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(画像はwikipediaより転載)

 

 AK47とは、1949年にソビエト軍に制式採用されたアサルトライフルである。反動が強く命中精度が低いものの堅牢な上に作動不良が非常に少ない信頼性の高い銃である。現在では生産されていないものの大量に製造されたため世界中の特に第三世界では未だに現役のアサルトライフルである。

 

AK47(実銃)

 

 

性能

全長 898mm
重量 3,290g
口径 7.62mm
使用弾薬 7.62mm×39
装弾数 30発
設計・開発 ミハイル・カラシニコフ / イジェフスク造兵廠他

 

背景から開発まで

 第二次世界大戦以前の小銃は大口径で遠距離から射撃するアウトレンジ戦法を基に設計されていたが、第二次世界大戦での戦訓からほとんどの戦闘は300m前後で行われていたことが判明した。このため小銃も遠距離での射撃能力よりも300m前後での射撃精度が求められるようになっていった。同時に第一次世界大戦以降、威力を発揮していた機関銃の利点を取り入れたライフルと機関銃の中間の兵器の開発を模索していくことになった。

 この数百メートルというライフルとしては近距離での戦闘に適した小銃というコンセプトを最初に具体化したのはドイツであった。当時のドイツ軍の正式小銃であったKar98Kの弾薬である7.92×57mm弾をベースに弾頭を軽量化、カートリッジの全長も33mmと短縮化した専用カートリッジを開発、30連発のバナナ型大型弾倉とフルオート機能を持つStG44を開発、実戦に配備した。

 

開発

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(画像はwikipediaより転載)

 

 この後にアサルトライフルと呼ばれるコンセプトをソビエトで受け継いだのがソビエト軍戦車兵でありながら銃器設計者を目指していたミハイル・カラシニコフである。カラシニコフは1946年にStG44を徹底的に調査し、そのコンセプトを継承した上で独自の設計によりAK46を製作、さらに改良を重ね1947年にAK47を完成させた。そしてAK47は1949年にソビエト軍に制式採用されている。AK47のロアレシーバーは初期の量産型である1947〜1951年までは生産効率を考慮してプレス加工であったが、溶接に問題があり1952年以降は削り出しに変更されている。

 発射機構はガスオペレーションであるが、一般的な小銃と異なりボルトとガスピストンが一体化しており、ガスの圧力でボルト、ガスピストンを動かすため反動が強い反面、その質量によって内部に侵入した異物を吹き飛ばす機能を果たしている。さらに銃身やピストン、シリンダー内部にはクロームメッキが施されているため耐腐食性が高く、撃発機構始めパーツが全体的に隙間を広くとっているため多少の異物が侵入しても作動に影響はない。このため信頼性は非常に高い。

 

欠点

 欠点としてはボルトの構造的な問題により反動が非常に強いこと、安全装置がレシーバー右側面にある大型のレバーを下げると全自動、さらに下げると半自動となる構造であるために一度右手をグリップから離さなければならないこと、リアサイトが微調整が出来ない旧型のタンジェントサイトであり、照準半径(フロントサイトとリアサイトの距離)が短いこと等が挙げられる。このため命中精度は西側諸国の小銃に比べ決して高くはないが、構造が単純で堅牢であるため分解・組み立ての操作も含め十分な訓練を受けていない兵士にも取り扱いが可能である。

 

バリエーション

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(画像はwikipediaより転載)

 

AKS47

 ストックを木製から金属製の折り畳み式のメタルストックに変更したモデルであるAKS47

 

AKM

 1957年にはレシーバーのプレス加工が実用可能なレベルにまで向上したことにより、プレス加工での製造を再開、同時に現場から意見により反動を抑制するために銃身先端部に斜めに切落された形状のマズルブレーキを採用、連射性能も安定化させるためレートリデューサーも装備された。AKMでは着剣用のラグも装備され、銃剣以外にもグレネードランチャー等も取付可能となっている。さらにこのAKMのストックをメタルストックに変更したAKMSモデルも存在する。

 

AK47(トイガン)

 

概要

 モデルガンでは1980年にハドソン産業がセミオートのみとしてモデルアップしている。メタルストック版も発売しており、2004年にはフルオートシアーを始め細部を改良した最終生産品スペシャルエディションを発売している。エアーガンでは1987年にLSがコッキング式エアーガンAKM、AKMSを発売、1991年にはファルコントーイが中国製AK47である56式小銃を発売、1994年6月8日には東京マルイが電動ガンとして発売している。海外メーカーでは2009年にLCTが電動ガンとして発売している他、GHKがAKMガスブローバックモデルを発売している。近年では2017年12月7日に次世代電動ガンが東京マルイから発売されている他、2021年3月にガスブローバックモデルの発売を予定している。

 

東京マルイ AK47 スタンダード電動ガン

性能

全長 870mm
重量 3,030g
装弾数 70発
初速 90m/s前後
定価 31,800円

 初期の電動ガンでハンドガード、ストック、ロアレシーバーは樹脂製であるが、アッパーレシーバー、アウターバレル始め主要パーツは金属製になっている。現在主流の全金属製ではないものの強度は十分に確保している。バッテリーはストック内に格納、大型のバッテリーを使用するために威力、連射速度共に比較的高めである。命中精度は東京マルイであるので十分にある。次世代電動ガンではないため反動はないが、実用本位のユーザーであればむしろこちらの方が良いかもしれない。発売から30年近く経っているモデルのため中古品を購入するのは上級者以外は危険かもしれない。

 

東京マルイ AK47 次世代電動ガン

性能

全長 875mm
重量 3,115g
装弾数 90発
初速 91m/s前後
定価 49,800円

 スタンダード電動ガンと異なりロアレシーバーはダイキャスト製で再現されているため質感、剛性が向上している。ピン類は別パーツで再現されている他、デフリックコートと呼ばれる塗装を施していることでより実銃に近い質感を出すことに成功している。バッテリーはハンドガード内にミニSバッテリーを格納しているためハンドガードが太めとなっている。ハンドガード、ストックは樹脂製のためリアル志向のファンには物足りないかもしれない。命中精度は最高レベルである。

 

東京マルイ AK47 ガスブローバック

性能

全長 ●●mm
重量 ●●g
装弾数 ●●発
初速 ●●m/s前後
定価 ●●円

 東京マルイが2021年3月に発売を予定しているガスブローバックモデル。詳細は不明であるが、M4で培われた技術を惜しみなく発揮するだろうことは想像に難くない。東京マルイは長物ガスブローバックモデルは複数発売しており、技術の蓄積が十分にあるので完成度の高いモデルとなるであろう。東京マルイ製品のメリットとしてはサードパーティーからのカスタムパーツが豊富であるという点もある。カスタムパーツは新発売と同時に市場に流通するがすぐに消えてしまう場合があるので注意が必要である。

 

LCT AK47 電動エアーガン

性能

全長 913mm
重量 3,450g
装弾数 600発
初速 94m/s前後
定価 35,800円前後(オープン価格)

 台湾メーカーであるLCT製電動ガンである。レシーバーはロア、アッパー共にスチールプレス製でハンドガード、ストックは合板ではあるが木製でしっかりとニスを塗りこんだ美しい仕上げが特徴である。内部エンジンは東京マルイのエンジンを非常に「リスペクト」したもののため東京マルイ製パーツと互換性があるかもしれない。あくまで「リスペクト」である。しかし実銃同様のプレス製で木製ストックが装備されている等、外観の完成度の高さは究極と言ってもよい。観賞用としても申し分ないモデルである。残念な点としては電動ガンの欠点であるグリップの太さが挙げられるが、これは仕方ないのかもしれない。

 

GHK AKM ガスブローバック

性能

全長 900mm
重量 3,122g
装弾数 40発
初速 65m/s前後
定価 70,000円前後

 外装はLCT同様ロア、アッパー共にスチール製でハンドガード、ストックは木製である。発射機構がガスブローバックであるため再現性の高さはLCT製を上回っている。発射機構以外でLCT製電動ガンとの最大の違いはグリップであろう。モーターを収納する必要がないため実銃同様の細身で尚且つベークライト製で再現されている。ガスブローバックのため命中精度は電動ガンには及ばないものの反動も強く射撃の安定性も良い。海外製ではあっても究極のAKMであるといえる。欠点としては高価格であることであろう。

 

まとめ

 

 多くの兵器が信頼性を向上させるために異物が機関部に侵入しないように密閉するのに対してカラシニコフは各部の隙間を作ることで入っても作動に影響が出ないように設計した。いわば逆転の発想である。このためあらゆる場所で高い信頼性を確保したのと同時に教育水準の低い兵士でも扱えるため多くの国で制式採用または主要アサルトライフルとして使用されている。

 

 


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