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 私はあまり映画は観ないのだけど、最近、久しぶりに数本の映画を観た。その一つが『日本のいちばん長い日』だ。


 いちばん長い日とは玉音放送の前日のことだ(ったはず)。何とか戦争を止めさせるために終戦工作をする鈴木貫太郎と阿南惟幾(あなみこれちか)と戦争継続を望む青年将校達との駆け引きが描かれている。


 賛否両論あるようだけど、私は結構楽しく観ることが出来た。山崎努演じる鈴木貫太郎のちょっとボケた感じも良かったし、阿南のシャープさも良かった。


 本作品を観ていると鈴木貫太郎というのは「おじいちゃん政治家」と描かれているが(まあ、終戦直前はそうだったから当たり前)、鈴木貫太郎は日露戦争当時、自身が猛訓練をして作り上げた駆逐隊を率いて砲弾の中をくぐり抜けてきた猛将だ。


 そういう予備知識があったりするとより楽しめるかもしれない。


 終戦直前の緊迫した状態もよく表現されていて面白かったが、敢えてケチを付けるとすれば、全体的に勧善懲悪的に「良い人」「悪人」がはっきり分かれているのが気になる。


 戦中派の知識人やそれを継承している戦後の知識人には「海軍=善」「陸軍=悪」という単純な二元論で歴史を観る人が多いが、実際はもちろんそんな単純なものではない。


 開戦に熱烈に賛成した南雲中将のような人もいるし、逆に陸軍でも開戦に反対した将軍もいる。


 個人でも例えば山本五十六は優秀な提督ではあったが、日本空軍創設に関しては断固反対していたという(堀栄三『大本営参謀の情報戦記』)。


 結局、陸海軍航空隊が統一されなかったことで生産や運用が非効率なままで戦争に突入してしまった。


 東条英機も本作品中には結構、悪人的な描かれ方をしているが、陸軍の無謀な大陸打通作戦を縮小させたりと有能な一面もある。


 完全な私見で書けば、昭和天皇=善、鈴木貫太郎=善、阿南=善、東条=悪、青年将校=悪という感じだろうか。


 まあ、戦争を終わらせるのは大変だなーと思う作品であった。


 因みに本作品とは関係ない話ではあるが、よく昭和天皇や開戦に反対していた米内光政、山本五十六、井上成美(しげよし)が死ぬ気で反対すれば戦争は防げた的な意見を主張する人がいるが、それは難しかっただろうと思う。


 何故なら、満州事変から続く15年戦争を国民は熱狂的に支持していたからだ。開戦当初、大衆の前に姿を現した東条英機に対して歓声が鳴りやまなかったという。


 当時の日本は独裁国家ではない。天皇一人が反対したところで戦争を阻止することはできない。米内、山本、井上等の軍人も同様だ。


 彼らは目一杯戦争を阻止しようとしたが、大きなうねりは誰にも止められなかっただろう。


 なーんて、観終わってぼんやりと考えているのであった。



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