01_戦艦マジェスティック
(画像はwikipediaより転載)

 

 マジェスティック級戦艦はイギリス海軍防衛条例の一環として1895〜1898年にかけて建造された歴史上最大数を誇る戦艦クラスである。当時は戦艦の黄金時代で同時に戦艦が大きく進化した時代でもあった。ド級戦艦の登場により旧式化したものの第一次世界大戦にも参戦した歴戦の艦である。

 

戦艦 マジェスティック級 〜概要〜

 

性能

 通常排水量 14560トン
 最大排水量 -トン
 全長 128.3m
 全幅 22.9m
 吃水 8.2m
 機関出力 1万2000馬力
 最大速力 17ノット
 航続距離 7000海里/10ノット
 乗員 672名
 武装 35口径30.5cm砲連装2基
    40口径15.2cm砲単装12基
    7.6cm砲単装16基
    4cm砲単装12基
    4.5cm水上発射管1基
    同水中発射管4門
 装甲 舷側 22.9cm
    甲板 10.2cm
    主砲 25.4cm
 同型艦 9隻

 

特徴

 マジェスティック級戦艦は、世界初の近代戦艦、ロイヤルサブリン級をさらに改良、強化された艦である。主砲はロイヤルサブリン級の34.3cm砲に対して30.5cm砲と口径は小さくなったが砲身長がロイヤルサブリン級の30口径に対して35口径と延長、さらに黒色火薬から無煙火薬を使用することにより貫通力が増大した。さらに砲門数も10門から12門にアップされている。動力も水圧式動力装置を使用、天蓋もある完全密閉式砲塔を採用しているためロイヤルサブリン級に比して防御力も高い。

 装甲はロイヤルサブリン級のニッケル鋼に対してより能力の高いハーヴェイ鋼を使用したことから装甲厚はロイヤルサブリン級の半分でありながらより高い防弾性能を持っている。推進機関はレシプロ機関ではあるが、石炭重油混合燃焼方式で速力、航続力共にロイヤルサブリン級よりも向上している。本艦は同型艦が9隻建造されており、これは戦艦の同型艦建造数としては最多である。

 

同型艦

マジェスティック(1894年2月起工、1895年12月竣工)
マグニフィセント(1893年12月起工、1895年12月竣工)
プリンス・ジョージ(1894年9月起工、1896年11月竣工)
ヴィクトリアス(1894年5月起工、1896年11月竣工)
ジュピター(1894年4月起工、1897年5月竣工)
マース(1894年6月起工、1897年6月竣工)
シーザー(1895年3月起工、1898年1月竣工)
ハンニバル(1894年5月起工、1898年4月竣工)
イラストリアス(1895年3月起工、1898年4月竣工)

 

戦艦マジェスティック級の活躍

 

02_戦艦シーザー
(画像はwikipediaより転載)

 

 マジェスティック級は1番艦マジェスティックが1895年暮れに竣工したのを皮切りに1898年までに9隻が竣工する。竣工後はイギリス海軍の主力として海峡艦隊、地中海艦隊、さらには中国基地でも活躍した。1906年にはドレットノート級戦艦の登場によりそれ以前に建造された戦艦は一気に陳腐化するが、その後もイギリス海軍に在籍し続ける。

 1912年には同型艦の多くは予備役に編入されるが、1914年に第一次世界大戦にイギリスが参戦すると現役に復帰した。1番艦マジェスティックはドイツ海軍のUボートの雷撃により撃沈されたが、他の同型艦は1915年以降、主力艦の位置から外れたものの補助艦艇として活躍し続けた。

 しかし1918年にジュピター、1919年4月にはイラストリアスが除籍される。シーザーも1920年まで現役でいたが、同年に除籍、解体処分された。その他の同型艦も1921年までに全てが除籍、解体処分された。

 

まとめ

 

 マジェスティック級戦艦は前級のロイヤルサブリン級戦艦を改良、主砲塔を密閉式、さらには無煙火薬の使用など革新的な改良がされた戦艦であったが、この時代の他の戦艦と同様にドレットノート級戦艦の登場により歴史から姿を消すこととなった。しかしマジェスティック級戦艦は日本の敷島型戦艦にも大きな影響を与えた記念碑的な艦である。

 

関連リンク

前級ロイヤルサブリン級戦艦

 

次級カノーパス級戦艦

 

次級敷島級戦艦

 

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