『レイヤー化する世界』を読んで、すっかり佐々木俊尚氏の著書に魅了されてしまった。以前『そして、暮らしは共同体になる』を紹介したが、さらに今回もまた佐々木氏の著書を紹介しよう。
私の考えはどうも佐々木氏の意見と大変近いようだ。本書の内容は大雑把に書くと、かつては会社が全て面倒を見てくれた。これは旧来の家族的な強いつながりだ。それに対してこれからはネットでゆるくつながる弱いつながりが必要になってくるというもの。ネットというのは表現者の本性が見えてしまうものだ。長くブログやFacebook、Twitterをやっているとその人の性格がどうしても出てきてしまう。なのでその人がどういう人かわかってしまうのだ。
それを利用して弱いつながりを作り維持することによって自分自身のセーフティーネットとすることができる。ネットで本性が出てくるというのは私もよくわかる。以前、私はYahoo!チャットに夢中になったことがあった。そこで毎日常連さんとチャットをしているとその人の性格というのが実際に会う以上に分かってしまうという経験をしたことがある。
実は私はそこで自分の名前と電話番号を公表したことがある。その結果、現在に至るまで特に問題は起こっていない。チャットをやっていてこの人は信頼できると思ったのは正しかったようだ。私のブログの記事もすでに700を超えた。この記事を全部読む人はいないと思うが、全部読めば私の性格も分かると思う。1本、2本程度の記事であれば嘘の人格も作れるだろうが、数百となれば本性を隠すことはできない。
それはそうと、私が本書で結構うれしかったのは、私はだいぶ前の記事で、「おふざけ投稿」に関して書いたことがあった(ブロンコビリー、冷凍庫のおふざけ写真で店舗閉鎖 元店員2人に賠償請求へ)。この記事はまとめサイトにも選ばれた思い出の深い記事だった。恐らくこの事件だと思うのだが、佐々木氏も当時同様の意見を持っていたようだ。そして結構批判されたようだ。私の記事にはそういったコメントはなかったが、同じ意見を主張していたというのはうれしい。
因みにコメントと言えば、私は今までコメントをできない設定にしていたが、最近、再度コメント欄を解禁した。理由は特にないが、私の記事に対しての感想から目を背けてはいけないと思ったという程度だ。最近気づいたのだが、私のブログに対しての荒らしコメントというのは実は今まで一件しかない。ほとんどのコメントは好意的なものばかりだ。批判を受けたこともあったが、それは批判した方の意見の方が正しかった。単純に私の勉強不足であった。
結構、世の中いい人が多いんだなぁというのが私の最近の感想。何の得にもならないのにわざわざ意見を書いてくれて時には教えてくれる人もいる。佐々木氏が本書で書いているように「渡る世間に鬼はない」のかもしれない。また記事が長くなってしまったが、本書は『レイヤー化する世界』ほどではないが面白いものだった。先日ブックオフで100円で売っているのを発見してしまったのでちょっと凹んでいるが。。。私はもっと高い金額で買っている。
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