01_戦艦ロスティスラブ
(画像はwikipediaより転載)

 

 戦艦ロスティスラブは世界で初めて石炭・重油混合燃焼装置を採用したロシア戦艦であった。主要装甲部分にハーヴェイ鋼を使用した強力な防御力を持った戦艦であったが、主砲が25.4cm砲と攻撃力が弱かった。第一次世界大戦では艦砲射撃等に活躍した後、ロシア革命で放棄され、ドイツ軍に接収、さらにドイツの敗北によりイギリス軍に接収されるという数奇な運命を辿った。

 

戦艦ロスティスラブ 〜概要〜

 

性能

 通常排水量 8880トン
 最大排水量 -トン
 全長 107.23m
 全幅 20.73m
 吃水 6.71m
 機関出力 8700馬力
 最大速力 15.6ノット
 航続距離 3000海里/10ノット
 乗員 650名
 武装 45口径25.4cm砲連装2基
    15.2cm砲連装4基
    4.7cm砲単装12基
    3.7cm砲単装16基
    45.7cm水上発射管4門
    同水中発射管2門
 装甲 舷側 35.6cm
    甲板 7.6cm
    主砲 25.4cm
 同型艦 1隻

 

特徴

02_戦艦ロスティスラブ
(画像はwikipediaより転載)

 

 沿岸防御型の小型戦艦である戦艦ロスティスラブは黒海艦隊用として竣工した。特徴は主砲のみならず副砲も砲塔式となり、主要部分の装甲は最新のハーヴェイ鋼が使用された。世界初の石炭・重油混合燃焼装置を採用した戦艦でもある。主砲が当時主流であった30.5cm砲ではなく25.4cm砲であり、攻撃力が劣るという欠点があった。主砲弾は1門当り80発、合計320発が内蔵されていた。

 

同型艦

戦艦ロスティスラブ(起工1894年1月、竣工1896年8月)

 

戦歴

 黒海艦隊に所属した戦艦ロスティスラブは1905年、戦艦ポチョムキンの反乱の鎮圧に参加した。第一次世界大戦が始まると艦砲射撃等に活躍した。1917年のロシア革命の当初は本艦も戦闘力を維持していたが、1918年になると規律は乱れ、乗組員は艦を去っていった。

 結局、セヴァストポリで放棄された戦艦ロスティスラブはセヴィストポリを占領したドイツ軍に接収されるが、1918年、第一次世界大戦が終結すると今度はイギリス軍に接収された。1919年、イギリス軍が撤収する時にロスティスラブの動力を破壊したため、以後は浮砲台として使用された。1920年11月に自沈させられ、1930年に解体された。

 

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1/700 日本海軍戦艦 三笠
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