーストライターを使用しているらしいが、これは著者が自分で書いたように感じる。理由はうまくいえないが、何か行間から滲み出てくるものがあるという感じだろうか。非常に勉強になる本であった。



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【書評】 池上彰・佐藤優『新・戦争論』




 情報分析力には定評のある池上氏、佐藤氏の共著。内容は世界の紛争地帯や世界の問題地域、例えば中東、ウクライナ、北朝鮮、尖閣諸島の詳しい分析がある。


 ここらへんは両氏の専門中の専門なのでさすがにすごい。私もここら辺のことを勉強したくなったら本書を再読しようと思う。以下私が気になった部分。


イラクの日本大使館の警護はグルカ兵が担ってますよ。
(『新・戦争論』より引用)


 意外なところでグルカ兵と日本の接点があった。グルカ兵とはネパールの山岳民族グルカ族出身の兵士のこと。まあ、グルカ族というのは実際にはいないそうだけど、まあいいだろう。戦闘力が非常に高い人達だ。


世界の富は、国家を迂回して動いているんだ。〜中略〜(管理人注 教育によって)軍人が政治に関与できないような忌避反応が後天的につくられている。それは金持ちたちが自分の資産を保全するために絶対に必要なメカニズムだ
(イスラエル高官の話『新・戦争論』より引用)

 
 これは面白い発想、結構ホリエモン的な考え方だと思った。というよりもホリエモンの考え方というのは世界的にみればスタンダードなのか、それとも金持ちの発想なのかは不明。


最低三隻ないと空母は安定的に運用できません。〜中略〜中国が保有している空母「遼寧(旧ワリヤーグ)」は、〜中略〜甲板を反らせて発進させる「スキージャンプ台式なのですが、戦闘機が頻繁に墜落してパイロットが何人も死んでいます。
(『新・戦争論』より引用)


 これも知らなかったこと。カタパルトが開発出来ないという話は訊いたことがあるが、犠牲者まで出ているとは。。。因みに着艦ワイヤーも一部の国しか技術を持っていない。さらに因みに初代ワリヤーグは日露戦争で日本海軍の攻撃により自沈している。


「耐エントロピー」〜中略〜エントロピーは、もともと熱力学で拡散していく物質の属性を指す用語です。私たちが「ひとつの個体」として成り立っているのは、耐エントロピーがあるからで、これがないと自然と一体になって腐敗してしまいます。
(『新・戦争論』より引用)


 『魔法少女まどか☆マギカ』でこんな話があった気がする。エントロピーが拡散なら耐エントロピーは拡散を止める力のこと。ある程度のところでバラバラになるのを防ぐ。人類社会での耐エントロピーというのが、民族やら国民やらということになる。


池上 〜中略〜どの国でも、スパイ情報の九八パーセントか九九パーセントは、実は公開情報なのですね。それなら私にだってできる、というのが私(管理人注 池上)の基本姿勢です。残りの一パーセントか二パーセントの部分ではプロに敵わないのですが。

 佐藤 その一、二パーセントというのはだいたい要らない情報です。
(『新・戦争論』より引用)

インターネットでとくに重要なのは、マニアックなものよりも、むしろ公式ウェブサイト、ホームページです。ここにある基礎データが重要なのです。
(『新・戦争論』より引用)


 情報分析というと誰も知らない情報を持っている人や組織が行うと考えがちであるが、実際は個人の職人技という部分が大きいようだ。


 大本営参謀だった堀栄三氏も独学だったし、連合艦隊情報参謀だった中島孝親氏も独学だったはずである。戦争中、どちらも相手の動きを先読みする凄腕参謀だった。


何かを分析するときは、信用できそうだと思う人の書いたものを読んで、基本的にその上に乗っかること。その上で、「これは違う」と思ったら乗っかる先を変える。
(『新・戦争論』より引用)


 これは大事だと思う。全てに専門的になるよりも専門家を観る目を養った方がいいとヒルダも言っていた。彼女はそれでナンバー2にまで上り詰めたのだから参考にすべきかも。まあ、未来の話だけどね。それはともかく、これはそれぞれの分野の「参謀」を雇うのと同じだと私は考えている。参謀の助言があった方が作戦は成功する確率が高い。


池上 〜中略〜NHKのホームページをみると、最新のNHKのニュースが六項目か七項目に整理されていますから、それで十分です。

佐藤 CNNの日本語版のウェブサイトは、非常にいいですね。〜後略〜

池上 あとは、『ウォール・ストリート・ジャーナル』の日本語版

佐藤 有料版がすごくいいですよね。
(『新・戦争論』より引用)


 これは要チェック。この二人は専門性が高い。私がネットやテレビで観て、「なんだこいつ!!」と思ったのはほんの数人、その中の二人が両氏。私は結構、ケチをつける性格なのでこの私が評価する人というのは相当レベルの高い人だ。


 因みに両氏が紹介しているサイトは以下の通り。

NHKオンライン

CNN.co.jp

ウォール・ストリート・ジャーナル



新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)

商品の説明
最強コンビが語り下す戦略、情報術

領土・民族・資源紛争、金融危機、テロ、感染症。これから確実にやってくる「サバイバルの時代」を生き抜くためのインテリジェンス。
(amazonより転載)


 今回は引用を多用したので、ちょっと記事が長くなってしまったが、備忘録としてはかなり完成度が高いものとなったと自負している。まあ、自負するのは私の勝手だからねwww。



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【書評】 西村誠『大西瀧治郎 神風特攻を命じた男』




 以前読んだ、神立尚紀『特攻の真意』に続いて大西瀧治郎中将について書いた本を読んでみた。私が読んだ大西中将に関する本はこの二冊だけだが、どちらもどちらかというと大西中将に対して好意的である。まあ、超ざっくり書くと仕方なく特攻命令を出したということである。


大西 瀧治郎
大西 瀧治郎(おおにし たきじろう、明治24年(1891年)6月2日 - 昭和20年(1945年)8月16日)は、日本の海軍軍人。海軍兵学校第40期生。神風特別攻撃隊の創始者。終戦時に自決。最終階級は海軍中将。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 確かに特攻を命令した指揮官でも戦後長寿を保ち、特攻隊の本を出版したりする人物に比べれば自分なりの責任をしっかりとったという点では評価できる。さらに当時の海軍全体が特攻作戦を行う方向で動き出している状況で、大西中将は特攻命令を出さざるを得なかったのもわかる。


 しかし特攻に反対することもできたのではないか。神立氏の著書と本書を読んで大西中将は結局、自主的に特攻を推進したのではないかと逆に思ってしまった。


 大西中将は豪放磊落であり、まだ安全が十分に保障されていない落下傘で躊躇しているイギリス人教官を後目に平気で飛び降りたりしたことや普段から死を覚悟している言動が多かったことからも大西中将は自分の命を捨てる覚悟というのは相当なものだったのだろう。


 逆に死ぬ覚悟をしている人間というのは人の命を奪うのも躊躇しない。むろんこれは何の根拠もないが、特攻作戦というものに対して心理的な障害は人より少なかったような気がする。


 それはそうと、本書著者西村氏は、よく必死と決死の違いとして説明される特攻に代表される必死の作戦はダメだが、生還の可能性がわずかでもある決死の作戦であれば許されるというような感覚に対しては批判している。


 僅かな可能性は実際にはないも同然である。開戦劈頭の真珠湾攻撃時の特殊潜航艇も決死であり、必死ではないが、任命された隊員は遺書を書き、敵艦隊が密集する真珠湾内に入って生還できる可能性はまずない。



大西瀧治郎 神風特攻を命じた男 (双葉新書)

商品の説明
 真珠湾攻撃の立案者の一人であり、特別攻撃隊の産みの親としても知られる大西瀧治郎海軍中将。
持ち前の豪放さで指揮を続け、戦局逼迫してからでも徹底抗戦を主張し続け、終戦の翌日、割腹自殺を遂げる。
 大和魂を具現するには特攻しかないと考えた、大西の葛藤とは何だったのか。右傾化が進むいま、その生涯と生き様を描き出す。
(amazonより転載)


 実際、その後に行われた特殊潜航艇での湾内侵入作戦は全て乗員が生還することはなかったという。これも実質的には特攻と同じであるとする。これは卓見であると思う。


 本書は出版年も新しく、それ以前の特攻に関する書籍も十分に研究している。特攻に関することを知りたければ購入しておく必要がある一冊ではあると思う。私としては今ひとつ著者の主張に乗り切れないのだが。



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【書評】 堀江貴文『本音で生きる』




 何も必要ない。必要なのはトライ&エラーを繰り返すことだけ。というのが本書で「ホリエモン」が伝えたいことだ。


 情報好きの私が一番興味を持ったのは、情報の保存の仕方である。これは簡単、「情報は覚えなくていい」という。必要な情報は頭に残っている。不要な情報は消えてしまう。単純にそれだけのことだ。


 そういえば佐藤優『情報力―情報戦を勝ち抜く“知の技法”』にも同じことが書いてあったな。情報というのは過多になると脳内で情報ネットワークが生まれるのではないかというのが堀江氏の考え。確かにそんな気はする。これはやってみたい。


 本書に書いてある最も重要な一文がある。私は冒頭のこの一文を読んで愕然として結構、むなしい気持ちになってしまった。何故ならその通りだったからだ。その一文とは。。。


本当にやりたかったり切羽詰まっていたりしたら、もう動いているはずなので、こんな本を読んでいる場合ではないだろう。〜中略〜まあ、ぱっと読んで、気づいて、この本は捨ててしまう、くらいがやっぱり一番いいと思う。
(『本音で生きる』より引用)


 その通り。冒頭に書くというのも辛辣な。。。その通りなので何も言えない。私も今は決断が出来なくて身動きがとれない状態なので本書を買ってしまっているのだ。


 内容は実はこのブログに書いてあることに尽きると思う。少なくとも私の中ではそうだった。簡単に読めるし、ストレートな言葉で書いてあるので興味のある人は読んでみるといい。


 それぞれ気付かされるものはあると思う。私は情報についての努力が全然足りないことに気づかされた。



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【書評】 中島孝志『インテリジェンス読書術』




 本書は速読法に関する本。速読というとみんなフォトリーディングのようなものを想像しがちだが、本書は要するに「不要な部分は読み飛ばせ」、自分自身の知識や興味をたくさん持てば字が自然と頭に入ってくるというようなことだ。


 面白かったのは、本には内容に濃淡があり、本の中にも重要な部分とそうでない部分があるというところだろうか。


 速読をしたことのない人は速読をしてみた方がいい。私も意外と速読はできるのだ。といっても私の速読はこの著者とほとんど同じ方法だ。


 まず、難解な本の速読は無理。これは中島氏もどうようのことを書いている。中島氏は難解な本を漫画化したものや解説本を読めと書いているが、私はこれには反対。


 漫画化は漫画作者が内容を正確に理解していない可能性がある。難解な本の解説本はこれまた難解である場合が多いので元の本を読んだ方がいい。これは熟読しよう。


 これは私の考えだが、本には理論や仕組み等を得るための理論書というようなもの。例えばマルクスやマックスウェーバーや哲学書等があるが、それらは熟読しなければならない。


 しかし情報を得るための本、経験、エピソード等、データとして活用したいものは速読が可能だと思う。理論書が幹ならこれらの本は枝葉だ。合わせて初めて木になる。


 私の読書論になってしまったが、本書は、目次だけ見ればあとはあなたが思っている通りのことが書いてある。



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【書評】 戸高一成『海戦からみた日露戦争』




 たまたま購入した戸高氏の『海戦からみた太平洋戦争』があまりにも良かったためについつい購入してしまった。今日紹介するのは『海戦からみた日露戦争』である。


【目次】

はじめに―「完全勝利の物語」を海戦史から再検証する

第一章 海軍戦略思想はいかに生まれたか
 第一節 開戦の決意
 第二節 対露軍備の足場固め
 第三節 関係を深める日英海軍

第二章 実戦に臨む日本海軍と”丁字戦法”
 第一節 基本戦策”丁字戦法”の誕生
 第二節 開戦から旅順口閉塞作戦まで
 第三節 黄海海戦の苦い教訓
 第四節 ロシア極東艦隊の殲滅

第三章 バルチック艦隊の撃滅
 第一節 ”丁字戦法”からの脱却
 第二節 二日間の日本海海戦

第四章
 日本の「完全勝利」とは何だったのか

おわりに


 
 最近、私の中で密かな日露戦争ブームが起こっているのだが、それはどうでもいい。戸高氏の著作は客観的で的確、読んでいて夢中になってしまう。


 日本海海戦といえば一番有名なのは秋山真之が考案した丁字戦法であるが、実はこれは誰が考案したのかははっきりしないようだ。元海軍士官で歴史学者の野村氏は著書『日本海海戦の真実』で、考案者は山屋他人であるとしているが、戸高氏はそれを踏まえた上で不明としている。


 そしてその丁字戦法であるが、日本海海戦に先立つ各海戦で実践してみたがどれも失敗したという。そこでこりゃ駄目だということで連合艦隊の司令部は一つの奇策を用意していた。それが連繋機雷である。


 連繋機雷とは4つの機雷をロープでつなぎ艦が通るとロープによって艦に機雷が引き寄せられるというもの。で結構画期的だったようだ。小型艦艇による巧みな陽動で敵艦隊全面に連繋機雷を敷設する予定だったようだ。しかし、


「天気晴朗なれども波高し」


 ということになってしまった。これはどういうことかというと、波が高いために小型艦艇による奇策が実行できないということだ。要するに机上の計画に終わってしまったのだ。それでは丁字戦法をやったのかというと。。。


ターン後の丁字状態の戦闘時間は、かなり「イ字」が崩れた状態を含めてもわずか三分だったという
(『海戦からみた日露戦争』より引用)


 結局、やっていないんだなぁー。実は日本海海戦は丁字戦法ではなく単純な併航戦だったようである。


少なくとも東郷ターンの直後、また以後の併航戦において丁字戦法は存在しなかったといえる
(『海戦からみた日露戦争』より引用)


 ズバリ書くとそうなってしまうようだ。結局のところ勝利したのだが、その勝利の原因というのはではなんだったのだろうか。実はこれはものすごい合理的な理由だった。


 バルチック艦隊ははるばる地球を半周してへとへとだった。その上、速力も遅く、火力も弱く性能もまちまちだった。さらに長い航海で船底には海草や貝類が付着し速力が出なかった。


 さらに各艦喫水が下がる程に石炭を満載していた上に照準装置も日本海軍が最新鋭の照準望遠鏡であったのに対してバルチック艦隊は肉眼であった。


 その上、バルチック艦隊の兵員の三分の一は予備兵力であったのに対して、日本は統一した性能の艦で猛訓練を行っていた。要するに。。。


日本海海戦が、事前の準備や装備、将兵の練度や士気等において優勢にあった日本側の圧倒的な勝利に終わったことは、連合艦隊がバルチック艦隊に対して正面から戦いを挑み得たことから生じる当然の結果であったといえる。
(『海戦からみた日露戦争』より引用)


 という身もふたもない結論になってしまうのであった。結局、連合艦隊首脳部が考案した戦法は全て役には立たなかったということだ。世界海戦史上稀に見ぬパーフェクトゲームだったことについて、当時、第二艦隊の参謀であった佐藤鉄太郎中将は、海軍兵学校五二期への記念講演で要約するとこのようなことを言っている。


偶然でした!


 秋山真之に至っては大本教に入信し人知の及ばない世界に傾倒してしまった。あっちの人になってしまった訳だ。それはそうと、なぜ丁字戦法なるものが勝利の決め手になったと信じられることになったのかというと連繋機雷の存在を隠すためだったようだ。


 やはり戸高氏の著書は面白い。これ以外にも、広瀬中佐の最期について、


「自ら三度船内を捜索した後、巨弾、中佐の頭部を撃ち、中佐の体は一遍の肉塊を艇内に残して、海中に墜落したるものなり」と記されている。
(『海戦からみた日露戦争』より引用)


 とある。私は広瀬中佐は艦の中に杉野を探して入ったっきり出て来なかったと思っていたが、脱出した後に戦死したようだ。さらにバルチック艦隊に対して、日本海軍は仮装巡洋艦を使って偽情報を流していたり、実は津軽海峡は機雷で封鎖されていたりと知らなかったことだらけだった。感想としては、


面白かった!



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【書評】 鈴木拓也『三十八年戦争と蝦夷政策の転換』




 三十八年戦争って知ってますか?そうそう関東軍が柳条湖で満鉄を爆破して始まった戦争。。。と思いたくなる名前ではあるが、この三十八年戦争というのは超大昔、東北での律令国家と蝦夷との戦いのことなのだ。


概要
 宝亀元年(770年)には蝦夷の首長が賊地に逃げ帰り、翌2年の渤海使が出羽野代(現在の秋田県能代市)に来着したとき野代が賊地であったことなどから、宝亀年代初期には奥羽北部の蝦夷が蜂起していたとうかがえるとする研究者もいるが、光仁天皇以降、蝦夷に対する敵視政策が始まっている。


 また、光仁天皇以降、仏教の殺生禁止や天皇の権威強化を目的に鷹の飼育や鷹狩の規制が行われて奥羽の蝦夷に対してもこれを及ぼそうとし、またそれを名目に国府の介入が行われて支配強化につながったことが蝦夷の反乱を誘発したとする指摘もある。


 宝亀5年(774年)には按察使大伴駿河麻呂が蝦狄征討を命じられ、弘仁2年(811年)まで特に三十八年戦争とも呼ばれる蝦夷征討の時代となる。一般的には4期に分けられる。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 774年に桃生城への攻撃から812年まで続いた戦闘だったという。この三十八年戦争についての最新の書籍が本書だ。本書は鈴木氏の単著ではなく、数人の執筆者が執筆している。


 本書は、三十八年戦争全般についてある程度詳細に記述されており、概論書としてはかなりレベルの高いものだ。ただ私は概論ってあまり面白いと思わないんだよね〜。


 いやぁ、なんか教科書読んでるみたいじゃん。ということなんだけど、私も昔古代史を専攻していた関係上、気になるので読んでみた。


 結論はまったく個人的なものだけど、「もう古代史に興味はないなぁ。。。」と思った。当ブログではよく太平洋戦争の書籍を紹介したりしているけど、私のルーツは歴史学で古代史が専門だった。


 だったというのは大学院まで行ったがあまりにも面白くないので修士で辞めてしまったのだ。今、読んでみれば面白いのかと思ったがやはりもう興味はない。私の中では完全に過去のものだった。


 話が完全に脱線してしまったが、東北政策を立体的に知りたければ本書はおススメだ。概論とは書いたがかなり詳細に記述されているし最新の研究成果で書かれている。


 私が面白いと思ったのは、柳澤和明氏の「九世紀の地震・津波・火山災害」だ。最新の地震データを元にして史料上からその当時の状況を詳しく書いたもの。



三十八年戦争と蝦夷政策の転換 (東北の古代史)


商品の説明
 奈良時代の末、東北は本格的な征夷の時代に突入する。三十八年におよぶ戦争は、北上盆地を制圧して終結し、蝦夷と国家との関係は新たな段階を迎える。交流・災害・信仰にも注目し、アテルイとその後の東北を描く。
(amazonより転載)


 当時の政権の対応が克明に記されていて面白い。被災地域への税の免除等の現実的な政策はするんだけどそれ以上にさかんに僧侶に転読をさせたりしている。神の怒りを鎮めようとしているのだろう。


 まあ、転読自体ただの儀式であまり意味のあるものではないのだが、意味があると思う人には意味があるのだろう。そもそも経典は読んで内容を理解しないと意味がない。


 経典を空中に放り投げて目を通すだけでは内容は分からないしフォトリーディングで分かったとしても僧侶の頭が良くなるだけで転読を行わせた人には一切利益はない。


 まあ、それはそうと本書は現在の東北研究の最先端を知るには格好の書だと思う。興味のある人は読んでみるといいだろう。



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【書評】 林えいだい『陸軍特攻振武寮』




 特攻に出撃して諸事情により引き返してきた隊員達を隔離した施設に関する記録。一般的には特攻に出撃すれば必ず体当たりが実行されると思われがちだが、実際は天候不良や機体の不調、さらには敵艦隊を発見することが出来ずに帰還することはかなりあった。


 特攻隊員達は生きながら神として食事も特別な物を用意されていた。戦死後は二階級特進という名誉と遺族には軍人恩給が支給される。二階級特進というのは単純に名誉と考えられがちであるが、階級が二階級上がる分、金額も大きくなるという実質も伴っていた。


 そのような至れり尽くせりの状態で特攻出撃した故に生還した場合は悲惨であったようだ。生還した隊員達は「振武寮」に送られ、司令官、参謀に罵倒された挙句、暴行されたりもしたようだ。その結果、自殺した隊員もいたという。


概要
 振武寮(しんぶりょう)とは、福岡の旧日本陸軍第6航空軍司令部内におかれた施設。軍司令部のあった福岡高等女学校(現福岡県立福岡中央高等学校)向かいであり、福岡女学院の寄宿舎を接収して設置された。所在地には現在福岡市九電記念体育館が建つ。実質的な管理者は陸軍の特攻を指揮した菅原道大中将部下の倉澤清忠少佐。戦後、長らく知られてこなかったが、映画『月光の夏』の上映以降で近年その存在が明らかにされた。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipediamazon)


 特攻出撃から生還した隊員に関しては海軍でも死ぬことが強要されることがあったようだ(角田和男『修羅の翼』)。まさしく日本軍の負の歴史である。


 因みに特攻というのはフィリピンが最初であると言われている(それ以前でも戦闘中の体当たり等はかなりある)。このフィリピンで行われた特攻はまさしく「奇襲」であり、米軍も想定していなかった攻撃であったことからかなりの戦果を挙げた。


 そしてその成功は以後、特攻作戦の常態化へと進んでいく。しかしレイテ以降は米軍の迎撃態勢も整ったことに加え、ほとんど飛行経験のない搭乗員と機材の性能不足により目立った戦果を挙げることはなくなった。


 実は特攻というのはかなり難易度が高い。機体は落ちるようには設計されていない。特に戦闘機等の軽い飛行機は急降下しても自然と浮いてしまう。それを抑えながら命中させるというのはかなりの技量が必要だという。


 その上、末期には航空機の工作精度も落ちた上に、速度の遅い旧式機や練習機まで動員された。対する米軍はレーダーを装備して最新鋭戦闘機を何重にも配備して待ち構えていた。それを突破したとしてもVT信管を内蔵した対空砲火が数百門待っている。


 本書を読んでいると、著者、林えいだい氏の主観が随分入り込んでいると感じる。内容が内容なだけに怒りを感じるのも自然ではあるが、もう少し突き放した視点が欲しかった。全体的に「高級軍人=悪」「現場の軍人=善」というような単純な二項対立的視点があるように感じてしまった。


 但し、振武寮という今まで知られていなかったことを世に問うた功績は大きい。著者は戦中派だけに戦争を憎む気持ちが行間にあふれている。読んでいるとかなり気が重くなる。特攻作戦というのを立体的に知りたければ読んだ方がいい。



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【書評】 陳舜臣・田中芳樹『談論 中国名将の条件』

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 私が高校生の時、夢中になって読んだ本が、陳舜臣『諸葛孔明』であった。さらに高校時代にアニメ化がスタートした田中芳樹『銀河英雄伝説』と私の人生にかなりの影響を与えた二人の対談ということで購入してしまった。


陳 舜臣
 陳 舜臣(ちん しゅんしん、1924年(大正13年)2月18日 - 2015年(平成27年)1月21日)は、推理小説、歴史小説作家、歴史著述家。代表作に『阿片戦争』『太平天国』『秘本三国志』『小説十八史略』など。『ルバイヤート』の翻訳でも知られる。神戸市出身。
(wikipediaより転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


田中 芳樹
田中 芳樹(たなか よしき、1952年10月22日 - )は日本の作家。本名は田中美樹(たなかよしき)。日本SF作家クラブに所属している。代表作は『銀河英雄伝説』『創竜伝』『アルスラーン戦記』の三長編。スペースオペラからファンタジー、現代を舞台とした小説、南北朝時代以降から南宋付近までの中国を舞台とした小説を発表している。
(wikipediaより一部転載)
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 両人とも中国の歴史には造詣が深く、特に田中氏は中国文学の博士課程在籍者という本当の専門家だ。この両氏が中国の名将100人を決めるというのだから当然、ほとんど私にも分からないような名将が登場する。


 まあ、私にわかるのは史記、三国志の中の有名な武将位だろう。意外だったのが、陽明学の開祖、王陽明は思想の世界だけでなく、軍略家としてもかなり優秀だったという。


 中国歴代の名将について詳しい人はかなり楽しめると思うが私は前述のように史記、三国志程度なので正直よくわからない人達ばかりという感じだ。逆に知っている武将がランクインされているとちょっと嬉しかったりする。



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【書評】 長峯五郎『二式大艇空戦記』




 私は第二次世界大戦の航空機の中で二式大艇が一番好きなので買ってしまった。二式大艇の概要は以下の通り。


概要
 二式飛行艇(にしきひこうてい)は、旧日本海軍が第二次世界大戦中に九七式飛行艇の後継機として実用化した4発大型飛行艇。初飛行は1941年(昭和16年)。


 略符号は「H8K」。レシプロエンジン装備の飛行艇としては当時世界最高の性能を誇る傑作機とされる。通称は二式大艇(にしきたいてい、にしきだいてい)。


 二式大型飛行艇とも言う。なお、輸送型は「晴空」と呼ばれていた。九七式飛行艇の後継機として、同じく川西航空機で生産された。 連合軍におけるコードネームは「Emily」。
(wikipediaより一部転載)
 さらに詳しい情報を知りたい方はこちら(wikipedia)


 本書で私が一番驚いたのは長峯氏の性格である。以前、機種ごとの搭乗員の性格というのが確か坂井氏の著書か何かに書いてあったが、戦闘機と艦爆は勇猛、艦攻乗りは冷静沈着、そして水上機乗りはビックリする位温和な人が多いとかだったと思う。


 翻って行間から浮かび上がる長峯氏の性格は勇猛果敢でかなり戦闘向きの性格をしている。戦後は長峯水産という会社を横浜で起こしたらしいので相当な親分肌だったのだろう。


 長峯氏は乙種予科練12期というものなので実戦に参加したのは太平洋戦争中期以降である。日辻常雄氏のようにガダルカナルでの空戦を経験しているようなベテランではないが、操縦技術や統率に関する自信は並大抵ではない。


 すぐに実戦には参加せずに横須賀航空隊での勤務があったことが氏の練度向上に役立ったことは間違いない。当時としてはある意味幸運であったともいえる。





 長躯、トラック島に偵察機彩雲用の増槽を空輸して命からがら帰還したり、夜間着水に失敗して瀬戸内海を漂流したりとすごい経験をしている。


 しかしもっとも強烈なのは梓特別攻撃隊の嚮導機として特攻隊に編入されたことだろう。長峯氏は奇跡的にメレヨン島に不時着するが、司令官からの最大級の褒章が「サツマイモ5個」という飢餓の島だった。


 配給された米は量を増すために粥にしては絶対ならず(粥にして食べた人達は餓死した)、30回噛んで食べること等、貴重な経験が書かれている。


 長峯氏は貴重な熟練搭乗員ということで潜水艦により救出される。実は不時着が確認されて直後に潜水艦が救出に向かうが撃沈されてしまっているので二隻目の潜水艦だった。


 当時、熟練搭乗員というのがどれほど大切にされていたのかが分かる。日本海軍は戦争開始から搭乗員救出には米軍程熱心ではなかった。梅本弘『ガ島航空戦上』に詳しいが、日米航空戦で同数が撃墜されても搭乗員の死亡率は圧倒的に米軍が高い。


 戦争末期ほど搭乗員を大切にしていれば日本海軍航空隊ももっと戦えたと思うと残念。これは搭乗員に限らずにいえることだ。


 因みにメレヨン島に関しては戦後、海軍側責任者宮田嘉信は自決、メレヨン島最高司令官北村勝三は遺族への訪問を一年がかりで終えたのち1947年8月15日に自決している。


 それと本書には死んだ息子があいさつに来た等、常識では考えられないような不思議な話も載せられている。戦記物を読んでいるとたまにこういう話に出くわす。



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【書評】 野村實『日本海海戦の真実』




 著者は元海軍士官で防衛大学校教授という海軍の専門家であると同時に歴史学で博士号を持つ海軍史の専門家である。


 日本海海戦といえば秋山真之が考案した「丁字戦法」が有名であるが、著者は考案者は山屋他人であるとする。


 さらに東郷はバルチック艦隊が対馬海峡を通過すると確信しており、泰然自若として待ち構えていたと言われているが、実際はかなり揺れており、津軽海峡に向かう直前でバルチック艦隊を捕捉した。


 結果、日本海海戦には大勝利するが、この勝利によって東郷は神格化され、日本には大国意識が芽生え満州事変、太平洋戦争と突き進んでいく。


 満州事変では東郷平八郎が事変に反対する軍令部を抑えこんでしまったという東郷の負の部分も明らかにする。


 内容はかなり充実している。史料も信頼性の高いものを使用しているようなので信頼できる。日露戦争関係の本を読むと毎回感じるのは『坂の上の雲』の存在の大きさである。


 司馬氏が明言するように『坂の上の雲』はフィクションであるが、あまりにも時代考証や事実関係の正確度が高いために以後の日露戦争のイメージに相当な影響力を与えてしまったことを痛感する。


 『坂の上の雲』は左右問わず批判されているが批判されるというのはそれだけ名著だということだ。



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【書評】 斎藤貴男『安心のファシズム―支配されたがる人びと』




 アマゾンのレビューで賛否両論の本だ。最近、プロパガンダ系の本をよく読んでいる。アマゾンでおススメされたので購入してしまった次第だ。


 正直、あまり面白くない。私としては賛否両論の完全に「否」の方だ。極端に書けば内容はほとんど「引用」だ。論文、本の一部を抜粋し、それに対して著者が感想を書くというスタイルになっている。


 引用はもちろん著者の主張を代弁したものであるが、できれば自身の言葉で書いてほしかった。


 結局主張したいことは伝わるが、著者の言葉でなければ心に響かない。非常に残念。斎藤氏の著書はこの一冊しか読んだことがないので他の著書がどうなのかは知らない。


 主張していることは納得できるが、斎藤氏自身の言葉で書かれた本を読みたいものだ。



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【書評】 百田尚樹『永遠の0』




 海軍の搭乗員オタクの私としては読んでおきたい本の一つが本書『永遠の0』であった。最近、やっと読了したのでその書評を書いてみたい。


 主人公は司法試験浪人中のさえないにーちゃん。お姉ちゃんはフリーライター。フリーライターのおねーちゃんは主人公におじいちゃんの生涯を調べるのに付き合ってくれないかという依頼がくる。ここから主人公のおじいちゃんの生涯をたどる旅が始まるのだ。


 主人公のおじいちゃんは元零戦搭乗員。当時の生存者に話を訊くと「臆病者」であったという。そして最後は特攻隊員として戦死する。なーんだ、じいちゃんは臆病者で自分もその血が流れているからダメなやつなんだー。と主人公は考える。


 しかし当然、そんな話で終わる訳もない。じいちゃんは実はかなり腕のいい搭乗員だった。そして臆病者と言われたのにも訳があり、特攻したのにも訳がある。


 最後は今までの登場人物が意外な伏線として登場する。「臆病者」のじいちゃんがそうさせているのではないかと思いたくなるような不思議な偶然が起こるのだ。


 本書は、零戦の会会長の神立尚紀氏が関わっていると聞いている。零戦搭乗員関係では日本で一二を争うほど詳しい人だ。元零戦搭乗員からの信望も厚い。なので零戦搭乗員の描写もかなりリアル。私からすれば、実在している(していた)いろんな搭乗員達の経験をごちゃまぜにしたのがよくわかる。


 要するにリアルだということだ。作中に登場する搭乗員のエピソードはほぼ事実だ。太平洋戦争中に海軍の搭乗員の誰かがやったエピソードであることが多い。


 全体的に伏線が多い作品だ。ただ、元放送作家であるからなのか、伏線も小説としてみるとちょっと軽い感じがする。これが映画やテレビ作品だったら完璧だったと思う。小説ってのは結構考えながら読むので伏線があまりにも単純だとイマイチ世界に入りきれない。


 それと作品全体にマスコミに対する批判が多い。確かに当時のマスコミには批判されるべきことが多いのは事実。ただ、あまり勧善懲悪なのが気になる。



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1/144 陸上自衛隊 10式戦車 (3両入) (SGK01) 1/35 RC タンクバトルシリーズ No.13 陸上自衛隊 10式戦車 (2.4GHz プロポ付き) 48213 1/35 陸上自衛隊 10式戦車用ディテールアップパーツセット 1/72 ミリタリー モデルキットシリーズNo.08 航空自衛隊 パトリオット PAC3発射機 技MIX 技AC405 空自 F2A 築城 1/144 航空自衛隊 UH-60J Avioni-X 1/144 シコルスキー UH-60J SP 航空自衛隊 那覇 空中給油ブーム装備 1/700 海上自衛隊 護衛艦 DD-115 あきづき (J52) 1/700 ヘリ搭載 護衛艦 しらね型 J06 1/700 ウォーターライン No.19 海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが 1/350 海上自衛隊 護衛艦 DDG-174 きりしま 1/700 日本海軍空母艦載機セット(複葉機) 1/700 ウォーターラインシリーズ No.213 日本海軍 航空母艦 翔鶴 31213 1/700 特シリーズ No.51日本海軍航空母艦 鳳翔 昭和14年 (1939年) 日本海軍空母 瑞鶴 (1/350 日本海軍航空母艦) 1/700 ウォーターラインシリーズ No.215 日本海軍 航空母艦 信濃 31215 【WAスーパーリアルガン】WA コルト M1911 ゲッタウェイ ビンテージ 【WAスーパーリアルガン】WA V10ウルトラコンパクト/ オールシルバーモデル 【WAスーパーリアルガン】WA MEU ピストル 〈レイト・モデル〉 バトルダメージ・バージョン 【WAスーパーリアルガン】WA ガバメント T2〈リアルスチールver.〉 【WAスーパーリアルガン】WA デルタフォース・カスタム〈バトルダメージ・バージョン〉 1/24 MBT 陸上自衛隊10式戦車 技MIX 技AC405 空自 F2A 築城 1/72 ミリタリーモデルキットNo.09陸上自衛隊 機動戦闘車(プロトタイプ) 1/72 ミリタリーモデルキットNo.SP 陸上自衛隊 73式特大型セミトレーラー"74式戦車付属" 1/35 現用アメリカ陸軍 M1A2 エイブラムス SEP V2