浦沢直樹 長崎 尚志 著
小学館; 第2版 (2014/11/28)

 

 マスターキートンとは80年代後半から90年代前半にかけて、ビッグコミックスで連載されたそこそこ人気があった漫画だ。主人公はオックスフォード大学で考古学修士号(マスター)を持つ考古学者でもとイギリス軍特殊部隊SASの教官でサバイバル術の達人(マスター)である日本人と英国人のハーフ平賀・キートン・太一。考古学の知識と軍隊仕込みのサバイバル術で数々の事件を解決していくというのが大まかなストーリーだ。

 連載が始まったのは、私が高校生ぐらいの時だった。新刊が出るたびに買うぐらい大好きだった。今回私が読んだのはそのマスターキートンの続編『 マスターキートンリマスター』だ。 結論から書くと、全体的には相変わらずのマスターキートンという感じだが 正直言ってイマイチ面白くなかった。なんか全体的にストーリーに深みがないと言うか構成が丁寧じゃない気がする。

 私は漫画の専門家じゃないんで偉そうなことは言えないが、何というか理解できないうちに話がどんどんどんどん進んでいってしまうそんな印象を受けた。そうは言っても私が大好きだったマスターキートン。何よりもキートンのその後が分かって楽しかった。マスターキートンは 現実世界と同じ時間軸で話が進んでいく。キートンは1年の連載で1歳ずつ歳をとっていくというわけだ。

  続編が発表されたのは2012年で最後の連載から19年が経っており、キートンは何と58歳 になってしまった。作中でも字を読むときは老眼鏡をかけるなど歳相応に描かれている。キートンのお父さん(生きてたのか!)や娘の百合子も相応に歳をとっている。『マスターキートン』は浦沢直樹と勝鹿北星が原作者となっているようだが、『マスターキートンリマスター』では浦沢直樹と長崎尚志となっている。

 原作者が変わったからなのかどうか知らないが、以前のように当時の国際情勢を意識した物語というものは少なく、軍隊に関するエピソードも昔ほどの迫力はない。かつて『マスターキートン』は銃器関係のアドバイザーとして床井雅美氏がクレジットされていたが今回は参加していないようだ。銃器に関する描写や細かなエピソードがないのもここら辺が原因なのかもしれない。

 まあ、想像なので何とも言えないが、結局、私にとって『マスターキートン』は人生を変えた作品なので、新刊が発売されればどんな内容でも購入するしかないのだ。。。岡田斗司夫氏はこれを「税金」と呼んでいるが、全くその通り。ファンとしては購入するのは義務なんだよね。。。(涙)

 

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