01_M45A1
(画像はwikipediaより転載)

 

 コルトM45A1とは、1980年代後半に米海兵隊が採用したMEUピストルの後継モデル。M1911を開発したコルト社製でそれまで制式採用されていたM1911A1の外装、内部機構に改良が加えられたモデル。フラットダークアースの外装とピカテニー規格の20mmレイルを装備しているのが特徴。

 

コルトM45A1(実銃)

 

 

性能

全長  - mm
重量  - g
口径 45口径
使用弾薬 45ACP弾
装弾数 7+1発
設計・開発 コルト社

 

背景から開発まで

 1985年、米軍はこれまでのコルトM1911A1に代わって、ベレッタ92を次期制式採用拳銃と決定した。これは米軍が70年以上にわたって使用し続けてきた45ACP弾の使用の終焉を意味するものであった。米軍は米西戦争においてスペインに勝利、その結果、フィリピンを植民地として獲得することになったものの原住民モロ族の強力な抵抗に手をこまねいていた。それまでの38口径リボルバーでは致命傷を与えられないと考えた米軍はより強力な45ACP弾を採用、以降長年に亘り米軍のサイドアームとして活躍していた。

 新しく採用されたベレッタM9は、イタリアベレッタ社の製品で口径は9mm、45口径ほどの破壊力はない物のそれまでのM1911A1の装弾数が7発だったのに対して15発と2倍以上の装弾数を持つことが特徴であった。しかし威力が弱いことは致命的であり、特に問題視した海兵隊は早くも1980年代後半には武器庫に眠っていたM1911A1の中で良質の個体を選び出しカスタムを施して使用することを開始した。これがいわゆるMEUピストルである。

 このMEUピストルはカスタムといっても予算上新規の武器購入が出来なかったための方便と言ってもよく、実際にM1911A1のパーツで使用しているものはフレームだけであった。その後予算が通ったため新規で45口径のピストルを配備してきたが、2000年頃になると旧式化が目立つようになり、アップブレードの必要性を痛感するようになった。

 

M45A1の特徴

 このためトライアルが行われ2012年7月20日にコルト社製M1911A1の改良型がM45A1として制式採用された。このM45A1は基本的な構造はほぼM1911A1と変わりないものの多くの特徴のあるハンドガンとなっていた。最大の特徴はバレル下部に装備されたレイルシステムで20mmピカテニー規格のレイルが装備されたことによってフラッシュライト、レーザーサイト等の光学機器を装着することが可能になった。さらに全体は砂漠での使用を想定したサンドカラーとなり、大型のフロントサイトを装備、リアサイトはノバック型のサイトとなった。

 他にも最新のカスタムガンで採用されている大型のサムセイフティ、ビーバーテイルを採用したグリップセイフティロングトリガー等が採用、グリップもマガジンキャッチを使いやすいように改良されている。内部構造も全く以前のままではなくリコイルスプリングにデュアルリコイルスプリングを採用する等チューンナップされている。2016年には兵站の関係からグロック19に置き換えられたものの現在でも多くの部隊がM45A1を使用し続けている。

 

コルトM45A1(トイガン)

 

概要

 ガスガンではWAがかつてラインナップしていたが、現在は製造されていない。しかしWAは古いモデルの再販は頻繁に行っているので今後再販される可能性はある。ガスガンで一番メジャーなのが東京マルイの製品でさらに台湾のバトン社がCO2モデルを発売している。

 

東京マルイM45A1

性能

全長 222mm
重量 823g
装弾数 27+1発
初速 70m/s前後
定価 18,800円

 日本のエアガンのトップメーカー東京マルイが2018年2月23日に発売した製品。東京マルイのガバメントシリーズの一つであるが、内部構造等はしばしば改良が加えられているため性能は初期のガバメントに比べれば最新モデルは向上している。M45A1は外装にも新規パーツを多く採用しており東京マルイのやる気が伝わってくる。

 外観上注目すべき点はファイアリングピンを再現していることで、ガスガンでは必要ないパーツであるが、銃の後部に位置しているため射手からは目立つ場所にある。これを形状だけでもリアルに再現してくれているのはうれしい。外観の完成度の高さは最優秀である。東京マルイは比較的割安な製品を発売することで人気であるが、M1911系のハンドガンの外観の再現性の高さはCAWやエランに匹敵する。近年はさらにその完成度に磨きがかかってきたようだ。命中精度は非常に高く、弾道も素直で非の打ち所がない。

 欠点としてはハンマーがハーフコックになった際、実銃のように指で押さえながら引き金を引きハンマーを落とすことが出来ず、引き金だけを引くとハンマーは落ちずに引き金が引けてしまうことであろう。これは実用上は何の問題もないがリアル志向のファンには少し残念である。他には東京マルイ製ハンドガン品全般に言えることであるが、HW材を使用していないために重量が軽いという欠点がある。その軽さを補うためにグリップ内に200g前後のウエイトを入れている。このためグリップを交換すると銃が非常に軽くなってしまうのであるが、本製品に関してはグリップの完成度が非常に高いためそのまま使用しても問題はないであろう。

 

バトン社コルトM45A1

性能

全長 224mm
重量 672g
装弾数 15発
初速 75m/s前後

 台湾のバトン社製ガスガン。こちらはフロンガスではなくCO2を使用する。海外製ではあるが、日本の法規制に対応済みでスライド、フレームは樹脂製、初速も日本の法定基準内に収められている。内部構造は東京マルイの影響を大きく受けた構造であり、東京マルイ製ガバの分解をしたことがある方は困ることはないであろう。外観の完成度は東京マルイ製に匹敵する位高い。素材の質感は意見が分かれるものの個人的にはそれほど悪いとは感じない。

 外観上で最も素晴らしいのがファイアリングピンが再現されているだけでなく、この再現性が非常に高いことである。これは雰囲気を楽しむガンファンにとっては重要な点である。ただCO2を使うという制約上、マガジンはガスタンクが露出しており、円筒形のガスタンクを収納するためフレームも削られているというのが唯一の外観上の欠点である。

 命中精度は非常に高く、弾道も素直である。40m程度はフラットに飛ぶのでハンドガンでありながら遠距離のターゲットも命中させることが可能である。本銃の最大の特徴はCO2であるが、これを採用したことにより冬場でも安定した初速を出すことに成功している。ガスタンク1本で約60発を発射することが出来る。

 欠点としてはCO2であるためランニングコストが若干高くなってしまうことと、フィールドによっては禁止されていることも多いのでサバゲで使用するには注意が必要である。さらに装弾数が15発と少ないことも欠点として挙げられる。しかし実銃は7発なのでリアリティという面からみれば十分ともいえる。フロンガスも値上がりしていく中、エネルギーソースとしてCO2の重要性は増していくであろう。

 

まとめ

 

 実銃では刻印は茶色になっている。トイガンではどのメーカーもこれを再現していないのでトイガンを購入したら刻印を茶色に塗装することをお勧めする。こういうひと手間をかけると銃に愛着が湧くので楽しい。

 

 


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