ミニマム情報戦記

軍事レポートは軍事ニュースだけ。に移転しました。興味のある人は見てみてくださいね!

Yak-9U
(画像はYak-9U wikipediaより転載)


 エース、撃墜王とは第一次世界大戦に生まれた呼称である機数の敵機を撃墜するとエースという称号が与えられた。


 結構、誤解されていることもあるが、スポーツ等のエースと異なり、決まった機数を撃墜するとエースと認定される。


 つまり部隊全部がエースという部隊も存在するということだ。第二次世界大戦頃には欧米では5機以上撃墜者をエースと呼称するというのが一般的になってきたようだ。


 日米英、ドイツのエースパイロットは意外と有名だが、それ以外の国のエースというのはあまり知られていない。


 そのマイナーな国の戦闘機隊、エースに焦点を当てた珍しい本が秦郁彦『第2次大戦世界の戦闘機隊』という本だ。





 本書はあの海軍戦闘機搭乗員に不評な『日本海軍戦闘機隊』の姉妹編だ。今日はこの中でも特に最近話題の北朝鮮のエースについて書いてみよう。


 北朝鮮のエースといっても第2次世界大戦時の人ではなく朝鮮戦争時に誕生したエースだ。北朝鮮には全部で5機以上撃墜したパイロットは5人いる。


 最多撃墜者はキム・ギオクで最終階級は少将B-29を含む11機の連合軍機を撃墜した。次に撃墜数が多いのはカン・ジョンドクで10機撃墜を撃墜している。


 続いて5機撃墜のペク・キラク、同じく5機撃墜のリ・ドンギュ、5機撃墜のリ・ムンスンという5人のエースがいるという。


 ただ、執筆者の秦氏が指摘するように北朝鮮の戦果はかなり過大であるようだ。連合国軍の実際の空中での損害100機に対して、北朝鮮側は5729機を撃墜したということになっている。


 撃墜戦果というのは過大になる傾向がある。海軍零戦隊の撃墜戦果も実際の米軍の損害に対して10倍前後にまで過大に報告されたこともあった。


 空戦中の撃墜確認というのはそれほど難しいものなのだ。しかし57倍というのはさすがに過大過ぎる。





 因みに秦氏が元にした史料は秦氏が1982年に国際政治学会の北朝鮮訪問団の一員として北朝鮮に行った時に観た軍事博物館の展示である。


 事実かどうかは確かめようがないが、北朝鮮においそれとはいけない日本人からしてみれば貴重な資料であることは間違いない。


 因みに本書『第2次大戦世界の戦闘機隊』、アマゾンに中古が数点安価で売られている。興味のある人はすぐに購入した方がいい。


 本書はマイナー過ぎるので恐らく再販される可能性は低いが、興味のある人は是非欲しい本だ。いずれ入手困難になると思う。


 自慢じゃないが。。。いや、ただの自慢だが、今まで私が購入した新見政一『第二次世界大戦戦争指導史』は私が購入した時点では2000円であったが、現在では1万円だ。購入したのは一年前だ。


 さらにマーチン・クレフェルト『戦争の変遷』も私が購入した時は2000円であったが、現在は9000円になっている。


 まあ、最後のは私の本を見る目が確かだという感じの単なる自慢話だが、この手の本はあるうちに購入しておいた方がいいのは間違いない。


 因みに内容は北朝鮮のエース以外にも各国の戦闘機パイロットについて書いてあるので誤解しないように。。。



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