ミニマム情報戦記

軍事レポートは軍事ニュースだけ。に移転しました。興味のある人は見てみてくださいね!

Sukhoi_Su-30MK_of_the_Russian_Air_Force(画像はwikipediaより転載)


 米紙ワシントン・ポストなどによると、東シナ海上空を飛行中の米軍偵察機に中国軍戦闘機が5月17日に異常接近し、飛行を妨害したことが明らかになった。中国軍機の行動は軍事衝突を引き起こしかねない危険な行為で、中国の本質的な対外姿勢を表している。一触即発の無謀な行為を続ける中国に米側の不信も高まる一方だ。
(産経ニュースより転載)


 現在、北朝鮮近海の緊張が高まっている。北朝鮮近海にはカールヴィンソンの第1空母打撃群、ロナルドレーガンの第5空母打撃群が展開しているようだ。さらにアメリカ本国から第11空母打撃群が同海域に向かう予定だ。


 北朝鮮の緊張の一方でアメリカ・日本と中国との緊張関係も高まっているようだ。先日、アメリカは南シナ海で航行の自由作戦を行った同時期に日本の護衛艦いずももフィリピン海軍と同海域付近で合同訓練を行った。


 それに対する中国側の対抗措置だろうか中国軍の戦闘機SU-30が東シナ海海上で偵察活動中の米軍偵察機に対して異常接近をしたようだ。


 2機が米軍機の45mまで近づくという異常接近を行い、その内1機は米軍偵察機の上、で背面飛行を行ったという。45mというのは相当な近距離だ。航空機の速度で考えたら0距離と言っていい。かなり危険な行為である。


 北朝鮮危機の背後で日米・中国間での緊張関係、駆け引きが行われているということがわかる。さらに重要なのは45mまで異常接近をして接触させないという中国軍パイロットの練度の高さだろう。


 日本人は中国人に対して偏見を持っている人が多い。「中国軍のパイロットはどうせ練度は低いだろう」というような感覚を持っているとすればそれは間違いであることがこの一件ではっきりする。


 そもそも中国軍でもどこでも戦闘機パイロットになるというのは相当な「狭き門」だ。人口13億5000万人の中から選抜された選りすぐりのエリートだということを忘れてはならない。


 実際、これまでも中国軍機は米軍機や自衛隊機に異常接近を繰り返しているが一度も接触事故を起こしていない(6/1追加:2001年海南島事件で接触事故を起こしている。間違えちゃったえへへ)。中国軍パイロットの能力を軽くみるということは、戦前にアメリカが「日本人は全員近眼で短気なのでパイロットには向かない」という偏見を持った挙句、日本軍航空隊に大打撃を与えられたアメリカ軍と同じ轍を踏むことになる。危険だ。



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コメント

コメント一覧

    • 2. 管理者
    • 2017年06月01日 05:03
    • 「一度も起こしていない」は間違いですね。確かに海南島事件がありました。
      ご指摘ありがとうございます。
    • 1. 通りすがり
    • 2017年06月01日 00:34
    • こんばんは。

      中国軍パイロットの技量を過小評価するなとの意見には、まったく同意です。
      訓練に使われる予算・時間も、我が国よりも多そうです。

      中国軍機は過去に米軍EP-3に対し、接近・接触事故を起こしています(海南島事件)。
      20年近く前のことなので、現在もその頃の技量のままとは考えにくいですが。
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