01_ナガンM1895
(画像はwikipediaより転載)

 

 ナガンM1895とは、1895年にロシア帝国で制式採用されたダブルアクションリボルバーである。装弾数は7発でカートリッジは7.62mmナガン弾を使用する。特徴は独特なガスシールシステムで引き金を引くとシリンダーが前進、カートリッジを銃身後部に挿入するためガス漏れが少ない。このためリボルバーとしては珍しくサプレッサーの使用が可能であり、ソビエト秘密警察等で使用された。総生産数は約200万挺で1950年代まで生産が続けられ、ロシア保釈保安サービスでは2009年まで使用されていた。

 

ナガンM1895(実銃)

 

 

性能

全長 230mm
重量 750g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62×38ナガン弾
装弾数 7発
設計・開発 ナガン兄弟 / トゥーラ兵器工廠他

 

開発

02_ナガンM1895
(画像はwikipediaより転載)

 

 ナガンM1895は、ベルギー人のエンジニアであるナガン兄弟(エミール・ナガン、レオン・ナガン)により設計されたリボルバーであった。当時、自前で兵器を開発することが出来なかったロシア帝国は、このリボルバーに注目、ナガン兄弟から製造権を譲り受けてチューラ兵器工廠で国産化に成功。1895年にM1895として制式採用した。

 ナガンM1895はソビエト連邦成立後も使用され続け、1930年代にトカレフ自動拳銃が登場するまで制式拳銃として活躍した。さらに第二次世界大戦が勃発すると再び生産が始まり、マカロフ自動拳銃の登場するまで使用され続けた。生産は戦後の1950年頃まで生産されていたと言われている。その後も郵便保安サービスやロシア鉄道等で使用され続け、2003年に郵便保安サービスで使用を終了、2009年にロシア連邦の保釈保安サービスでも使用を終了した。総生産数は約200万挺である。

 機構は、シングル・ダブルアクション方式でシリンダーはブレイクオープンまたはスイングオープンすることは出来ず、装填、排莢はSAAと同様の方式で右側のローディングゲートから一発づつ行う。本銃の最大の特徴はその発射機構で、シングルアクション、またはダブルアクションの第一段階のトリガーを引くとシリンダーが前進、弾頭がバレル後部にピッタリと入り込み発射時のガス漏れを防止するようになっている。

 

7.62NagantCartridge
(左がナガン弾 wikipediaより転載)

 

 このためガス漏れがほぼ無く、リボルバーでありながらサプレッサーの使用が可能であったため、ソビエト秘密警察やOGPU、NKVD、またベトナム戦争中にはベトコンによっても使用されていた。カートリッジは7.62×38mmナガン弾という専用のカートリッジを使用しており、このカートリッジは通常のハンドガンカートリッジのように弾頭が露出しておらず、カートリッジ内に埋め込まれている。これは弾頭部分が露出しているとシリンダー内の弾頭部分周辺に隙間が出来、その隙間からガスが漏れるためそれを防ぐことを目的にしたためである。

 

バリエーション

03_ナガンM1895
(画像はwikipediaより転載)

 

 バリエーションは、シングルアクション仕様のナガンプライベートモデル、ダブルアクション仕様のオフィサーズモデル、サプレッサー装着モデル、22口径仕様のKR-22、スイングオープン方式に改良された1910モデルが存在する。因みにこの1910モデルは商業的には成功しなかった。

 

ナガンM1895(トイガン)

 

概要

 トイガンではWGがガスガンとしてはつばしている他、HWS(ハートフォード)が2021年6月にモデルガンを発売予定。

 

HWS ナガンM1895 モデルガン

 

性能

全長 234mm
重量 490g
装弾数 7発
定価 39,800円(税抜)

 発火式モデルガンとしてモデルガンメーカーの老舗HWSより発売が決定。HW製でナガンM1895の最大の特徴であるガスシールシステムも完全に再現している。同社の製品はマニアックなものが多く完成度は非常に高い。さらに定価が比較的安価に設定されているため人気があるので興味があるのであれば予約購入することをお勧めする。

 

まとめ

 

 ナガンM1895は19世紀に開発されたリボルバーであり、カートリッジの装填、排莢に難がある。しかし自動拳銃全盛の時代でもトカレフと並行して使用され続け戦後まで生産され続けたという稀有なモデルである。さすがに20世紀になると旧式となったが独特のガスシールシステムはサプレッサーの装着を可能にした。この独特のメカニズムはファンを魅了して止まない。

 

 


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