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(画像はwikipediaより転載)

 

 HK33とは、H&K社が1963年に発表した自動小銃で、当時の最新自動小銃であるM16自動小銃で採用された小口径弾5.56mm弾を使用できるようにG3自動小銃を小口径化したモデルである。内部機構はG3と同様で自動小銃としては珍しいブローバック式の発射機構を有する。1968年から生産が開始され、タイ軍やトルコ軍で制式採用された他、軍や警察の特殊部隊で使用されている。

 

HK33(実銃)

 

 

性能

全長 920mm
重量 3,900g
口径 5.56mm
使用弾薬 5.56×45mmNATO弾
装弾数 30発
設計・開発 H&K社

 

開発

02_HK33
(画像はwikipediaより転載)

 

 1962年、米空軍が5.56×45mm弾を使用するM16自動小銃を制式採用すると、H&K社はすぐに反応し、自社のG3自動小銃を5.56×45mm弾仕様に改良して1963年にはHK33自動小銃を完成させた。HK33はG3で5.56mm弾を発射出来るように改良した結果、全長は約10cm短くなり、重量も600gほど軽減されている。軽量化はしているものの使用弾薬が7.62弾から5.56mm弾に代わったため反動は軽くなっている。

 発射機構はG3と同様のディレイトブローバック方式で閉鎖機構はローラーロッキング方式を採用している。使用弾薬は初期にNATOに制式採用された5.56弾であるM193であるが、マガジンは独自規格のためM16系のSTANAGマガジンは使用できない。1980年代に改良されたHK33EではベルギーのFN社が開発した新規格のNATO弾SS109を使用することが出来る。

 ストックやハンドガードはポリマー製で、モジュラーシステムを採用しており、トリガーグループはMP5と共用でフラッシュハイダー部には銃剣や二脚、グレネードランチャーを装着することができる。採用例は少ないもののタイ軍やトルコ軍で制式採用されている他、HK33やそのバリエーションモデルが警察や軍の特殊部隊でしばしば使用されている。1968年から2001年まで製造された。

 

バリエーション

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(画像はwikipediaより転載)

 

 固定ストック装備のA2、金属製伸縮式ストックを持つA3、カービン仕様のHK33K、スコープと専用トリガーグループを搭載した狙撃銃モデルであるSG/1、分隊支援火器仕様のHK13、HK13をベルト給弾式に変更したHK23、サブマシンガンサイズのHK53、7.62×39mm弾(AK47用の弾薬)仕様のHK32、民間向けのセミオート仕様のHK93等がある。

 

HK33(トイガン)

 

概要

 2005年にKSCがエアーコッキング&電動ガンというユニークな製品を発売している他、海外メーカーではLCTがLK33という名称で発売している。

 

まとめ

 

 HK33の開発は意外に古く1963年である。当時の小銃の小口径化にH&K社が素早く対応して完成させたモデルである。生産は2001年まで続いたが現在では生産はされていない。機構は自動小銃では珍しいブローバックで、当時の競合であるM16自動小銃と比べると若干重い。一部の国では制式採用されたものの今ひとつ注目されることのなかった自動小銃である。

 


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